<憑依>崩壊クラス②~苛烈な復讐~

教え子たちに揶揄われ続けー、
ついには職も失ってしまった元担任ー。

憑依薬を手に入れた彼は
教え子たちに容赦のない復讐を開始したー…!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

”や…やめろ…”

「ー岡部、お前、泳げないんだってな」

土曜日ー。
岡部(おかべ)という男子生徒の身体に憑依した
森嶋先生は、海に向かっていたー。

「俺のこと、散々、運動音痴とか馬鹿にしてたお前が
 どれだけ運動できるのか、見てやろうじゃないか」

”や…やめろって!おい!森嶋!”

この男子生徒は、森嶋先生が担任の際に、
”運動音痴”と、毎日のように森嶋先生を馬鹿にしていた男子生徒だー。

2人目の報復対象に選ばれた彼はー、
そのまま海に行き、自ら海の中に飛び込んでいくー。

”ほら、泳げよ”
森嶋先生が、岡部に身体の主導権を返すー。

がー

「ーあ… うぐっ… やめっ… 誰か助けー…」
岡部が身体をじたばたとさせながら、海に沈んでいくー。

”おいおいどうしたー?
 お前、自分が運動音痴なのに、先生のこと、馬鹿にしてたのかー?”

森嶋先生が、岡部の中からそう言葉を口にするー。

しかし、岡部は何もすることができないまま、
そのまま海に飲み込まれて”溺死”したー。

日曜日ー

”ひ…や、やめてー…”

女子生徒・真鍋(まなべ)が悲痛な叫び声を心の中で上げるー

「ーー先生~”美姫(みき)”先生のせいで死んじゃうよ~…

 ってー、いつもいつも俺を脅してたよな?」

美姫の身体でそう呟く森嶋先生ー。

真鍋 美姫ー。
ふざけた感じの女子生徒で、いつも注意すると、
”森嶋先生に怒られたショックで、わたし、死んじゃうよ~?”だとか
”わたし、先生のせいで、昨日リスカしちゃった!”とか、
そんな言葉を繰り返していた子だー。

そんな彼女に憑依した森嶋先生は、
美姫の身体で笑みを浮かべるー

「ーそんなに死んじゃう死んじゃう言うなら、ホントに死んでもらおうじゃないか」
美姫の口から恐ろしい言葉が漏れ出すー。

”や、やめて…!ごめんなさい!先生!やめて!”

がー、
その言葉を無視して、美姫を支配した森嶋先生は、
美姫の身体のまま自らにハサミを突き立てて、美姫を傷つけていくー。

「ーえへへへ♡ 3人目への復讐、完了~♡」
嬉しそうに呟くと、美姫は自分自身に”トドメ”を刺したー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「マジかよー」

週明けー
どよめく教室の中、男子生徒の剛崎が表情を歪めていたー

「岡部くんと、真鍋さんがー…死んだなんてー」
女子生徒の心愛は震えながらそう言葉を口にするー。

「ーー信じられないことが続いているので、
 みんなも無理をせず、何か些細なことでも
 悩みがあったら、先生に相談してください」

森嶋先生の後任で担任となった女性教師・小林(こばやし)先生は、
困惑の表情を浮かべながらそう言葉を口にするー。

がー
その時だったー。

「ーどうしたの?」
突然、「うっ」とうめき声を上げた女子生徒の方を見る小林先生ー。

「ーーふふ どうもしませんよー」
立ち上がったその女子生徒は、そう呟くと、
そのまま突然窓の方に向かって歩き始めたー

「ーーえ?」
小林先生や、他の生徒たちが反応するよりも早くー、
その女子生徒は笑いながら窓から飛び降りてー、
命を落としたー…

悲鳴の上がる教室ー。

小林先生も、激しく動揺した様子を見せているー。

しかしー…
続けて小林先生がビクッと震えると、
生徒たちに向かって笑みを浮かべたー。

「ーーお前たちのせいで、俺の人生は台無しだー」

突然、豹変した小林先生の方を見つめる生徒たちー。

「お前ら一人一人に憑依して、
 ークラス28人ー
 お前ら全員、一人残らず、地獄に送ってやるー。 

 お前もー、お前も、お前もーお前もー、
 傍観してたお前も、お前もだ!

 いいか?逃げられると思うなよー
 こうやって身体を乗っ取っちまえば、
 なんだってさせることができるんだからな!」

血走った目で叫ぶ小林先生を見て、
悲鳴を上げながら逃げ出す生徒たちー

がーーー…

「ーー調子のんじゃねぇよー 森嶋」
男子生徒の剛崎だけは違ったー。

森嶋先生に憑依された小林先生の方に近付いてくると、
「ーお前みたいな、タコ野郎になんか俺は支配されねぇ」
と、強気の言葉を口にするー。

「ーーーー」
憑依されている小林先生が、剛崎の方を睨みつけるー。

そして、言葉を口にしたー

「明日はお前だー。
 覚悟しとけー」

とー。

その様子を、教室の外から見ていたクラスメイトの恩田は、
思わず教室の中に駆け込むと、
「お、お、おい!剛崎!や、やめろよ!マジでやばいって!」と、
青ざめた様子で、剛崎を落ち着かせようとするー。

