<融合>狂える融合①~欲望~

彼は、他人と融合して
乗っ取る力を持っていたー。

相手がどうなろうとお構いなしー。
欲望のままに融合を繰り返す男の物語…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーークククククーあの子にするかー」
眼鏡をかけた一見すると清楚そうな雰囲気の女が、
ニヤニヤとしながら、そんな言葉を口にするー。

その視線の先には、部活帰りの女子高生だろうかー。
友達と楽しそうに会話をしている子の姿が見えるー。

「ーー今”融合”してるこの身体とはまた違った可愛さがあるよなー」
女は、そんな言葉を口にすると、
楽しそうに談笑している二人組の後をゆっくりと尾行するような形で、
歩いていくー。

”こういう時、女だと便利だよなー。
 俺本来の姿より、怪しまれにくいー”

下品な笑顔が見えないようにするためだろうか。
口元を隠しながら、
”なるべく目立たない場所”で融合しようと、
そんなことを思いつつ、”チャンス”の時を待つー。

「ーーーーー」
そして、そのチャンスは訪れたー。

そんなに小さい道ではないものの、
人通りは限定的な道に二人組が入ったのを見て、
清楚な雰囲気の女は、ニヤリと笑みを浮かべたー。

”ここで、”融合”するかー”
とー。

彼女は今ーー…
ある男に”融合”されていたー。

彼女と融合した男の名は、結城 豪也(ゆうき ごうや)ー。
30代前半の男で、半年ほど前に
人生に絶望、自暴自棄になって
薬品工場に忍び込み、そこにあった薬品を手当たり次第飲み込んで
自ら命を絶とうとした男だー。

しかし、その辺りにあった薬品という名の薬品を
手当たり次第飲み込んだ豪也は、
死ねなかったー。

彼は病院で目を覚まし、
自分が死に損なったことを
イヤでも実感せざるを得なかったー。

がーーー

”こうなったら、病院で好き放題やって死んでやるかー”
と、そう考えた豪也が、
病室に様子を見に来た若い女性看護師の腕を掴んだその時だったー。

「ー!?」

「ーーえっ」

女性看護師の腕を掴んだ豪也の手が、
まるでスライムかのようにドロッとして、
その看護師の”中”に入り込んでいくようなー、
溶けあうような感覚を覚えたのだー。

「ーーな…何をするんですか!?ーー
 えっ…な、何これ!?」
”融合”されそうになった女性看護師は
心底戸惑ったような表情を浮かべつつ、
そう言葉を口にしているー。

が、一方の豪也は、
そのまま、一体化できてしまいそうな感触に
ニヤリと笑みを浮かべると、
さらにその女性看護師と混じり合おうと、
自分の身体をズブズブと”融合”させていくー。

女性看護師が苦しそうな声を上げたり、
喘ぐような声を出したりする中、
豪也は手探りで、自分の身体を何とか
女性看護師の身体に捻じ込みー、
”融合”を成し遂げると、
「マジかよー…すげぇー」と、
その女性看護師の身体で、ニヤリと笑みを浮かべたー。

大量の薬品を無差別に飲み込んだことで
異様な化学反応が身体に起きたのだろうかー。

豪也は、女性看護師の身体でニヤニヤと笑みを浮かべると、
融合している最中に、彼女自身があげた苦しそうな声を
聞きつけたのは、年配の男性医師が病室に駆け付けて来たー。

「ーー大丈夫ですかー!?」
駆け付けた男性医師は、そう言葉を口にするー。

「ーへへー大丈夫ー」
ニヤニヤしながら、融合したての豪也は
女性看護師の身体でそう言葉を口にするとー、
思ったよりも低い声が出てしまったために、
何度か咳払いしてから笑顔を浮かべるー。

「ーー大丈夫ですよー」
そう言い返すと、男性医師は戸惑いながらも、
「ならよかったー」と、そう言葉を口にしてから
立ち去っていくー。

にやりと笑みを浮かべる女性看護師ー。

豪也はこの日、初めて他人と”融合”したー。
ただ、豪也の融合は
融合相手と自分自身の姿が混じるタイプではなく、
姿は”融合した相手のもの”が、そのまま維持されるー。

自分はあくまでも”内側”に絡みつき、
融合するような形の、乗っ取り型の融合だったー。

「ーーーん~~~?」
ふと、右腕に、
ピンポン玉ぐらいのサイズの、黒い悪魔のような
模様が浮かび上がっていることに気付くー。

「ーーーなんだこれ?
 この女が、元々入れてたのか?」
そんな風に呟いたものの、
どこか、不気味な雰囲気の禍々しい模様…マークのようなものを見て、
豪也は首を傾げるー。

