<憑依>報復兄妹①~対立~

ある日、憑依薬を手に入れた兄ー。

彼は、憑依薬を使って妹の身体で
好き放題楽しんでしまうー。

しかし後日、妹はそのことを知ってー…?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーー憑依薬…?マジかー…」
男子大学生の田上 恭介(たがみ きょうすけ)は、
そう言葉を口にしながら、
スマホに表示された”憑依薬”なるものを見つめていたー。

その名の通り、”他人に憑依してその身体を乗っ取ることができる”
そんな薬だー。

「ーーーまぁ…そんなこと現実にできるはずがないよなー」
恭介は”憑依薬”について書かれたサイトを見つめながら、
そう言葉を口にすると、そのままスマホを閉じるー。

そして、「そろそろメシかー」と、時計を確認しながら
そう呟くと、そのまま1階に向かって歩き出すー。

1階に到着すると、
妹の菜々美(ななみ)が、恭介に気付いて
「ーあ、もう帰ってたんだー」と、そう言葉を口にするー。

そういえば今日は、兄の恭介の方が先に帰宅していて、
母親と少し会話を交わしたあとに部屋に戻ったっきりだったため、
菜々美と顔を合わせるのは、帰宅後はこれが初めてだったー。

「ーははー今日は大学終わるの早かったからなー」
恭介はそれだけ言うと、
菜々美は特にそれ以上は反応せずに、
晩御飯の準備の手伝いを始めるー。

菜々美はー、
とても可愛いー。
兄の恭介から見ても、とても可愛くて、
小さい頃からこんなじゃなかったのに、
どんどん可愛くなっていくにつれて、
どう接していいか分からなくなってしまって
以前よりも会話が減ってしまったー。

そして、妹の菜々美自身もそんなに口数が多いほうではないため、
最近では菜々美が何を考えているのか
正直あまりよく分からないー…というのも事実だったー。

好かれているのか、嫌われているのかー、
どっちでもないのか、それも分からないー。

ただー、現在高校生の菜々美はますます可愛くなっていて、
近くにいると、ドキドキしてしまうのも事実だったー。

「ーー」
恭介はチラッと菜々美の方を見つめるー。

すると、
菜々美もその視線に気づいたのか、
不思議そうにしながら「何?」と、そう言葉を口にしたー。

「あぁ、いやー、別にー」
恭介は少し慌てた様子でそう言葉を口にすると、
あとはいつも通り、晩御飯を済ませるのだったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

部屋に戻った恭介は、
いつものように、スマホをいじったり
趣味の時間を楽しんだりしながら、
時間を潰していくー。

がー、そんな中、恭介は
”あること”を思い出してしまったー。

さっき、晩御飯の前に見た”憑依薬”だー。

「ーーー待てよーさっきのアレ…
 もし、本当に憑依できるならー…」

恭介はそう言葉を口にすると、
ソワソワした様子で、
先程の”憑依薬”について書かれた販売サイトを
確認しに行くー。

「こ、これがもし本物ならー…」
恭介はドキドキしながら、妹の菜々美の姿を思い浮かべるー。

「お、俺、もしかしたら…菜々美になれるのかー?」
そう言葉を口にしただけで、ドキッとしてしまう恭介ー。

もちろん、恭介は自分の人生を捨てるつもりはないー。
ただ、菜々美に憑依して、ちょっとの間、色々してみたいー、と
そんな風に思ってしまったー。

「ーーー…憑依薬っての、いくらするんだー?」
そう呟きながら、恭介は”憑依薬”の金額を確認するー。

そこに表示された金額は決して安いものではなかったー。

ただー…
安いものではなかったものの、
恭介が今までバイトで貯めたお金を使えば
十分に購入することはできる金額だったー。

「ーーー…」
”本当に憑依なんてできるはずがないー。買ってもお金を無駄するだけだから
 やめとけ”と、自分の中の”理性”がそんな言葉を掛けて来ている気がするー。

が、一方でますます可愛くなっていく妹・菜々美の姿を思い浮かべる恭介ー。

あんなことやこんなことをする”妄想”をしてしまった恭介は
ドキドキしながら、欲望に負けてついに”憑依薬”を購入してしまうのだったー。

そして、その数日後ー、
注文した”憑依薬”は本当に到着したー。

紫色とピンク色が混じったかのような液体ー。

明らかに怪しい色と言えば怪しい色だー。
一瞬、容器の中に入った液体を見て
”これ、毒じゃね?”と、
不安そうな表情を浮かべたものの、
恭介はすぐに「いや、流石に毒を大々的にネットで売ったりはしないだろー…」と、
自分の中の不安を払拭するかのように、
そんな言葉を呟くー。

