<入れ替わり>暴走☆OL①~夜道の出会い~

パワハラを受けるOL-

夜道を暴走する男ー

その二人が入れ替わるとき、事態は動き出すー。

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”はぁ…”

彼女は、ため息をついたー

社会人2年目のOLー
瀬野 克美(せの かつみ)-

真面目で優しい性格の彼女はー
大学時代は、いつも穏やかな笑みを浮かべているような子でー
誰からも頼りにされるような子だったー

しかしー
今では見る影も無くなり、
”疲れ切ったOL”オーラが全開になっているー。

スーツに身を包み、
疲れた表情で、会社に向かうー。

「---はぁ…」
大学時代の輝いていたころの自分とー
今の自分が並んだらー

もはや、”まるで別人”のような状態だろうー。

「--どうして…こんな会社に入社しちゃったかなぁ…」
克美は、そう呟きながらも、
どうすることも出来ない自分を呪ったー。

「--うへへへへ…克美ちゃん!
 今日もいいケツしてるねぇ!」

セクハラ上司
塔田 銀平(とうだ ぎんぺい)
正直、ぶん殴りたいー。

「--部長に気に入られてるからって、いい気にならないことね」

”女帝”のあだ名を持つ、部署のお局的存在ー
乙原 香澄(おとはら かすみ)
この小さな部署で何が女帝だー。

「--君みたいな女は、どうせ、妊娠して、退職するんだ!
 ほんっと、仕事を舐めてるよな!」

会社の専務ー
笠井 庄之助(かさい しょうのすけ)
思考回路が、まるで現代にアップデートされていないとんでもないやつー。

「僕は、君の白馬の王子様だー。」

勘違いイケメン野郎ー
新井 忠(あらい ただし)-

克美は、ため息をつきながら
今日も4人に顔を合わせながら仕事を開始するー。

「---へっへへへへ!克己ちゃんの胸のサイズとブラの色、
 今日も当てちゃうぞ~!」

”このセクハラ野郎”

克美は、心の中で、そう叫ぶー

「あは、、あははは もうやめてくださいよぉ~」
けれどー
表向きは笑顔で接するー。

「--じゃあ、この書類もよろしく」
”女帝”から仕事を押し付けられて残業ー。

「---これだから女は!」
差別専務の嫌味を聞きー

「僕は、いつでも君の味方だよー」
そう言いながら、女帝から押し付けられた仕事を
見て見ぬふりをする
口だけ白馬王子様が帰っていく姿を見つめるー

克美は、深くため息をついたー

「---早く、やめたい」

残業代は、もちろん出ない。
サービス残業だー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

”チッ”

彼は舌打ちをしたー

バイクで夜の峠を仲間たちと爆走していたのはー
暴走族の一員・竜崎 正義(りゅうざき まさよし)

”正義”
せいぎ、と読む名前でありながら
実際の自分は、夜の峠で爆走を続けていたー。

幼いころから家庭環境が乱れていて、
平気で暴力を振るうような父親に、
浮気に走るような母親ー

まさに、地獄のような環境で育ったー。

”俺は親父のようにはならない”

”人を助けるんだ”

そんな風に思っていた正義ー。

しかし、気づけば暴走族の一員になって
夜の峠を爆走していたー。

「--へへへ 正義!今日も飛ばしてるなぁ!」
兄貴分の男・ジュンが叫ぶー。

「--」
正義は返事をしないー

正義の彼女だった、蘭(らん)が、
先日、ジュンと浮気していたことを、正義は知ったのだー

蘭もジュンも悪びれることなく
ジュンは、「女はより強い男に惚れる」と、訳の分からない言い訳で
自分を正当化させた。

腹立たしいー。
けれども、ジュンには恩義もあるー。

だから、正義は黙っていたー。

いつも通り、爆走を終えて、ジュンたちと別れた正義は、
コンビニに向かうー。

”ったく、ふざけやがって”
何度も何度も舌打ちを繰り返しながら、コンビニに到着した
正義は、そのままコンビニに入っていくー

「---うわぁ…」
その姿を見ていた、パワハラとセクハラに悩むOL・克美は、
思わず小声でそう呟いたー

”いかにもやばい感じ”の容姿の男が
コンビニに入って行ったー。

コンビニの駐車場に止められているバイクを見る限り、
”どう見ても”暴走族だ。

「はわわ…」
克美は、コンビニに入るのをやめようとして、
そのまま方向転換するー。

「は~~~~」
ため息しか出ないー

散々職場でイヤな目に遭ってー
ようやくサービス残業が終わりー
スイーツでも買って帰ろうかと思った矢先が、
”これ”だー。

もう、なんだかイヤな気分になるー

そんな風に思って、とぼとぼと歩いているとー

しばらくして、背後からバイクのうるさいエンジン音が聞こえたー

「--!」
克美が振り返るー。

さっきの暴走族のーー!