そしてー…
”それ”が、豪也が融合している相手の身体に浮かび上がるマークで
あることを知ったのは、この後、2人目と融合した時の話だったー。

豪也が融合すると、その相手の身体の”どこか”に、
悪魔のような形に見えるピンポン玉サイズぐらいのマークが
浮かび上がり、
融合を解除すると、それが消えるー。

そのマークは、豪也の”あまりにも強い欲望”が、
融合したことによって表面に浮かび上がって来ていることにより、
出現するマークだったー。

そしてー、現在ー
眼鏡をかけた清楚そうな女と融合している豪也は、
首筋にそのマークを輝かせながら、
笑みを浮かべるー。

二人組の女子高生との”融合”ー。
そのチャンスが巡ってきたことを悟ると、
女の身体のまま、豪也はその二人組に近付くー。

”まずは、コイツが邪魔だー”
豪也は内心でそう思いつつ、
”メインの目当て”である子ではない方の子に手を伸ばすと、
軽くその相手の肌に触れて、
”融合”のイメージを頭に浮かべるー

「えっ…!?なんですか…?」
触れられた方の少女が困惑の様子を見せると同時に、
豪也は眼鏡の女の身体から抜け出して、
スライム状のようになって、
眼鏡の女の手を通じて、今度は女子高生の一人に
”融合”していくー。

豪也が抜けていくと同時に、
眼鏡をかけた女は、邪悪な笑みが少しずつ消えて行って
その場に倒れ込むー。

「ーーちょっ…えっ…!?な、何…?」
融合された方の女子高生ではなく、
豪也が狙う”メインの子”の方が真横で起きた信じられない光景に
青ざめた表情を浮かべているー。

「ーーへへへへへー
 お前の友達はこれで”俺”のものー」
目の前で乗っ取られた友人は、そう言葉を口にしながら
ニヤニヤとその場で胸を揉み始めるー

「ーーな、な、何を言ってるのー…?
 え…ど、どうしちゃったのー?」
豪也が”融合”のメインターゲットに定めた子・愛梨(あいり)が
不安そうな表情を浮かべながらそう言葉を口にするー。

「ーへへへへー俺、いや、わたしねー
 ”融合”されちゃったのー」
ニヤニヤしながら、豪也は、融合した身体で
胸を揉みながら嬉しそうにそう呟くー。

「ーー…ゆ、由紀子(ゆきこ)ちゃんー…
 ど、どういうことー…?」
愛梨は、豪也に融合されてしまった友達・由紀子のほうを
見つめながら不安そうに表情を浮かべると、
さっきまで”豪也”に融合されていた眼鏡の女のほうも見つめるー。

豪也に融合されていた眼鏡の女は
意識を失ったまま倒れ込んでいるー。

「ーーこ、こ、この人…
 き、救急車呼んだほうがいいよねー?」
由紀子の奇行に心底混乱したような表情を浮かべつつも、
愛梨はそんな言葉を口にすると、
融合された由紀子はニヤッと笑いながら言ったー。

「呼ばなくていいぜ。”俺”に融合されてただけだし、
 じきに目を覚ますー」
豪也に融合された由紀子はそう言葉を口にすると、
愛梨は、戸惑いの表情を浮かべながら
”さっきから気になっていること”を口にしたー。

「そ、そのー、頬の変なマークはなにー?」
とー。

「ーん??」
由紀子と融合した豪也は少しだけ表情を歪めると、
由紀子の持っていた鞄を雑に漁って、
その中から手鏡を見つけると笑みを浮かべるー。

「ーーーあぁ…これかー
 チッ、こんな分かりやすい場所にマークが浮かびやがって」
由紀子の身体でそう言葉を口にする豪也ー。

豪也に融合されている人間であることを示す”悪魔のようなマーク”が、
由紀子の身体では、顔面ー…頬に出現してしまったのだー。

「ーーーーー」
怯えた表情で、由紀子のほうを見つめながら、
倒れたままの女の方も不安そうに見つめる愛梨。

が、愛梨がそんな不安そうな表情を浮かべているのを見て、
豪也は今一度笑みを浮かべると、
「今から教えてやるよー」と、そう言葉を口にしてから、
愛梨のほうを真っすぐと見つめたー

