妖刀・黒霧ー。
幕末の怨念が宿っている”刀”を手にしてしまった少女を
襲った悲劇ー。
その、物語はまだ終わらないー…
※「辻斬り少女」の続編デス~!
先に本編を読んでくださいネ~!
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幕末の時代ー
”辻斬り”と呼ばれる人を斬る行為を繰り返す者たちがいたー。
動乱に乗じて、辻斬りを繰り返すとある男ー。
いつしか、その男の刀は、”返り血”を浴び続けて
やがて、血液が固まり、黒く染まりー、
”黒霧”と呼ばれ、恐れられるようになっていたー。
時は流れて、
その”辻斬り”の男は死にー、
”黒霧”の行方も分からなくなっていたー。
しかしー…
”黒霧”は健在だったー。
邪悪な、怨念を宿してー。
現代ー。
とある高校に通う剣道部の副部長・倉谷 鈴子(くらたに すずこ)が、
友人の北森 沙綾香(きたもり さやか)を誘い、
山林地帯で後輩が見つけたという”謎の刀”を見に足を運んだー。
けれどーー
それが、悲劇の始まりだったー。
その刀は、幕末の時代に多くの人間を斬り、妖刀と化していた”黒霧”だったー。
刀を前に心を奪われた沙綾香は、その刀を手に、
親友であるはずの鈴子に襲い掛かったー。
身体を勝手に操られて、
やがて、黒霧から吹き出した黒い煙のようなものが沙綾香の中に
入り込んでいくー。
最初は虚ろな様子だった沙綾香は、
やがて、明確な意思をー、
”別人”に身体を乗っ取られたかのように振る舞い始めて
容赦なく鈴子を襲うー。
妖刀・黒霧には、
幕末の時代にその刀を使っていた辻斬り自身の邪念ー、
そして斬られた人間たちの”怨念”が宿っていたー。
怨念の集合体によって刀を通じて憑依されてしまった沙綾香は
邪悪に笑うー。
”現代の辻斬り”と化した沙綾香は、親友の鈴子の息の根を止めて
さらに暴れ回るー。
やがて、”沙綾香”の身体の体力に限界が生じて、
沙綾香に憑依していた刀の怨念は
柚里香(ゆりか)という別の生徒に憑依、さらには女性教師にも
乗り換えて、次々と駆け付けた警官たちを斬り捨てていくー。
最後にはー、”千乃(ちの)”という生徒を乗っ取り逃走ー、
その後は、”現代社会”に溶け込むための知恵も身に着けて
オタクカップルの彼女を支配ー、”現代”に潜伏し始めていたー。
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「ーーあ…!?あっ…あっ!?あっ…」
美人な彼女と同居していたオタク男・幸之助(こうのすけ)が
声を上げるー
すると、戦うお姫様のコスプレをしていた彼女・美亜(みあ)が
嬉しそうに笑ったー。
「ーークククー楽しかったぜー
でも、そろそろ”人”を斬りたくなっちまってなー」
美亜が妖刀・黒霧を手にしたまま笑うー。
「ーーほら、見ろよー。この女の手ー
ガクガク震えてるだろ?
血に飢えて、禁断症状が出ちまってるんだ」
美亜がそう言うと、幸之助は血を流しながら、恐怖に震えるー。
「ーーーこんなに可愛いわたしがた~くさんHしてあげたんだからー
もう、一生分楽しんだでしょ?」
邪悪な笑みを浮かべながら笑う美亜ー。
「ーみ、み、美亜ーなんでーーどうしてー?」
オタク男の幸之助にはまるで意味を理解できなかったー。
「ーーー死ね」
美亜はそう呟くと、幸之助を斬り捨てるー。
そして、返り血を浴びると、興奮した様子で
自分を抱きしめて、その場に膝をつくと、
幸之助の流した血を獣のように舐め始めたー
「ーへへへへ♡ へへへへへへっ♡
血だー…血だ!!血だ♡ へへへへへへへ!」
狂った笑みを浮かべる美亜ー。
やがて、美亜はそのまま家の外に出ると、
通行人をひとり、ふたりと斬り捨てて、夜の街を歩いていくー。
そしてーーー
夜道を歩いていた、少し派手な雰囲気の女を見つけると、
ちょうど、バンドか何かのメンバーだったのか、楽器を入れる
大きなケースを持っていることに気付くー。
「ちょうどいいー」
美亜はそう言葉を口にすると、その女の前で返り血を浴びた状態のまま姿を見せると、
「ーー次の”器”はお前だー」と、そう言葉を口にしてから
目の前で”切腹”してみせたー
「ーーぁ…?」
美亜の手から”黒霧”が零れ落ちるー。
怯えた表情でそれを見ていた大学生・梨々花(りりか)が刀に魅了されて、
刀を拾うと、祖父から貰った大事なギターをケースから出してその場に捨てて、
”黒霧”を大切そうにケースにしまうー。
刀から噴き出した黒い煙のようなものが梨々花の中に入り込んでいき、
梨々花は邪悪な笑みを浮かべるー。
