妖刀・黒霧に支配された少女は、
辻斬りを始める。
血に染まり、笑う少女を食い止める手段は
あるのだろうか…。
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妖刀・黒霧。
持ち主であった辻斬りの男が命を落とした後に、
明治維新後の政府によって回収され、
厳重に保管されていた。
妖刀の周囲では謎の事件が多発した。
そのため、政府は危険視して、厳重に保管していたのだ。
明治・大正・昭和・そして平成。
時は流れて、
その妖刀が封印されている意味を知るものは減った。
そしてー
ついに、何故、政府の機密施設の中に刀が封印されているのか、
ということに疑問を持った人物が、封印を解いてしまった。
封印を解かれた刀はー、
一人でに姿をけし、
とある山林地帯の祠に姿を表した。
その場所はー
数百年前に、刀が、刀匠によって
生み出された場所ー
刀にとっての生まれ故郷だった。
そこで、刀は待っていたー
自分の器をー。
二人の女子高生がやってきた。
そのうちの一人に、刀は目をつけたー。
刀の目をつけた少女はー
かつての持ち主…辻斬りの男が
惚れていた女に、よく、似ていたー
だからー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「--馴染む…馴染むぞ…!」
沙綾香が街に向かいながら自分の手を見て
笑っていた。
「--この身体、俺によくなじむ!」
可愛い声で、そう口にする沙綾香。
もはや女子高生としての心は
ひとかけらもない。
今の彼女は、刀に完全に支配され、
人を斬りたい欲求に支配されていたー。
「--あれ?」
ふと、声がした。
そこにはー数学の川原田先生が居た。
山菜狩りが趣味の川原田先生は、
学校での仕事を終えて、仕事帰りに
この山林地帯へとやってきていた。
「---北森さんじゃないか。
どうした?こんなところで?」
川原田先生が笑顔で声をかける。
優等生の沙綾香は、先生たちからの評判も良かった。
もちろん、川原田先生からもー
「--ゾクゾクするぜ…」
沙綾香がつぶやいた。
「--へ?」
川原田先生が不思議そうな顔で沙綾香を見る。
そしてー
沙綾香の身体に返り血がついていることに
気づいて、川原田先生は悲鳴をあげた
「---せ~んせ~!あそびましょ~♡」
沙綾香がそう言って笑うと、
川原田先生を押し倒し、
そのまま刀で何度も何度も川原田先生を
斬りつけた。
「--くひ…ひひひ」
沙綾香がまるでこれからエッチをする女のような
表情で、顔を赤らめて、恍惚の表情を浮かべている。
今の彼女にとっては
”人を斬ること”こそが、快楽なのだー。
下着を濡らしながら、
沙綾香は軽く喘ぐー。
自分=刀の掃除をしながら、
沙綾香は満足そうに、再び歩き出した。
「---が…がが…がががが」
沙綾香が立ち止まって、
痙攣しながら白目を剥くー
「ががが…がががががが、、あああ”あ”」
まるで機械のような君の悪い声を出しながら、
身体を震わしている沙綾香。
刀がー沙綾香から
記憶を引き出していた。
「あ・・・あぁ…あ」
そして、しばらくすると沙綾香の目が輝きを取り戻して微笑んだ。
「そっか~わたし、優等生だったんだね♪
余計に興奮するっ…!」
沙綾香の人格と記憶をも取り込んだ妖刀は、
可愛らしくポーズを決めると、そのまま街の方に向かって
歩き出した。
満面の笑みで、堂々と街を歩く沙綾香。
返り血を浴びて、赤く染まった制服。
そしてー剣。
眼鏡とポニーテールが特徴的で
おしとやかだった少女は、
今や、現代の辻斬りと化していた。
「--はぁっ!」
大声で叫び、通行人を斬り捨てる沙綾香。
「--うふふ・・・興奮しちゃう♡」
甘い声でそう言いながら微笑む沙綾香。
沙綾香の身体は、興奮し、
液体を大量に垂れ流していた。
太ももに滴る液体ー。
周囲の通行人たちが悲鳴をあげ、
警察に通報される。
しかしー
彼女はお構いなしに
通行人を斬りつけ、
歩き続けた。
「ひはははははははは♡」
両手を広げて大笑いする沙綾香。
「--もっともっと…♡
もっと~~♡」
まるでエッチの最中かのように
嬉しそうに叫ぶ沙綾香。
ポニーテールを振り乱し、
通行人を斬りつけ、
学校の方に歩いていく。
「さ…沙綾香?」
下校中だった他の生徒が、唖然としてその様子を見つめた。
駆け付けた警察官も、沙綾香の餌食となった。
「---ぬるい時代だな!」
沙綾香が叫ぶ
「--武士の魂はどこに行ったんだ!?えぇ?」
沙綾香の言葉に、通行人たちは、震えるばかり。
刀の邪気が、沙綾香にさらに取り込まれていき、
沙綾香は、より邪悪な形相で、
周囲を見つめた。
パァン!
