<TSF>停電が招く悲劇①~憑依・女体化~

電気が必要な憑依、入れ替わり、皮、女体化、変身ー…

それらを楽しんでいる最中に
もしも”停電”してしまったら、どうなってしまうのかー。

停電が招く”悲劇”の物語ー…。

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この世界では、様々な技術が進歩していたー。

現代よりもはるかに進歩した技術は、
人類に、色々な可能性をもたらしていたー。

頭に装着することで、一時的な幽体離脱を可能にし、
憑依を実現した憑依ヘルメットー。

カプセルのような装置にお互いが入り、
身体の入れ替わり可能にした入れ替わりカプセルー。

一時的に相手を皮にして、着ることができる
”人を皮にする手袋”ー

生物学的にも完全な女体化を実現した、
新技術の女体化手術ー。

自身をコンピューターと接続する特殊なケーブルでつなぎ、
好きな姿に変身することができる”変身システム”ー

そういった、夢のような技術の数々も実現されていたー。

しかし、この日ー
世界規模で”大停電”が発生したー。
原因は、宇宙上のとある物質によるものー。

停電自体はすぐに復旧はしたもののー、
憑依・入れ替わり・皮・女体化・変身ー
あらゆる夢の技術は”電気”を使っていたー。

これは、そんな”停電”が招いた悲劇の物語ー。

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「ーーいらっしゃいませー」

とあるお店ー。
そこは、”憑依”を楽しむことができる
”憑依専門店”だったー。

この世界に存在する”憑依ヘルメット”を用いて、
店に在籍しているイケメンや可愛い子たちの中から
好きな子を選び、”憑依”することができるー、
そんなお店だー。

技術が進歩し、”憑依”が実現したこの世界では
こういった”憑依を楽しむお店”が、
各地に存在していたー。

”憑依”自体は、悪用されてしまえば
社会が大混乱する可能性があるために、
その利用は限られた施設・用途に限られており、
一般人が”憑依”を楽しむためには
正式に認可された”憑依専門店”を利用する必要があるー。

憑依専門店では、店内に色々なスペースが用意されており、
個室の他、他に憑依された人々と交流するスペース、
コスプレエリア、ファッションエリア、スポーツエリア、
自撮りエリアなど、様々なエリアが用意されている。

利用者は、希望の憑依対象を選び、
30分~3時間の範囲内で利用時間を選択、
憑依をこの店内で楽しむ、そんな仕組みになっているー。

「ーーん~~今日はどうするかなぁ」
憑依専門店の常連客・野中 平助(のなか へいすけ)が、
”憑依対象”を選んでいるー

イケメンから可愛い子ー、
マニア向けに渋いおじさんや、あえて顔立ちの特徴的な子まで
色々な人間が在籍するこの憑依専門店は
全国各地に存在する憑依専門店の中でも
”人気店”のひとつだったー。

「ーーこの子とか、どうですー?」
顔なじみの店員・藤谷(ふじたに)が、そう言葉を口にすると、
「え~、お~…香奈枝(かなえ)ちゃんか~」と、
平助は、店員から案内された子を見つめるー。

「ーその子、この前うちに入ったばかりでー…
 結構人気の子なんですよー。
 野中さん、うちの子の大半に憑依してますし、
 今日は新鮮な気持ちで、どうですー?」

店員の藤谷の言葉に、
平助は「へへー確かにそれもいいかもなー」と、
そう言葉を口にするー。

平助は30代の会社員ー。
実は既婚者で子供もいるもののー、
仕事帰りに”憑依専門店”に通い、憑依を楽しんでいるー。

決して恋愛するつもりはないし、
家族のことは大事にしているものの、
憑依専門店で過ごす”憑依の時間”は、
彼にとっては大切なひとときだったー。

「ーじゃあ、藤谷さんのおすすめに憑依してみようかなー」
平助がそう言うと、
店員の藤谷は「へへーありがとうございますー」と、笑うと、
そのまま「ではー12号室へどうぞ」と、そう言葉を口にしながら
鍵を手渡したー。

”12号室”に入ると、そこにはイスと、コンセントに繋がれた
ヘルメットが置かれていたー。

これを被ることで、幽体離脱し、
憑依することが可能になるー。
イス自体は、憑依とは関係のないものであったものの、
憑依ヘルメットを利用して、幽体離脱する際に
立ったままやると、倒れてしまって危険であるために
用意されているー。

”ーーでは、香奈枝ちゃんへの憑依の設定をこちらで
 行いましたので、
 ヘルメットを被って、憑依を始めて下さいー”

