<入れ替わり>私は逃亡犯③~絶望~(完)

凶悪犯罪者と入れ替わってしまった女子高生ー。

女子高生の身体を手に入れた
凶悪犯罪者は、あることを画策する…。

”真実”を明かす最終話!

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女子高生の佳織と、
凶悪犯罪者の神が入れ替わってしまったー

けれど、神になった佳織は必死に奔走して、
身体を取り戻すことに成功したー。
神は逮捕され、全ては元通りー。

・・・・・・・・・・・・・・・・

夜の廃虚ー。

入れ替わり薬を研究していた男・山瀬が
自分にナイフを突き立てて変わり果てた姿に
なっている。

その様子を見つめながら
女子高生がニヤリと微笑んだ。

「--私は神の沼に生まれた神の子…
 くく」

そう呟くと、彼女は、
目を閉じたー

こうなるまでのことを、
頭の中に思い描くー

・・・・・・・・・・・・・・・

佳織の身体を奪った神は、
妹の部屋からある声が聞こえてきたことに
気付くー

佳織(神)はドカドカと歩きながら
梓紗の部屋の扉の前まで行く。

「----」

”「…ど、どうしてそれを…?
 も、もしかしてお姉ちゃんのストーカー?」”

梓紗の声。

「--はは~ん」
佳織(神)は笑みを浮かべた。

「俺の身体になったこの女、
 妹に電話をして助けを求めてるのかぁ」
佳織(神)は、バカな奴だ、とあざ笑う。
今は、俺こそが佳織。
誰も入れ替わってるなんて、信じやしねぇよ。

”え…わ、わたしのことまで…
 …何なの…?”