がー、剛崎は
「こんなチキン野郎にビビってんじゃねぇよ。
 ってか、女に憑依して宣戦布告とか、変態チキン野郎だろ」
と、挑発する姿勢を崩さず、笑みを浮かべたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日ー。

学校は休校になった。
剛崎は、”休みになってラッキーだぜ”ぐらいにしか思わないまま、
行きつけのゲームセンターへと向かっていたー。

がーーー

突然、身体の自由が奪われるー。

「ーーー!?!?!?!?」
剛崎は表情を歪めるー。

”ー俺みたいなタコ野郎に支配されないんじゃなかったのか?”
森嶋先生の言葉が頭の中に響くー

「ーー…ぐ………も、森嶋…テメェ…!」
剛崎は怒りの表情を浮かべながら、”あえて”自由を残されている口から
悔しそうな言葉を吐き出すー。

しかし、言葉とは裏腹に彼の身体は、
家の方に引き返していくー。

”お前は、これから部屋で首を吊るんだー”

その言葉に、剛崎は顔を真っ青にするー

「ーーぐぐぐ…ふ、ふざけんじゃねぇ… ぐぐぐぐぐぐぐぐ…
 テメェなんぞに負けるか… ぐぐぐぐぐぐぐぐぐ」

必死に自分の身体を動かそうとする剛崎ー。

けれどー、身体が言うことを聞かないー。

「ーーく、くそっ…!
 て…テメェ…!そんなことしたら人殺しだぞ!?おいっ!」
剛崎が少し怯えの色を見せながらそう叫ぶと、
”人殺しじゃない。お前は自殺だ”と、
森嶋先生は冷たく呟いたー。

やがて、家に入ると、
”口”まで支配されて、親に適当な言葉を口にすると、
そのまま部屋に戻り、”首を吊る”準備を始めるー。

”わ、悪かった!おい!森嶋!!悪かった!”
憑依を甘く見ていた剛崎がそう叫ぶー。

しかし、その手は止まらず、ついに剛崎は憑依されたまま
首を吊り始めてしまうー。

”ーーじゃあな。剛崎”

その言葉と共に、剛崎の身体の主導権が取り戻されるー

「ーー!?!?!?」
必死に足をじたばたさせる剛崎ー。
けれどー、その想いが届くことはなく、
やがて、力なく身体からあらゆるものをた垂れ流しながら絶命したー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーーーひゃっはぁ~~!」

大人しそうな眼鏡の女子生徒が
自ら交差点に飛び出していき、車に跳ねられて絶命するー。

「ーーーお巡りさん~!みてみてぇ~」
ギャル・辛島 萌絵が交番に乱入して警察官の拳銃を奪うと、
それを自分に突き付けて、その場で自ら”死”を選んだー。

「ーーふぉぉぉぉぉぉぉっ」
バイクの免許を持っている男子生徒が憑依され、
バイクで山道を爆走ー
わざと崖から飛び降りて、そのまま死亡ー。

「ーーククククク……
 俺を馬鹿にしやがって…!俺を馬鹿にしやがってー」
森嶋先生は、笑みを浮かべながら
復讐に狂っていくー。

毎日、毎日、”記念”として、
自分のノートに、始末した生徒の名前を刻んでいくー。

新渡戸 康雄(にとべ やすお)
常備薬の大量摂取で死亡ー。

春日 紀明(かすが のりあき)
自ら頭を打ち付けて死亡ー。

佐久間 佳代子(さくま かよこ)
彼氏に憑依して、彼氏に命を奪わせるー。

萬代 恭平(ましろ きょうへい)
佐久間の彼氏。佐久間の翌日に遺言を残して死亡ー。

寿永 日葵(すみなが ひまり)
服を脱いで夜の寒い中にあえて憑依状態でそのまま川にダイブ
低体温症で死亡

毎日毎日ー
”悲劇”は続きー、生徒の数は残り16名にまで
激減していたー。

「ーー先生!どうにかしてください!
 このままじゃわたしたち、みんな死んじゃう!」

生き残っている生徒の一人、心愛がそう叫ぶー。

”フェイク動画”で、森嶋先生に”告白されて困ってる役”を
演じていた演劇部の女子生徒だー。

「ーーそ、そう…言われてもー」
担任の小林先生が怯えた表情を浮かべるー。

校長先生も困惑した様子で、
「ーわ、我々にできることはー」と、そう言葉を口にするー。

「ー絶対に森嶋が犯人なんだから、警察に何とかして貰ってください!」
死んだ剛崎の友人だった男子・恩田も叫ぶー。

「ーーってか、森嶋先生の家に乗り込んだ方が早いんじゃね?」
フェイク動画を作った男子・蒲生が冷めた様子でそう呟くと、
「そ、それだ!」と、恩田が叫ぶー。

「ー校長先生!森嶋の住所を教えてください!」
涙目で叫ぶ恩田ー

戸惑いながらも、校長先生は”関われば自分も殺されるかも”という恐怖から
「お、教えることはできませんー
 こ、個人情報ですのでー」と、そう叫ぶー。

「ーふ、ふ、ふざけんな!俺たちを見殺しにする気か!」
恩田が叫ぶと、
「待って」と、生き残りの一人の女子生徒が叫んだー。

「ーわたし、人の家を突き止めるの得意だからー任せて!」
少し嫌味っぽそうな顔立ちの女子生徒・麻耶(まや)が
そう言うと、
「ひ、人の家を突き止めるのが得意!?」と、恩田は困惑の表情を浮かべるー。

