現代に潜伏していた妖刀・黒霧が、
再び”辻斬り”を始めたー。
手当たり次第に”血”を浴びていく妖刀ー。
その果てに待ち受けている運命はー…?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
”剣道部部長”に勝負を挑んでは
辻斬りを繰り返していた
妖刀・黒霧に再び乗っ取られてしまった沙綾香ー。
沙綾香が”3人目のターゲット”として選んだ学校の
剣道部部長・東 重行は、
この地区の剣道の大会で”準優勝”の実績を持つ実力者ー。
「ー本来、こんなのナシだけどー、
人の身体を乗っ取るような奴にルールなんて無用だよな」
重行は向かって来た沙綾香に足を引っかけると、
そのまま木刀を急所に叩き込んで、
沙綾香を気絶させるー。
その間に、妖刀を”どうにかする”ことで、
沙綾香をす現代に潜伏していた妖刀・黒霧が、
再び”辻斬り”を始めたー。
手当たり次第に”血”を浴びていく妖刀ー。
その果てに待ち受けている運命はー…?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
”剣道部部長”に勝負を挑んでは
辻斬りを繰り返していた
妖刀・黒霧に再び乗っ取られてしまった沙綾香ー。
沙綾香が”3人目のターゲット”として選んだ学校の
剣道部部長・東 重行は、
この地区の剣道の大会で”準優勝”の実績を持つ実力者ー。
「ー本来、こんなのナシだけどー、
人の身体を乗っ取るような奴にルールなんて無用だよな」
重行は向かって来た沙綾香に足を引っかけると、
そのまま木刀を急所に叩き込んで、
沙綾香を気絶させるー。
その間に、妖刀を”どうにかする”ことで、
沙綾香を救おうと、そう考えていたー。
「がっー」
沙綾香が白目を剥いて、そのまま倒れるー
”ーー気絶させて、その間に刀をどうにかすりゃ、
この子も助けることができるだろ”
そう思いながら、沙綾香に近付き、
妖刀・黒霧を”処理”する方法を考えていたその時だったー。
「ーー!?」
重行が目を見開くー。
”気絶”したはずの沙綾香がゾンビのように起き上がり、
まるで”操り人形”のように重行に襲い掛かって来たのだー。
人体の急所に詳しい重行は、確実にある程度の時間は”気絶”するであろう場所に
攻撃を叩き込んだー。
こんなにすぐ、意識を取り戻すはずがないー。
それなのにー…
急な攻撃に対応できず、ついに斬られてしまう重行ー。
「ひひひひひひー」
奇妙な笑い声を上げながら近づいて来る沙綾香ー。
眼帯に隠れていない方の”目”を見て、
重行は沙綾香が急に起き上がった理由を悟ったー。
沙綾香はまだ”白目”を剥いたままー。
笑いながら、口からは涎のようなものを垂らしているー。
「ーー残念だったなー
この女は、あくまでも”装備”ー
失神させても、俺には関係ないー」
白目を剥いたままの沙綾香がそう言葉を口にするー。
”沙綾香の身体”自体が失神しているからか、
喋り方は先ほどまでとは違い、
感情の籠っていない、まるで”ロボット”のような喋り方をしているー。
「ーーーぐ…く、くそっー」
重行は苦しそうにしながら、沙綾香のほうを見つめると、
「ー安心しろー」と、沙綾香は妖刀・黒霧についた血を嬉しそうに
舐めながら言葉を続けたー。
「ー”俺”は怨念の集合体ー。
ここで死ぬお前もまた、”俺”の一部になるんだー」
沙綾香は、そう言うと、白目のまま不気味な笑みを浮かべてー、
そのまま重行を斬り捨てたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーーー」
警察官の栄治は、戸惑いを隠せなかったー。
妖刀・”黒霧”による被害がさらに拡大していくー。
「ーーー…」
しかし、有効的な手段はないー。
何とかー、何とか止めなくてはならないー。
それでも、”何もできない”無力さを噛みしめるー。
「ーー…あの”妖刀”をどうにかする方法はないのかー」
そう思いながらも、
栄治は”悔しいが、”奴ら”に期待するしかないかー”と、
出動準備をしている目黒警視正直轄の”妖刀対策チーム”の方に
視線を向けるー。
特殊部隊たちは、顔も見えない重装備で
”妖刀”が次に狙うであろう学校の”剣道部”の部長ー、
伊達 良一郎(だて りょういちろう)の写真を見つめたー。