梓紗の声。

佳織(神)は部屋に乱入した。

「誰から?」
佳織(神)が聞くと、
梓紗が安心したような表情で答えた。

「あ、お姉ちゃん!なんか、
 知らない男の人が
 わたしはお姉ちゃんなの!って言ってて…」

梓紗が言う。

やっぱりな。
佳織(神)はそう思いながら言った。

「電話貸して」
佳織(神)が愛想なくそう言い放ち、
梓紗からスマホを取り上げた。

そして、
冷たい声で呟く。
”もう、俺が佳織なんだよ…”
とー。

絶望する神(佳織)を無視して
スマホを切ると、
佳織(神)は笑みを浮かべて
梓紗にスマホを返した。

妹の梓紗は高校1年生。

(くく…妹の方がエロいじゃねぇか…)
佳織(神)はそう思いながら
ニヤニヤと笑みを浮かべた。

佳織も可愛いが、梓紗はもっと可愛い気がする。
身体もどことなくエロい感じで、神好みだ。

「--お、お姉ちゃん?どうしたの?」
梓紗が、ニヤニヤしている佳織(神)を見て言う。

「いいや、なんでもな~い」
佳織(神)はわざとらしくそう言うと、
梓紗の部屋から飛び出した。

そしてー。
あることを考えて、笑みを浮かべた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

佳織になった神は、学校へも
通い続けていた。

学校で、真面目なふりをしながら
裏で悪事を働くのはとても楽しい。
しかも、この女にやらせていると
考えると、それだけで興奮する。

そんな日が、何日か続いた。

がー、
見られてしまった。

佳織(神)が、友達の財布から
お金を抜き取っていたところを、
親友の亮子にー。

放課後、涼子に呼び出された香織は、
亮子の元に向かう。

学校裏の路地で話をする2人。

「ねぇ…佳織?
 最近、なんだか変じゃない?」
亮子が心配そうに言う。

佳織(神)は腕を組みながら答えた。

「なにが?」

威圧するような声で。

「---な、なにがって…
 さっきもお金抜き取ってたし、
 最近、男子とエッチなことしてるって噂に…」

亮子がそこまで言うと、
佳織(神)はうんざりした様子で
亮子に近づいて、顎を掴んだ。

「うるせぇな。メスガキがよぉ」
佳織(神)の豹変に驚く亮子。

「--か、、佳織…?な、なにかあったの?
 急に、、変だよ!?」

亮子が必死に叫ぶ。

「あぁ?へへへ…
 これがお、、いいや、わたしの本性なんだよ」

佳織(神)がニヤニヤしながらそう言うと、
亮子は食い下がった。

「佳織!お金のこと、先生に言うから」

「--あ?」
佳織(神)が鬼のような形相を浮かべる。

「--せ、、先生に言うから!」
亮子はそう叫んで、
校舎に戻ろうとした。

「--おい!待ちやがれ!」
佳織(神)が叫ぶ。

佳織(神)が
スカートも何も気にせず、
全力疾走して、涼子に追いついた。

そしてー
乱暴に亮子の髪を掴む。

「やめて!離して!」
叫ぶ亮子。

「余計なことすんじゃねぇよ!
 俺はもっともっと楽しみたいんだからよぉ!
 俺達友達だろぉ?」

佳織(神)が怒り狂った様子で言う。

「お…おれ…?」
亮子が怯えた表情で佳織の方を見る。

「お~っといけねぇ
 ついムカついて素が出ちまった!」

そう言うと、佳織(神)は
少し考えるような仕草をしたあとに
亮子に言い放った。

「--このこと言ったら、お前をぶち殺してやるからな」
佳織(神)が低い声で言う。

亮子は、震えていた。

「--離して!」
そう叫ぶ亮子。

佳織(神)を振り払って
亮子は校舎内に戻ろうとする。

「おい!」
佳織(神)は再び亮子に追いつくと、
亮子の頭をわしづかみにして
校舎の外壁に叩きつけた。

悲鳴をあげる亮子。

「おら!余計なこと言うんじゃねぇよ!
 おら!!おら!!!おらぁ!!!」

佳織とは思えないような
凶悪な表情と声で何度も亮子の頭を
叩きつけたー

やがて、涼子は動かなくなってしまった。

「ケッ…死んじまったのかよ
 面倒くせぇ」

そう呟くと、佳織(神)は
そのままその場から姿を消したー

・・・・・・・・・・・・・・・・・

後日ー

同級生殺害事件が
報じられ始めた。

佳織(神)は、
隠れ家でコスプレ姿を楽しみながら、
余裕の表情でテレビを見ていた。

神の秘密の隠れ家。
ここは、警察にもばれていない。

「--くくくくく」
自分の太ももを撫でながら佳織(神)は
笑みを浮かべたー。

そしてー
”ある男”を電話で呼び寄せたー。

電話番号は、裏ルートで調べた。

その男は、すぐにやってきた。
”お前が作った入れ替わり薬で
 女の子の身体を奪ってやったぜ”と
低い声で脅したからだー

テーブルの足を乗せて
パンを口に詰め込む佳織(神)を見て、
男は呟いた。

「お前…」
やってきた男は
かつて入れ替わり薬を研究していた
研究主任・山瀬だった。

「--あんたが作った入れ替わり薬で、
 この女の身体、乗っ取ってやったぜ」

佳織(神)が自分の胸を触りながら笑う。

「--知ってるんだぜ?
 あんた、入れ替わり薬を作ったことを
 後悔してるんだってな?」

佳織(神)がニヤニヤしながら言うと
山瀬は「そ…その子を解放しろ!」と呟いた。

山瀬がかって開発していた入れ替わり薬は
裏世界で、これまで何件か悪用されている。
全廃棄したつもりだったが、
会社の指示で大量製造の準備をしていたため
”廃棄から漏れたもの”がいくつかあった。

入れ替わり薬で何か起きるたびに、
山瀬は思い悩んでいた。

「---くくく、そんな顔するなよ」
佳織(神)は立ち上がった。

「俺に協力してくれよ。
 どうしても欲しい身体があるんだ。
 一芝居打ってくれ」

佳織(神)は邪悪な笑みを浮かべた。

何かを吹き込む佳織(神)。
山瀬の顔色が変わるー。

「くくく…面白いだろ?
 ついでにこの身体の罪ももみ消してくれよ。
 入れ替わり薬の存在を隠したい政府なら
 やってくれるだろ?」

佳織(神)は悪魔のような笑みを浮かべた。

”お前の家族の居場所も調べてある
 言う通りにしなかったら…”

神に脅された山瀬は、
言うとおりに行動するしかなかった。

翌日ー
山瀬は神に言われた通り
神になってしまった佳織に接触した。

そして、神(佳織)に
入れ替わり薬を渡して
”元に戻るには、もう一度入れ替わるしかない”と伝えたー。

「ありがとうございます。
 けどー、どうして入れ替わったことに気付いたんですか?
 それに…どうしてわたしを助けてくれるんですか?」
神(佳織)が言う。

その言葉に、山瀬は頭をかきながら考えた。

”ほんとうはー
 ほんとうは、君を助けに来たんじゃない。
 俺は…”

