<憑依>崩壊クラス①~逆襲の担任~

言うことを聞かない生徒たちを前に、
彼は病み、学級崩壊ー。

精神的にも仕事を続けられなくなり、退職した彼は
”教え子たち”に復讐を目論んでいたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーーおい!森嶋(もりしま)~!
 なんか面白いこと言えよ~!」

「ーー森嶋にそんなこと言えるわけないじゃん~!」

教室内に笑い声が響き渡るー。

眼鏡をかけた小柄の男性教師が、少し戸惑いながら
笑みを浮かべるとー、
「ーい、今は授業中だからー」と、そう言葉を口にするー。

彼の名はー
森嶋 敏彦(もりしま としひこ)ー。
小さい頃に、いじめを受けていた際、
担任の男性教師から親身になって相談を受けてもらったことを
きっかけに、教師の道を志した男だー。

彼の担任だった教師は、常に生徒たちと友達のように寄り添い、
全力で向き合ってくれる、頼れる存在だったー。

そんな彼に憧れて教師になった森嶋先生。

森嶋先生も、かつての恩師のように
生徒たちに優しく接し、友達のように何でも話せる先生を目指しー、
頑張って来たー。

が、その結果がこれだー。

「ーー授業中~?森嶋の癖に生意気だぞ~!」
森嶋先生が担当するクラスの男子生徒・剛崎(ごうざき)が、そう叫ぶー。

「ーーあ、ねぇねぇねぇ森嶋先生~!
 ちょっと、大事な話があるんだけど!」
クラスのアイドル的存在・赤坂 美海(あかさか みみ)が笑いながら手を上げると、
森崎先生は「大事な話ー?」と、首を傾げるー。

他の生徒たちがニヤニヤしながら、森崎先生と美海の方を見つめるー。

美海は教壇まで歩いてくると、森崎先生の方を見て、
少し恥ずかしそうに言葉を口にしたー。

「ーわたし、森崎先生のこと、ずっと、好きでしたー」
とー。

授業中にも関わらず告白する美海ー。

「ひゅ~~~!」と、教室から揶揄うような声が上がるー。

「ーえっ!?えっ!?えっ!?えっー?」
森崎先生が顔を赤らめながら、そう言葉を口にすると、
「だ、だ、だめだよ、僕と赤坂さんは、教師と教え子なんだからー、そんなー」
と、慌てて言葉を付け加えたー。

がーーー

「ーーな~んちゃって」
と、美海が笑みを浮かべるー。

「ーあはははは!今の反応、すっごい童貞っぽかった!」
「ー森崎、絶対恋愛経験ないだろ~~!」
「ー美海に告白された時の森崎のモノマネ~! ”えっ えっ え~~~?”」

クラス中から笑い声が上がるー

恥ずかしさから、顔を真っ赤にしながら森崎先生が
「せ、せ、先生を揶揄うのは良くないぞー!」と、そう言い放つと、
その言い方を真似した男子生徒の恩田(おんだ)が
「ど、ど、童貞を揶揄うのは良くないぞー!」と、
ふざけた口調とポーズをしながら、先生の横に立ってそう叫んだー

”僕は、どうしてこんな風になってしまったのだろうー”

憧れの恩師のように、誰からでも愛される友達のような
距離感の先生を目指したー。
が、それを目指した結果、生徒たちから舐められるようになり、
今では連日この状態だー。

森崎先生と、”森崎先生が憧れる先生”には、決定的な差があったー。

森崎先生が子供の時、担任だったその先生は
確かにフレンドリーだったが、生徒たちを引っ張る包容力ー、
リーダーシップのようなものもあったー。

友達のように話せる距離感ながらも、
生徒たちを引っ張る部分は引っ張るし、
引き締めるべきところは、ちゃんと引き締めていたー。

しかし、”優しいだけ”の森崎先生にはそれができなかったー。
”ただ、友達のような先生”を目指すだけでは、
上手く行かないー。

そしてー
ある日ー

”ーー僕、本庄(ほんじょう)さんのことが好きでしたー”

”えぇっ…?せ、先生ーこ、困りますよー”

”ー僕の愛はマグマよりも熱いんだ!みんなには内緒で!な!”

”ーーせ、先生ー…だ、ダメですってー”

”ーあぁぁぁ、僕のソーセージが爆発しそうだ!”

