<入れ替わり>家出したのはわたしじゃない③~訪問~(完)

②にもどる!

突如として豹変した妹に、
妹を名乗る不良男子の出現ー。

ようやく、妹が”入れ替わっている”と知った兄は
なんとかその事態を解決させようと動き出すー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーまずは父さんと母さんにも事情を
 説明しようー」

雄平はそう言葉を口にしながら、
健也(樹里)を、家の中に迎え入れようとするー。

しかし、健也(樹里)は少しだけ戸惑いの表情を浮かべながら
立ち止まると、
「ーー…信じて、貰えるかなー?」と、
不安そうに呟くー。

その言葉に、雄平は振り返ると
「大丈夫ー。何年、樹里と一緒にいると思ってるんだよ?」と、
両親も入れ替わりのことを信じてくれる、と、
そう言葉を口にするー。

「そりゃー…入れ替わりなんてこと言われるまで、
 ”樹里”どうしちゃったんだろうーって思ってたけどさー

 ほら、入れ替わりなんてものが本当に起きるとは思ってないしー

 でも、話を聞けば”さっきの樹里”も、
 今…身体は違うけど、目の前にいるのが樹里だってことも
 納得できるしー」

雄平はそこまで言うと
「ーさ、家に行こう」と、そう言葉を口にするのだったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーに、してもお前、地雷系好きだったんだな」
樹里(健也)の不良仲間、亮吾が
地雷系の服を着こなしている樹里(健也)を見つめると、
樹里(健也)はニヤニヤしながら、自分の足に手を触れつつ、笑うー。

「ーこいつの家の一番エロいやつがこれだったからさー」
とー。

「ーーは、ははー
 でもよくそんな格好で外を歩けるよなぁ」
亮吾は少し顔を赤らめながら笑うと、
「ーへへー。視線を感じて最高だったぜー?」
と、そんな言葉を興奮した様子で口にするー。

「ーおいおいおい、その子、災難だな」
亮吾はそう笑うと、
「別に元々仲良かった女じゃねぇしー、
 可愛いなとは思ってたけど、コイツにどう思われても
 どうでもいいしー」と、
樹里(健也)は笑みを浮かべるー。

「ーどうせ、俺みたいな不真面目なやつは
 こういう女とはヤレないだろうし、
 だったら今のままの方がいいだろ?」

樹里(健也)は、なおも邪悪な笑みを浮かべながら言うー。

そんな様子を前に、亮吾は
「ーその顔とその声でそんなこと言うなよなー?
 なんか、変な気分になるー」と、
可愛い顔、可愛い声で言うセリフじゃねぇよー、と言いたげな
表情を浮かべるー。

「ーへへへへー
 そうだー。今度メイド服とかバニーガールとか
 色々買うからさーお前にも見せてやるよ」
樹里(健也)はそう言葉を口にすると、
得意気な表情を浮かべたー。

「ーーははー…で、お前の身体は今、どこにあるんだよ?
 その子の家は?」
亮吾がそう呟くと、
樹里(健也)は「聞いてどうするんだよ?」と、
胸を揉みながら面倒臭そうにそう返事をするー。

「いやぁ、へへー
 中身が違うお前ってのも見てみたいじゃん?」
亮吾はそう言うと、
樹里(健也)は「ーチッ、物好きな奴だぜ」と、
そう言葉を口にすると、
家から持ってきていた樹里の生徒手帳を投げつけて
「そこに書いてあるだろ?住所」と、
それだけ言葉を口にするー。

そして、少し間を置いてから
「ーそうだ、煙草あるか?」と、そう言葉を口にすると、
手で”煙草をよこせ”と言わんばかりのポーズをするー。

「いやいやいやいや、
 その子の身体で吸う気かよ?流石にまずいだろ?」
亮吾はそう言葉を口にするも、
樹里(健也)は「どうせ俺だって平気で吸ってたんだし、
もうコイツは俺の身体だからいいんだよ」と、
そう言葉を口にするー。

亮吾は、そんな樹里(健也)の言葉に、苦笑いすると、
ポケットを探るようなポーズをしながら
「わりぃ、今日は持ってねぇー。ガムならあるけど」と、
ガムを取り出すー。

