問題児の男子に憑依されてしまった
担任の女性教師ー。
しかし、彼女は奪われていく自由の中でも
”絶対に負けない”と、
抵抗を続けながら、教師としての仕事を続けていたー…。
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「ーーー小山(こやま)くんー」
呆れ顔でそう言葉を口にするのは
若い女性教師ー、霧島 樹里(きりしま じゅり)ー
今年は、教師人生で初めての”担任”として
クラスを持つことになり、
忙しい日々を送っているー。
まだ若く、美人であること、
そして、生徒たちとのコミュニケーションも積極的に取ることや、
”先生”の中でも生徒たちと世代的には一番近い世代であることから
生徒たちからは人気もあり、
始めての”担任”としての仕事ではあったものの、
それなりに順調に勤めを果たすことができていたー。
が、そんな樹里の頭を悩ませている存在が、
この問題児の男子生徒・小山 甚吾(こやま じんご)だったー。
「んだよーいたのかよー」
校内でこっそり隠れて”喫煙”していた甚吾は、
担任の霧島先生に見つかってしまったことを不満そうにしながら、
舌打ちをすると、
「また校則違反ー?少しは真面目にやらないと留年になっちゃうよー?」と
煙草を取り上げながら、樹里は心配そうに言葉を口にするー。
「ーうるせーな…お前には関係ないだろ」
甚吾はそれだけ言うと、
そのまま立ち去ろうとするー。
「ーちょっ…先生に向かってそんな言い方ー」
樹里がそう言葉を口にすると、
甚吾は「へいへいー。いちいちうるせぇやつだなー」と、
適当な返事をして、そのまま立ち去って行こうとする。
「ーー小山くん!先生の話をたまにはちゃんと聞きなさい!」
樹里は、叱るような口調でそう言葉を口にすると、
甚吾は「はぁ~~~~~…」と、わざとらしく大きくため息してから
振り返るー。
そして、振り返った甚吾はとんでもない言葉を口にしたー。
「ーーそんなに俺に話を聞いてほしけりゃ、
ヤラせてくれよ」
とー。
「ーーーえ……?」
樹里は困惑した表情を浮かべながら
「ー何をするの?」と、そう言葉を口にするー。
どこか天然な一面もある樹里には、
甚吾の言った言葉の意味が通じなかったようだー。
「ーへへへ、
あんたの身体でヤラせろって言ってるんだよ
ーーそうすりゃ、話を聞いてやってもいいぜー?」
甚吾は、担任の樹里が意味を理解していないことを悟ると、
先程よりももう少し分かりやすく伝わるように、
そう言葉を口にしたー。
「ーーー…ちょ……な、な、な、何を言ってるの!?」
ようやく意味が伝わったのか、樹里はそう言葉を口にすると
動揺した様子の樹里を見て、甚吾はニヤニヤと笑うー。
「ーあんたの保健体育の授業なら受けてやってもいいぜー?
もちろん、実技指導つきでなー」
そんな言葉をさらに付け加えた甚吾ー。
が、樹里は不満そうに
「ーーー後で生徒指導室に来なさいー」と、だけそう言葉を口にすると
逃げるようにして立ち去ってしまったー。
「ーチッー」
また面倒臭いことを言われそうだー
そんな風に思いつつ、甚吾は一人舌打ちをすると、
ゆっくりとその場から歩き出したー。
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その数日後ー
夜の街で不良仲間と遊んでいた甚吾は、
その仲間の一人から”妙なもの”を見せられたー。
「ーあん?憑依薬ー?」
甚吾がそう言葉を口にすると、
甚吾の横にいる金髪の男が言ったー。
「ーーへへへー
すげぇだろ?
これを飲めば、他の人間に”憑依できる”って噂だぜー?」
そんな言葉に、甚吾は
「マジかよー」と、そう言葉を口にしつつ、
「あれだよなー?他人の身体を乗っ取って、好きなように動かすことが
できるってことだよな??」と、
そう確認するー。
すると、金髪男・拓馬(たくま)は笑いながら
「まぁ、そういうことだなー」と、そう言葉を返すー。
甚吾はニヤッと笑うと、
「ーもう使ったのか?」と、ニヤニヤしながらそう言葉を口にするー。
それ以上、何も聞かなくても
甚吾が下心に溢れたことを想像しているのは、
明らかな状態だー。
がーーー
拓馬は「ハッ!使うわけねぇだろー」と、笑い飛ばしたー
「は?なんでだよ?」
甚吾は心底不思議そうにそう言うと、
「ーこれ、”どこで”手に入れたと思うー?」と、そう言葉を口にした上でー、
「西地区のゲーセンをたまり場にしてる奴らいるだろ?
