<憑依>優等生は欲望のままに①~欲望の味~

とある高校ー

真面目な女子高生が、
変態教師に憑依されてしまう…!!

※果実夢想様(@fruitsfantasia)
 との合作デス!

①は私、無名が担当しました!
(明日掲載の②を果実夢想様、③は、それぞれで異なる結末を書いています!)

※今日の小説は、午前中に既に更新済みデス

--------------------—

橋葉 海羽(はしば みう)は、
ごく普通の女子高生ー

真面目で、心優しくて、成績も優秀ー。
友達も多く、明るい性格であるものの、
男子との恋愛沙汰は少し苦手で、
これまでに彼氏ができたことはないー。

「いってきます!」
小さいころから大事にしているクマのぬいぐるみに
小声で別れを告げるー

「---あんた、いくつ~?」
姉の空梨(くうり)が、呆れた様子で言う。

「高校生にもなって、ぬいぐるみに行ってきますなんて…」
そんな言葉に、
海羽は「年齢は関係ないもん!」と言うと、
不貞腐れた様子のまま、そのまま家の外に向かったー

いつものように学校に向かう海羽。
登校中に鉢合わせした友達・竜胆 蛍(りんどう ほたる)と
共に学校に向かうー

「ま、わたしの可愛さにはかなわないけど~!」

蛍がいつものように、高飛車な発言をしているのを
海羽は苦笑いしながら聞いているー

蛍はお金持ちの家のお嬢様で、
それ故か、傲慢で高飛車なところが目立つ。
根は悪い子ではないのだけれどー。

「--そんな風に言い切れるの、すごいなぁ~」
海羽が苦笑いしながら言う。

海羽も、可愛らしい雰囲気なのだが、
自分のことは”ふつう”だと思っているし
”かわいい”と思ったことはないー

ましてや、人前で”わたし、かわいい”なんて、
言うことは間違ってもできないー

「--海羽だって、すっごく可愛いと思うんだけどな~」
蛍が笑う。

「そういえば、彼氏、まだいないんだったよね?」
蛍の言葉に、海羽は顔を赤らめるー

「ちょ、、ちょ、、恋愛とかはまだ早いかな~って…
 それに、あんまり男子とか得意じゃないし」
海羽の言葉を聞くと、蛍は
「まぁ~、うちの男子、エロイやつばっかだからね~」と
苦笑いしたー

