4人で集まって、
休日のひと時を楽しんでいた大学生たちー。
しかし、そのうちの一人が遊んでいたRPGゲームが
謎の光を放ち、
そこにいた4人は、ゲームの勇者パーティ4人に憑依されてしまう…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
とある家ー。
大学生の浦山 俊平(うらやま しゅんぺい)は、
戸惑っていたー。
「~~~~~~」
何故ならー、
その家にはー、”女子”しかいなかったからだー。
親友の紀田 敏夫(きだ としお)から誘われて
敏夫の彼女である森川 奈津美(もりかわ なつみ)の家に
やってきていた俊平ー。
敏夫が”今度、彼女の家で、彼女の誕生日パーティするんだ”と
言われた際に冗談半分で、
「彼女の家で誕生日パーティとか憧れるなぁ~俺もいつかしてみたい」と、
そう言葉を口にしたところ、
敏夫から「ーへへーじゃあ、浦山、お前も来りゃいいじゃねぇかー」と、
そう言われてしまったのだー。
”憧れるなぁ”と言ったのは、
”俺もいつかそういう彼女を作りたいなぁ”という意味であったものの、
何か勘違いされたのか”パーティにお前も来いよ”という話になってしまったのだー。
「ーーえぇ?俺!?いや、いいよー
二人の時間、邪魔しちゃ悪いしー」
俊平が咄嗟に申し訳なさそうにしながらそう言うと、
敏夫は苦笑いしながら言ったー。
「いや、奈津美の友達も来るみたいだしさー
男子は俺一人だからちょっと気まずいんだよー。
だから、お前がいると俺も楽だし、な?頼むよー」
とー。
本当は乗り気ではなかったものの、
確かに敏夫の気持ちも分からないでもない、と、
渋々と、今日、親友の彼女である奈津美の誕生日パーティのために、
奈津美の家にやってきていたー。
奈津美は一人暮らしで別に豪邸に住んだりしているわけでもなく、
”パーティ”と言っても、単に仲間内で集まるだけで
大それたものではないものの、
やはり、こうして女子の家にやってきている状況は気まずかったしー、
何よりもー…
「ーーっいうか、なんで浦山がここにいるのー?」
いつも明るい元気な女子大生・穂村 寧々(ほむら ねね)が
そう言葉を口にするー。
俊平の親友・敏夫の彼女である奈津美が
呼んだ”友達”の一人だー。
「ーーーし、し、仕方ないだろー?
敏夫から呼ばれちまったんだからー」
俊平が少し恥ずかしそうにしながらそう呟くー。
そして、周囲を見渡すー。
周囲には親友の彼女である奈津美と、
今、俊平に”何でいるの?”と言い放った
ツインテールの寧々、
そしてもう一人、物静かな性格の女子・
里中 遥香(さとなか はるか)の三人がいたー。
しかし、肝心の親友・敏夫の姿がないー。
「ーーくっそ~~~…!
なんで敏夫のやつ、来ないんだよっ!
俺をこんな空間に放り込んで
何を企んでやがる!?」
自暴自棄な様子で、俊平がそう叫ぶと、
敏夫の彼女・奈津美が申し訳なさそうに
「ーごめんねー。敏夫、ちょっと遅れるってさっき連絡があってー」と、
そう言葉を口にするー。
奈津美は、誰にでも親切な優しいタイプの子だー。
そんな奈津美に気を遣わせてしまっていることにも、
申し訳なく感じながら、俊平は「い、いやー、こっちこそ、何か邪魔してごめんー」と、
そう言葉を口にしつつ”やっぱ来なきゃよかったー”と、
心の中で呟くー。
「ーーーーほんとだよ~!!」
ツインテールの寧々が呆れ顔で言うと、
「ーこ~ら!寧々!そんなこと言っちゃだめでしょ」と、
親友・敏夫の彼女である奈津美がそう言葉を口にしたー。
「ーーー~~~…」
大人しい性格の遥香も、俊平のことを
少し気まずそうな様子で先程から気にしている。
「~~~~な、なんかーーこうーー
とりあえず、俺は敏夫が到着するまで
ここでゲームやってるからー」
そう言いながら、携帯ゲーム機を取り出すと、
奈津美・寧々・遥香の三人がいるテーブルの前から
少し離れた場所に移動して、RPGゲームをプレイし始めるー。
「ーえ~…そんなに気にしなくて大丈夫だよ?」
親友の彼女の奈津美がそう言葉を口にするも、
俊平は「いや、ほらー、どうせもうじき来ると思うし」と、
そんな言葉を口にしながら、
