<憑依>優等生は要望のままに②~快楽の穴~

変態教師に憑依されてしまった海羽…
彼女の運命は…?

※果実夢想様(@fruitsfantasia)
 との合作デス!

②は、果実夢想様の担当デス!
(明日掲載の③は、バッドエンドVerを私が、ハッピーVerを果実夢想様が担当しています

※今日の小説は、午前中に既に更新済みデス

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「ふふ、ふひひひひ……」

 風呂場で、海羽の不気味な笑い声が響き渡る。
 そこまで大きいというわけでもないが、
女子高生のきめ細かですべすべとした肌、
そして適度に膨らんだ弾力のある乳房に触れながら笑いを抑えることができずにいた。

 この身体は、もう自分のモノだ。
 自分の身体でナニをしようと勝手だろう。
 そう、心の中で呟きながら――。

     §

 授業中。
 社会科を担当していて、
海羽たちの担任でもある丸山先生が、教科書を読みながら黒板に文字を書いていく。

 海羽は真面目に授業を受けている風に見せながらも、脳内では別の思考に耽っていた。
 今、この場でシてしまったらどうなるのだろう――と。

「……」

 辺りを見回し、みんな授業に集中していることを確認。
 眠っている男子生徒や綺麗な丸山先生に見とれている男子生徒も一応いたが、
この様子なら気づかれることはないだろう。

 ゆっくりと太ももに指を這わせる。
 そしてスカートの間に手を入れ、下着の上から指でなぞった。

「ふ……あぁっ♡」

 授業中のため、あまり大きな声を出すとバレてしまう。
 そう分かっているのに、直接的な身体への刺激だけでなく、
海羽という優等生が、こういう場でこんなことをしているという状況が、余計に興奮を助長させた。

 しかし、やはり先ほどの声は聞こえてしまっていたのか。
 丸山先生が振り向き、訝しそうに首を傾げる。

「橋葉さん、どうかした?」

「あ、えっと……す、すみません、ちょっと咳が……ごほっ、ごほっ」

 わざと咳をして誤魔化す。
 だが、丸山先生は真面目で優等生な海羽のことが気に入っており、何かと気にかけている。
 今度は咳に対して、心配をし始めたのである。

「大丈夫? 体調が悪いなら、保健室に行く?」

「えっ? だ、大丈夫大丈夫……えへへへ」

「……?」

 海羽らしからぬ態度に、丸山先生はますます面妖に思うのだった。
 竜胆蛍もまた、そんな光景を見て訝しげに眉間に皺を寄せていた。

     §

「ねえ、何か悩み事でもあるの?」

 授業が終わるや否や、海羽の席にまでやって来た蛍がそう訊ねた。
 突然のことに、海羽は思わず「はぁ?」と素の声が漏れてしまう。
 でも特に気にした様子を見せず、蛍は更に続ける。

「昨日から様子がおかしいし、何かあったのかなって思って。
 もし何かに悩んでるなら、私に相談してくれてもいいんだよ?」

「え? あぁー……」

 決して悩んでいるとかではないのだが、
 いつもとあまりにも様子が違う海羽を、蛍は悩み事のせいでおかしくなってしまったのだと思ったのだ。

「大丈夫大丈夫、何でもないよ! ほら、次はプールでしょ、行こ行こ!」

「ちょ、ちょっと……もう……」

 釈然としない蛍の背中を押しながらも、海羽の表情には深い笑みが浮かんでいた。
 そう。次の時間は、水泳。
 海羽――否、柳沢先生のお楽しみは、まだまだここからだった。

     §

「ふひひ……」

 誰にも聞こえないような声で、海羽は小さく笑う。
 ここは、女子更衣室。
 海羽の周囲では、女子生徒たちが学校指定のスクール水着に着替えている途中だった。

 胸の大きな者、臀部が他より大きい者、どちらも控えめな者、脚が太くてむちむちな者、など。
 それは様々だが、女子高生の若い身体というのはやはりどの子も筆舌に尽くしがたかった。

 本来、男性が女子更衣室を覗いたりなんかしてしまえば、すぐさま捕まるだろう。
 だけど、今では自分自身も女子高生なのだ。
 こうやってまじまじと女の子たちの着替えを眺めていても、何も言われない。

「ちょっと、あんたまだ着替えてないの? 早くしなさいよ」

 と。眉を吊り上げてそう声をかけてきたのは、
 漫画かライトノベルの幼馴染みキャラかと突っ込みたくなる雰囲気の、
 ツインテール女子――園崎香凜。
 海羽とは特段仲がいいわけでもなく、時々ちょっと言葉を交わす程度のものだ。

 もう着替えており、水着姿になっている。
 膨らんだ胸部や、張りのあるお尻、肉づきのいい太ももなどを、つい舐るように見つめてしまう。

「何見てんのよ? さっさと着替えなさいって」

「あ、ごめんごめん。今着替えるよー」

「……?」

 上がった口角を抑えることすらできず、
 ニヤニヤしたまま服を脱ぎ始める海羽に、香凜は訝しげに首を傾げる。
 海羽の脳内には、水着姿のままシてみるのもアリかも、
 だとか、ハプニングを装ってエッチなことをしてみるのもありかも、だとか。
 そういった卑猥な想像が次々と浮かび、無意識に更に笑みが止まらなくなるのだった。