エッチな話、怖いもの、気持ち悪いものは、
海羽にとって大の苦手だったー

・・・・・・・・・・・・・・

「-----ん~~~~」
職員室で、カルピスを口に運ぶ教師ー。

カルピスのにおいをうっとりとした表情で
嗅ぎながら、それを口へと運ぶー

「--あら、柳沢先生。またカルピスですか?」
海羽たちの担任の女性教師・丸山 香奈枝(まるやま かなえ)が
苦笑いしながら言うー

声をかけられた教師・
家庭科担当の柳沢 幸則(やなぎさわ ゆきのり)は、
カルピスを入れたティーカップから口を離すと、
笑みを浮かべた。

「ええ。心が落ち着きますから」

紳士的な笑みを浮かべる柳沢先生ー

「---ふふ、仕事前に落ち着けるのっていいですよね」
丸山先生はそう言いながら自分の机に向かって行くー。

そんな様子を数学教師の後藤 猛(ごとう たける)が
見つめていたー
堅物の後藤先生は、柳沢先生のことを”警戒”していたー。

「ズズズズズーーーーー」
お茶を飲むかのように、カルピスを飲む柳沢先生ー

頭の中にー
射精した精液をイメージしながらーー
カルピスを飲んでいくー

「んぁっ♡」
柳沢先生は静かに、一人喘いだ。

カルピスが好きなのは、
精液と似ているからだー。

精液は、芸術ー
人体が生み出す神秘であるー。

彼はー
柳沢 幸則は変態だったー

教師になったのは、
女の子を合法的に間近で
見ることができるからだー。
場合によっては触ることだってできる。

家庭科の教師を選んだのはー
より女子に近づけると思ったから。

彼にとって、教育とは、
性欲を満たすためのものなのだー。

「---ふふふふふふ」

彼は、机の引き出しを見つめるー

そこには”憑依薬”と書かれた容器が
入っているー。

数日前に、ネットで偶然見かけた謎の薬ー

半信半疑でそれを注文してみたところ、
昨日、家に届いたのだー。

柳沢先生は、”女子に憑依”しようとしていたー。

高校にいれば、
可愛い女子などいくらでも見つめることができるー。

もしもー
もしも、この憑依薬とやらが、
”本物”ならばー

「---ズズズズズズ」
彼は興奮を抑えるようにしながら
カルピスを飲み干したー

ゾクゾクが止まらないー

変態男を嫌うはずの女子高生を乗っ取り、
女子高生自らが、変態になるのだー

興奮、しないはずが、ないー

・・・・・・・・・・・・・・

2時間目の家庭科の授業が始まるー

柳沢先生は、
いつものように、穏やかな笑みを浮かべながら
授業を開始したー。

「ーー先生~!ミシンが動かないんですけど~!」
女子生徒の蛍が柳沢先生に助けを求める。

「どれどれ?」
柳沢先生は、蛍に近づきながら
興奮しているー

「これは、こうやって、そう、こっちをこうすればいいんだよ」
柳沢先生が丁寧にそう教えると、
蛍は「ありがとうございます!」と頭を下げたー

”--C組はいいー”

柳沢先生は、C組がお気に入りだったー

何故ならー
柳沢先生の頭の中の”エロランキング”
上位5に入る生徒が、3人もいるからだー。

一人はー
竜胆 蛍ー。
高飛車なお嬢様であることが、そそるー。
見た目もとても可愛らしい。

もう一人は、
ラノベの幼馴染キャラにでもいそうな感じの
ツインテール女子・園崎 香凜(そのざき かりん)

そしてーーー

橋葉 海羽ー

可愛いのに、男慣れしてない雰囲気がーー
柳沢先生を興奮させるー

”憑依するとしたらーーー”

柳沢先生は、蛍のほうを見つめるー。

ゾクゾクゾクゾクー

”蛍ちゃんに憑依するかー。
 お嬢様の身体は、気持ちよさそうだなぁ…”

だがー
「--あっ!ご、ごめん!」

柳沢先生が、その声がした方向を見るー

男子と手が触れてしまって
とっさに謝って顔を赤らめる海羽ー。

「---!」

男子慣れしてない海羽のその、行動にー

柳沢先生は、興奮したー

男慣れしてない子をーー
エッチまみれにするー

「…きみにきめた」
柳沢先生は、静かにそう呟いたー

・・・・・・・・・・・・・

昼休みー

昼食を食べ終えた海羽は、
借りていた本を図書室に返してから、
女子トイレの中に入っていくー。

「ふ~~…」
次の授業は、苦手な”数学”かぁ~
などと思いながら海羽は手を洗う。

数学が苦手ー、というよりは
数学教師の後藤先生の授業が
あまり得意ではない。

後藤先生は、真面目”すぎる”感じの先生で
ただひらすらに授業をするタイプー

優等生な部類の海羽であっても、
どうしても、眠くなってしまうー。

海羽からしてみれば
フレンドリーな感じだったり、
ちょっと面白い話を交えてくれた方が良いのだけれど、
後藤先生は、とにかく淡々と授業をするー

悪い先生ではないー
でも、生徒からはあまり好かれていないー
そんな感じの先生だー。

手を洗い終えて鏡を見るとー

「--!」
海羽は驚くー

背後にー
家庭科の柳沢先生が
満面の笑みで立っていたのだ。

「--せ、、先生!?」
海羽が振り返る。

柳沢先生は「よぅ」と手を挙げたー。

柳沢先生こそ、海羽の言う
”フレンドリーな先生”だー

でもーー
なんで女子トイレに?

「--せ、、先生…どうかしましたか?
 というか…ここ…女子トイレなんですけど…」

「はは、大丈夫、心配いらないよ」
柳沢先生はそう答えた。

カルピスの缶を一口飲むと、
そのまま女子トイレの鏡の前にそれを置くー。

「--だ、、大丈夫って…
 せ、、、先生、男ですよね?」
海羽が困り果てた様子で聞く。

海羽は「きゃ~!えっち!」などと叫ぶタイプではないー

真顔で、真剣に、
そう、尋ねていた。

「--はは、そうだね、確かにそうだ。」
柳沢先生はヘラヘラしながらそう言うと、
海羽の方を見たー

「でもな」

「--え」

「--今から、女になるんだ」
そう言うと、柳沢先生が、海羽の両肩に両手を置いてー

「はぁ~い!ひょういぃぃ~!」
と叫んだー

「--!?!?!?」

柳沢先生の姿が消えるー

何が起きたのか分からないー

海羽が戸惑いながら周囲を見渡そうとするとーー

ズキンーーー!

