何気ない日常ーー
しかし、異変は既に進行していた。
そう、あの日から…。
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あの日から優香は変わった。
どことなく化粧が濃くなった感じがするし、
スカート丈も心なしか短くなった気がする。
そして、やけに男子たちに色気を振りまくようになった。
何故だろうー?
あんなに男が苦手だったのにーー?
ある日、私は優香に問いただしたことがある。
「優香ーー最近おかしいよ?
あの変なおばさんにペンダント渡された日から。。
まさかとは思うけどアンタさ…
本当に優香だよね?」
祥子は自分が一番不安だったことを口にした。
あの日、ペンダントをもぎ取ったあと、
確かに優香は正気に戻ったはずだ。
だが、もし・・・
「何言ってるの 祥子!
私は私に決まってるじゃない!」
優香は笑いながら言った。
「ホラ、中学生の頃の修学旅行の2日目の夜
覚えてる?
祥子が突然、夜、私を驚かそうとして、
ドッキリ仕掛けたじゃない?」
優香が言う。
優香とは中学校からの付き合い。
確かにそんな事があった。
そして、そんなことを知るのは優香本人だけだ。
間違えなく、目の前にいるのは優香本人だ。
間違えない。
「そう、ごめんね 変な事聞いて」
「気にしないで。
祥子の気持ちも分かるから」
そして笑顔で二人は分かれた。
祥子が遠くに行ったのを見つめて、優香がニヤリとする
「バカなヤツ・・・
あのばあさんのペンダントすげえよな・・・」
優香がかわいい声で乱暴な言葉を口走る
「なんせ、その本人の記憶も全部、
乗っ取れちゃうんだからよ」
そう言うと、優香は狂ったような笑みを浮かべる。
「今じゃ、殺人犯の俺が
三上 優香だもんな!
あ~~たまんねぇぜ!
ハハハ!」
狂ったように笑い続ける優香。
そこにはもはや優香の面影はない。
ふと、鏡を見る
「こんなにかわいいのによ・・・
男と遊ばないなんて勿体ないぜ」
そう言うと、優香は笑みを浮かべて
「私が代わりに遊んであ・げ・る」
と色っぽく言った。
ーーーある日のこと。
祥子は放課後に優香と待ち合わせていた。
しかし、優香が現れないので
しびれを切らして、教室へ迎えに行こうとしていた。
その時だった
空き教室から声が聞こえる。
「5000円で良いのかよ!」
学年でも有名な不良生徒の声だ
「大丈夫よ・・・
優香の全て、貴方にあ・げ・る」
優香の信じられない声が中から聞こえてきた
「まじかよ!
三上のような優等生がそんな事するなんて
思わなかったぜ!
ホラよ、5000円」
不良が5000円差し出すと、
優香はブレザーを脱ぎ捨てた。
「やった~~~うれしい~~~!
じゃ、神戸くんをたっぷり満足させてあげるね
フフ♪」
優香が神戸を押し倒し、その上に乗った。
そして優香は唇と神戸に押し付ける
「うっ・・・こりゃすげ」
神戸が声を上げる
「はぁ///あぁ・・・」
優香がディープキスをしながら喘いでいる。
私は見てられなくなって、教室に飛び込んだ。
「ちょっと優香!何やってんのよ!」
私が叫ぶと、不良の神戸と優香が振り向いた。
そして乱れた髪をかきあげながら優香がこちらへ
向かってきた。
「なにって・・・?決まってるじゃない?」
笑みを浮かべて言う優香に
私は怒りが込み上げてきた
「アンタ・・・いつからそんなになったの?」
私が聞くと、優香が舌打ちした。
あの優香が舌打ち・・・?
「アンタ、私に嫉妬してるんでしょ~~^?
私の方がかわいいもんね?
・・・邪魔すんじゃねーよ!ブス!」
優香の突然の豹変に、私は凍りついた
続く
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