その一人から譲り受けたんだー」と、入手経路を口にするー。
「ー…じゃ、使えばいいじゃねぇかー
どんな子でもエロイことし放題ってことだろ?」
甚吾がなおもそう言葉を口にするー。
しかし、拓馬は
「ーいやいやいやいや、お前、死にてぇのかよー。
”憑依”なんて現実で出来るわけないし、どうせ下剤とかが入った
ただの水だろー」と、
そう笑い飛ばしたー。
拓馬は、この”憑依薬”として渡されたものを
”本物”とは全く思っておらず、
今日、甚吾にその話をしたのも、”ネタ”として話をしただけだー。
”絶対毒とか入ってそうだよなー。ははははは”
みたいな会話を、拓馬は頭の中で思い描いていたー。
しかし、甚吾の方はどうやら”憑依薬”を本物だと思っているようだー。
「ーーじゃあ、使わないなら俺にくれよー」
甚吾は拓馬に対してニヤニヤしながらそう言葉を口にするー。
「ーーーーいやいやいやいや、
現実で憑依なんてできるわけねぇだろ?
どう考えてもイタズラに決まってるー。」
拓馬は呆れ顔で笑いながらそう言い放つー。
それでもー、
甚吾は引き下がらなかったー。
「ーーもしも現実で憑依出来たら、最高じゃねぇかー」
強気な表情でそう言葉を口にする甚吾ー。
そんな甚吾を前に、憑依薬を本物だとは思っておらず、
使う気も0の拓馬は
「そこまで言うならやるよー。でも、腹を壊したり
死んでも知らねぇからなー?」と、そう忠告するー。
しかし、甚吾は全く気に留める様子もなく、
「もしも本物だったら、お前にもいいことしてやるよー拓馬」
と、自信満々にそう言い放つのだったー。
そしてーー
その翌日ー。
6時間目が終わり、担任の教師である樹里が
やってきたタイミングで、
甚吾は笑みを浮かべながら口を開いたー
「なぁ、お前にこの後、大事な話があるんだけどー」
とー。
先生に対して平然と”お前”と言い放つ甚吾に対して
近くにいたイケメンな好青年風の生徒、
坂下 優太(さかした ゆうた)が、
「おい、小山ーいい加減にしろ」と、
そう指摘をするー。
「あん?」
甚吾が不満そうに優太のほうを睨むと、
優太は「いい加減にしろ、と言ったんだ。聞こえなかったか?」と、
もう一度言葉を口にしたー。
「チッ」
甚吾は悔しそうに舌打ちをするー。
真面目な性格の優太は、自ら進んで乱暴なことを
することはないものの、
スポーツ万能で、正直なところ、甚吾より強いー。
以前、甚吾が停学処分を受けることになる騒動を
起こした時にも、その場に居合わせた優太に倒され、
取り押さえられたことがあり、
甚吾は、”優太には勝てない”と、
悔しいながらも、自分でもそう理解していたー。
「先生にそんな言い方しちゃダメでしょ」
続けて、生徒会長で、眼鏡をかけた女子生徒、檜山 真梨香(ひやま まりか)も
苦言を呈するー。
「ーーーーケッ」
甚吾は不満そうにしながらも、真梨香や優太にそれ以上
言い返すことはなかったー。
何故ならー、”このあと”この二人にもたっぷりと
仕返ししてやることができるからだー
「ー先生。大事な話があるんで、このあといいですか?」
甚吾は不服そうな表情を浮かべながらも、
少し丁寧に言葉を言い直すー。
「ーー分かったわー。少し待っててね」
樹里はそれだけ言葉を口にすると、
帰りの連絡事項や挨拶などをいつものように進め始めるー
がー、そんな樹里の姿を見つめながら、
甚吾は内心でニヤリと笑みを浮かべると、
”へへへー
ーお前のそのエロイ身体は俺が貰ってやるぜー”
とー、そんな風に心の中で呟くのだったー。
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「それで、話ってー?」
放課後ー
甚吾と共に近くの使われていない教室に
やってきた樹里はそう言葉を口にするー。
「ーーへへへへー
先生の身体で”保健体育”の授業を受けようと思ってー
クククー」
甚吾はバカにするような表情を浮かべながら
そう言葉を口にするー。
その言葉に、樹里は心底呆れたような表情を浮かべながら
「いい加減にしなさいー。この前も厳重注意したはずでしょ」と、
そう言葉を口にするー。
が、甚吾は”憑依薬”の入った容器を取り出すと、