山瀬は神に脅されて神の言うとおりにしているだけ。

けれどー

「--ニュースを見てね。」

「--入れ替わり薬は
 元々俺が作りだしてしまった過ちだ…
 俺の過ちによって、誰かが被害を受けてるなら、
 俺には、それを助ける義務がある」

山瀬はそう言い放った。

神(佳織)が希望の笑みを浮かべる。

神(佳織)と別れたあと、
山瀬は連絡を入れた。

「--言われた通りにしたよ」

電話相手は佳織(神)

”ごくろうさま”

冷たい声。
それで、電話は切れた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

佳織(神)はニュースを確認して
自分のことが報道されなくなったことを
確認すると、
自分の家に向かった。

梓紗の部屋にドカドカと歩いていく佳織(神)

そしてー

「お、お姉ちゃん!?
 ど、どこ言ってたの!?」
数日間行方をくらましていた佳織を見て
驚く梓紗。

佳織(神)は入れ替わり薬を手に
笑みを浮かべた。
山瀬からもらったものだ。

「--お前の身体、もらうぜぇ!」
佳織(神)が悪い笑みを浮かべた。

梓紗が驚いて佳織(神)を振り払う。

だが、逃げる梓紗に追いついて
佳織(神)は自分の部屋に梓紗を引き込んだ。

「へへへへ…お姉ちゃんと入れ替わろうよぉ~」
佳織(神)はケラケラと笑いながら
無理矢理梓紗を押さえこむ。

「や、、やめて!お姉ちゃん!ど、どうしちゃったの!?」
梓紗が必死に叫ぶ。

「へっ!どうもしねぇよ」
佳織(神)はもはや佳織として
振る舞うつもりすらなかった。

もう、この身体に用はない。
用があるのは、梓紗の身体だ。

妹の梓紗のほうが
神にとって好みだったし、
エロく見えた。

梓紗の身体が、欲しいー。

「いやああああああああ!」
梓紗が悲鳴を上げた。

その悲鳴がー
家の外までやってきていた
神(佳織)にも聞こえたー。
「--!!」

佳織(神)は狂ったように笑いながら
梓紗と姉妹のキスをしたー。

佳織(神)と梓紗が入れ替わる。

梓紗になった神は笑みを浮かべた。
”くくく…もうすぐアイツが来るはずだ”

梓紗(神)は、気絶したふりをしながら
”本当の佳織”がやってくるのを待った。
山瀬のやつがうまくやってるはずだから
本当の佳織は、入れ替わり薬を持って、
ここに来るー。

「--梓紗!」
神(佳織)が叫んで部屋に飛び込むと、
そこには佳織(梓紗)が笑みを浮かべて立っていた。

佳織(梓紗)は、
”え?身体の入れ替わりなんて、こんなことあるの…?”という
驚きから笑みを浮かべてしまっていた。

梓紗(神)は倒れている。
倒れたふりをしている・・。。

「梓紗に何をしたの!」
神(佳織)が叫ぶ。
そしてすぐに、神(佳織)は入れ替わり薬を飲みほした。

「--あんた…!」
佳織(梓紗)の表情から笑みが消える。

梓紗からしてみれば、
目の前にいる男は凶悪犯の神沼 神。
中身が姉だとは夢にも思わない。

そしてー

佳織(梓紗)が机に置いてあるスマホを取ろうと
動き出したー。

「---私の身体を、返して!」

佳織(梓紗)が神(佳織)の方を見ながら
警察に電話を入れる。
酷く慌てた様子だ

「テ、テレビでやってる犯人が、家に…!」
佳織(梓紗)が電話でそう叫んだ。

ーー逮捕されるのは、あんたよ!

神(佳織)はそう叫んだ。

そしてー
無理矢理抱き着いてキスをするー。

自分とキスをする…
変な感覚…
ふいに、力が緩んでくる。

もがく佳織…

数秒の沈黙ー

身体に力が戻ってきた。

自分の、身体にー。

「---…やった…!も、戻れた!」
佳織は嬉しそうに叫ぶ。

神(梓紗)は、驚いた表情でふらふらして倒れる。

「---も、もしもし!」
元に戻った佳織は慌てて電話を手にした。

そして、警察に伝える。

”神沼神がここにいるんです!”

