今日はリクエストを元にした小説ですヨ!
今回は、
「・先生に憑依して生徒にセクハラ発言
憑依対象者の立場を利用した復讐の話」の
リクエストを元に作りました!
それではどうぞ~!
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「ちょっと!返してよ!」
男子高校生の石原 知樹(いしはら ともき)が、
女子生徒にとられた筆箱を追い回している。
クラスの可愛らしいけれど、陰険な女子生徒、
斉藤 綾子(さいとう あやこ)が、筆箱を持って意地悪そうに
微笑んでいる。
取り巻きの2人の女子生徒もニヤついている。
「いい加減、返せ~!」
知樹が綾子に飛び掛る。
ようやく筆箱を手にする智樹。
しかし、綾子が、知樹の左手をつかんで自分の胸に
手を触れさせた。
「--え?」
知樹が突然、胸を触らされて驚く。
「---あ~~!セクハラ!
最低!
ねぇ、皆聞いてよ!今、こいつ、私の胸触ったよ!
本当に気持ち悪い!」
綾子がクラスメイトたちに向かって言うと、
「おいおい智樹、まじかよ!」とヤジが飛んだ。
「ち、違うよ!僕はただ筆箱を…」
「--言い訳しないで!
女の子の胸、触るなんて最低よ!」
綾子が言う。
「---どうかしたの?」
背後から、教師になって2年の
若手女性教師、西森 冨美(にしもり ふみ)の
声がした。
「あ、先生!」
綾子が、おしとやかな雰囲気に切り替えて、
西森先生のところに向かう。
「--今、あいつ!わたしの胸を触ったんです!」
綾子が言う。
「ほんとうに?」
西森先生が尋ねる。
「--そ、そんなぼ…」
知樹が言いかけると、
綾子の取り巻きの女子達が「わたしたちも見ました!」と大声で叫ぶ。
「---石原くん…
ちょっと、生活指導の部屋に来てくれる?」
そう言うと、西森先生は知樹を連れて行った。
「----ぷっ…あははは!」
綾子が笑う。
「西森先生、新人だからチョロいよね?」
取り巻きの2人に綾子が言うと、
二人は笑って、綾子の言葉に同意した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「僕は触ってなんか!」
知樹が言う。
「--…」
西森先生は、知樹の言葉を聞きながら、
迷っていた。
もちろん、綾子たちが嘘をついている可能性もある。
けれどー。
それなら綾子たち以外の生徒が
「石原くんはやってません!」と助け舟を
出してもおかしくない。
ならーー
「--でもね、斉藤さんたちは、
触られたって言ってるし…
今回は停学処分とかにはしないけれど…、
今後は気をつけてくれるかしら…」
西森先生が神妙な表情で言うと、
知樹は唖然とした表情で言う。
「ぼ…僕が悪いんですか!
僕はただ…!」
知樹は必死に叫ぶも、
西森先生は、それ以上、取り合わなかった。
「--ごめんね。話はおしまいよ」
西森先生がそう言うと、
知樹は放心状態で生活指導室から出た。
「---許さない」
ギリッと唇をかみ締めて、
知樹は自宅に小さいころから押入れの中に入っている
”憑依薬”の存在を思い出す。
他人に憑依できるという薬。
両親は、祖父が持っていたもので
「どうせおもちゃだよ」と笑っていたが、
知樹はなんとなく、あの憑依薬という薬は
本物である気がしていた。
自宅に帰った知樹は、
早速それを飲み干した。
もしかしたら、何かの毒物かもしれない。
けれど、それでも良かった。
苛められるような人生、望んじゃいない。
それにー
もしこの”憑依薬”が本物ならばーー。
そうこう考えているうちに、知樹の意識が遠のいていった…。
「----ひうっ!?」
自宅に居た西森先生が突然からだを跳ね上がらせた。
そしてー。
「---」
西森先生は笑みを浮かべた…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日の昼休み。
「あれ?今日はお昼食べないの?」
綾子の取り巻きの少女が尋ねる。
「---なんか、西森先生から呼び出されてるの」
綾子が言うと、
面倒くさそうに生活指導室へと向かう準備をする
「へー!何かしたの?」
取り巻きの少女の言葉に、綾子は「別に何も」と
呟く。
そう言えば、今日は知樹が登校していない。
まぁ…あんなやつ、どうでも良いのだけれども。
生活指導室についた綾子はノックして中へと入る。
「失礼します」
綾子が”偽りの笑み”を浮かべて、いつものように
人柄よく振る舞いながら生活指導室に入ると、
西森先生が笑みを浮かべた。
「---あら、よく来たわね」
西森先生が、色っぽく言う。
今日は、いつもよりおしゃれに見える。
「----」
西森先生は知樹に憑依されていた。
悪いとは思いつつも、知樹は、昨晩、西森先生のからだを
存分に堪能した。
そしてー、
本番はここからだ。
「--ねぇ、斉藤さん」
綾子のほうに近づきながら、囁く先生。
「--は、はい…?」
いつもと少し先生の雰囲気が違う気がして、
違和感を覚える綾子。
「昨日、石原くんに胸触られたって
言ったわよね…?