森崎先生と、
教え子の一人、本庄 心愛(ほんじょう ここあ)のそんな会話を
”録画”した動画がネット中に拡散ー、学校中にも広まったー。

森崎先生が、本庄心愛に告白ー、
付き合うことを迫るというとんでもない動画だー。

「ーーーマジかよ森崎!最低だな!」
「ーソーセージとか、やばくね?」
「僕の愛はまぐまよりあついんだーー!!!」

生徒たちに揶揄われる森崎先生ー。

がーーー
森崎先生は、当然、こんなことを言っていないー。

これは、生徒たちが森崎先生を揶揄うために作った”フェイク”動画ー。

本庄 心愛の方だけは”本当”でー、
演劇部に所属する心愛が、他の女子生徒に”一人で”演技をしている
動画を撮影ー
この時点では、心愛しか映像にはおらず、
心愛が一人で、事前に決めた台本通り、
”目の前に森崎先生がいて、その先生から告白されて困っているように見える”
場面を作り上げたー。

そこに、そういうことが得意な男子生徒・蒲生(がもう)が、
森崎先生を、合成で”いるように”見せかけー、
さらには、森崎先生の授業中の声を録音したデータを元に、
森崎先生が実際には言っていない言葉を合成ー、
”森崎先生が教え子・心愛に告白した”フェイク動画を作り、ネットに公開したのだー。

”告白教師”
”教師失格”
”ソーセージ先生”
”僕のマグマ”

SNSのトレンドに、森崎先生のことが大量に刻まれているー。

「ーーぼ、ぼ、僕はこんな!」
森崎先生が、職員室での聞き取りに対し、校長先生に向かって叫ぶー。

もちろん、フェイク動画であることはすぐに判明したー。

だがー、ネット上では既に手遅れなぐらいに拡散され、
学校にもクレームの電話が鳴りやまない事態になってしまったー。

加えて、”わたし、先生にキスされたことがあります!”と、
嘘をつく女子生徒まで現れ、事態は混沌と化すー。

”しばらく、休みなさいー”
校長からそう言われ、事実上の謹慎処分のような状態に
なってしまった森崎先生ー。

それでも何とか復帰したもののー…

「ーーー森崎先生~!
 今日の森崎先生の愛は、マグマより熱いですかぁ~?」

「ーー生涯独身確定~!」

「童貞!童貞!」

生徒たちのバカにする言葉は続きーーー

ついにーー

「ーーーこのクソ野郎!調子に乗りやがって!」

気付いた時には、
森崎先生は、男子生徒の剛崎を床に倒し、
何度も、何度も、殴りつけていたーー

すぐに他の先生が駆け付けて取り押さえられた森崎先生はー
そのまま教師を辞めることになってしまったー

・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーーはぁ…はぁ…はぁーー」

森崎先生は、冷や汗をかきながら
息を吐き出していたー。

また、あの頃の夢を見たー。
地獄だったー。

いや、地獄は今も続いているー。

教師を辞めた森崎先生は
今でも、ネット上で”変態教師”として叩かれ、
就職もままならない状態が続いているー。

毎日、毎日、毎日ー
あの教え子たちを呪っているー。
恨んで、恨んで、恨んで、恨み続けているー。

だが、そんな日々も終わるー。

教師を辞めて半年ー。
森崎先生は”あるもの”を手に入れていたー。

それがーー
”憑依薬”だー。

「ーーー…僕の人生を壊したあいつらを、滅茶苦茶にしてやるー」
森崎先生は、手に入れた憑依薬の容器を手に、笑うー。

「それだけが、今の僕の生きがいなんだからー」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日ーーー

「ーーうっ…!?」
学校に行く準備をしていた赤坂 美海ー
かつて、森崎先生に”ふざけて告白”して、揶揄った子が
ビクっと震えるー

”な、何…か、身体がー?”
突然、自分の身体の自由が利かなくなったことに表情を歪める美海ー。

「ーー久しぶりだねー赤坂さん」

そんな声が聞こえたー。

”え…?”
美海は困惑するー。

自分の口が勝手に動いて”久しぶりだね 赤坂さん”と言ったのだー。

”!?!?!?!?!??!”
美海は、聞き覚えのある声に、驚きの表情を浮かべるー。

”も、森嶋ー!?”

