平和な日常ー
そんな日常を壊す狂気が近づいていたー。
バナナと憑依の物語ー
------------------------------—
大学生の住本 彩恵(すみもと さえ)は、
アパートで独り暮らし。
大学生になった際に、上京して、
今はこうして一人で暮らしている。
最初は心細かったけれども、
明るく、心優しい性格の彼女には、
すぐに友達が出来たー。
去年、彼氏も出来て、
今では充実した大学生活を送っている。
「---」
しかし、そんな彼女には、
最近、気になることが一つあった。
3日前ぐらいからだろうかー
隣に住んでいる一人暮らしのOL・舞子の
様子が豹変したのだったー
「--あぁぁ♡ んぁぁぁぁあ~♡」
昼間から、大きな喘ぎ声が聞こえる。
この数日間、ずっとこんな感じだ。
しかもー
昨日、舞子と廊下ですれ違った際に、
舞子は”異様な量のバナナ”が入った
買い物袋を手にしているのを見た。
明らかに、おかしい。
「んぁぁあああ~♡ ばなななななな~♡」
大きな喘ぎ声が隣の部屋から響いている。
OLの舞子には、良くしてもらった。
初めての一人暮らしで不安を感じていた彩恵にとっては
とても頼れる存在。
それが、舞子だったのだー。
しかしー
ピンポーン
今日は彼氏と遊ぶ約束をしている。
彼氏が来たのだと思い、
彩恵はつい、そのまま玄関を開けてしまった
「は~い!」
嬉しそうに玄関の扉を開けた彩恵は
びくっとした。
「---うふふ~お邪魔するわね~♡」
入ってきたのは、バナナのかぶりものを被った舞子だった。
両手にバナナを持って微笑んでいる。
「--ひっ!?」
彩恵は思わず驚く。
「---そんな怖がらなくたっていいじゃない~♡」
そう言う舞子の手はドロドロに汚れていたー
舞子は自分の手をペロペロと舐めると微笑む。
「--あ、、あの…」
彩恵は困惑しながら舞子を見る。
彩恵がここに引っ越してきてからもう1年以上経った。
舞子とは1年以上の付き合いだが、
頼れる人だし、今までおかしな行動はなかった。
それなのに、ここ数日は明らかにおかしい。
「---クチュ…クチュクチュクチュ」
舞子が持っていたバナナのうちの1本の
皮を剥くと、
それを口に咥えて、口から出して、
口に咥えて、を何度も何度も繰り返し始めた。
まるで、男のアレを咥えているかのような
不気味な光景。
舌を出して色っぽくバナナを咥えては、口から出す舞子。
「…きょ、、今日は何か?」
彩恵が困惑しながら言う。
舞子とは長い付き合いだし、
いつものように振る舞うように、心がけながら
彩恵は慎重に言葉を選ぶ。
「うふ…♡」
唾液まみれになったバナナを口から取り出すと、
舞子は微笑んだ。
「ばななって素敵よね…」
うっとりした目で言う舞子。
バナナのかぶりものをした姿で、
バナナを手にしながら言う舞子は
明らかに様子がおかしい
「え、、あ、、はい…
わたしも時々食べますけど…」
彩恵は無難な返事をするー。
”彼氏ももうすぐ来るし、早く帰ってほしいなぁ”などと
思いながら彩恵はもう一度口にした。
「あの…今日は何の御用ですか?」
彩恵の言葉に
舞子は「うふ」と言いながら、立ち上がる。
「--バナナの魅力を教えてあげようと思って」
そう言うと、彩恵は、バナナ柄のミニスカートを
ふわふわさせながら立ち上がる。
「---ば、バナナの魅力…ですか?」
彩恵が言うと、舞子は頷いた。
「そう。バナナって、とっても素敵なのよ。
わたしの身体をすっごくゾクゾクさせてくれるの」
そう言うと、
持っていたバナナのうちの1本を手に、
舞子は微笑んだ。
「--わたしぃ~!
