入れキチと入れキチ。
入れ替わったことにより、予想外の形で二人は結ばれ、
そのまま新婚旅行に向かうことになった。
しかし、二人の新婚旅行はとんでもないことの連続だったー。
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”新婚旅行”当日ー。
「やっぱり、俺たちの新婚旅行と言えば、
聖地を巡らないといけませんからねー」
彩菜(文哉)が嬉しそうに言うと、
文哉(彩菜)も「映画の中でやってたこと試してみたいですね!」と、
そう言葉を口にするー。
旅行先はどうやら、人気の入れ替わり映画”儂の名は。”の街の
モデルになった場所を選んだようだー。
入れキチと入れキチー。
入れ替わってしまった二人が”入れ替わり婚”をして半月の今日ー
二人は”入れ替わり新婚旅行”の当日を迎えていたー。
ちょうど今日は二人とも大学がまとまった休みに突入して、
旅行に行きやすいタイミングだったのだー。
「ーーそれにしても、何でこんな古い宿をー…?」
彩菜(文哉)が、改めて”宿泊先”の宿として予約した
古びた宿の写真を指差すと、
文哉(彩菜)は「ふふー」と少しだけ笑ってから、
「ー実はこの宿ー、トイレのマークを付け間違えちゃったみたいで、
男子トイレと女子トイレに逆のマークがついてるらしいんですー。
でも、直すお金がないからって、”⇔”で、修正してあるみたいでー」
と、そう言葉を口にすると、
「男女のマークに⇔ー…ふふふ…ふふふふふー
入れキチの血が騒ぎますね!!!!」
と、文哉(彩菜)は興奮した様子で言うー。
「えぇっ!?ちょ、ちょっと落ち着いて下さいー」
彩菜(文哉)がそう言葉を口にすると、
インターホンが鳴ったー。
「ーー?」
これから新婚旅行に出発するというのに、来客ー?
そんな風に思っていると、文哉(彩菜)が、
「あ、わたしが出ますね」と、そう言葉を口にした上でー、
「ーあ、人前では”俺が文哉”ですからね?」と、
文哉(彩菜)はしっかりとお互いのフリをするよう、
改めて確認してから、そのまま玄関の方に向かったー
するとーー
”わ~~~!こんにちは~!!”
”入れ替わったって本当ですか~?”
”ー今日はよろしくお願いします~!”
と、そんな声が玄関の方から聞こえて来たー。
「????」
彩菜(文哉)が戸惑いの表情を浮かべているとー、
やがてー”見知らぬ男女”が部屋に中に入って来たー
「えっ…?誰ー?」
彩菜(文哉)が戸惑いながら言うと、
家に入って来た見知らぬ男女のうちの一人ー、
女性の方が笑顔で口を開いたー
「ーー入れキチです」
とー。
「ーーえぇ…?」
彩菜(文哉)は突然家に入って来た、
”彩菜”ではない別の女性が「入れキチ」を名乗ったことに戸惑うー。
可愛らしい雰囲気の少し華奢な感じの子だー。
そして、彩菜(文哉)は戸惑いながら、
もう一人、家の中に入って来た男の方も見つめると、
男は双眼鏡を手に「あ、僕も入れキチです。どうも」と、
淡々とそう言葉を口にしたー。
”その双眼鏡は何に使うんだー?”と、少し疑問を抱きながらも、
文哉(彩菜)は「えっ、ちょっ!?これ、どういうことですかー?」と、
彩菜(文哉)に確認すると、
「ーせっかくの入れキチ新婚旅行なので、仲良しの”入れキチさん”を
読んじゃいました!」と笑うー。
「よ、よ、よ、よ、呼んだ!?
新婚旅行にー?
えっ、って、この二人は俺たちの入れ替わりを知ってるんですかー?」
彩菜(文哉)があたふたしながら言うと、
文哉(彩菜)は「はいー」と、笑顔で頷いてから、
「ーほら、入れ替わって周囲に内緒にしてる中
”事情を知ってる人”が少しだけいるってシチュエーション、よくあるじゃないですか!」と、
興奮した様子で説明するー。
「それをやってみたくて、信頼できる入れキチのお二人に
わたしたちの入れ替わりをお話しました!」
文哉(彩菜)はそう言葉を口にするー。
”みんなは知らないけど、このキャラだけは知っている”みたいな
シチュエーションを現実で作り上げたかったのだと言うー。
「は、はぁ…
ーーで、でも確かに入れ替わりを一部の人間だけ知ってる作品、
よくありますよね。
えーっと、俺の知る限りではー」
突然の出来事に戸惑わず、
”入れ替わりのことを一部のキャラだけ知ってる”描写がある
入れ替わりモノの名前を次々とペラペラ喋り出す彩菜(文哉)ー
「ーーーー」
そんな様子を、”彩菜に招待された入れキチの一人”である男の方が
双眼鏡を手に、観察していたー。
「ーー…~~~え、えっ…何ですかー?」
入れ替わりモノを熱弁していた彩菜(文哉)が
戸惑いながら言うと、
「あぁ、お構いなくー。
僕は入れ替わった人同士を、リアル・創作問わずに
観察するのが趣味な人間なのでー」と、
そう言葉を口にする男ー。
すると、隣にいた”入れキチ”の女性が
「”ウォッチャーさん”知ってますー?