「ーそう。森嶋だよ。久しぶりー。
 元気にしてた?」

美海の口で勝手にそう喋る森嶋先生ー。

”ち、ちょっと…な、なんなのー!?”
美海の意識がそう叫ぶと、
「ー君の身体を乗っ取ったんだよ」と、美海の口はそう答えたー。

そしてー、その場で突然、両胸を揉み始めるー

”え……ち、ちょっと!何してんのよ!変態!”
美海の意識が叫ぶー。

がーー

「ーふふふ 先生~ 
 今までわたし、悪いことしちゃったから
 た~くさん、揉んでくださいね♡ ふふっ♡」

美海の身体は嬉しそうにそう言葉を口にすると、
スカートの中に手を入れたり、指を舐めたり、
色々なことを勝手にし始めるー

”ちょっと!!!こんなことして、何のつもり!?”
美海が怒りを隠そうともせずに叫ぶー。

「ーーふふふ これが憑依かー 想像以上だ」
美海を支配した森嶋先生は満足そうにそう言葉を口にすると、
ニヤリと笑うー。

”ー…ふ、ふざけないで!教え子にこんなことするなんてありえない!
 絶対許さないから!”

美海はそう叫ぶと、

”警察に通報してやる!”
と、さらに心の中でそう叫んだー。

しかしー
「ククーー…ふふふふふ…クククククク…はははははははっ!」
美海の身体は突然笑いだしたー。

”な…な…何を笑ってるの?”
美海が戸惑いながら、心の中でそう呟くと、
美海を支配している森嶋先生は美海の身体で叫んだー。

「ー何を勘違いしているんだ赤坂ー?
 お前は警察になんか通報できないよー」

美海の口で、嬉しそうにそう言葉を口にする森嶋先生ー

するとー、部屋の扉が開き、
”美海”の母親が心配そうに「ど…どうしたのー?大丈夫?」と言葉を掛けて来たー。

どうやら”美海”が一人で狂ったように笑った声が、
母親にも聞こえてしまったようだー

「あ、ごめんごめんーわたしはだいじょうぶだよ♡」
美海のフリをして、母親にそう言い放つと、
母親は安堵した表情を浮かべてそのまま立ち去っていくー

”ま…待って!お母さん!助けて!”
美海が心の中で叫ぶー。

しかし、その言葉は、母親には届かないー。

「ーーーわたしは、明日”死ぬ”からー…
 警察になんか、通報できないよ?」

その言葉に、美海は青ざめながら”な…何を言ってるのー?”
と、そう言葉を口にしたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌朝ー。

いつものように賑わう教室ー。

新しい担任のことも揶揄っている
男子生徒の剛崎や、恩田たちが
「森嶋のやつより反応がつまらないよな~」などと
教室内で笑っているー。

偽のフェイク動画を作った蒲生や、
そのフェイク動画内で”告白される役”をやっていた本庄 心愛らも、
まるで反省する様子はなく、笑みを浮かべているー。

がー
その時だったー。

「ーーーーー」
美海がニヤニヤしながら、教壇に立つと、
「ーーみんな~!聞いて!」と、
満面の笑みで言葉を口にしたー。

みんなの注目を集めた美海ー。

すると、美海は突然、
チョークを手に、黒板に向かって何かを書き始めたー。

”俺は森嶋だー”
とー。

「ーーは?」
男子生徒・剛崎が表情を歪めるー。

「ーはぁ?美海、どうしたの?」
ギャルな女子生徒・辛島 萌絵(からしま もえ)が、
不快そうにそう言葉を口にすると、
美海はそれを無視して、さらに乱暴に黒板に文字を書き続けたー

”ーお前ら全員に復讐してやる”

とー。

美海はそれを書き終えると、チョークを床に叩きつけるようにして
乱暴に投げつけると、
生徒たちの方を見つめたー。

「ーー俺は、お前たちに復讐してやるー」
とー、そう呟く美海ー

”お願い…やめて…たすけて!”
美海の意識が心の中で悲鳴を上げるー。

がー、
美海は学校に来る前に買っていたナイフを手にするとー、
「ーー”順番”に復讐してやるから、覚悟しろよ」と、
冷たい口調で呟くー。

そしてーーー

「ーまずは、わたしから!うふっ♡」
と、嬉しそうに笑うと、生徒たちの前で自分の首を引き裂いたー

「ーーーー…~~~~~!?!?」
「きゃああああああああああああっ!?」
「ーーうわっ!?何してんだよ!?おいっ!」

血を噴き出して笑ったままその場に倒れ込む美海ー。

地獄の復讐が、今、幕を開けるのだったー…

②へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

学級崩壊したクラスの元担任が
憑依で復讐していくお話デス~!

復讐系の過激な憑依を
ぜひ(苦手じゃなければ…!)見届けて下さいネ~!

続きはまた明日デス~!
今日もありがとうございました~~!

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