それを樹里の前で飲み干して見せたー。
もちろん、その憑依薬が”本物”である保証などないー。
それでもー、甚吾はその憑依薬を目の前で飲み干したー。
仮に、何の効果もない水であればー、
先生を揶揄うだけで済む話ー。
仮に本物なら、先生の身体を乗っ取って好き放題できるー。
仮に毒なら、死ぬだけだー。
甚吾はそんな風に考えながら、
邪悪な笑みを浮かべるー。
そしてーー
「ーーへへへへへー
どうやら”本物”だったようだなー」
甚吾はそう言葉を口にすると、
次第にその身体が薄くなっていき、”霊体”になり始めるー。
「ーー…!?!?!?」
目の前で”薄く”なり始めた甚吾を見て、
驚いた表情を浮かべる担任の樹里ー。
甚吾は勝ち誇った表情で
「俺が今飲んだ飲み物、教えてやろうかー?」と、
そう言葉を口にすると、
「”憑依薬だよ”」と、挑発的にそう言葉を口にしたー
「ひ、憑依…薬?」
樹里が呆然としながら言うと、
「へへへーそうだよ!お前の身体は俺のものになるんだ!」と、
ほぼ霊体になった甚吾が勝ち誇った表情で叫ぶー。
そしてー、それと同時に、完全に霊体になった甚吾は
そのまま”樹里”の身体に憑依したー。
「ーーひっ!?」
ビクンと震える樹里ー。
”今までに感じたことのない”ような
自分の身体の中に”何かが”入って来るおぞましい感触を覚えるー。
そしてーー
「ククククーー…へへへへへへ
マジかよー…あの女の手だー」
樹里への憑依を成功させた甚吾は、
樹里の声で嬉しそうにそう言葉を口にすると、
「へへへへー…マジか…やった…やったぞ!!」と、
心底嬉しそうにそう叫んだー。
「ーーへ…へへへへへー
コイツの声、結構可愛いんだよなー」
樹里を乗っ取ったことで、甚吾自身の声ではなく、
”樹里の声”で喋ることができるようになった甚吾は、
ニヤニヤしながらそう言葉を口にするー。
「へへへへ…
さてと、早速ー」
樹里になった甚吾はニヤッと笑うと、
自分の胸を乱暴に掴んで見せるー。
「ふひっ…ひひ…すげぇー…」
”胸を触る感触”だけではないー。
”胸を触られる感触”まで同時に味わって、
思わず邪悪な笑みを浮かべる甚吾ー。
”胸を触る感覚”は、男でも味わうことはできるー。
が、”自分の触る感覚”は、男である限り味わうことはできないし、
ましてや、胸を触ると同時に、胸を触られる感触を
味わうことができるのは”女”だけだー。
「く…くくく…すっげぇ…」
まずは、自分の身体の欲望を楽しむと言わんばかりに
そう言葉を口にする樹里ー。
先程までの樹里とは別人のように歪んだ邪悪な笑顔ー。
しかしー、
その時だったー。
パシッ!と、自分の胸を揉んでいる手が、
もう片方の手に叩かれたー。
「ー!?」
樹里に憑依した甚吾が驚くー。
するとー、”身体の一部”が、甚吾の意思とは関係なく動き出しー、
やがて、樹里の身体が”勝手に”喋り始めたー
「ーーど、どういうことか知らないけどー…
す、好きにはさせないからー」
とー。
「ーな……何だと!?」
勝手に喋り始めた樹里に対して、
同じ樹里の口でそう叫ぶ甚吾ー。
すると、樹里の口が再び動くー。
そして、樹里は
苦しそうにしながらも、
ハッキリと言い放ったー。
「ー先生は、憑依になんて負けないからー」
とー。
「ーーーーな……」
それと同時に、甚吾は奥へと引っ張られるような
衝撃を感じてー、”身体の主導権”を失ってしまったー。
「はぁ…はぁ…」
自分の身体のコントロールを何とか取り戻した樹里ー。
”ーーくっ…う、嘘だろー…?”
それと同時に、身体の奥底へと追いやられてしまった甚吾は、
樹里の中で表情を歪めるー。
身体のコントロールを取り戻した樹里ー
けれど、それだけで甚吾が諦めるはずなどなく、
二人の”戦い”は、まだ始まったばかりだったー…
②へ続く
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コメント
憑依した不良生徒と、
憑依された先生の戦い…★!
大変なことになりそうですネ~!!
続きはまた明日~!★!

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