入れ替わりウォッチングを毎日楽しんでいるー」と、
そう言葉を口にしたー
「う、ウォッチャーさんー…あ、あなたがー!」
彩菜(文哉)は、目を輝かせるー。
SNS上で文哉自身も交流があり、
”そこまで入れ替わった二人を観察しているとは驚いたー”と、
いつもその”異様過ぎる観察力”に、感心していた相手だー。
「ーど、どうもー
でも、フミさんの”データ量”には敵いませんよ」
”ウォッチャー”はそう言葉を口にしながら、
「あ、僕にお構いなくー。表情筋の動きとか
細かいところを見たいんで」と、双眼鏡を手に、
彩菜(文哉)と文哉(彩菜)を観察し始めるー。
「~~~~」
”またヤバいやつが出て来たー”と、内心で誉め言葉を口にすると、
もう一人の女性のほうを見つめたー。
「それで、あなたはー…」
文哉(彩菜)が言うと、
「ー”いちご”ですー。いつもフミさんとも、カタツムリさんとも
お話しているー」と、そう言葉を口にしたー。
”カタツムリ”とは、彩菜のSNS上の名前だー
「ーい、い、い、いちごさん!?あなたがー!?」
奥深い入れ替わり考察と、無邪気に入れ替わりを楽しむ姿ー、
さらには明るい性格で、フォロワーたちから愛されている存在だー。
女性であることを公言している入れキチの一人で、
性別を伏せている彩菜とはまた違った魅力と、良い意味での”入れ替わりへの狂気”を
持つ女性だー。
”入れ替わることができる謎の棒を持っている”とまで噂されているものの
本人はつかみどころのない振る舞いで、誤魔化すために
それが本当なのかどうかは分からないー。
「ーーはいー。直接会うのは初めてですねー。よろしくお願いします」
”いちご”は笑みを浮かべると、
「今日は、彩菜さんに誘われて、入れ替わり新婚旅行に
一緒に参加することになってー」と、そう言葉を口にすると、
彩菜(文哉)は、文哉(彩菜)の方をチラッと見つめるー。
”そ、そんな話聞いてないけどー”と
言いたげな視線を送る彩菜(文哉)ー
”文哉さんの反応見たかったしー…
その方が面白いと思ったのでー…”
文哉(彩菜)が悪戯っぽく笑うー。
「~~~~…」
彩菜(文哉)は戸惑ったような表情を浮かべると、
横にいた”ウォッチャー”は双眼鏡で二人を見つめながら
”ー心の中で会話しているー、と。すげぇなー”と、
内心でそう言葉を口にしたー。
何故かー、入れキチ同士の新婚旅行を”4人”で行くことになってしまいー、
いよいよ新婚旅行へと出発するのだったー。
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「ーすみませんー。運転して貰っちゃってー」
文哉(彩菜)が申し訳なさそうに言うと、
「ーいえ、全然構いませんよー。”いいもの”見せて貰いましたし」と、
”ウォッチャー”が車を走らせるー。
「ー彩菜さんは免許持ってるんですけど、肝心の俺が持ってなくてー」
彩菜(文哉)が申し訳なさそうに言うと、
文哉(彩菜)は「気にしないでくださいー」と、彩菜(文哉)に声を掛けた上で、
「ーただ、わたしは運転できると言っても、文哉さんの身体なので
運転するわけにはいきませんし、運転したら捕まっちゃいますからー」と、
苦笑いするー。
かと言って、”身体は免許を持っている”とは言っても、
中身は”無免許”の彩菜(文哉)が運転するわけにはいかないー。
そこで、新婚旅行の運転は免許を持っている入れキチ・”ウォッチャー”に
任せることになったー。
「ーそういえば、フミさんー
実写の入れ替わりを見る時に、俳優さんの”表情筋”の動きとか見ます?」
”ウォッチャー”は運転しながらそう言葉を口にするー。
「え…えぇ?いや、俺は入れ替わる時間とかセリフ、仕草は
全部把握してますけど」
彩菜(文哉)がそう返すと、
”ウォッチャー”は言うー。
「実写の入れ替わりモノを見る時、
俳優の顔を双眼鏡で見るんですよ。
