身体の自由を次第に奪われながらも、
麻帆は諦めないー
負けたら、身体を奪われる。
なんとか、この状況を打開しないと…
-------------------------
「--(ま、、まだ手はあるわ…)」
麻帆は、将棋盤を見つめながら思う。
勝つチャンスを逃したとは言え、
まだどうにかなるー
ここは、銀を使ってーー
「---!!」
スカートの中に手を突っ込んでいた右手が
突然「銀」を掴み、全く無意味な場所にそれを置いた。
「ちょ…!?」
銀を掴んだ右手は、若田に憑依されているー
アソコを弄んだ右手は、
既に少し濡れているー
「---ひ…卑怯よ…!」
麻帆が言うー
「--くくく…君が置いたんだろ~?」
無意味な場所に置かれた銀を奪うと、
若田は笑った。
残っていたもう片足の自由も奪われる麻帆。
「これで、君の足は俺の足になった」
若田が笑う。
足をばたばたとさせる麻帆。
「----!!」
「いいかい?
歩は、君の指1本ー
金は、腕ー。
銀は、足ー。
桂馬はー耳ー。
香車はー目ー。
飛車はー胴体
角はー口ー
そしてーーー
玉を失ったととき、
君は、全てを俺に奪われる」
男の言葉を思い出すー
相手から奪った駒であっても、
奪われればその自由を失うー。
既に、麻帆は、
胴体の自由も失っていたー
「---あぁぁぁ…もうすぐ、その身体が
俺のものになるんだ…
美少女になって、、
世間を見返してやるんだ…!
うへへへへへ」
若田は狂ったように笑う。
麻帆は、怯えた表情で言う。
「---あ、、、あんたなんかに
私のこと…好きにさせないから…」
その表情を見て、若田は笑う。
「いいねェ、そのカオ…
カワイイ子がおびえてる姿って
興奮するよなぁ…
ぐふふ…ふふふふふふ…!」
若田は興奮しきった表情で叫ぶ。
「もうすぐ、俺が麻帆ちゃんになるんだ!
いいや、俺が麻帆だ!」
両手を広げて叫ぶ若田。
麻帆は、心底寒気を感じたー
こんな頭のおかしいやつに、
身体を奪われるわけにはいかないー
「----こうなったら!」
麻帆は左手を動かした。
右手は乗っ取られているが
左手はまだだー。
逆に言えば、
次に”金”を奪われたら
もうどうにもならない。
両手を奪われたらー
勝負にならないー。
将棋の駒を掴もうとする麻帆ー
しかしー
強い衝撃が麻帆を襲った。
「きゃあっ!?」
思わず吹き飛ばされる麻帆。
「---な、、なに…!?」
椅子から吹き飛ばされた麻帆は
困惑するー。
「何が起きたの…?」
困惑している麻帆を見て、
若田はにっこりとほほ笑んだー
「---俺の勝ちの邪魔をするなよ。」
右手を示して笑う若田―
麻帆はー
憑依された麻帆の右手は、
対局の邪魔をしたー。
自分自身を思いきり殴りつけたのだ。
「---ひ、、酷い…!」
痛みと恐怖で、目から涙をこぼす麻帆。
「---くくく…おじさん…興奮しちゃうなぁ!
左手1本あっても、対局なんてもうできないよ…!
邪魔するなら、君の右手で、君自身を
ぶん殴る…!」
麻帆は、立ち上がる。
既に両足の自由は奪われているー。
足早に机に戻ると、
そこに座り、
無意味な場所に角を動かした。
そしてー
「お口ももらっちゃうよ!」
若田はそう叫びながら
麻帆の角を奪ったー
すると…
「くくくく…わたしぃ~口も奪われちゃったぁ~♡」
麻帆の口が勝手に動いて、
甘い声を出す。
「---な、、!」
麻帆は驚く。
角を失ったことにより、
口の自由まで奪われてしまった。
麻帆は目に涙を貯めながら
若田の方を見る。
”あえて”麻帆自身も喋れるように
口の自由を半分残しておいてやった。
麻帆は叫ぶ
「た…助けて…!」
とー。
勝てないー
こんなんじゃ、勝てないー
麻帆はそう悟った。
このままじゃ、身体がーー
「---うふふふふふ」
麻帆の口が再び勝手に動く。
「わたし、もうすぐこの可愛い身体を
おじさんに乗っ取られちゃうの…!