この辺りの剣道部の大会で”優勝”した実力者ー。
幼少期から剣道に打ち込み、
”現代の佐々木小次郎”の異名を持つほどの高校生だー。
先日、妖刀に命を奪われた重行にも”1度しか負けたことがない”ほどの実力者ー。
準優勝の重行を倒した妖刀・黒霧が次はこの良一郎を狙うであろうことは
安易に想像できたー。
「ーー伊達 良一郎の周辺の警戒を怠るなー」
特殊部隊隊長の男・鬼道 仁がそう言葉を口にすると
続けて「伊達を狙うときが、妖刀の最後だ」と、そう言葉を続けたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
数日後ーー
「ーーがっーーー」
伊達 良一郎が血を吐きながらその場に倒れるー。
背後には、邪悪な笑みを浮かべながら、
沙綾香が倒れた良一郎を見つめているー。
「ーーーククククー残念だったなー
お前は”期待はずれ”だー」
倒れた良一郎に向かって唾を吐き捨てる沙綾香ー。
”剣と剣の戦い”にも相性があるー。
確かに、伊達 良一郎は”強かった”ものの、
妖刀・黒霧とは決定的に相性が悪かったー。
そのため、先に倒された地区大会準優勝の重行よりも
遥かに早く、あっさりと”瞬殺”されてしまったー。
「ーはぁぁ~…♡」
興奮した様子で血を舐める沙綾香ー。
「やっぱり、人斬りはやめられないー」
そう呟いてうっとりとした表情を浮かべるー。
がー、
その時だったー。
周囲に重装備の警官たちが姿を現すー。
目黒警視正が組織した”妖刀対策部隊”だー。
「ーーーーー」
沙綾香は眼帯で隠していない方の目で、
人数を計算しながら笑みを浮かべるー。
そしてー、
「ーーわ、わたしーた、ただの女子高生ですー」と、
そう言葉を口にしながら、
「ーか、刀に身体を操られてー…た、助けて下さい」と、
そんな”演技”をし始めたー。
「ーーー大人しく投降しろー」
しかし、特殊部隊の隊員たちは全く動じることなく、
芝居に騙される素振りも見せずに、
そんな言葉を口にしたー。
「ーーー投降、な、なんのことですかー?わたしはただー」
”沙綾香”のフリをしてそう言葉を口にしながら、
”わずかなスキ”をついて、沙綾香は妖刀・黒霧を振るうー。
がーー
「ーーーー!!!!」
”妖刀対策部隊”の重装備は、
刀などでは斬ることができない
”絶対防御”の装備だったー。
「ーーー!」
驚いた表情を浮かべる沙綾香ー。
そんな沙綾香に対して、
「ー過去の亡霊めー」と、特殊部隊隊員の隊長・鬼道 仁が
そう言葉を口にするー。
”現代”に復活し、潜伏していたとは言え、
まだ日は浅いー。
それに、以前、警察官たちと戦った際には、
”刀”を防げるような装備は身に着けていなかったー。
そのため、”こういう装備もある”ことを知らない
妖刀・黒霧は驚いていたー。
「ーな、なぜ斬れないー…!?」
沙綾香が表情を歪めるー。
それと同時に、重装備の警察官たちが沙綾香の身体を
取り押さえるー。
「くそっ!!!離せ!!!卑怯者どもめー!」
沙綾香が大声でわめき始めるー。
いかに”妖刀”と言えども、
数百年前の存在ー。
現代の”技術力”を束ねて立ち向かえば、
制圧することはできるー。
「ーーくっ…”この器”、まだ使いたかったがー」
沙綾香はそう言葉を口にすると、
”黒霧”を手に、それを後方に立っている特殊部隊員に向かって
投げつけたー
「ぁ…」
沙綾香から、黒い霧のようなものが抜けていき、
その場に崩れ落ちるー。
「保護しろー」
沙綾香が意識を失ったのを見て、
隊長の鬼道 仁はそう指示をするー。
がーー
チラッと失神した状態の沙綾香を見つめると
”この娘ー、前も乗っ取られて精神的ショックで入院していたらしいなー…
ーーーー…次は、持たないかもなー”
と、沙綾香が”2回目”の憑依のショックに耐えられるかどうか、
心が持つかどうか、ほんの少し心配しながら、
”黒霧”のほうを見つめるー。
沙綾香が投げつけた黒霧は、特殊部隊隊員の手に渡っているー。
がーーー
その隊員は乗っ取られることなく、”刀”を手にしていたー。
”ーー!?!?!!?!?!?!?”
特殊部隊隊員の身体を順番に乗っ取り、特殊部隊を殲滅しようと
考えていた妖刀・黒霧は驚くー
”なんだこいつー…?何故、俺の意のままにできないー???”