倒れ込んで苦しそうにしている美亜を邪魔そうに蹴り飛ばすと、
そのまま梨々花はゆっくりと歩き始めたー。
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「ーーー”また”妖刀だってー?」
警察官の男が、表情を歪めるー。
「はいー。行方不明になっていた”例の刀”だと思いますー」
若い警察官の男がそう言葉を口にすると、
鋭い目つきの男性警察官・夏川 栄治(なつかわ えいじ)が、
表情を歪めたー。
「ー俺も例の事件の時には現場にいたー。
悲惨な事件だったー。
”奴”がまた動き出したとなればー」
栄治はそう言葉を口にすると、表情を歪めるー。
”他人の身体を乗っ取るー”
そんな恐ろしい力を、栄治は目の当たりにしたことがあるー。
恐ろしい力を持つ妖刀・黒霧ー
あれを止めなければ、また犠牲者が出るー。
”しかし、いったい、どうやってー”
栄治は表情を歪めながら、困惑した様子を浮かべるー。
「ーー僕に考えがありますー」
若手刑事の信田 一平(のぶた いっぺい)が、
そう言葉を口にすると、
栄治は「ー考え?」と、一平に対してそう聞き返すー。
すると、一平は「僕の知り合いに”除霊”を生業としている人がいるんです」と、
そう言葉を口にすると、
栄治は「除霊ー…」と、ぽかんと口を開いたまま、困惑の表情を浮かべるー。
「いや、しかし、そんなオカルトじみたものを信じるなんてー」
栄治がそう言い放つと、
一平は言ったー。
「怨念が宿る妖刀ー。それが実際にあって事件が起きてるんですー」
とー。
「ーー…ぬ…」
栄治は少しだけ表情を歪めると、
「ーまぁ、それはその通りだー」と、そう言葉を口にしてから
「よし、分かったー。信田。その除霊師とやらに話をつけてくれー」と、
静かにそう呟いたー。
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「ーー梨々花が、来ないー?」
梨々花の”バンド仲間”であり、彼氏の卓(すぐる)が
困惑した表情を浮かべていると、
同じくバンド仲間で、梨々花の親友・尚子(なおこ)も、
戸惑いの表情を浮かべるー。
今日は”大学生バンドグループ”を結成している
梨々花たちは、このスタジオで練習する予定になっていたー。
がー、昨日の夜から”梨々花”と連絡が取れず、
当日の今日もー、梨々花は姿を現さなかったのだー。
「ーーーーいったいー」
卓がそう言葉を口にすると同時に、
スタジオの1階部分に繋がる階段からー
足音が聞こえたー。
「ーーーーーーお…り、梨々花ー?」
階段から降りて来たのは、梨々花だったー。
がー、ワンピース姿の梨々花の服や顔には
”血”が付着していたー。
「り、梨々花!?な、なにがあったんだー!?」
彼氏の卓が慌てて梨々花に駆け寄ると、
梨々花は楽器が入っているはずのケースから、
突然、刀を取り出したー。
「ーーわたし、血が飲みたいのー。血が見たいの♡」
興奮しきった様子でそう言い放つ梨々花ー。
「ーーなっ!?」
彼女である梨々花が刀を取り出したことに驚きつつも、
”そのあと”の行動をする前に、彼氏の卓は頭から叩き斬られてしまうー。
「ーきゃああああああああああっ!?」
親友の尚子が悲鳴を上げるー。
同じ大学に通う別のバンドメンバー二人も、
「な、な、なにしてるんだ!?」と、困惑しながら
梨々花のほうを見つめるー。
「ー最近、ず~っと大人しくしてたからなぁー
久しぶりに血が欲しくなったんだよー」
梨々花のその言葉に、バンドメンバーの二人は意味が分からずに困惑するー。
「ーへへへへへー
血だー…もっと血をー」
一瞬、梨々花の目が血のような色に染まった気がして、
バンドメンバー二人が逃げ始めるー。
しかし、梨々花はもの凄い勢いで走り出すと、
真っ先に逃げ出した男を斬り捨てて、
もう一人の男の前にも、回転しながらあっという間に近付いて
笑みを浮かべたー。
「ーっっ」
梨々花が一瞬表情を歪めるも、すぐにその男も斬り捨てると、
”刀”についた血を舐めながら笑みを浮かべたー。
「ーー”俺”の身体、ちゃんと綺麗にしなくちゃなー」
梨々花に憑依している刀に宿る怨念の集合体はー、
乗っ取っている”梨々花”に、自らを綺麗にさせると、
震えながら座り込んでいる尚子のほうを見つめたー。
「ーこの”身体”ー、運動不足かなー
ちょっと激しい動きしただけで、今、腰をやっちまってなー」
梨々花が笑いながら言うー。
”梨々花”の身体に無理に激しい動きをさせたせいで、
梨々花の身体が悲鳴を上げているー。