あぁ…楽しみぃ…!興奮しちゃう…♡」
麻帆は左手で自分の口を押える。
しかし、右手が左手を乱暴にどかす。
「はははははは!」
若田は笑った。
もがく女子高生は、美しいー
「----はははははははは!」
麻帆も笑うー
嬉しくなんか、ないのにー
もう、対局で勝つことはできないー
左手だけではー
どうにもならないー
けれどー
麻帆は、一縷の望みに希望を託すー。
そうー
最初にここに連れてこられた時、
スマホで警察に連絡をしているー
男に気付かれないようにだったから
警察の人と会話はできていないけれどー
ずっと無言の電話があればー
おかしいと気付くはず…。
警察が、もうすぐ来てくれるはずー。
麻帆は、勝つ望みを捨てて
時間を稼ぐことにした。
「--あ、、あんたは…」
麻帆が口を開く。
「あんたは、、わたしの身体を奪って…
どうするつもりなの?」
麻帆の言葉に若田は笑う。
「そうだなぁ~?」
そこまで言うと、若田ではなく、
麻帆の口が喋りはじめた
「--俺をバカにした女たちに復讐したり~
憑依の研究の一人者としてちやほやされたり~
あとは、男たちをこの身体でいっぱい誘惑したり~
エッチなこともいっぱいしちゃう!
うふふふふふふ」
麻帆は、自分でそう口にしながら
恐怖を浮かべるー
「---お前の身体、俺がしゃぶりつくしてやるよ」
若田が言う。
「安心しなよ。
身体も、お前が使うより、喜ぶと思うぜ
毎日毎日、身体を興奮させてやる!」
若田の言葉に、
麻帆の口が勝手に開く。
「うん!嬉しい!」
とー。
若田は自分の口と
麻帆の口を動かしながら
一人芝居をしているー
駒がひとつー
またひとつ、
奪われていくー
ついに、左手もー
「やった…!」
左手を奪われた麻帆が呟く。
麻帆は両手で、両胸をわしづかみにした。
「うふふふふふふふ!
うふふふふふふふふふふ♡」
嬉しそうにはしゃぎながら
両方の胸を揉みまくる麻帆
「あははははははは!
やわらか~~~い!」
”た、、たすけて…”
麻帆は、次第に奪われていく身体に
恐怖を感じたー
その時だったー
「---警察だ!開けなさい!」
倉庫の外から警察の声がした。
”やった…”
麻帆は思うー
助かったー、と。
「--警察ぅ~?いつの間に呼んだんだ~?」
若田は笑うー
対局前に麻帆が警察を呼んだのは
知っていたが、あえてふざけたー。
「---わ、、、わ、、、私の勝ちよ…」
麻帆はそう呟いた。
中に駆け込んでくる警察ー
しかしー
麻帆は立ち上がった。
「--ど、、どうかされましたか?」
倉庫内で将棋をしている
麻帆と若田を見つめる警官。
おじさんと女子高生ー
あまり良い組み合わせではないが、
まだ遅い時間ではないし…
警官2人は顔を見合わせた
「スマホから無言の連絡があって、
何かあったのかと…」
警官が言うと、
麻帆はわざとらしく笑ったー
「あ、ごめんなさ~い♡
スマホ、間違えて押せちゃったみたいです~!
ほら、わたし、親戚のおじさんと将棋
してただけですから!
ごめんなさい!」
麻帆は満面の笑みで言う
”ちょ…ちょっと?”
麻帆は焦るー
手も、足も、口も奪われているー
どうにもできないーー
麻帆は、必死に目を泳がせたー
しかしー
警官たちは
「そうですか。失礼いたしました」と
言って出て行ってしまった。
「--ばいば~い!」
笑う麻帆。
目からは涙がこぼれているー
「くくく…無駄だよ」
若田は笑った。
「さぁ、仕上げだー」
そこからの対局は、
もはや勝負にならなかったー
「・・・・そ、、、そんな…」
麻帆は呟く。
もう、全ての身体の部位が
奪われているー
口と耳と目はー
あえて、意識を残されているが、
もう、どこも動かすことはできない。
「んあぁ♡ あっ♡ あ♡」
だらしなく座りながら
股を開いて
自分の身体を弄んでいる麻帆。
「--あぁ♡」
「---くくく」
若田は笑った。
残っているのは
麻帆の”玉”だけ。
他の駒は、全て取り除いた。
「---くくくくく…
そろそろ、貰おうかな」
若田は笑う。
”やめて…助けて…”
麻帆はそう思った。
けれどー
口から出たのは、
別の言葉だった。
「えへへへへ!
早くわたしの身体を乗っ取って、
わたしをエッチな女にして~!