黒霧がそんな風に思っていると、
隊長の鬼道 仁が近付いて来たー。
「ーー残念だが、我々は妖刀対策班ー。
貴様の”対策”は万全だー。」
そう言うと、目を指差しながら
邪気に操られないように、特殊なゴーグルが装備されていることを告げ、
さらに、”手”の部分の手袋は、”直接自分の手とは触れない状態”で
装着できる特殊な手袋で、妖刀を掴んでも
”中身の身体”には一切触れていない状態であるため、
妖刀・黒霧に身体を乗っ取られることはないー、と、
鬼道 仁は説明したー。
「ーー人間が触れなきゃ、お前は憑依できないー
終わりだー」
鬼道 仁の言葉に”黒霧”は”く…卑怯者めー”と、
そう、言葉を吐き出したものの
妖刀対策班の隊員たちは、それを相手にしなかったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーーー放っておいて!!!」
数日後ー
再び正気を取り戻した沙綾香は、錯乱状態に陥っていたー。
”また”わたしが罪を犯してしまったー。
そんな現実に、沙綾香はもう、
壊れ切っていたー。
「わたしはーーわたしはーー
あぁあああああああ…」
頭を抱えて泣き叫ぶ沙綾香ー。
2度も刀に支配された沙綾香の心の傷は、
もはや測り知ることができないほどに
深いものになってしまっていたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーーーー海底深くに沈めて下さいー」
数日後ー
”あらゆる方法”で妖刀・黒霧を粉砕する方法が
検討されたものの、
”怨念の集合体”が宿る黒霧を粉砕することはできなかったー。
そこで、妖刀対策班を指揮する目黒警視正は
やむを得ず、妖刀・黒霧を棺のような容器に入れて
海底深くに沈めることを提案ー。
それが今日、”実行”に移されたー。
”お前ら一人残らずー、斬りに行くからなー覚えておけ”
黒霧からそんな”言葉”が発せられるー。
周囲にいた人々は少しだけ戸惑いの表情を浮かべたものの、
「ーーあなたにはもう何もできません」と、
穏やかな笑みを浮かべた目黒警視正は、
そのまま「ーー沈めて下さい」と、周囲に指示を下したー。
棺のようなものに入れられた妖刀・黒霧が
海に投下されて、沈んでいくー。
深く、深く、沈んでいくー。
その様子をゴクリと見守る警察官たちー。
沈みゆく妖刀・黒霧ー。
永遠に光の届かぬ闇へー、
ゆっくり、ゆっくりと沈んでいくー。
”ーーーー無駄なことだー”
そんな中ー、
妖刀・黒霧は静かにそう呟いたー。
何故ならーーーー…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
”妖刀は、我々の方で確実に処理をいたしましたー”
警視正・目黒 圭吾が記者たちの前でそう宣言をするー。
”妖刀事件”の終結ー。
多くの被害者を出しつつも、ついに妖刀・黒霧は
葬られたのだー。
特殊部隊が投入される前に事件を担当していた刑事・栄治は
少しだけ溜息を吐き出すと、
「結局、俺は何もできなかったなー」と、
後輩の刑事を失ったことに気落ちしながらも
「まぁ、これでー…」と、少しだけ安堵の表情を浮かべるー。
妖刀・黒霧は滅んだー。
これで、もうあのような悲惨な事件が起こることはないはずだー。
そんなことを思いつつ、帰宅した栄治ー。
栄治は、妻と娘の二人と暮らしていて、
今日も、いつものように、自分の家へと帰宅して
ひと息つくー…
そんなはずだったー。
がーーーー
「ーーーー!?」
栄治が表情を歪めるー
視線の先には、制服姿の”娘”・智花(ともか)の姿があるー。
「ーー智花?」
栄治は背を向けたまま、不自然な立ち方をしている智花の名を呼ぶもー、
直後ー、”それ”に気付いたー
智花の手に、黒く光る不気味な刀が握られているー。
「ーーー…そ、それはーー…!!!!」
栄治が驚くと同時に、
刀を手にした智花が振り返ったー。
”妖刀・黒霧”ー
それは、幕末の怨念の集合体が
”具現化”したものー。
刀ごと、海底に沈めても無駄だー。
怨念の集合体は、いくらでも
実体を消して、”移動”して、
また”別の場所”で、刀として具現化することができるのだからー。
最初にーー
沙綾香たちが山林の奥底で見つけた時もそうー。
前の所有者が死に、”黒霧”は、自分で”そこ”に移動したのだー。
「ーー俺は”無敵”だー」
妖刀に宿る怨念に憑依されて”所有者”となった智花は
そのまま栄治のほうを見て、邪悪な笑みを浮かべたー
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
最終回でした~!!
打ち切りエンドではなく、
”どうすることもできない絶望”を描いたエンドデス~★!!!
妖刀を止めることは、難しいですネ~!!
お読み下さりありがとうございました~!!

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