激しい痛みのようなー
今まで感じたことのない得体のしれない感覚に
襲われてー
意識が途切れたー。

「---ふふ…ふふ」
海羽が笑いだす。

「ふふふふふふふふ…ふふふふふふふふふふぅ~」
ニヤニヤしながら海羽が、さっき柳沢先生が置いた
カルピスの缶を手にして
それを口につけて飲み始めるー

「ズズズズズズズズズー」
柳沢先生と同じように、不気味な音を
わざと立てながらー

「間接キス…しちゃった♡」
海羽はそう呟くと
鏡の方を見て、
ニヤニヤと呟くー

「今日から、俺が、、
 いいや、わたしが、み・う♡」

クスッと笑うと、
そのまま海羽は、
「柳沢 海羽で~す!」と、勝手に
柳沢先生の苗字を名乗りながら
ドキドキして、顔を赤らめたー

トイレから出る海羽。
海羽は嬉しそうにスキップをしながら
教室の方に向かうー

「----…」
その様子を、数学教師の後藤先生が見ていた。

後藤先生は柳沢先生が、女子トイレに
入っていくのを偶然目撃してしまったー。

”柳沢先生がトイレに入って行ったのに
 出てきたのは海羽”

その事実を、後藤先生は
表情を歪めながら
見つめていたー。

「---……まさか!」
後藤先生は、女子トイレの扉を開く。

そこにはーー
誰もいない。

「-----!」
後藤先生は、確信したー

”柳沢先生は、橋葉 海羽だったのだ”

とー。

実際には、柳沢先生が海羽に憑依したのだが、
後藤先生は、柳沢先生=海羽だと勘違いしてしまったー

「あの…」
背後から女性の声がして、後藤先生が振り返る。

そこには、海羽の担任の女性教師・丸山先生の姿。

「--女子トイレの扉を開けて、何してるんです?」
丸山先生の言葉に、
「あぁぁ、いや、これは!!」と
後藤先生は、慌てて言い訳を始めたー。

・・・・・・・・・

「---ねぇねぇねぇ~蛍~」

教室に戻った海羽は、
蛍の背後から突然抱き着くー。

「ひゃ!?!?」
蛍が驚くー

「蛍の胸、おっきいぃ~♡」
海羽が蛍の胸に手を触れる。

「ちょ!?ちょっと!?やめてよ!」
蛍が顔を赤らめて海羽の方を見るー

「---ふ~ん」
海羽はニヤニヤしながら蛍の方を見つめる。

”女の子同士なら”
こんなにあっさりとした反応で、
許されるのか。

海羽に憑依している柳沢先生は
そう思いながら、海羽の身体で笑う。

もしも、柳沢先生自身が、
蛍の胸を触ったら
それこそ、懲戒免職モノだろう。

でも、海羽なら許される。

「えへへへ…♡」
海羽はニヤニヤしながら座席に戻る。

「み…海羽?」
蛍は困り果てた様子で、そんな海羽の様子を見つめたー。

・・・・・・・・・

帰宅した海羽ー

海羽は、キョロキョロしながら
部屋の中に入っていくー

「これが、JKの部屋かぁ…
 くひひひひひ♡」

涎を口元から垂らしながら笑う海羽ー
すっかり下品になり果ててしまっているー

「--何してるの?

背後から声がして、海羽が振り返ると
そこには、姉の空梨の姿ー。

海羽が「あ…え?」と、戸惑っていると
空梨は「わたしの部屋で何してるの?」と戸惑いながら
海羽を見つめたー

「あ…これ、お前の部屋」
海羽がうっかり、姉を”お前”と呼んでしまう。

はっとした海羽は慌てて「あ、ごめん、えーっと、お姉ちゃんかな!?
ばいばい!」と叫んで、自分の部屋らしき部屋に飛び込んだ。

「…海羽?」
空梨は不安そうに海羽が立ち去って行った方向を見つめた…

・・・・・・・・・・・

「さぁーーー」
部屋に戻った海羽は笑うー

「--楽しいJKライフのはじまりだ」

海羽の可愛らしい顔がー
欲望に歪んでいたー

②へ続く

・・・・・・・・・・・・

コメント

果実夢想様との初合作デス!
①は、私が書いたので、憑依空間をいつもご覧いただいている皆様には
おなじみ(?)な感じの作風ですネ…!

明日の②は、果実夢想様が担当しています!
ぜひお楽しみに~!

コメント