<憑依>五人のおもちゃ①~欲望~

ある高校に通う男子高校生が
憑依薬を手に入れてしまった…!

憑依薬を手に入れた彼は、
憧れのクラスメイトに憑依ー、
仲間4人を集めて”欲望の宴”を開始するのだったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーあ、宮下(みやした)くんーー
 お疲れ様~」

生徒会副会長として活躍している女子生徒・
白崎 紅葉(しろさき もみじ)が、
穏やかに笑いながら、そんな言葉を口にするー。

「ーあ…し、白崎さんもーー」
話しかけられた宮下 洋太(みやした ようた)は
少し戸惑ったような表情を浮かべながら頭を下げると、
そのまま紅葉は、生徒会の話し合いのために、
生徒会室へと向かって行くー。

そんな光景を見つめながら、
少し鋭い目つきの男子生徒・賀沢 凌馬(かざわ りょうま)は、
少し不満そうにしながら、
「白崎さんってホント、誰にでも優しいよなー
 あんな根暗野郎にも笑顔で声をかけるしさー」
と、そう言葉を口にするー。

すると、隣にいた凌馬の友人の一人、
幼馴染でもあるお調子者の倉田 清太郎(くらた せいたろう)は
「ま~あの根暗野郎、白崎さんの幼馴染らしいからなぁ」と、
軽い調子でそう返事をするー。

「ーでも、アイツ以外にも、誰にだって優しくしてるぞー?
 俺にだって愛想よく話しかけてくれるしー」
凌馬はそこまで言うと、
「ー見た目も可愛いし、声も可愛いし、最高だよなー」と、
下心を隠そうともせずにそう言葉を続けるー。

そんな言葉を聞いた清太郎は少しだけ苦笑いすると、
「付き合ってくれたり、ヤラせてくれたりしねぇかなぁ」と、
凌馬はそう言葉を口にするー。

その言葉を聞いて、清太郎は苦笑いすると、
「俺らみたいな不真面目なやつに、あの真面目な白崎さんが
 相手してくれるわけねぇだろ?」と、
そんな言葉を口にするー。

「ーチッー、なんかいい方法ねぇかなぁ」
凌馬がそう言葉を口にすると、
清太郎は「あるわけねぇだろ!法に引っかかるようなことすんなよ!?」と、
困惑した様子でそんな忠告を口にするー。

「ーそれは分かってるさー。心配すんな」
凌馬はそう言葉を口にすると、
真面目で誰にでも優しい紅葉の後ろ姿を見つめながら、
少しだけ笑みを浮かべたー。

そしてー…
その数日後ー…

「ーーーー!!」
凌馬は、”あるもの”を発見してしまったー。

別の目的でネットを彷徨っていたところ、
見つけてしまったのだー。

”憑依薬”をー。

「憑依薬ーーー…他人の身体を乗っ取ることができる薬ー
 マジかー」
凌馬は”信じられない”と言いたげな表情を浮かべつつ
しばらくそのまま固まっていたものの、
やがて”これを使えば法律の範囲内で白崎さんで楽しむことができる”
と、そんな考えにたどり着いてしまうのだったー。

・・・・・・・・・・・・・・・

その数日後の金曜日ー。

凌馬は届いた”憑依薬”の容器を手に、
邪悪な笑みを浮かべながら、
紅葉の後ろ姿を見つめていたー。

「ーうん!あ、これはねー、
 こうやって、こうやってー、そう、そんな感じ!」
紅葉は生徒会の後輩から質問されて、
それに丁寧に答えている最中だー。

”ホント、誰にでも優しいよなー”
凌馬は、そんなことを内心で思いながら、
その様子を見つめるー。

「ーーあははー
 それ、難しいもんねー。
 全然大丈夫ー。
 わたしの方でも修正しておくからー」
紅葉はそう言葉を口にすると、後輩との話を終えて
後輩の方はそのまま生徒会室の外に出て、立ち去っていくー。

「ーーーー」
その様子を見つめていた凌馬は、
憑依薬の容器を今一度見つめながらニヤッと笑うー。

「ーでも、これがあれば白崎さんは俺のものになるんだー」
凌馬はそれだけ呟くと、生徒会室の後片付けをしているのだろうかー。

一人だけ残された紅葉がいる生徒会室の中へと入っていくー。

「あー、賀沢くん。どうかした?」
生徒会室に凌馬が入ってきたのに気付いて、紅葉は
穏やかに微笑むー。

そんな紅葉のほうを見つめると、
凌馬は「いやぁ、へへー」と、笑みを浮かべながら
紅葉のほうを見つめるー。

普段、不真面目な自分のような人間にも
イヤそうな顔ひとつ浮かべずにこんな風に応対してくれるー。

紅葉と自分では、人間としての”出来”が違うと、
改めてそんな風に思わせられるー。

「ーー白崎さんさー、彼氏とかいる?」
凌馬は、突然そんな言葉を口にしたー。

突然の質問に、紅葉は「え?い、いないけどー?」と、
苦笑いしながら首を傾げると、
凌馬は意を決して言ったー。

「ー俺とさ、付き合ってくれないかー?」
とー。

”ダメ元”での告白ー。
ただ、”憑依”して自分のものにしてしまう前に、
”もしも”万が一、”OK”が貰えたのならば、
憑依はやめて、そのまま付き合おうとそう考えたのだ。