テレビ越しですけどねー
そうすると分かるんです」
”ウォッチャー”がそう言うと、
文哉(彩菜)は苦笑いしながら
「ーすごい拘りですねー」と、そう言葉を口にするー。
”ウォッチャー”は「どうもー」と、それだけ返すと、
「話を戻しますけど、双眼鏡で俳優さんを見ると、
その俳優が”本気で入れ替わったつもりになって演技してるのか”
それとも”あくまで役者の仕事として演じてるだけなのか”
分かるんですー」と、そう言葉を口にするー。
「ーわぁ……すごいですねー」
助手席にいる”いちご”が笑いながら言うー。
”観察型入れキチ”である”ウォッチャー”の観察力は
群を抜いているー。
彩菜も、文哉もその点においては叶わないー。
一方の”いちご”は、彩菜と似たような部分がありー、
”実際に入れ替わったら”の妄想が激しいー。
ただー、彩菜のように”階段から転がり落ちましょう!”とか
そこまではせず、その点では彩菜の方が”狂気”で勝っているー。
しかし、”いちご”は、
あらゆる入れキチと交流を持っていて、
自分と直接接点のない入れキチも全て把握しているー。
”交流型”の入れキチー。
「ーーえぇぇ…俺、そんな人知りませんけどー…」
”いちご”の話を聞きながら、戸惑いの表情を浮かべる
彩菜(文哉)ー。
「今度フォローしてみるといいですよ!」
”いちご”は嬉しそうに笑いながら言うー。
”ーーー~~~~”
彩菜(文哉)は、自分の”妻”となった”彩菜”だけでも、
”世の中にはこんな入れキチがいるのかー”と圧倒されたのに、
まだこんな入れキチたちがいたのかと、驚きの感情を覚えていたー。
一方、文哉(彩菜)もまた、
自分で”いちご”と”ウォッチャー”を呼んだにも関わらず
実際に会ってみると”す、すごいー…”と思わざるを得なかったー。
もちろん、文哉と彩菜も十分な狂気を持つ入れキチだー。
あらゆる入れ替わりを網羅し、入れ替わりシーンの秒数からセリフまで
全てを把握、さらには父親の墓前に入れ替わりモノのブルーレイを捧げる
入れキチ・文哉ー。
実際に入れ替わったら?をひたすら考え、
それを実践するためならわざわざ階段から落ちることもいとわず、
さらには入れ替わりグッズを多数抱え込む、
尋常ならぬ拘りを持つ入れキチ・彩菜ー。
加えて、実際に入れ替わった人間や、
入れ替わりモノのドラマなどの演じている人たちを
双眼鏡を用いて、その感情の流れまで全てをウォッチングする
入れキチ・”ウォッチャー”
そして、彩菜同様に入れ替わりに対して強いこだわりを持ち、
それにプラスしてあらゆる入れキチを把握、
さらには幅広い交流を持つ入れキチ”いちご”ー
それぞれが入れ替わりに対する深い愛と、
そして深い狂気を持つ入れキチ4人の、
入れ替わり新婚旅行はまだ始まったばかりだったー。
「ーーー…ところでお二人も新婚旅行ですかー?」
彩菜(文哉)が、”ウォッチャー”と”いちご”に対してそう言葉を口にすると、
いちごとウォッチャーを顔を見合わせてから言ったー。
「初対面ですー」
とー。
③へ続く
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コメント
入れキチが4人に…!
混沌の新婚旅行の様子は
明日のお楽しみ(?)デス~!
今日もありがとうございました~!★

コメント
無名さん…無名さぁぁぁあ~ん!☆!★
サプライズ第2弾っ!?笑
まさかの!?
いちごさん登場っ!☆!★笑
ウォッチャーさんという新キャラまでっ!!笑
なんかカオスな展開過ぎて全く先が読めないですネ(*´艸`)笑
ちなみに
自分は新婚旅行は2人っきりで楽しみたい派デス(^_-)☆笑
もちろん入れ替わりで♀⇔♂笑
感想ありがとうございます~!★
多くの人は新婚旅行は二人で行きたいですよネ~!!
でも、この二人は結婚するまでも特殊だったので、
そうじゃなかったみたいデス~笑