店員・藤谷の声が部屋に響き渡るー。

憑依対象となるスタッフは別室に待機していて、
憑依前に直接顔を合わせることはないー。

”憑依”を扱うお店の安全対策の一つでもあるようで、
どこの店も、そのようなシステムになっていたー。

「ーーよしー…へへー今日はコスプレエリアで
 コスプレでもするかなー」

そう言葉を口にすると、平助は
憑依ヘルメットを装着し、その”起動ボタン”を押したー

「ーー!」
ビクッと身体が震えて、そのまま幽体離脱する平助ー。

トラブル防止のため、幽体離脱後は
店側が事前に設定した憑依相手に
そのまま憑依するように設定されていて、
憑依するまでは自由に身動きを取ることはできないー。

勝手に動き回れるようになれば、憑依スタッフ以外の店員が
憑依されたり、他の利用者が憑依されたり、
事故が起きてしまうからだー。

「ーーうっ…」
ビクッと震えて、”香奈枝”に憑依を終えた平助は
早速ニヤニヤしながら立ち上がると、
平助が憑依ヘルメットを被った部屋とは別室にいた香奈枝の身体で
立ち上がるー。

「ーーへへーいい脚してんじゃんー」
ニヤニヤする香奈枝ー。

平助は憑依した身体でいつもまずは、足、胸、髪、声などを
確認するー。

「おぉぉーこの声もいい感じー
 サンプルボイスと同じだなー」

憑依相手選択の際に”サンプルボイス”も確認できる
システムがあり、香奈枝の声は既に確認済みではあるものの、
実際に自分が”この声”で喋れるとなると、やはり色々と違うー。

「へへへーさてさて、早速コスプレエリアに行きますかー」
ニヤニヤしながら、香奈枝はコスプレエリアに移動すると、
既にそこでは、他の”憑依利用者”がコスプレを楽しんでいたー。

「うへへ…他のやつらのコスプレ姿を見るのも
 いいんだよなぁ」

香奈枝はそう呟きながら、メイド服姿の女や、
巫女服姿の女を見つめるー。

この人たちも”憑依されている”人たちだー

”あー前回憑依した”美咲(みさき)”ちゃんじゃんー”
ラバースーツ姿の女を見つめながら
そう言葉を口にする香奈枝ー。

他にも、イケメンの男の身体で執事みたいな格好をして
楽しんでいる人も目に入りつつー、
香奈枝に憑依している平助も、早速コスプレを楽しむー

「ぐふふふふー
 今日はバニーガールだぜー」
嬉しそうに自分の格好を鏡で見つめながら
色々なポーズを決めていく香奈枝ー。

がー
その時だったー。

憑依専門店店内の照明がいきなり全部、消えたー。

「ーー!?!?!?!?!?!?!?」
香奈枝が驚くー。

他の利用者たちも一斉にコスプレ姿のまま驚くー。

「ーーお、おい!どうなってる!?」
香奈枝もそう声を上げるー。

憑依専門店のスタッフたちも、慌てて館内放送を入れようとするも、
”2つ”用意されている非常電源も起動せずに、
館内放送を入れられずー…
店内は大混乱に陥っていくー。

「ーー藤谷さんーこれはいったい?」
平助が憑依している香奈枝がやってくると、
店員・藤谷は、「あー…えっとーー…野中さん」と、
身体が違うからか一瞬戸惑った様子を浮かべると、
「世界規模で停電が起きたようでー」と、
戸惑いの言葉を口にするー。

他の利用客も色々と言葉を口にする中ー、
やがて、停電は20分ほどで解消されたー。

停電の解消にホッと一安心しながら、
香奈枝や、他の利用者たちは再びお楽しみを始めようとするー。

がー、コスプレエリアに戻ってバニーガール姿を堪能していた
香奈枝の耳に、ある言葉が聞こえて来たー。

「ーーーおいっ!終了時間になったのに”戻らない”ぞー!?」
そう言葉を口にしているチャイナドレス姿の女ー。

「ーー俺もだ!」
「ーいったい、どうなってー!?」

憑依専門店では、”希望した時間”が過ぎると、
スタッフが憑依されている子の身体を遠隔操作して、
座らせるなど、意識を失っても大丈夫なように安全を確保した上で
自分の身体へと戻るようになっているー。