「ーーこの身体じゃ、移動は無理だから、はいー」
梨々花はそう言葉を口にすると、尚子に妖刀・黒霧を
手渡すー。
「ーーーえ…」
震えながら刀を受け取ってしまった尚子ー。
尚子が刀に魅了されて、それを嬉しそうに抱きしめると、
「ーへへへへー…今度の身体はどうかなー」と、尚子は
そう言葉を口にして、
失神した梨々花を見つめるー。
「ーーねぇねぇ、梨々花~」
尚子は笑みを浮かべながら、梨々花を足で雑に起こすー。
梨々花は「え……」と、目を開くと、
その直後、尚子は梨々花に刀を向けたー。
「ーーーえっ…?」
正気を取り戻したばかりで、何が何だか分からない梨々花ー。
「ー親友のわたしに刀で斬られて死ぬーーー
ーーすっごい最後だね!」
尚子が嬉しそうに言うと、意味が分からないまま困惑している梨々花を斬り捨てて、
そのまま尚子はひとりになったスタジオの中で、
刀を手に、自分の身体を弄び始めたー。
「ーへへへ♡ 友達を殺した刀で気持ちよくなる気分はどうだー?」
尚子は嬉しそうに笑うと、
顔を真っ赤にしながら「ーはぁぁ……現代の女は気持ちいいぜー」と、
そう言葉を口にしたー。
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スタジオを出た尚子ー。
が、その直後ー、
尚子の周囲を警察官が取り囲んだー。
「ーーーー動くなー」
警察官の夏川 栄治が、そう言葉を口にすると、
尚子はニヤニヤと笑みを浮かべるー。
「ーー”お前”に言ってるんだーー。
化け物刀ー」
栄治が、乗っ取られている尚子では、”妖刀”・黒霧のほうを指さしながら言うー。
今一度ニヤッと笑う尚子ー。
刀を手に、尚子は降参する様子を見せずに言うー。
「ーーこの”器”ごと破壊してみるかー?」
とー。
「ーーー~~~~…」
栄治は、”あの被害者には手を出すなー”と、周囲に指示をすると、
「信田!」と、部下である若手刑事の信田 一平を呼びつけたー。
「ーーええ、準備は出来てますー」
一平がそう言うと、警察官の輪の背後から、
いかにもな格好をした”除霊師”が姿を現すー
一平の知り合いの除霊師・蔵野 順三(くらの じゅんぞう)ー。
札を手に、妖刀を持った尚子に近付いていくと、
ピッ、と1枚の札を取り出して、
尚子に向けるー。
「ーー悪魔よー。これでお前は動けぬー」
そう言葉を口にする順三ー。
その口調には渋さと深み、そして力強さが感じられるー。
「ーーーぐーーー」
尚子が表情を歪めるー。
続けて、順三は、最初に手にした”青色の札”ではなく、
”赤色の札”を手にすると、
「ー悪霊よー。その者の肉体から離れ、成仏したまえー」と、
そう言葉を口にしながらー、
それを尚子に向けたー。
がーーー
「ーーなんてーーな」
尚子がニヤッと笑うと同時に、刀を横に勢いよく振るうー。
除霊師の順三が、声を上げる間もなく、真っ二つにされて、
下半身だけがその場に残るー。
「ーーひっ!?!?」
警察官たちが声を上げるー。
「ーーえっ!?!?ちょ!?順三おじさん!?!?」
どうやら親戚だったようで、若手刑事の一平が声を上げるとー、
尚子が突然、一平に刀を投げつけて来たー。
「ーーえっ」
刀を手にしてしまう一平ー。
その瞬間に、悪霊に憑依されて一平は刀を持ったまま
銃を抜いて周囲に乱射し始めるー。
「ーー!?!?!?
ダメだ!くそっ!退け!!!」
中年の刑事・栄治は慌ててそう声を上げると、
周囲の刑事たちも慌てて撤収していくー
「ーへへへ 男の身体の方がやっぱ動きはいいけど」
一平はそう言葉を口にすると、
そのまま失神した状態の尚子に近付いていき、
倒れている尚子の近くの刀を置くーー
一平から黒い煙が抜けて、妖刀・黒霧に戻って行くと、
やがて、倒れていた尚子がそれに操られるようにして
刀を手にして、黒い霧が尚子の中に入り込んでいくー。
「ーーぁ…」
意識を取り戻しかけた一平ー。
がー、直後、尚子の刀が一平を斬り捨てると、
尚子はそのままゆっくりと移動を始めたー。
警察による”妖刀”の排除・確保はまたしても失敗ー。
尚子は乗っ取られたまま、闇へと姿を消すのだったー
<中編>へ続く
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コメント
なんと2018年作品の続編デス~~~!!
私も、ドキドキしながら執筆してます~笑
火曜日のみ予約投稿の都合上、続きは来週ですが、
のんびり待っていて下さいネ~!

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