やがて、意を決した様子で
「よし、明日はちょうど土曜日だし、菜々美も学校休みだからー」と、
そう呟くと、
”今夜”菜々美に憑依することを決意して、
憑依薬の容器を静かに見つめたー…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

夜ー。

「ーーへへへーホントに憑依出来たらすごいよなー」

恭介は、憑依薬の容器を前に、
いよいよそれを飲もうとしていたー。

”もしも本物だったら”
そんなことを考えつつ、
”菜々美に憑依した自分”を想像するだけで
ドキドキが止まらなくなってしまうー。

「ーーふぅ」
興奮しすぎた自分を鎮めるために、
今一度ため息を吐き出した恭介は、
憑依薬を手に”毒じゃありませんようにー”と、
そう念じながらそれを飲み干すー。

すると、すぐに”その効果”は出たー。

自分の身体から魂が抜けるような感覚がして、
気付けば恭介は幽体離脱していたー。

「うぉぉ…すげぇ…
 この状態で菜々美の身体に入ればー…
 菜々美になれるってことかー…?」

そう言葉を口にしつつも、
幽体離脱したことによって”抜け殻”となった
自分の身体の方に視線を向けると、
「ーー死んでないよな??」と、
少しだけ不安そうな表情を浮かべるー。

すぐに、自分の身体に近付いて
”呼吸”はとりあえずしていることを確認すると
「よしー。大丈夫そうだー」と、満足そうに
笑みを浮かべてから、そのまま妹である菜々美の部屋の方に向かったー。

「うぉぉぉ…すげぇ…壁をすり抜けることができるなんてー」
恭介はそう言葉を口にすると、
「浮遊してるからー、床はすり抜ける状態でも落っこちたりは
 しないんだなー」と、納得した様子で頷くー。

そして、いよいよ菜々美の部屋に入ると、
菜々美は少し退屈そうにしながら
スマホをいじっていたー。

「ーーーーー」
恭介はそんな菜々美の姿を見て、ゴクリと唾を飲み込む。

もちろん、妹の身体を勝手に乗っ取る、ということに
対して、罪悪感もあったー。

ただー、それでも、菜々美をこうして見ていると
ドキドキが止まらなくなって、
憑依した後のことを考えると、より一層ドキドキが強まったー。

「ーーー…明日は土曜日で休みだしー、
 ー1時間ぐらい身体を借りるだけだから、許してくれよ?」
恭介はそう言葉を口にすると、
そのまま、菜々美に自分の霊体を重ね始めるー。

「ーーひっ!?!?」
ビクッと震える菜々美ー。

思った以上に菜々美がビクンと震えたために、
一瞬、恭介も驚いてしまったものの、
すぐに菜々美の中に完全に入り込むと、
”霊体”ではなく、”人”としての感覚が
全身に蘇って来るのを感じたー。

「ーー…!! …!!!!」
視界に入ったのは、菜々美の手ー、
菜々美の足ー、
そして”自分の視点で見下ろす”菜々美の胸ー…

「ーーう、嘘だろ…?
 ほ、ホントに…ホントに菜々美になってるー!?」

もちろん、”幽体離脱”できた時点で
憑依薬が本物である可能性は非常に高かったものの、
こうして、改めて菜々美の身体を実際に動かすことが
出来ているという状況を前に、
菜々美に憑依した恭介はゾクゾクしながら笑みを浮かべるー。

「す、すげぇ…菜々美だー…」
鏡を見つめながら、自分が菜々美になったことに
感動すら覚えつつ、手を動かしたり、足を動かしたり、
色々な表情を浮かべたりして、笑みを浮かべるー。

「ーえへへへへーすげぇ…」
菜々美はニヤニヤしながら、自分の胸を見つめると、
少し躊躇った後に
「い、今は俺の身体なんだしー、それに…
 部屋の中で揉む分には菜々美が変に思われる心配もないし、
 いいよなー?」と、そう言葉を口にするー。

そして、最初は遠慮気味に胸を揉んでいたものの、
やがて、夢中になって両手で両胸を揉みながら
菜々美の顔で下品な笑みを浮かべつつ、
「すげぇ」「やべぇ」「気持ちいい」「えへへー」などと
言葉を漏らしながら胸を揉み続けるー。