警察官の一人が発砲した。
しかし、沙綾香は、軽い身のこなしでそれを
避けると、ほほ笑んだ。
「--はぁ…♡ はぁ…♡
飛び道具とは卑怯な…!」
沙綾香の身体は普通の少女ー。
いかに刀の身体能力が優れていても、
沙綾香の体力はそれについてきていない
はぁはぁ言いながら沙綾香は、
警察官の方に駆け寄った。
「--うふ♡ ご苦労様!」
ウインクして、沙綾香は警察官を倒すと、
そのまま学校へと向かった。
そしてー
沙綾香は学校へと辿り着いてしまったー。
微笑む沙綾香。
「--わたしの、学校に到着~!」
ちょうど、昇降口から出てきた
クラスメイトたちが、沙綾香を見て驚きの
表情を浮かべる。
「あ、藍子ちゃん!篠森さん~!」
沙綾香は嬉しそうに近づいていき、
二人を斬り捨てた。
「ふふ・・・」
倒れた二人を見つめながら、
刀を丁寧に舐めはじめる沙綾香
「--ちゃんと、身体は洗わなくちゃね…」
口の中は血の味で気持ち悪い状態になっていたものの、
今の沙綾香にとって
”自分の身体”は沙綾香の身体ではなく、
刀の方だ。
刀を丁寧に舐めながら微笑む。
悲鳴をあげる周囲の生徒を無視して、
沙綾香は校舎内に入って行った。
「--せ、先輩…?」
背後から声がして、沙綾香が振り向くと、
そこには沙綾香が所属する美術部の後輩がいた。
後輩の柚里香(ゆりか)ー。
幼い顔立ちで、愛嬌のあるコで、
沙綾香を含む先輩から可愛がられていた。
「--ふふ・・・なぁに?」
沙綾香は”いつものような笑み”を浮かべて、
その後輩に近づく。
返り血で赤く染まった制服を見て、
その後輩は悲鳴をあげた。
「--ふふふふ・・・!」
人を斬ることにゾクゾクしながら
沙綾香は剣を構えた。
しかしー
「-きゃあああああ!」
パニックを起こした柚里香が、沙綾香に突進して、
沙綾香は突き飛ばされた。
「--ぐあっ!」
沙綾香が声を上げて、
壁に激突する。
後輩の柚里香はその隙に走って逃げだした。
沙綾香は怒りの表情で、逃げた柚里香の方を見る。
「---貴様ぁああああああああ!」
沙綾香が鬼のような形相で大声で叫んだ。
今の衝撃で、メガネが床に落ちたため、
沙綾香ははっきりしない視界のまま
歩き始めた。
「---おのれ!おのれ!おのれ!!!」
反撃を受けたことがよほど気に入らなかったのか、
沙綾香は壁や、近くにあったものを
破壊しながら、柚里香を追いかけていた。
「やめて!来ないでー!」
柚里香は悲鳴をあげながら理科室の方に逃げ込んだ。
中から鍵をしめて扉を抑える柚里香。
「--おら!開けろ!開けろ!!」
沙綾香が大声で怒鳴り声をあげる。
普段決して声を荒げることのない
沙綾香の怒声は、より恐怖を増幅させた。
「--おら!俺様をコケにしやがって!