が、それが起きず、利用者たちは困惑していたー。

「ーー?」
が、香奈枝に憑依している平助は、まだ自分の憑依終了時間ではないため
あまり気にせずに、コスプレエリアから自撮りエリアに移動ー、
バニーガール姿の撮影を楽しみー、
さらにはスポーツエリアで、バニーガール姿のままランニングをして
ニヤニヤし、最後に温泉エリアで女の身体での温泉を楽しんだー。

しかしー…

「ーーん…?俺の憑依時間、もう終わってるのに元に戻らねぇ…」
そう思いながら、香奈枝は
店員の藤谷がいるところに向かうと、
既にたくさんの男女がそこに集まって”クレーム”を入れていたー。

「ーー藤谷さん!!俺も自分の身体に戻らないんだが、どうなってるんだー!?」
香奈枝がそう叫ぶと、
店員の藤谷は、他の利用者たちの対応に追われながら
言葉を口にしたー

「停電の影響で、皆さんの自分の身体との
 ”リンク”が遮断されてしまったようでー」
藤谷の言葉に、香奈枝に憑依している平助は戸惑うー。

「ーーそ、それはどういうー」
香奈枝が言うと、店員・藤谷は答えたー。
「ー自分の身体に戻れないということですー」
とー。

憑依ヘルメットで憑依した際には
憑依相手の身体と、元の自分の身体の”紐付け”が
システム上で行われるー。
しかし、停電したせいで、それが遮断されてしまい、
元通りに戻れなくなってしまったのだったー。

「ーーひ、非常システムがあったはずだー!」
他の客が叫ぶー。

が、今回の停電はコンセントからの電気だけではなく、
宇宙からの未知の物質が原因で、
充電可能な電子機器も一斉にダウンしたことで
非常システムは働かず、しかも、有事に備えたこの店の
非常電源2つも作動せず、
かつ、非常時のために自動で”緊急的に身体に戻すシステム”も
作動しなかったのだというー。

「ーーーーー…う、嘘だろー」
香奈枝に憑依している平助は、自分のー
香奈枝の手を見つめるー。

自分の身体に戻れないー。
そうなれば、妻より若いこの身体で家に帰ることになるし、
”女同士”になってしまうー。
しかも、憑依専門店に通っていることも秘密にしている以上ー、
それもバレてしまうー。

「ーな、何とかならないのかー…?
 そ、そうだー!
 この身体で憑依ヘルメットを被って、
 俺の身体に憑依するってのはー!?」

香奈枝がそう叫ぶと、
店員の藤谷は首を横に振ったー。

「システム上、最大3時間で自動的に
 元に戻るようになってますしー…
 その身体には香奈枝ちゃんの意識も内側にあるので
 どうなるのか分かりませんー」

そう、言葉を口にしながらー

「そ、そんなー…」
香奈枝は呆然とするー。

停電によって
憑依専門店で憑依を楽しんでいた人々はー、
”乗っ取った身体”が自分の身体になってしまい、
自分の身体が”他人の身体”になってしまったー

そんな現実を前に、香奈枝に憑依している平助も、
他の利用者たちも困惑の声をあげることしかできなかったー。

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ちょうど1時間ほど前ー

別の場所では
”女体化手術”が行われようとしていたー。

「ーよろしくお願いしますー」

この世界では、”生物学的に100%”性別を変えることの
できる手術が存在していたー。

女性になれば出産できるし、
男性になれば、男性としての機能を100%利用できるー
完全なる性転換が実現していたー。

そんな手術をこの日、受けようとしていたのは
男子大学生の川村 雄一郎(かわむら ゆういちろう)ー

彼は、以前から女になりたいと願っていて
この日、バイトで貯めたお金でようやく手術が実現ー、
女体化することになっていたー。

「ーー安心して下さいー。
 すぐに終わりますよ」
担当のDr鶴野(つるの)がそう言葉を口にすると、
すぐに、”手術”が始まるー。

しかしーーー

「ーーー!?!?!?」
そのオペの”途中”で、”世界規模の停電”が発生したー。

「ー非常電源はー!?」
Dr鶴野が叫ぶー。

が、非常電源も起動しないー。

それを知ったDr鶴野は呆然とした表情を浮かべながら
「な…なんということだー…」
と、そう言葉を口にしたー。

②へ続く

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コメント

憑依や入れ替わり…TSFな色々を楽しんでいる最中に
”停電トラブル”が発生したら…?を、
描く作品デス~~!!!

①では憑依と女体化を少し描きました~!

次回は、女体化の続きからデス~!!

PR
TSF<停電が招く悲劇>

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