そう思った直後、バイクがバランスを崩しー
そのまま克美の方に、暴走族の正義が
突っ込んで来たー

「--えっ!?!?ええええええええええ!?」
克美はよけきることが出来ずー
そのまま正義と激突してしまったー

・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

「おい!!」

声がするー

「おい!起きろ!」

女の声ー
どこかで聞いたことがあるような気がする声ー

「--起きろってんだろ!?おい!」

随分乱暴な言葉遣いだなぁ…
そんな風に思いながら、克美が目を覚ますー。

するとーー

目の前に、”自分”がいたー。

少し傷んだスーツ姿の克美が
「やっと起きたか」と呟いているー

「---め、、、め、、目の前に…わたし?」
克美は、寝ぼけたような状態で
そう呟くと、少し、ぼーっとしてから、笑みを浮かべたー

「--なんだぁ…夢かぁ」
そのまま幸せそうに寝ようとする克美ー

「おい寝るなコラ!」
ガシッと、目の前にいる克美が、胸倉を掴んでくるー

「-ひっ!?!?い、、いったい、、何なんですか!?」
克美が目の前にいる克美に対して慌てて叫ぶと、

「--ってか気づけよ!」
と、目の前にいる克美が叫んだー。

「--ふぇっ!?」
その言葉に、克美が自分の手を見てみるとー

「えっ!?!? えっ!?!?!?」
ごつごつとした手ー
じゃらじゃらとした装飾ー

よく考えたら声も違うー

「--えええええええええええええっ!?!?!?」
克美は叫ぶー

克美はー
暴走族・正義の身体になってしまっていたー。

「--ど、ど、ど、ど、どういうことですかっ!?」
正義になった克美が叫ぶと、
克美になった正義が「知らねぇよ…俺も」と、
うんざりした様子で、倒れたバイクを立てようとしたー。

衝突の衝撃で入れ替わってしまったらしいー。

だが、幸いにして、お互いに大きな怪我はなく、
バイクも無事な様子だったー。

「----…ってか…お前…力…ねぇなあ」
克美(正義)が、バイクを重そうにしているー

「--だ、、だ、、だって」
正義(克美)が戸惑っていると
克美(正義)が「見てねぇで手伝えよ!」と叫んだー。

「--は、、はひっ!?」
正義(克美)はビビりながら、バイクを起こすのを手伝うと、
「じ、、じ、、じゃあ、わたしはこれで」と、そのまま立ち去っていくー

とにかくこの、暴走族から離れたかったー。

「-----」
克美(正義)は、唖然としながら叫んだー

「って、おい!自分の身体、置いてくのかよ!?」
と、突っ込まずにはいられなかったー

「---あ」
正義(克美)はそれだけ言うと、
慌てて戻ってきて叫んだ。

「-わたしの身体、返してください!」
とー。

「-ーそれはこっちの台詞だ!」
克美(正義)の言葉に
正義(克美)は表情を曇らせたー。

入れ替わってしまったOLと暴走族ー
2人は、混乱しながらも、近くのベンチに座り、
状況を話し始めたー。

”ぶつかった衝撃”で入れ替わってしまったけれど
元に戻る方法が分からないー

克美は、正義に、
正義は、克美に
入れ替わってしまったー

そんな状況だったー。

2人は困惑しながらも、
やがて”お互いの愚痴”を話し始めるー

「ひっど~!じゃあ、浮気されてたんだ!
 なんでその人に文句言わないの?」
正義(克美)が、叫ぶー。

暴走族のリーダー・ジュンに、彼女の蘭を
取られたー

そのことを克美になった正義が話したのだー。

「--ジュンには、恩義があるからさ」

「--わけわからない」

最初の緊張感も少しなくなった正義(克美)がそう言うと、
克美(正義)が口を開いたー

「お前の会社だって、だいぶやべぇじゃん!
 なんでそんなことになってるのに、何も文句言わないんだ!?」

克美の状況も聞かされていた克美(正義)はそう叫んだー。

「--だ、だ、だって!クビになったらお金が!」
正義(克美)の言葉を聞くと、
正義(克美)はため息をついて、
克美(正義)は舌打ちをしたー

「---どうする?」
足を堂々と広げた座り方の克美(正義)に対して、
「--ちょっと!その座り方!」と
正義(克美)が叫ぶと
「うるせぇなぁ」と呟きながら、克美(正義)は足を閉じたー。