どうして先生に嘘ついたの?」
西森先生が、責めるような口調で言った。
「--え、わ、、わたし、嘘なんか…」
綾子が明らかに動揺している。
「----わたしを騙せると思ったの?」
西森先生のからだで、知樹は睨みをきかせた。
「--え、、あ、、あの…それは…」
うつむいて黙り込んでしまう綾子。
いい気味だ。
綾子のような陰険な子でも、「先生」を前には逆らえない。
「---わたしが、本当のセクハラってものを教えてあげるわ」
西森先生のからだで、甘い声を出しながら、綾子に近づいていく。
「せ、、、先生…あの、、わたし…」
怯えた様子で言う綾子。
構わず先生は、綾子に近づき、そのまま綾子の胸を触った。
「あん…や、、やめて…やめてください!」
綾子が必死に嘆願するも、西森先生は
そのまま綾子の両胸を両手でわし掴みにした。
「ひうっ…♡」
綾子がだらしない声を出す。
「うふふ…どう?
これが本当のエッチよ…?
石原くんにこういうことされたの?」
西森先生の問いかけに、綾子は
「さ、、、されてません…わたしが、、わたしの勘違いでした」
と涙ぐみながら言う。
「ダメよ…許さない」
西森先生はそのまま、綾子の胸をいやらしく触り続けた。
「あぁん♡ やめてください、、あっ…せんせい…
おねがい…やめて♡」
喘ぎ出す綾子を「いい気味だ」と思いながら、
西森先生に憑依している知樹が言う。
そして、西森先生は綾子の服を脱がせ始めた。
「うふふ…♡
いい体ね…。
斉藤さん…」
うっとりした声でいいながら、制服のボタンを外していく先生。
「や…やめてっ!」
綾子が叫んで、先生を振り払う。
「あら…斉藤さん。
わたしのこと振り払うの?」
西森先生は怒りを込めて言い放つ。
「---だ、、だって、、先生!今日、おかしいですよ!
どうしちゃったんですか!」
綾子が叫ぶ。
西森先生はイライラした様子で頭をかきながら言う。
「--わたしに逆らうの?」
綾子は怒気のこもった西森先生の声を聞いて、
足を振るわせた。
「だって、、先生…こんなのおかしいですよ」
目から涙をこぼす綾子。
「--泣いたってダメよ。
アンタなんか、いつでも退学にできるんだから」
知樹の綾子に対する恨みが、
西森先生を完全に支配していた。
「---脱げ」
低い声で言う西森先生。
もはや知樹は復讐心に支配され、自分が
西森先生のからだを乗っ取っていることも忘れていた。
「----い、、いやです…!」
綾子が懸命に言う。
「---脱げってんだろうが!!!」
西森先生が、足を振り上げて近くの机を蹴り倒した。
「ひっーー…」
綾子が涙ぐんだ目で西森先生を見る。
「---早くしろよ!
クソ女が!いつもいつも好き放題いいやがって!」
西森先生のからだであることを忘れて
叫ぶ知樹。
「--絶対ゆるさない・・・」
あまりの恐怖に、綾子は泣きながら制服を脱ぎ始める。
ぽたぽたとこぼれる涙。
スカートまで脱ぎ終えると、
綾子は「ぐすっ…」と嗚咽を漏らしていた。
「---いい気味ね」
少し冷静さを取り戻した西森先生が綾子のからだを見て笑う。
スマホを取り出し、綾子を撮影し始める先生。
「--先生…ど、、どうしてこんな…」
涙目で言う綾子。
先生は、そんな綾子を無視して、
綾子に強烈なキスをお見舞いした。
「むぐっ…や、やめて!助けて!」
綾子が悲鳴をあげる。
完全に怯えきっている。
「--ほら!!