とー。

神は倒れ込んだまま起き上がらない。

「--梓紗!」
同じく倒れたままの梓紗に駆け寄る佳織。

「う…」
梓紗(神)は笑をこらえるのに必死だった

”くく…だめだ、、笑っちゃダメだ…”

計画通りー。
神にとって佳織より可愛く見える梓紗の
身体を奪うことに成功しー、
ついでに”元に戻れた”と勘違いしている
佳織が、通報してくれたおかげでー…

ほどなくして、警察が到着する。

神(梓紗)は、警察が到着した直後に、
意識を取り戻したが
もう手遅れだった。

「お、、お姉ちゃん!ち、違う!わ、、わたし!!」
「わたし、梓紗!」

神(梓紗)が叫ぶー。

けどー
警察の声と、凶悪犯の逮捕ということで
周囲に集まった野次馬にその声は
かき消されてしまったー。

連行されていく神(梓紗)。

「--お姉ちゃん…」
「---梓紗…ごめんね」

佳織と梓紗は、
お互いの無事を喜び、抱き合ったー

梓紗は抱き合いながら笑みを浮かべた。

”今度は、女の身体を上手く利用しながら
 裏で悪さをしまくるぜ…へへへ”

佳織の身体の時は失敗したー。

今度は、身長にやる。
梓紗の身体を、有効的に
しゃぶりつくしてやるー

・・・・・・・・・・・・・・

夜ー。

梓紗(神)は、
学校帰りに、
入れ替わり薬の研究者・山瀬を呼び寄せた。

「ふふふふ…
 ありがとう。
 これでわたしは、女子高生の梓紗… 
 くへへへへへ」

狂った目つきで、山瀬を見つめる梓紗。

「お姉ちゃんも気付いてないみたいだし、
 誰も俺の身体の言うことなんて
 信じねぇだろうし。

 俺が梓紗だ」

梓紗(神)は自分の手を見つめながら笑う。

逮捕された神(梓紗)は
自分が梓紗だ!入れ替わっちゃったの!と
必死に叫んだが、
相手にされなかった。

”入れ替わり薬”を知るのは
警察内部でもごく一部。
神(梓紗)の言葉を誰も信じなかったし、
襲われた被害者でもある梓紗の名前を
報道関係者も出そうとはせず
”支離滅裂なことを話していて
 容疑を否認している”とだけ報じられた。

”入れ替わり薬を表に出したくない”
上層部の思惑もあったのかもしれない

「さて…」
梓紗(神)は微笑んだ。

山瀬は警戒するー。

「-俺がこの女になったってことを
 知る人間は必要ない」

そう言うと、梓紗(神)は有無を言わさず
山瀬に無理やりキスをした。

「--!?」
梓紗(山瀬)が驚く。

山瀬になった神は笑いながら、
梓紗の身体で持ってきたナイフを手にしてー
山瀬自身の身体を刺したー。

自殺ーーー。

山瀬(神)が笑う。
「おまえは、、じさつするんだ…!」

血を流し、苦しみながら
山瀬(神)は、驚く梓紗(山瀬)に再びキスをしたー。

二人は、また入れ替わった。

梓紗(神)が笑う。

山瀬が苦しそうにしている。
血が流れて、力が抜けて行く。

「き…きさま…!」
山瀬は苦しみながら叫んだ。

「…あんたは自分で自分を刺した。
 ふふふ…正真正銘の自殺だ」

「---さよなら」

苦しみ、動かなくなった山瀬を
見つめながら
梓紗(神)は呟いた。

「--さぁて、これから女子高生として
 悪い事いっぱいしちゃおっかな~
 くくくく…あはははははは♡」

梓紗は夜の廃虚で大笑いしながら
自宅へと向かうのだったー。

おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

最終話は、
凶悪犯・神視点の
お話でした~!

第2話だけ見るとハッピーエンドにも見えたかもですが
実は違ったのですネ~☆

お読み下さりありがとうございました~!

コメント

  1. 飛龍 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    薄々感づいてましたが、やはり妹ちゃんと入れ替わってたのですね! ダークな真相で実に良かったです~

  2. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > 薄々感づいてましたが、やはり妹ちゃんと入れ替わってたのですね! ダークな真相で実に良かったです~

    コメントありがとうございます~☆!
    デスデス~笑
    真相はダークでした☆