「ーチッ、じゃあガムでいいよ」
樹里(健也)はそう言葉を口にすると、
そのままガムを噛み始めるー。

「地雷系の子にガムってなんか似合わねぇなー」
亮吾はそれだけ言うと、
「よし、じゃあ、泊まれる場所、案内して欲しいんだよったよな?」
と、そう言葉を口にするー。

さっき、樹里(健也)から”家出してきたから泊まれる場所”と、
そう言われたことを思い出しつつ、
亮吾がそう言うと、樹里(健也)はガムを噛みながら
「ーボロボロのやべぇところとか止めてくれよ?」と、
冗談めいた口調で言葉を口にしたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーーそ、そうだったのー…」

樹里と雄平の母親が、そう言葉を口にするー。

「そ、それにしても信じられないなー」

父親も戸惑いながら言葉を口にすると、
健也(樹里)は少しだけ暗い表情を浮かべるー。

が、すぐに父親は
「あ、いやー、入れ替わってるって話が
 信じられないってわけじゃなくてー
 そういうことが本当に起きたってことが
 信じられなくてなー…

 話を聞いて、今、目の前にいるのが樹里だって言うのは
 分かったよ」と、

穏やかな口調で、少し心配そうに言葉を口にするー。

「ーーあんなー地雷系…って言うんだっけ?
 服着て外に行くなんておかしいと思ったんだよなぁ…」

兄・雄平がそう言葉を口にすると、
健也(樹里)は顔を真っ赤にしながら
「えっ…?え…?あ、アレを着て外に出てるのー!?」と、
そう叫ぶー。

「ーーえ…あ、あぁー…まぁー…」
雄平がそう返すと、
健也(樹里)は「ええええ…誰かに見られたらどうしようー」と、
心底恥ずかしそうに顔を覆うー。

ゴツイ雰囲気の”健也”の身体でそんな仕草をされると、
何だか不思議な気持ちになってしまうー。

そんなことを思いつつ、
雄平は「そいつ、樹里の身体で変なことしそうな感じのやつなのかー?」と、
改めて、樹里と入れ替わった健也のことを聞くと、
健也(樹里)は、戸惑いの表情を浮かべながら
「何度も停学になってるしー…わたしの身体で平気で何でもやりそうー」と、
青ざめた表情を浮かべながらそう言葉を口にしたー。

それを聞いて、雄平と樹里の両親も戸惑いの表情を浮かべるー。

いったい、どうすれば良いのかも分からない状況の中、
雄平は「よしー…とにかく、樹里の身体を探さないと」と、
そう言葉を口にして立ち上がるー。

両親も、健也(樹里)も戸惑いの表情を浮かべながら
静かに頷くと、雄平はそのまま家の外に向かって
歩き出そうとしたー。

しかしー…
その時だったー。

♪~~~
家のインターホンが鳴ったー。

もう、夜も遅くなっていて、
訪問販売のセールスだとか、そういう人間が
やってくる時間帯はとっくに過ぎているー。

雄平が困惑の表情を浮かべながら
「俺が出るよ」と、そう言葉を口にして、
玄関のモニターで来客の姿を確認すると、
そこにはー”見知らぬ男”の姿が映っていたー。

見慣れない感じで、ちょっと悪そうなー
お世辞にもいい感じはしない訪問者だー。

「ーー何か御用ですかー?」
雄平は少し気圧されながらも、そう言葉を口にすると、
その男は言葉を口にしたー。

”あのー、何て言うかー
 そのー…樹里って子、いますよねー?”

訪問者はー、樹里と入れ替わった男・健也の不良仲間・亮吾だったー。

「ーーー…樹里が何か?」
雄平は警戒しながらそう言葉を返すと、
亮吾は”あぁ、いやー、そのー…実は……
説明が難しいんですけどー、何て言うか、俺の友達が、ですねー…”と、
気まずそうに言葉を続けるー。

見た目とは違い、少し丁寧な感じの亮吾に対して
雄平は、”もしかして入れ替わりのこと知ってるのか?”と、内心でそう呟くと、
「ー”入れ替わり”ですか?」と、
そう言葉を口にしたー。

”えっ…?あ、それです!それ!!
 俺の友達がそちらの樹里って子と入れ替わったとか
 自慢してましてー…
 それでー…”

亮吾はそこまで言うと、
少し躊躇いがちに言葉をさらに続けたー

”それで、そのー…
 俺の友達、人の身体なのに平気で好き放題しようとしてて
 ちょっとーーその…なんか、ヤバいなーって思ったので…
 身体をお返ししようとお連れしましたー”