あははははははっ♡」
身体からイヤらしい液体を垂れ流しながら
笑う麻帆ー
”いや…いやだいやだいやだ”
麻帆は泣き叫んだ―
心の中でー
そしてー
「--おわりだ」
”玉”が奪われたー
若田という男の身体が消えていくー
「--ひぅっ!?」
麻帆の身体に何かが
入って来るような感覚ー
「--や、、、いや…やめ…て」
麻帆の意識が次第に
遠のいていき―
麻帆の意識は闇に飲み込まれたー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日の放課後ー
「…おい、やめろって…!」
将棋部部長の神崎 隆吾が困惑した表情で言う。
隆吾と同じ3年生の将棋部員・三木は、
麻帆のことを良く思っていなかった。
「ちやほやされやがって… 気にいらねぇ。
昨日言ったとおりだ。
俺が勝ったら、アイツには将棋部から出て行ってもらう。
代わりに、負けたら俺が出て行ってやらぁ…!」
三木は大声で宣言した。
「--ちょっと遅れちゃいました~♡」
将棋部の部屋に、麻帆が入ってくる。
「---!?」
部長の隆吾が、少し違和感を感じた。
いつもより短いスカート、
なんだか、媚を売るような振る舞い、
少し濃くなった化粧。
「--おい!」
三木は叫んだ。
「--俺と勝負しろ!」
麻帆が、三木の方を見る。
「--俺が勝ったら、テメェには将棋部から
出て行ってもらう。
お前は将棋部の毒だー
代わりに俺が負けたら俺が出て行ってやるぜ…」
「--いいですよ」
麻帆は即答した。
そして、テーブルにつくと、
三木にもテーブルにつくように促した。
なんだかー
いつもと雰囲気が違う。
三木もそう思いながら、テーブルについた。
部長の隆吾と、
他2人の部員が、対局を見守る。
しかしー
勝負はー
圧倒的だった。
麻帆に憑依し、麻帆の頭脳も手に入れた
若田は、元の実力よりも強くなっていた。
「-ーー勝っちゃいました~♡ うふふ♡」
麻帆が笑う。
バン!
三木が物凄い力で机を叩いた。
「くそっ!ふざけんじゃねぇ!」
わめきだす三木。
「色目使いやがって!
お前みたいなやつがいると俺はな、」
ーーー!?
三木も、周囲の3人も
目を見開いた。
麻帆が、三木の胸倉をつかんで
壁に叩きつけたのだ
「--ごちゃごちゃうるせぇな?あ?」
麻帆が低い声で三木を睨みつける。
「ひっ!?」
体格の良い三木が思わず悲鳴を上げる。
「お前は負けたんだよ?
なぁ、負けたら出てくんだろ? あ?」
麻帆は怒りの形相で三木に言い放つ。
「--な、、なんなんだテメェ」
三木はやっとの思いでそう声を振り絞った。
しかしー
麻帆に乱暴に投げ捨てられて、
三木は床に倒れてしまう。
「先輩も、みんなも聞きましたよね?
負けたら三木先輩、やめるって」
強気な口調で言う麻帆。
部長の隆吾は「あ、、あぁ…」と呟く。
「ふざけんじゃねぇ!
こんな部活、やめてやらぁ!」
三木はそう叫ぶと、
部室の扉を乱暴に開けて
出て行ってしまった。
「---」
唖然とする3人。
「--さ、今日も楽しみましょ?ふふふ」
麻帆は微笑んだー。
”この部室を支配して
女王様として君臨するのも面白そうだな”
麻帆は、そんな風に考えながら笑みを浮かべたー
・・・・・・・・・・・・・・・・・
「---あぁ…麻帆ちゃん…」
数日後ー
部室では
部長の隆吾が、麻帆によって
気持ちよいことをされていた
「あぁぁぁ…」
「--ふふふ…先輩ったら…」
麻帆は微笑む。
隆吾のことを気持ちよく
してあげている麻帆。
「--ー
ふふふ…この身体があれば
簡単に落とせる…
ちょろいものね…」
麻帆が小声でつぶやく。
「--え?」
部長の隆吾が聞き返すが、
麻帆は微笑んで、答えることはなかったー。
将棋部はー
麻帆の言いなりになったー
やがて、将棋ではなく
麻帆は危険な実験を始めるようになりー
隆吾たちは、その実験台にされてしまうことになるー…。
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
憑依将棋…
恐ろしいですネ…
昨日も書きましたが
私は将棋の大まかなルールはしっているのですが、
細かい部分までは詳しくないので
細かい描写は多めに見て下さい…!
あ、ちなみに私は弱いデス笑
すぐ身体を乗っ取られちゃうと思います笑
お読み下さりありがとうございました~!
コメント
SECRET: 1
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
最近の警察は無能過ぎる
・・・決して時事ネタってわけじゃ無いけど
あっという間に将棋部の他3人が蹂躙されちゃいました。他に誰かいた気がするけどまあいっか笑
実験とやらは自分むしろ積極的に参加したいものです。その憑依と言う力は若田如きじゃもったいない俺が奪って老田にしてやんよ、何てね
どうも熱い上に雨で無駄にテンションが上がっちゃいます
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
無様>
コメントありがとうございます~!
将棋部のひとりは、、どこかに行っちゃいました~笑
実験…一体何をしているのでしょうネ!