「すぅーーーーはぁーーーーっ」

 水着に着替え、深く深く深呼吸。
 標的は、もう決まっている。

 憑依する相手の選択肢は、海羽を含めて三人いた。
 それが――竜胆蛍と、園崎香凜。
 せっかく可愛い女子高生、海羽に憑依したというのに、
 まだ蛍の胸を揉んだり、自分自身の身体を触ったり慰めたりといったことしかできていない。

 もっともっと、女の身体を堪能しなければ。
 もっともっと、女でしかできないことをしなければ。
 そんな使命感にも似た感情を抱きながら、更衣室から出る。

 プールサイドには、既にたくさんの水着姿の女子生徒が集まっていた。
 海羽は蛍と一緒に、香凜は少し離れた位置で、水に浸かった。

 そして、泳ぎ始めようとする蛍に向かって。
 後ろから、海羽が抱きついた。

「ほったるー! やっぱりおっきーい!」

「ふぇっ!? ちょ、ちょっと、また!? 今はっ、授業中でしょ……っ!?」

 海羽が後ろから胸を揉み、蛍は赤面しながら声を荒らげる。
 女の子同士なら問題ないことは、既に昨日で確認済み。
 だったら、このまま楽しくて気持ちいいことをしてやろうではないか――
 そんな思考が表れているのか、今の海羽にはニヤニヤと不気味な笑みが刻まれていた。

「み、海羽……ちょ、揉みすぎ……やめてってば!」

 何度そう叫んでも、海羽は胸を揉む手を止めない。
 それどころか、片手で片胸を揉み続けたまま、もう片方の手を少しずつ下へ下ろしていく。
 そう、蛍の下腹部のほうへと。

「ふふふ~。だったら、こっちはぁ~?」

「えっ、ちょっと……ひぁっ♡」

 困惑に顔を歪めるのも束の間、海羽の指がそこに触れた途端、蛍は無意識に短い嬌声を漏らす。
 ”へぇ……お嬢様も、こんな声を出すのか。敏感なんだな”
 笑いながら、蛍の股間に刻まれている割れ目に何度も指を往復させる。

「こ、こら、海羽ぅ……それは、やりすぎ……あっ♡ ん、んぅうっ♡」

 蛍が喘ぐ度に、海羽は笑いが止まらなくなる。
 心の中に留めることなどできるわけもなく、
 海羽とは思えない低く不気味な笑い声が発せられ、蛍は恐怖心すら抱いてしまう。

 離れた位置で泳いでいる人たちも、それぞれ騒いでいるし、どうやら海羽たちには気づいていない。
 しかし、気づいた者が一人だけいた。

「あ、あんたたち、何してんのよ……?」

 最も近くにいた、園崎香凜である。
 その頬は赤く染まり、恥ずかしそうに目を逸らしている。
 最初は無視しようと思っていたが、
 優等生だった海羽の豹変に不審がり、
 エスカレートしていく行為に口を挟まざるを得なくなったのだ。

「あんた、そんな性格じゃなかったでしょ。何があったのよ?」

 海羽は胸を揉んだり割れ目を弄るのを中断し、後ろを振り向く。
 すると香凜はもう目を逸らさず、咎めるかのような眼差しを海羽に向けた。

 それでも意に介さない。
 標的を蛍から香凜へと変え、また勢いよく抱きついた。

 そうして、スクール水着の肩紐に手をかけ――全力で下にずらした。
 水着を着ている間は、当然下着などはつけていない。
 つまり、そうやってずらされてしまえば、香凜は適度に膨らんだ乳房を晒してしまうことに。

「ひ、ひやぁぁっ!? あ、あんた、いい加減に――」

 思わず絶叫する香凜だったが、海羽はまだまだ止まらない。
 更にもっと下へ水着をずらし、ほぼ全裸に近い状態にした上で。
 吸うように、香凜の胸を舐め始めたのである。

 だが、そこまでしてしまえば、さすがに他の生徒や教師に気づかれる。
 教師が注意するために接近してくるも、海羽は全く気にした素振りも見せず。
 別の生徒のほうへ向かい、同じように様々な悪戯を仕掛けていくのだった。

 今、このプールでは。
 阿鼻叫喚が巻き起こり、まさに大惨事と呼ぶべき事態に陥っていた。

 その、近くで。
 多種多様な絶叫をあげる女子生徒たちを眺めている、一人の男性がいた。

「……やっぱり、このままにはしておけない」

 一人そう呟き、その場をあとにした。

     §

 本日の、全ての授業が終了した。
 プールでは少々やりすぎてしまい、
 教師から説教されてしまったが……
 上辺だけで謝罪はしたものの、特に反省も後悔もしてはいない。

 もちろん、蛍にも香凜にも「上辺だけで」謝罪はしたから、二人とも女の子同士ということもあって許してはくれた。

 放課後になったため、蛍と一緒に帰宅しようと教室から出ると。
 不意に、背後から呼び止められた。
 振り向けば、そこには数学教師の後藤先生が立っていた。

「……何か用ですか?」

 早く終われよ、と心の中でぼやきながら、建前の笑顔で海羽は訊ねる。
 そして、後藤先生は咳払いをしたのち――。

「橋葉……いや。お前は――」

 その言葉を、投げかけた。

③へ続く

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コメント

今日は果実夢想様が書いた②、でした~!

私も、楽しく読ませていただきました☆!

私には、こういう風には書けないので、
ちょっと羨ましい感じもします~笑

明日が最終回デス!
ぜひお楽しみください!

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