とー。

「ーお、お連れした?」
雄平がさらに確認するー。

すると、亮吾は
”そのー…”今夜泊まれる場所に連れて行く”って嘘をついてー
 眠らせる薬を飲み物に入れて、
 ここまで連れてきましたー”と、
そう説明したー。

「ーーー!」
説明を聞いた雄平は、少し表情を変えると
”ちょっと待っててください”と、それだけ言葉を口にして、
両親と、健也(樹里)の方を見て事情を簡単に説明ー、
警戒しながら玄関の扉を開けたー。

すると、不良男子・健也の不良仲間である亮吾と、
眠った状態の樹里(健也)の姿が見えたー。

「ーーほ、ホントは眠らせたりしたくなかったんですけどー
 コイツー…あ、中身のことですけど、
 言って言うことを聞くやつじゃないんでー」
亮吾はそう言うと、樹里(健也)を雄平のほうに渡すー

「完全に寝てるんで、しっかり支えてやってくださいー」
亮吾はそこまで言うと、
チラッと健也(樹里)の方を見て少しだけ笑うー。

「ーーー…え?」
健也(樹里)が少し不思議そうにすると、
「あ、いやー…そいつの顔でそういう表情してるの見るとおかしくてー」と、
そう言葉を口にしつつ、
健也(樹里)、雄平、そして二人の両親を見つめながら頭を下げたー。

「ー俺のダチが馬鹿ですみませんー。
 身体はお返ししたので
 元に戻る方法とか、分かんないですけどー
 後は、宜しくお願いしますー」
と、そう言葉を口にしながらー。

その上で亮吾は
「あ、あの!ここに連れて来るまで変なこととかしてないですからね?」
と、眠らせて連れてきたことに対して疑いを抱かれていると
不安に思ったのか、そんな言葉を付け加えるー。

雄平はそんな亮吾に対して、
「ーーどうして、そこまでして連れて来てくれたんですか?」と、
そう確認すると、
亮吾は去り際に言ったー。

「ーーいや…だって、人の身体を勝手に使うってやばいじゃないですかー。
 俺も、そいつも、普段は悪さをしたりいい加減に生きてますけど、
 俺は、やっちゃいけないことだけは分かってるつもりなんで」

と。

亮吾が、カラオケルームで”一晩過ごせる場所を案内する”と言ったのも、
さりげなく樹里の家を聞いたのも、全ては
樹里の身体を返すためー。

健也(樹里)は「あ、ありがとうー」と亮吾に
それだけ言葉を口にすると、
地雷系の服を着たまま眠っている樹里(健也)の方を見て
「ーーやっぱこの服ー、わたしには似合わないっていうかー恥ずかしいっていうかー」と、
戸惑いの表情を浮かべながらそう言葉を口にするのだったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そして、その翌日ーーーー

「ーーーー」
雄平が少し心配そうな表情を浮かべながら、
リビングで待っていると、
妹の樹里が階段から降りて来たー。

昨夜、樹里(健也)は亮吾に盛られた薬によって
眠ったままで、
亮吾によれば”朝までには目覚めますので”ということだったため、
その目覚めを待っていた雄平ら家族ー。

樹里(健也)が目を覚まし次第、健也(樹里)も含めて
病院へと連れて行き、入れ替わってしまった状態を
診察してもらうつもりだったー。

がーーー

「ーーお兄ちゃんー…」
目を覚ました樹里は、そう言葉を口にしたー。

「ーーじゅ、樹里なのか?」
雄平が戸惑いの表情を浮かべながら言うと、
樹里は静かに頷くー。

「ーーー!!! こ、ここはどこだ!?くそっ!?」
ちょうど、昨日1階で眠りについていた”健也”の身体も
目を覚ますと、そう騒ぎ始めるー。

その健也を両親が睨むようにして見つめると、
健也は呆然とした表情を浮かべたー。

「ーー樹里ー…よかったー」
兄の雄平がそう言葉を口にすると、
昨日、眠ったままで運び込まれたために
着替えさせることが出来ず、まだ地雷系の服を着たままの樹里が
少し恥ずかしそうに
「き…着替えて来るねー」と、
そう言葉を口にして、自分の部屋へと戻って行ったー。