「はぁ…はぁ…すげぇなー…へへへー」
ニヤニヤとしながら、菜々美は次に自分の足元を見つめると、
「ースカートってこんな感じなのかー」と、
スカートを履いた状態の菜々美の”着心地”にもゾクゾクとする恭介ー。

スカートを触ったり、わざと激しく動き回ってふわふわさせたりー、
色々なことを楽しんでいくー。

しかしー、その時だったー

「っとー!?」
菜々美に憑依している恭介は足元に落ちていたものを
踏みそうになって、驚いた表情を浮かべると、
「ーあぶねー…」と、思わずそう言葉を漏らしたー。

それもそのはずー、
足元に落ちていたのは”菜々美のスマホ”ー。

もし、踏んでしまってスマホの画面が割れたりでも
してしまったら、”憑依”に気付かれてしまうかもしれないし、
当然、妹にも迷惑をかけることになってしまうー。

「ーーふぅ…危なかったー」

そういえば、菜々美に憑依する直前、
菜々美はスマホをいじっていたー。
憑依した衝撃で、菜々美はスマホを落としてしまったのだろうー。

「憑依するタイミングは、ちゃんと考えないとな」
そう呟きながら、スマホを机の上に置くと、
恭介は菜々美の身体での”お楽しみ”を再開するー

しかしー……
恭介は気付いていなかったー。

ちょうど、菜々美は、
来週に迫った友達の誕生日に送ろうと考えて、
”自撮りのお祝いメッセージの動画”を撮影しようとしていたところで、
”録画”を押した直後に恭介は菜々美に憑依してしまっていたー。

そしてー、その”録画”は今も続いているー。
そのことに気付かず、恭介は菜々美の身体で
”部屋の中だから大丈夫”と、ありとあらゆることをしていきー、
最初は”1時間ぐらい”と思っていたのにも関わらず、
2時間以上も、菜々美の身体で遊んでしまうのだったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その翌日ー。

ベッドで目を覚ました菜々美は違和感を感じるー。

「ーーあれ…??
 昨日ーー…わたしー…」
菜々美は困惑の表情を浮かべると、
昨日の夜、眠った記憶がないのに、ベッドに眠っていた状況を前にして
不思議そうに首を傾げるー。

もちろん、”このまま”なら
”寝落ちしちゃったのかなー?”で済んだのかもしれないー。

がー、スマホを手にした菜々美は、
容量不足で途中で”録画”が停止されているのを見て、
それを、何となく再生し始めたー。

するとー、
友達の誕生日を祝うお祝いメッセージを撮影し始めた直後ー、
突然、菜々美が「ひっ!?」と、声を上げて、
一瞬意識を失ったかのような、そんな映像が残されていたー。

スマホが床に落下し、そのまま動画の撮影は続いた状態ー。

菜々美は、昨夜のその映像を見つめながら
「え…?わたし、もしかして気絶してたのー?」と、
急に自分が気絶してしまったのではないかと、
そんな言葉を口にしながら、その映像を確認していくーー

がーー、映像を見つめているうちに、
菜々美の表情は曇っていくー。

”自分”が動いているー。
そして、何やら奇妙な言葉を発しているー。

”わたしの身体、お兄ちゃんの好きにしていいからね!”

などと、そんな声まで聞こえて来たー。

「ーーーー何これー」
青ざめながら、偶然撮影されてしまった動画を
見つめる菜々美ー。

そして、その先の映像も確認した菜々美は、
自分が兄・恭介に”憑依されていた”ことを知ってしまったー。

「ーーーーー酷いーー…許せないー…」
菜々美はそう言葉を口にすると、
”仕返し”をしようと、その数日後ー、
兄の部屋に忍び込んで”憑依薬”の存在を知りー、
自分自身も憑依薬を取り寄せてしまったー。

”わたしに憑依したお兄ちゃん”に仕返しするためにー。

それが、後に取り返しのつかない状況にまで
エスカレートしてしまうことを、
菜々美はまだ、知らなかったー…。

②へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

軽い気持ちの憑依から
始まってしまう、
憑依の報復合戦…!

大変なことになりそうですネ~…!

続きはまた明日デス!!!

続けて②をみる!

「報復兄妹」目次

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憑依<報復兄妹>

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