RPGゲームの画面のほうを見つめ始めたー。
画面にはー、
”4人のキャラクター”のステータスが表示されているー。
主人公である英雄・ロビンー。
最初は敵として登場したものの、ゲーム内のある出来事をきっかけに
仲間になった無口な暗殺者・スペンサー。
元海賊の経歴を持つ大酒飲みの女戦士・クラリッサ。
そして、巫女のティナ。
他にもゲーム内の仲間はたくさんいるものの、
俊平は、今はこの4人のメンバーでゲームを進めていたー。
「ね~~~!ゲームなら、帰ってやれば~?」
ツインテールの寧々がそう言葉を口にするー。
「ーーーちょっと!そんなこと言っちゃだめでしょ??」
奈津美が戸惑いながら寧々のほうを見つめながらそう言うと、
大人しい性格の遥香も、「ーそうだよ~浦山くんは呼ばれて来ただけなんだし」と
小声で言葉を口にするー。
より気まずい気持ちになりながらも、ゲームに没頭して聞こえないフリをする俊平ー。
がー、その時だったー。
ゲーム内に”見たこともない光る玉”のようなものを見つけた俊平は、
”なんだこれ?”と、思いつつゲーム内の英雄・ロビンを移動させて
その玉の前で決定ボタンを押すー。
”謎の光を放っているー
触ってみま ス か?”
と表示されたのを見て、
文章に少し違和感を覚える俊平ー。
”なんだこれー?バグってるのかー?”
こんな光る物体は今までゲーム内に見たことがないー。
ゲーム自体のアップデートが行われていれば
”見たことがないもの”が登場するのも頷けるものの、
特に、ここ数日でアップデートされたという情報もないー。
「ーーま、いいかー
セーブデータはバックアップもあるしー、
万が一データが破損してもなんとかなるからなー」
俊平はそう思いながら、そのままゲーム内の光る謎の玉を
調べることにして、決定ボタンを押すー。
すると、その時だったー
ゲーム内の画面に光が放たれ始めるー。
最初は”おいおいー、まぶしい演出だなーなんだこれ?”
ぐらいにしか思っていなかったものの、
やがて、”えっ!?”と、俊平は表情を歪めるー。
ゲーム画面が光っているー…だけではなく、
”ゲームの外”にも光が放たれ始めたのだー。
「な、なんだこれー!?」
俊平が思わず声を上げると、
少し離れた場所で、女子三人で話をしていた
親友の彼女・奈津美が「どうかしたのー?」と、
心配そうに言葉を口にするー。
「ーいや、なんかゲーム機から光がー」
俊平がそう言うと、
奈津美の横にいたツインテールの寧々が
「はぁ?何言ってんのー?っていうか、まぶしいんだけど!」と、
不満そうに声を上げるー。
すると、その時だったー。
ゲーム機から”光の玉”のようなものが飛び出し、
ゲーム機を持っていた俊平にそれが突進してきて、
俊平がその場で倒れ込んでしまうー。
「ーえっ!?」
大人しい性格の遥香が驚いて声を上げるー。
「ーだ、大丈夫!?」
親友・敏夫の彼女である奈津美も心配そうに声を上げると、
続けて、ゲーム機から2つの光が飛び出し、
それが、大人しい性格の遥香に突進しー、
遥香が少し吹き飛ばされて気絶するー。
「ーちょ、ちょ、ちょっとー!?何あれ!?」
寧々がそう言葉を口にすると同時にー、
奈津美にも光の玉が突進して、奈津美まで倒れ込んでしまうー。
「ーー…や、やばっーー…」
寧々は慌ててその場から逃げ出そうとするも、
残る一つの”光る玉”に背中から突進された寧々はビクッと
身体を震わせると、
その場に倒れ込んでしまったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーーーー……っ……」
苦しそうな表情を浮かべながら、大人しい性格の遥香が
目を覚ますと、
「ーーみんな!?大丈夫かー!?」
と、普段の遥香からすると、おかしな様子で声をあげたー
「ーーって…えっ…!?なんだこの声ー…?」
遥香は”自分の声”に違和感を感じたかのように
そう言葉を発すると、
自分の身体を見下ろして「うわっ!?!?」と、困惑した表情を浮かべて
尻餅をついてしまうー。
「ーな…なんだこれ…お、俺が女ー…?」
遥香は心底戸惑った様子でそう言葉を口にすると、
ふと、背後から声が聞こえたー