バナナが大好きすぎて~
上のお口だけじゃなくて、
下のお口からもバナナ食べちゃうの~!
うふふふふふふ~!」
そう言うと、突然舞子はバナナをミニスカートの中に
突っ込んで、何かをし始めた
「んひぃぃぃっ♡」
舞子が甘い声を漏らすー
「--!!な、、なにしてるんですか!」
彩恵が叫ぶと、
舞子は激しく手と身体を動かしながら
顔を赤らめた。
「バナナを~~!
下のお口で~~
食べてるのぉ~♡ うふふふぅ♡
あぁん♡ ばな♡ ばなな♡ ぁ♡ あっ♡」
舞子のスカートの中からイヤらしい液体が垂れ流れてくるー
「--ちょ、、ちょっと!」
普段穏やかな彩恵も、さすがに”おかしい”と感じて
少し声を荒げた。
「あぁぁ♡ ばな♡ ばなな♡
ばな~~~な~~~♡」
嬉しそうに大声で叫ぶ舞子。
舞子は完全に興奮しきっている。
そして、ぐちょぐちょに濡れたバナナを
床に落として、
腰をがくがく震わせながら、舞子は
その場に座り込んだ。
「はぁぁ~♡」
真っ赤な顔で、目にハートマークを浮かべているかのように、
虚空を見つめる舞子。
彩恵は言葉を失う。
その時、スマホに通知が届いた。
”あと10分で着く”
彼氏の茂也(しげや)からだったー。
”あ、うん!待ってる”と
返事を送る彩恵。
なんだか、このわけのわからない状況ー
彼氏の茂也に早く来てもらって
とにかく安心したい気持ちでいっぱいだった。
「んはぁぁぁぁ♡」
気付くと、舞子が四つんばいになって
先ほどまでアソコに入れていた、床に落ちたバナナを
嬉しそうに舐めているー
「----じ、、自分が何をしてるか分かってるんですか!」
彩恵は、恐怖しながらそう叫んだ。
どう考えても、普通じゃない。
「クチュ♡ クチュ♡ クチュクチュ♡」
まるで、野生動物かのように、四つんばいになりながら
床に落ちた汚れたバナナをおいしそうに舐めている。
その表情は、完全に興奮しきっている。
「--は…はやく…」
彩恵は、玄関の方を見つめた。
彼氏の茂也をこれほど心待ちにしたことはなかった。
いつも会いたいと思っていけれど、
今日は別の理由で早く来てほしかった。
「---」
突然、バナナを舐めるのをやめた舞子。
「---!?」
動きを止めた舞子を見て、
彩恵もドキッとする。
”次は何をするつもりなのか”
今の舞子はおかしい。
何をされるか分からない。
「ニタァ…」
舞子が、口元から涎を垂らしながら彩恵の方を見た。
「ひっ…!?」
彩恵は思わず恐怖するー
舞子が立ち上がると、
ニヤニヤしながらしながら彩恵の方に迫ってきた。
「あぁぁ~よく見たらあなた、すっごく可愛いわね…ふふふ~」
舞子は彩恵に近づくと、彩恵の頬を触る。
「-ーーあなたもバナナの素晴らしさを知りなさい」
舞子がそう言うと、バナナの1本を手に取り、
無理やり彩恵に咥えさせようとした。
「ほぅら!お口を開けて~!」
はぁはぁと言いながら、舞子は無理やり彩恵の口に
バナナを押し込もうとする。
「や…やめて」
彩恵は必死に口を閉ざす。
すると、舞子は舌打ちをして、
彩恵を乱暴に押し倒した。
「じゃあ~!下のお口から
バナナを味わってもらおうかなぁ~!えへへへへ」
舞子の目は正気を失っている。
彩恵のスカートの中に手を突っ込む舞子。
「--や…やめてぇ!」
バナナをいれられそうになった彩恵は、
思わず舞子を蹴ってしまう。
「--きゃっ!?」
舞子が軽く悲鳴を上げる。
「--や…やめてください!