石原くんにごめんなさいは!?」
先生が感情的になって言う。
「ひっ…やめて…やめて!」
いつもの強気な様子が微塵も見られない綾子の
髪を引っ張って、綾子の顔を舐めまわす先生。
「---ほぅらぁ…石原くんにごめんなさいは?」
綾子の髪を引っ張りながら言う西森先生。
「---ご、、、ごめん…なさい」
綾子は身を震わせながら呟いた。
西森先生はさらに髪を強く引っ張った。
「あぁ?聞こえねぇよ!」
乱暴な口調で大声で怒鳴りつける先生。
「---せ…先生…
こ、、、こんなことして…
こんなことして許されると思ってるんですか!」
綾子が泣きながら叫んだ。
「---あら?誰かに言うつもり?
いいけど、あなたの裸の画像…
ばらまくわよ?」
冷たい声で言う。
綾子の顔色は青ざめている。
「--ど……どうして… うぅ…」
手で顔を覆って泣き出してしまう綾子。
「---あなたみたいなクズが許せないのよ。
弱い男の子を狙って苛めて、
何が楽しいの?」
西森先生が言うと
綾子は泣きじゃくるだけで、何も答えなかった。
「--ほら、泣けば許されると思ってる!
そういうところ…
本当に…
本当にむかつくんだよ!!!!」
知樹が、西森先生のからだで叫んだ。
心からの思いを。
「----…うっ…うっ…」
「……次、やったら…」
西森先生が鬼のような形相で言う。
「---あんたに、裸で校舎走り回ってもらうから…。
徹底的にあんたをぶっ壊してやるから!」
憎しみをこめて言う西森先生。
綾子は恐怖で、ただただ、泣き続けるしかなかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日。
綾子は廊下で西森先生とすれ違う。
「ーーーあ、斉藤さん!」
西森先生がいつものように微笑む。
「は、、、、はい…」
綾子の顔は怯えきっていた。
また何かされるんじゃないかー と。
綾子の膝が恐怖でガクガク震える。
「--今日の2時間目の社会科の授業、
視聴覚室でやるから、
みんなにもよろしくね」
西森先生が言う。
「-----……は、、、、」
綾子は恐怖で青ざめて口をガクガク震わせている。
声も出ないぐらいに
”昨日のこと”で怯えきっていた。
「--あら、斉藤さん?
どうしたの…どこか調子でも?」
西森先生が心配して綾子に触れようとすると
綾子は「ひっ…」と目に涙を浮かべて
そのまま走り去ってしまった。
「---どうしたのかしら?」
西森先生は不思議そうにそう呟いた。
・・・・・・・・・・・
知樹が登校すると、
綾子が目をそらした。
「---お、石原くーん!」
綾子の取り巻きの一人がいつものように、
知樹をからかおうとする。
「--今日もわたしたちのおもちゃになってネ~?」
もう一人が笑う。
しかしーー
「---いいよ!あいつのことなんか放っておこう!」
綾子が立ち上がって言う。
「えーー?どうして?」
取り巻きの一人が不思議そうに言う
「い、、、いいから…!」
綾子が恐怖を目に浮かべている。
「-またまたぁ、そうやって焦らさないでよ!」
取り巻きの一人が笑いながら知樹のほうに
向かっている。
バン!
綾子が机を叩いた。
驚いて振り向く取り巻き2人。
「---やめてって言ってるでしょ!」
綾子の目には涙が浮かんでいる。
手がガクガクと震えーー
怯えきった表情を見せる。
「--ど、、どうしたのよ綾子…」
二人の取り巻きも綾子のあまりの必死さに
そのまま大人しくなった。
「----あれ?今日は僕のこと
苛めないの?」
知樹が意地悪そうな声で尋ねた。
「---あ、、、あんたなんて…
ど、、、どうでも…いいからっ!」
綾子が悔しさと恐怖をにじませながら
吐き捨てるように呟いた。
「--ふーん、そっか」
知樹は勝ち誇った表情で、
そのまま座席に戻った。
「----・・・」
綾子の手は恐怖でいつまでも震え続けたー。
綾子は、もう2度と知樹には手を出せないー。
恐怖がその身に、焼きついてしまったのだから…。
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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リクエストを題材とした作品でした!
1話だと、あっさりしちゃいますね^^
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