「あ…あの~……ここは、どこですかー?」
とー。
遥香が驚いて振り返ると、
さっきまでRPGゲームをやっていた俊平が不安そうにこちらを見ていたー。
「ーーえっ…あ、いやーーー
こ、ここがどこだか、俺にもー」
遥香はそう言いながら、戸惑った表情を浮かべると、
目の前にいる俊平は少し迷うような表情を浮かべてから、
「も…もしかして…ですけどー……ロビンさんー?」と、
そう言葉を口にしたー。
「えっー!?あ…え…君はー…?」
大人しい性格の遥香に”憑依”してしまった
RPGゲームの主人公・英雄ロビンは混乱した様子を見せるー。
すると俊平は
「あ、あのー…か、身体は男の人ですけど、
わたしー、…ティナですー」と、
ロビンの仲間の一人である巫女・ティナの名前を名乗るー。
「て、ティナー…?君なのかー?」
遥香がそう言葉を口にすると、
俊平は「は…はいー…ど、どうなっているんでしょうかー?」と、
心底不安そうにそう言葉を口にしたー。
「ーーーー」
遥香は険しい表情を浮かべながら、こうなるまでのことを思い出すー。
”俺たちは森の中を探索していて、光る物体を見つけたー…
その物体から急に強い光が発されたと思ったらー
なんだかよくわからない場所にー”
そう思っていると、俊平が「ろ、ロビンさん!みて下さい!」と、
そう叫びながら”携帯ゲーム機”を手にしたー
「な、なんだこれはー…?俺たちがいた場所ー?」
ゲーム機にはまだ、”ロビンたちがいた場所”が表示されているー。
ゲーム機のことを知らない彼らからすれば
全く意味の分からない光景ー。
「ーこ、この小さな機械で、わたしたち、見張られていたのでしょうかー?」
俊平に憑依しているティナが不安そうに呟くと、
遥香に憑依しているロビンが戸惑いの表情を浮かべながら
「だとすると、ここは、魔王の拠点かー!?」と、
奈津美の部屋を見回しながらそう言葉を口にしたー。
そうこうしているうちに、
意識を失っていた敏夫の彼女である奈津美と、
ツインテールの明るい女子・寧々も目を覚ましたー。
がー、二人もやはり”ゲーム”の中から
飛び出して来た魂に”憑依”されてしまっていたー。
「ーー俺たち、いったい、どうなってるんだー?」
大人しい性格の遥香に憑依してしまった
英雄・ロビンー。
普段の遥香とは真逆のリーダーっぽい雰囲気で
周囲の3人に対してそう言葉を口にするー。
「ーーあたしたちの姿が変わっちまってるのも、
よく分からないねー
一体何なんだい?これは」
元海賊のクラリッサに憑依されてしまった
敏夫の彼女・奈津美が不満そうにそう呟くー。
「ーーースペンサーさん…何か分かりませんか?」
俊平に憑依した巫女のティナが、
暗殺者のスペンサーに対してそう言葉を口にすると、
「ーー魔王の罠だろうー」と、
ツインテールの寧々に憑依したスペンサーが
壁に寄り掛かった状態で腕を組みながらそう言葉を口にしたー。
「ーーくそっー。何かの術かもしれないねー。
あたしが術者を見つけ出してぶっ潰してやるー」
奈津美はそう言葉を口にすると、
部屋の外に出て、周囲を見渡すー。
「大体何だい?この建物はー
あまり見ないものばっかり置いてあるけどー」
奈津美に憑依した元女海賊のクラリッサが声を荒げると
「気を付けろー。何が起きるか分からないー」と、
遥香に憑依しているロビンが、警戒を促したー。
がー
その時だったー
玄関の扉が開いて、遅刻していた
奈津美の彼氏・敏夫が家の中に入って来たー
「ーー遅れて悪い!」
そう叫ぶ敏夫ー。
がー、それを見た奈津美はー
「ーーあんたが術者かいー?」と、そんな言葉を口にしたー。
「ーーーえ?」
困惑する敏夫ー。
そして、家の中にいた他の3人の雰囲気を見て
敏夫は今一度「え…???」と、そんな言葉を口にしたー
②へ続く
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コメント
4人が一気に憑依されちゃったお話デス~!!!
事情を知らないまま家にやってきた敏夫くんも
大変なことになりそうですネ~!!

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