警察呼びますよ!」
舞子にはお世話になっていたー
だから、大事にはしたくなかった。
でも、
我慢にも限界というものがある。
彩恵は、怒った口調で舞子にそう言い放った。
「---口を…開けなさいって言ってんのよ!」
舞子の表情から笑みが消えて
舞子は鬼のような形相で叫んだ。
「--バナナを拒むなんて
どうしようもない人間ね!」
バナナを再び口に入れようとする舞子。
彩恵は「助けて!たすけて!!」と大声で叫ぶ。
茂也はまだなの?
そう思いながら彩恵は必死に口を閉ざす。
「口を開けろって言ってんだよ!」
舞子は彩恵にビンタしたー
彩恵は、あまりの恐怖に目から涙をこぼす。
そしてー
強引に口をあけられてしまった彩恵は、
信じられないものを目にしたー
「---!!」
目の前にいる舞子の口からー
”真っ黒なバナナ”のようなものが
飛び出していたーー
「--んふふふふふぅぅぅ」
黒いバナナは、光のようになると、
舞子の口から飛び出して、彩恵の口の中に飛び込んだ。
「むぐぅ!?」
彩恵は驚いて、目を見開く。
「----あ…」
舞子は白目を剥いて、そのままその場に倒れる。
「---え…あ…あ…あっ…」
彩恵は自分の胸のあたりを苦しそうに押さえた。
黒いバナナのようなものが、
身体の中に…!
「--ひ…し、、茂也…早く…早くき…
あ、、、ひぃぁ…!?」
彩恵は突然、突き抜けるような謎の衝撃を感じて
そのまま意識を失った。
「…う…」
舞子が目を覚ます。
「--わ、、わたし…
ひっ!?」
目の前に転がっているバナナを見て
怯える舞子。
数日前ー
家に帰ってくる途中で、
バナナを大量に持った変な女に襲われてー
それからー
「--ふふふ お目覚めですかぁ~?」
舞子は声のする方を見るー
そこには、バナナを口に咥えながら
イヤらしくそれを舐めている
彩恵の姿があった。
「さ…彩恵ちゃん?」
舞子は怯えた表情で彩恵を見る。
「--えへへへ~
今度はこの身体でバナナを味わうから
お前はもういらない」
彩恵は憑依される前に浮かべていた涙を
輝かせながら不気味な笑みを浮かべたー
「---ひっ!?」
舞子は、恐怖するー
「あ、そうだ。わたしのもの、返して?」
バナナ柄のスカートと、バナナの被り物を
指さす彩恵。
「--さ、、彩恵…ちゃん…」
舞子は、”自分を支配していた何か”が
彩恵に移動したのだと悟る。
「おら!脱げよ!
もう1回、お前で遊んでやろうか!?」
彩恵が大声で怒鳴る。
「ひぃっ…!?」
舞子は慌ててバナナの被り物とバナナ柄の
スカートを脱ぐと、そのまま慌てて
部屋から飛び出すように、逃げてしまったー。
「--んふっ」
嬉しそうに、バナナの被り物を被る彩恵。
汚れたバナナ柄のスカートを
ペロリと舐めると、それを大切そうに机の上に置いて、
彩恵は微笑んだ。
「---ふふふ…まずはぁ~♡」
彩恵ははいていたスカートを脱ぎ捨てると、
下着も脱ぎ捨てて、
そのままバナナを手にして微笑んだ。
「--彩恵~!お待たせ~!」
玄関から彼氏の茂也が入ってくる。
「あ…ちょうどよかった…
うふ♡」
彩恵がバナナを手に振り返る。
「--今からわたし、
バナナを食べるところだったの♡」
甘い声で言う彩恵。
彼氏の茂也が、
言葉の意味を理解するのは、
少し後のことだった…。
②へ続く
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
バナナ憑依…!
ツイッターのフォロワー様が別のバナナ憑依モノを書いていたので
私も乗ってみることにしました!
(書くことはお伝えしてあります~)
明日以降も続きがあるのでお楽しみに~!
コメント