「ーうん!あんたの家も知ってるよ!」
満面の笑みで言う麻耶ー。

”やべぇ奴がここにもいたー”
そう思いながらも、恩田は「じ、じ、じゃあ、森嶋の住所を突き止めてくれよ!」と、
そう叫ぶー。

周囲の生徒たちも、怯えた表情を浮かべながら
麻耶に森嶋先生の居場所を突き止めることを託すと、
麻耶は「3日ぐらいかかるけど、待ってね!」と、そう言葉を口にしたー。

そんな言葉に、フェイク動画を作った蒲生は
”3日後に、お前が生きてればいいけどなー”と、
心の中で冷めた様子で言葉を口にしたー。

その日の夜ー。
男子生徒が憑依されて、自ら感電死したー。

そして、翌日の夜にはー、
女子生徒が憑依されて、父親の車を笑いながら突然無免許で
運転し始めてー、そのまま壁に激突ー、
無残な最期を遂げたー。

「ーおい!まだかよ!俺たちも殺されるぞ!」
恩田がそう叫ぶと、
麻耶は「焦らない焦らないーもう80%ぐらいは絞り込めてるから、明日には!」と、
笑みを浮かべるー。

「ーふ、ふざけんな!つーかそれ死亡フラグだろ!?
 お前、今日、森嶋に殺されるぞ!?」
恩田がそう叫ぶと、
麻耶は「うるさいなぁ…あんたの家、ネットに晒すよ?」と、
不満そうに言葉を口にするー

「なんで余裕なんだよ!くそっ!」

そう思いながら、恩田は残り14名の生徒のうち、7人しか
登校していないことに気付くー

「残りのやつらは?」
恩田が、フェイク動画で先生に告白されてる役を演じていた
演劇部の心愛に確認すると、
心愛は「由美(ゆみ)ちゃんの実家でお祓いしてるよー」と、
そう言葉を口にしたー。

”由美”とは、実家の神社で巫女をやっている女子生徒だー

「んなもん無駄だろ!?あいつ、幽霊じゃねぇし!
 憑依がどうこう言ってたし!」

恩田が言うと、
フェイク動画を作った蒲生は、”うるさいやつだなー”と、
心の中で不満そうに呟いたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーーー」
蒲生は、帰宅すると、
”先生は、きっと僕らの行動も見てるからー…
 次はきっとーーー”
と、住所を突き止められる前に今日は麻耶が始末されると考えるー

「ーーー…僕はまだ死ぬわけにはいかないー」
そう言葉を口にしたその時だったー

「ーー!?」
蒲生は、自分の身体が勝手に動いていることに気付くー

”蒲生ー。次はお前だ”
そんな声が脳裏に響き渡ったー

「なっ…!?!?
 ぼ、僕ー!? どうして!?」
蒲生がそう言葉を口にするー。
口だけは、自由に動くー

「ーふ、普通、今日は僕じゃないだろ!?
 せ、先生の住所、アイツが調べてー」
蒲生がそんな言葉を叫ぶと、
”そんなことはどうでもいい”と、森嶋先生が強い口調で呟いたー。

”お前、俺が教え子に
 ”ー僕の愛はマグマよりも熱いんだ!みんなには内緒で!な!”とか
 告白してるフェイク動画、作りやがったよなー?”

その言葉に、蒲生は震えるー。

”俺の怒りは、マグマよりも熱いぞ。覚悟しろ”

そう言葉を口にすると、
完全に支配された蒲生は、笑いながらーーー
自分の家に火をつけ始めたー

「ーーククク…燃えろ燃えろ…!くくくくくくっ」
蒲生は興奮した様子で、燃えていく自分の家を見つめるー。

家から逃げ出す両親ー
両親を振り払って炎の中に突っ込んでいく蒲生ー

蒲生は笑いながら、憑依されたまま焼け死ぬという最後を遂げたー。

”あと、13人ー”
森嶋先生は、満足そうに笑みを浮かべると、
まるで消えない憎しみに快感すら感じながら”次の生徒”を、
考え始めたー

③へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

止まらない苛烈な復讐…

ちなみに、先生の一人称が、僕⇒俺になっているのは
間違えているわけではなくて、
普段は”穏やかな先生モード”で、
復讐を始めてからは、キレてしまっている状態なので
変わっています~★笑

明日の最終回も、ぜひ見届けて下さいネ~!

今日もありがとうございました~!

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