入れ替わった翌朝ー、
二人は元に戻ったー。

その理由は”入れ替わった者同士の身体が近くにある時間が続いた”ことー。

昨日の夜から朝まで、樹里と健也の身体が近くにあったことで、
互いの魂が自然に元の身体に戻ろうとする作用が働き、
結果的に元に戻ったのだったー。

入れ替わった直後も、二人の身体は保健室にあったものの、
先に樹里(健也)が目覚めて早々に立ち去ってしまったため、
その時は元に戻ることができなかったー。

けれど、家に樹里の身体が運び込まれて一晩ずっと
互いの身体が近くにあったことで、二人は元に戻ることができたのだったー。

もしー、もしも
”ずっと二人の身体が離れた場所”にある状態が数日続いていたら
魂が定着してしまい、もう元には戻れない状態になっていたため、
雄平や樹里本人らは知らないものの、
”あのままだったら危ない状態”であったのも事実だったー。

けれどー、元に戻れた原因も、危機的状況であったことも知らないまま、
樹里と、家族は元の生活を取り戻したのだったー。

そして、健也はその後学校で別の問題を起こし、退学ー、
数年後に街で事件を起こし、逮捕されてしまうのだったー。

おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

無事に身体を取り戻すことができた
ハッピーエンドでした~!★

不良仲間の人に良識がなかったら、
大変なことになっていたかもですネ~!!

お読み下さり、ありがとうございました~!!★

「家出したのはわたしじゃない」目次

作品一覧

コメント

  1. TSマニア より:

    元に戻れてハッピーエンドで良かったですネ!☆

    雄平もいいですがMVPは亮吾ですネ(´∀`)b☆

    地雷系~~~!☆!★笑

    地雷系のタレ目メイクやツインの髪型も楽しむ分にはいいですネ♪♪笑

    無名さんは量産型と地雷系の違い知ってますか?

    量産型の服持ってますか?

    自分も無名さんのカラダに憑依して地雷系の服装のまま無名さんのカラダから幽体離脱しないように気を付けますネ(*´艸`)笑

    • 無名 より:

      感想ありがとうございます~~!

      ハッピーな結末でした~~!★

      量産型系もありますよ~~!★
      たくさん持ってるとたまにどれが何系だか分からなくなりますケド笑

      • TSマニア より:

        やっぱり量産型も~~~!☆

        さすが無名さんですネ\(^o^)/笑

        コスプレルーム専用に作らないと笑

        無名さんのカラダになってお家の中で  

        地雷系と量産型極めてみたいのデス(*´艸`)笑

        無名さんコスプレ多いですが服もいっぱいですか??

        無名さんのカラダになって春物の服、選んで買いに行きたいのデス~(^_-)☆笑

        • 無名 より:

          笑~☆
          コスプレと関係ない普通の服も含めて
          服が多すぎるのデス…!

          私の身体で買い物~!!
          それも楽しそうですネ~!

  2. TSマニア より:

    地雷系と量産型極めてもお外に出ないですネ(*´艸`)笑

    オシャレしたいしコスプレしたいし服が増えちゃいますよネ!☆笑

    無名さんのカラダになって無名さんに似合うオシャレコーデを上から下まで買い揃えたいのデス(^_-)☆笑

    無名さんの美脚をより長くみせるコーデするのでサイズ感もこだわりますネ(^_-)☆笑

    お買い物終わったら個室でプチファッションショーするので

    自分のカラダになった無名さんに隅々までじ~~~と眺めてもらいたいのデス(^_-)☆笑

    • 無名 より:

      TSマニア様が私に憑依すると、
      私では思いつかなかったようなコーデを
      見つけてくれそうなので、
      それも楽しみデス~!

      わくわく★

      • TSマニア より:

        オシャレ女子、日頃から見てるし

        無名さんのカラダに似合ったオシャレをいっぱいしてみたいですネ(^_-)☆笑

        無名さんの美脚を活かしたコーデになるし服装やメイクも流行りを取り入れながら無名さんのカラダに似合うオシャレしたいのデス~(^_-)☆笑

        入れ替わりデートもしてみたいし

        記念に入れ替わったままプリクラ撮りたいのデス~(*´艸`)笑

        • 無名 より:

          わわ~~!
          欲望たっぷり~~!★

          何度も入れ替わらないと全部は
          達成できそうにないですネ~笑

          • TSマニア より:

            欲望たっぷりですかネ??笑

            もちろん少しずつですよ!☆

            焦らず無名さんのカラダに少しずつ慣れて少しずつレベルアップしながらですネ(^_-)☆笑

            その頃には…無名さんも自分のカラダに慣れて…ふふふ(*´艸`)笑

          • 無名 より:

            少しずつレベルアップ~~!☆
            大事なことですネ~!!

            TSマニア様なら上手くレベルアップできそうな気がしてきたのデス…!