「ーー…え…
 あ~~~…うんー。
 ありがとうー。」
紅葉は、告白されたことに対してそう言うと、
「ただー」と、少し残念そうにしながら言葉を口にしたー。

「ーわたし、今は彼氏とか考えられなくてー。
 ほら、生徒会の仕事もあるし、バイトもあるし、
 部活もあるし、もちろん勉強もー。
 だから今はそういうこと考えられない気持ちなのー。

 賀沢くんだからとかじゃなくて、
 今は誰でも同じ返事だと思うー。

 好きって思ってくれた気持ちは嬉しいけど、
 ーごめんね」

振られたー。

予想通りではあったけれど、凌馬は少しだけ
残念そうな表情を浮かべたー。

それと同時に、紅葉の断り方にも
紅葉の優しさが滲み出ているのを感じたー。

”告白とかありえないでしょ”とか、”キモッ”とか
そういう雰囲気を一切見せず、
言葉を選んで、できる限り傷つけないようにNoを突き付けているー。

少なくとも、凌馬にはそう感じられた。

もちろん、紅葉が本当はどういう意図で”告白を断っているのか”は
分からないー。
”凌馬だから嫌だ”可能性も十分にあるものの、
こうやって、角を立てないように断っている姿に、
凌馬は感心すると共に、さらに思ってしまったー

”欲しい”
とー。

「ーじゃあさー」
凌馬は、そう言葉を口にすると紅葉のほうを見つめるー。

「ーヤラせてくれよ」
単刀直入に、そんな欲望をぶつける凌馬ー。

流石にこれでOKが出るとは思えなかったものの、
告白を断られたし、もうどうでも良かったー。

ここで「No」を突き付けられたら、
”憑依薬”を使うまでだー

「ーーえ……????
 な、何をー?」
紅葉は、流石に少し戸惑ったような表情を浮かべるー。

誰にでも優しく、穏やかな子に
こんな反応をさせていることに、凌馬は少しだけ興奮しながら言うー。

「ヤルだけなら、デートとかも必要ないし、いいだろ?」
とー。

凌馬のそんな言葉にー、
当然ーーー
紅葉が乗って来るはずなどなく
「ご、ごめんねー。そういうのは全然分からないからー」と、
それだけ言葉を口にして、
生徒会室の戸締りを始めるー。

その姿は、どこか慌てているようにも見えたー。
できるだけ早く、この場から立ち去りたいのだろうー。

がー、凌馬はそんな紅葉のほうを見て言ったー。

「ーじゃあ、その身体をくれよ」
とー。

「ーーえ?」
紅葉が困惑した表情で振り返ると、
凌馬は憑依薬を一口飲み干してから、邪悪な笑みを浮かべたー…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

”明日、俺の家に遊びに来いよー”

その日の夜ー。
凌馬から、清太郎を含む4人の友人に対して、
そんなメッセージが送信されたー。

「ーー?」
お調子者の清太郎は少し首を傾げながら
”せっかくの休みの日に、お前のシケた家に行けってか?”と、
そんなメッセージを返信するー。

がー、凌馬から
”白崎さんと遊べるぜー?”と、
そんなメッセージが返ってきたのを見て、
清太郎は「え…???おいおい、どういうことだよー?」と、
独り言を呟きながら
”まさか、告白したのか?”などと、的外れな返事を送るのだったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーへへへへへー
 アイツら驚くだろうなー」

夜ー
自宅の可愛らしい部屋から、清太郎ら4人に
メッセージを送信した紅葉は
先程までの紅葉なら絶対に浮かべないような
邪悪な笑みを浮かべながら、
そう言葉を口にしたー。

「ーホントに俺が白崎さんになれるなんてなー」
ニヤニヤしながら、紅葉の身体を支配した
凌馬は、自分の胸を揉みながら気持ちよさそうに笑うー。

その上で、鏡のほうを見つめながら少しだけ微笑むと、
「ー付き合うことはできないけど、いくらでも楽しませてあげるからねー」と、
鏡に映る”自分”の姿を見つめながらそう呟くとー、
そのまま制服姿のまま、足を広げて嬉しそうにニヤニヤと
身体中を触り始めるのだったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日ー。