「---で?元に戻れるまでどうすんだよ?」
克美(正義)の言葉に、
正義(克美)は、「とりあえずこの身体でいつも通り過ごすしかないよね」と、
返事をしたー

「--はぁ?お前馬鹿か!?」
克美(正義)が怖い顔をしながら叫ぶー

「--このままの姿でいつも通りとか、無理だろ?

 それにお前、このままいつも通り過ごしたら、
 お前の身体で俺は暴走族することになるぞ?

 ってか免許持ってんのかお前?」

克美(正義)が言うと、
正義(克美)は、「あ、、、え、、それは無理無理無理!わたしを暴走族にしないで!」と
叫んだー。

「だろ?大体俺の身体でOLとして働くのも無理があんだろ?
 入れ替わりました~!なんて、絶対信じてくれそうにねぇし」
克美(正義)がそこまで言うと、
綺麗な髪をかきむしりながら呟いたー

「--”逆”しかねぇな」
とー。

「逆?」
正義(克美)が聞くと、
克美(正義)は答えたー。

「--俺が、、この身体でOLとして会社に行きー、
 お前が、、その身体で…適当に…過ごすって感じか」

克美(正義)の提案に、
正義(克美)は叫んだー

「お互いのフリをするってこと!?
 無理無理無理無理無理!わたし、暴走族なんかできないよ!?」

正義(克美)の言葉に、
「ただ適当に走ってりゃいいんだよ。免許持ってなくても
 俺の身体は免許持ってるから問題ねぇし」
と、克美(正義)は適当な返事をしたー

「いやいやいや、無理無理無理無理!」
正義(克美)の言葉に、

「--でも、それしかねぇだろ。
 お前はずっと会社休むわけにはいかないだろうし、
 俺もずっと仲間たちに顔を出すわけにはいかねぇ」

結局ー
克美(正義)に押し切られる形で
お互いの”フリ”をしながら過ごすことになってしまったー。

さすがに、克美の身体で暴走族をやられたりー
正義の身体でOLをやるよりはマシだと、
そういう結論になったー。

連絡を取る方法ー
お互いの住所ー
生活上の注意点ー

色々な情報を交換してから、別れる二人ー。

「--あ!」
正義(克美)が叫ぶー

克美(正義)が「何だよ?」と首を傾げると
「--わたしの身体で、その、、変なことしないでよ!?」
と、正義(克美)が叫ぶー

「-しねぇよ。くたびれたOLに興味はねぇ」
克美(正義)はそう言うと、
さらに言葉を付け足したー

「お前こそ、俺の身体で変なことするんじゃねぇぞ?」

その言葉にー
正義(克美)は”くたびれたOL”と言われたことに腹を立てたのか
「-わたしだって、暴走族の身体に興味ないし!」

と、叫んだー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「--あっ♡ あっ♡ あっ♡ たまんねぇ♡♡」

帰宅した克美(正義)は、
下着姿でニヤニヤしながら、克美の身体を弄んでいたー

「--へへへっ…やっぱ我慢できねぇや♡
 部屋の中でだけだから、、ごめんな♡ へへっ♡」

克美(正義)は、
克美の身体で、欲望まみれの一晩を過ごすのだったー

②へ続く

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コメント

暴走族とOLの入れ替わり…!
入れ替わり後の日常の本番は、明日からデス!

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入れ替わり<暴走☆OL>

コメント

  1. TSマニア より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    ありそうで無かった真逆の入れ替わりサイコーです笑

    正義は克美のカラダで朝までエンジョイして羨ましい笑

  2. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    コメントありがとうございます~☆

    存分にエンジョイできたみたいですネ~!
    次回もぜひお楽しみください~!!