「わたしにー、いいや、”お前の友達のこの女”に何が起きたのかー
 その身体でなー」

豪也に融合された由紀子が、
邪悪な笑みを浮かべながら、愛梨のほうを指さすー。

愛梨はゾワッとした恐怖のようなものを感じながら
後ずさると、
由紀子はニヤニヤしながら、
「”この女ごと”融合してしまうかー」と、そう言葉を口にするー。

先程まで融合していた眼鏡の女から、
由紀子に乗り換える際には
一度、眼鏡の女との融合を解除して、
そのまま由紀子と融合する形で乗り換えたー。

それはそれで、融合を解除して抜け出す時の
何とも言えない快感と、
そこから再び連続して融合するときの
言葉に言い表しがたい快感があるー。

しかし、面倒な時だったり、
あまり”倒れている人間を増やしたくない”場合だったり、
そう言う時は、融合した状態のままさらに”融合”するー。

「ーーーひっ……や、やめて、離して!?」
愛梨がそう言葉を口にするも、
豪也に融合されている由紀子にはそんな言葉は届かずー、
液体のような状態になった由紀子は
強引に愛梨と”融合”してみせたー。

「ーーへー、へへー」
愛梨となった豪也は、笑みを浮かべるー。

誰かと融合した状態で、
その身体を乗っ取ったまま、
”融合”した場合も、
身体は”最後に融合した相手のもの”となるー。

そのため、由紀子の身体ごと愛梨と融合した場合でも、
その姿は愛梨のものになるー。

「ーーへへへへへー
 これで分かっただろ?
 友達の身に何が起きたのかー」
愛梨になった豪也は嬉しそうにそう言葉を口にすると、
鏡を手に、”どこ”に、悪魔のようなマークが
浮かび上がったのかを確認し始めるー。

「顔とか、手にはねぇなー」
愛梨はそう言葉を口にすると、
さらに”マーク”がどこにあるのかを
確認していくー。

そしてー、やがて見つけると、
「へへー太腿に出ちまうなんてーなんかエロいよな」と、
嬉しそうにそう言葉を口にして、
ゆっくりと歩き出すー。

人通りのない林のような場所を見つけると、
愛梨はもう夜だと言うのに、
不気味なその場所で、一人胸を揉んだり、
身体を木に押し付けたり、
嬉しそうに、自分の身体で欲望の限りを尽くしていくー。

「へへへへっ…へへへへへへ♡
 予想通りいい身体だし、声も最高だぜー」
愛梨はゾクゾクしながら、そんな言葉を口にすると、
そのまま自分の身体が汚れてしまうのもお構いなしで、
欲望をさらに堪能していくー。

夜の林の中に、美少女の欲望に満ちた声が
繰り返し響き渡るー。

やがてー、林の中で
欲望まみれになった愛梨は、その余韻に浸りながら
嬉しそうに笑うと、
「ーーへへ…この身体はもうヘトヘトだし、
 俺の身体で帰るかー」と、
そのままその場で”融合”を解除するー。

「ーーぁ…」

がー、融合を解除して
その場に倒れ込んだのは”ひとり”だけー。

豪也は由紀子と融合したあと、由紀子の身体のまま
愛梨と融合したために、本来、身体は
豪也以外にも”2つ”出現しなくてはおかしい状態だー。

がー、出てきたのは一つだけー。

「ーーあ~あ…微妙な顔になっちまったな」
豪也は倒れ込んでいる女のほうを見つめるー。

そこには、”愛梨と由紀子が融合した女”が
倒れ込んでいたー。

そうー、豪也は”他人に融合したまま”さらに融合することが
できるものの、
それをすると、融合を解除した際に、
”豪也以外の人間”は融合した状態のままになってしまうー。

豪也自身の融合とは違い、”姿も混じり合った状態”と
なってしまうため、”取り返しのつかない”
そんな状態だー。

「ーーーーま、せいぜい頑張りな」
豪也は、愛梨と由紀子が一つになってしまった、
そんな状態を見つめながら邪悪な笑みを浮かべると、
”俺には関係ねぇや”と言わんばかりに
次の欲望を満たすため、その場を後にするのだったー。

②へ続く

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コメント

容姿はそのままに相手の身体を乗っ取るタイプの
融合モノデス~!!!

リクエスト特典で、む~やん様から頂いた
リクエストを元にした作品ですネ~!!!

リクエストの原文は、ネタバレがあるので
最終回の後に紹介しますネ~!!

今日もありがとうございました~~!

続けて②をみる!

「狂える融合」目次

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融合<狂える融合>

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