「ーーしかし、白崎さんと遊べるってどういうことだよー?」
面倒臭がり屋の男子生徒・津森 圭吾(つもり けいご)が
そう言葉を口にするー。

彼はとにかく面倒臭がり屋で、
勉強もロクにしないし、髪もボサボサ、
ズボンも破れたズボンを平気で履いているような男子生徒だー。

「ーー知らねぇよー。白崎さんが賀沢の家に来るなんて
 思えないけどなー」
お調子者の清太郎は戸惑いの表情を浮かべながらそう言葉を口にすると、
「ー僕は面倒ごとに巻き込まれるのはごめんだぞ」と、
どこかクールな雰囲気の眼鏡をかけた男子生徒・羽田野 俊介(はたの しゅんすけ)が
そう言葉を口にするー。

「ーーーーーー」
その言葉を不愛想な男子生徒・菊島 剛(きくじま ごう)が、
特に言葉を発することなく聞いているー。

「いやぁ…流石に無理矢理連れ込んだりはいくらアイツでも
 しねぇだろ」
清太郎はそれだけ言葉を口にすると、
他の三人を見つめながら少しだけ不安そうな表情を浮かべるー。

がー、意を決して
「ーま、ヤバい感じがしたら賀沢のやつのせいだし、
 俺たちはそのまま帰れば平気だろ」と、
本来のお調子者らしい性格を発揮すると、
そのまま他の3人と共に、凌馬の家のインターホンを鳴らしたー。

凌馬からは”今日は親がいないから遊び放題だぜ”と、
そんな連絡も先程届いていて、
もしも凌馬と共に、紅葉がいるのであれば
”紅葉次第”で、何でもできるということだー。

清太郎は少しだけドキドキしながら反応を待っていると、
玄関の扉が開いたー。

がー、玄関の中から顔を出したのは、
信じられないことに、凌馬ではなく、
クラスの人気者ー…誰にでも優しい紅葉だったー。

「え…し、し、白崎さん!?」
まさか本当に紅葉が凌馬などの家にいるとは思っていなかった
清太郎は変な声を出してしまうー。

すると、紅葉は少しだけ笑いながら
「ーほら、みんな上がってー」と、そう言葉を口にしたー。

「ーーお、お邪魔しますー?」
清太郎は困惑したような声を出しながら、
そのまま奥の部屋へと向かうー。

残りの圭吾、俊介、剛の三人もそれに続くと、
制服姿の紅葉の後ろ姿を見つめながら
どよめくー。

「ーなぁ、賀沢のやつ、まさか白崎さんと
 ずっと付き合ってたのかー?」
面倒臭がりの圭吾が戸惑いながら言うと、
清太郎は「い、いや、そんな話聞いたことないけどな」と、
戸惑いの表情を浮かべるー。

「ーーーまぁ…無理矢理家に連れ込まれたって感じじゃないよな」
クールな雰囲気の俊介がそう言葉を口にしながら、
紅葉の後ろ姿を見つめるー。

少なくとも、”嫌々、凌馬の家にいる”という状況には見えないー。
イヤなら、さっき玄関先で逃げ出すことだってできたはずだからだー。

そんなことを思いつつ、
そのまま、凌馬の部屋までやってくると、
紅葉は不敵な笑みを浮かべながら4人を見つめたー

「ーな、なぁ、賀沢はー?」
お調子者の清太郎がそんな言葉を口にするー。

が、紅葉は
「ふふーそんなこと、今は気にしなくていいでしょ?」と、
そう言葉を口にすると、
「まずは、ちょっぴり楽しませてあげるから」と、
4人に向かってそう言葉を口にしたー。

「ーーちょ、ちょっぴりー…?それってどういうー?」
面倒臭がり屋の圭吾がそう言うと、
紅葉は「ん~~~そうだなぁ」と、そう言葉を口にするとー、
「まず、キスする?それともわたしの胸を揉む?
 あ!スカートめくってみる?」と、嬉しそうにそんな言葉を口にしたー。

そんな紅葉の予想外の言葉に、
4人は戸惑いの表情を浮かべながら
顔を見合わせることしかできなかったー。

②へ続く

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コメント

優等生なクラスメイトが、
”憑依”で5人に遊ばれてしまう…
そんな、憑依のお話ですネ~!

今のところ、まだ憑依している本人以外、
憑依には気づいていない状態ですネ!!

続きはまた明日デス~!!

改めて、今月もよろしくお願いします~!!

続けて②をみる!

「五人のおもちゃ」目次

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憑依<五人のおもちゃ>

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