おら!!おらぁ!!」
沙綾香が喉が潰れそうなほどに大声をあげながら、
理科室の扉を蹴り飛ばしている。
「--小娘が!!俺から逃げられると思うなぁ!」
沙綾香のふりをすることも忘れ、
鬼の形相で理科室の扉を蹴ったり、
殴ったりを繰り返している。
そしてー
ついに、扉が破壊されてしまった
「ひっ…!」
柚里香が理科室の端っこに逃げ込む。
「はぁ…♡ はぁ…♡
早く…はぁ…♡ 血を頂戴…」
沙綾香の身体は限界を超えていた。
刀に操られて、異常な身体能力を発揮しているものの
身体は沙綾香のもの。
もはや、限界なのだ。
「---ふぅぅぅ…」
沙綾香が近づくと、
柚里香はパニックを起こして、
理科室にあったものを沙綾香に投げつけ始めた。
「--テメ…!ぐあっ…あぁ!」
試験管やビーカーなど、あらゆるものを投げつける。
沙綾香の顔面にガラス瓶があたり、
沙綾香は額を切って血を流した。
「--小娘がぁ…!!!!」
大声で沙綾香が叫ぶ。
柚里香は必死にもがいた。
沙綾香に胸倉をつかまれながらも、
沙綾香の顔面をひっかいたり、
足をじたばたさせて、なんとか逃れる。
沙綾香のポニーテールはほどけ、
幽霊のようなボサボサの髪になって、なお、
柚里香を斬ろうとしている。
「---おああああああああああっ!」
沙綾香が怒り狂って刀を振りまくる。
が、柚里香の投げた試験管に入っていた薬品が
目に入ったことや、眼鏡を落としたことで、
視力を失っていた。
そしてー
「あ・・・あ・・」
沙綾香は体力の限界で、その場に倒れてしまった。
「くそ…使えねぇ…」
沙綾香は自分のことをそう言うと、
そのまま刀を手放して、気を失った。
「せ…先輩…」
柚里香が唖然として、沙綾香の方を見る。
沙綾香が落とした刀は、黒い霧を吹き出していたー。
「---綺麗…」
柚里香は、そう呟くと、刀の方に向かって歩き出したー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「--警察だ!」
警察の増援が駆け付けたー
そこには、刀の柄の部分で、
一人エッチをしている少女の姿があった
「んふぁ♡ あっ♡ ああぁああ♡」
少女も記憶を読み取ってエッチの快感を知った刀は、
新しい器―
柚里香の身体でエッチをしていた。
下着が、濡れてー
溢れだした液体がポタポタと垂れている。
そしてー
「----はぁううう…♡ 血だ…血だぁ…♡」
倒れたままの沙綾香を蹴り飛ばしてどけると、
沙綾香に続いて乗っ取られてしまった
後輩の女子生徒、柚里香が警察の方を見て微笑んだー
幼い顔立ちに、
悪魔のような形相を浮かべて、
警察の方に歩き出すのだったー
③へ続く
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コメント
妖刀の恐怖…
果たして、どうなるのでしょうか!
最終回は明日です~!
コメント
SECRET: 1
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
うお完結してからリクエストすれば良かったかなと改めて後悔。
なのでリクエストは今回とは違いエロ重視でお願いします・・・てっきり終始残虐でエロは絶対来ないだろうと油断してました。
沙綾香は例え体は無事で生きながらえてても精神はもう壊れてそうですねえ
今更もう手遅れだけどやはり最初居たもう一人の娘、それなりの剣の使い手じゃ無いと諸刃の剣みたいな感じになってなかなか合わないみたいだな。
もう後輩の柚里香も不運としか言いようが無い。
やはり刀をどうやって封じるか
やはり、妖刀の怪しい魅力につい引き寄せられて、手にしたらそのまま乗っ取られるこれホント好き。読み取った記憶が自慰の快感で、後輩ちゃん実はエッチってのがまたゾクゾク
自分本体使って行為入るこれ またどこかでやってほしいです
コメントありがとうございます~!☆
刀系のお話もまた書いてみたいですネ~!