<女体化>絶体絶命の女体化②~逃亡~

①にもどる!

人類が移住可能な惑星を探し、未知なる惑星に上陸した調査隊。

そこに住む知的生命体は友好的であったものの、
その惑星には”女”は存在できないという”法”が存在していた…。

しかも、その惑星の調査中に隊員たちは女体化してしまい…?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーー確かに、今はそれが上策ですねー」
参謀的存在の恭三が、そう言葉を口にしながら
”女体化した自分の身体”を見下ろすー。

突然、女体化してしまった調査隊の面々ー。
参謀的存在の恭三は、”話し合い”を提案したものの、
この星では”女は見つけ次第処分する”というルールが存在しており、
面と向かって話し合いをしようとすれば、
話をする前に処分されてしまう可能性があるー。

そのため、隊長の省吾は、
恭三の”話し合い”の提案には乗りつつも、
一旦自分たちの宇宙船へと戻り、
そこからこの星の代表・パルに通信で話をすることを
試みることにしていたー。

女体化してしまった4人は、困惑の表情を浮かべたまま
自分たちの宇宙船を目指すー。

隊長の省吾は、真面目そうな雰囲気の女にー、
参謀の恭三は、理知的な雰囲気の女にー、
戦闘要員の洋輔は、ショートヘアーの強気そうな女に、
生物学のエキスパート・信一郎は、明るく元気そうな雰囲気の女に
それぞれ女体化してしまっていたー。

「ーーでも、まさか美玖さんと順子さんが殺されるなんてー…」
女体化した信一郎が、
見た目とは違い、悲しそうな表情で弱々しく呟くー。

女体化した後の”見た目”は、洋輔のように元々の性格・雰囲気と
同じようになる人間もいれば、
そうでない人間もいるようだー。
そもそも、何故こんなことになってしまったのかも分からないー。

「ーーー」
死んだ美玖、順子の二人のことを思い出しながら
女体化した隊長・省吾も険しい表情を浮かべるー。

そんな中、参謀の恭三は、
「ーーこうなる前に、何か変わったことはありましたか?」と、
移動しながら他の3人に確認するー。

「ーいやー…向こうの食事を食べたぐらい、か。」
隊長の省吾は、自分の長くなった髪を気にする素振りを見せながら
そう言葉を口にすると、
戦闘要員の洋輔は不満そうに吐き出すー。

「ー俺たちが急に女になったのも、奴らの仕業じゃないか?
 あのもてなしの中に女になる毒が入っていたとかー…?」
とー。

「ーそれは、どういうー?」
生物学のエキスパート・信一郎が弱々しく返事を返す。

すると、戦闘要員の洋輔は言うー。

「ー俺たちが女になりゃ、”女は存在できない”ってルールがある
 やつからすりゃ、俺たちを殺す口実になる。
 最初から奴らは俺たちをもてなす気なんてないんじゃないかー?」

そこまで洋輔が言い放つと、
女体化した参謀・恭三は綺麗な自分の手に落ち着かない表情を
見せつつも、
「それは、考えられませんねー」と、そう言葉を口にするー。

「ーーそんな回りくどいことをして、我々を始末するぐらいなら
 最初から男も女も関係なく始末してしまえばいいだけですからー」
女体化した恭三の言葉に、
隊長の省吾は「確かになー」と、そう答えつつ
”女体化”するまでのことを思い出し始めたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

”あなた方と争うつもりはありませんー”
順子と美玖の命を奪った直後、
代表・パルはそう言葉を口にしたー。

”まだ女体化する前”の戦闘要員の男・洋輔は
怒りの形相でアサルトライフルを握りしめるも、
参謀の恭三は「待ってくださいー。話を聞きましょうー」と、
そう言い放つー。

美玖と順子の死は、恭三にとっても悲しいー。

ただ、ここでこの惑星の知的生命体と交戦を開始すれば
この星に移住できる可能性は格段と低くなってしまうー。

「ーーーあぁ、恭三の言う通りだー。
 洋輔。耐えてくれ。」
隊長の省吾がそう言うと、不満そうにしながらも洋輔は銃を下ろす。

生物学のエキスパート・信一郎は怯えたような表情を浮かべつつも
静かに頷くー。

「ー我々の”タワー”へとご案内しますー」
代表・パルはそう言うと、中心部にある巨大なタワーに向かって
再び歩き出すー。

そして、この星が”女”の存在自体を違法としている理由を
語り始めたー。

「ーー私たちの星は、”女神”によって守られていますー
 ただ、”彼女”はとても嫉妬深いー。
 自分以外の女性の存在を彼女は許さないのですー」
代表・パルは歩きながらそう言葉を口にするー。

その言葉に、隊長の省吾は”この星の宗教的なものかー”と、
そう判断するー。

が、パルは言葉を続けるー。

「女神は、女性たちに災いをもたらし、女性たちは
 次々と命を落としたー
 我々の祖先は、そんな彼女から女たちを守ろうとして、
 彼女に内緒で、女たちを匿おうとした、とも言い伝えられていますー。」

パルはそこまで言うと、険しい表情を浮かべるー。

「ーーーしかし、”それ”が”彼女”の逆鱗に触れたー
 我々の星は、彼女の怒りにより死の星となりかけ、
 当時、この星は滅亡寸前まで崩壊しましたー

 彼女は私たちを愛して下さるー。
 だが、その嫉妬はとても深く、彼女を悲しませれば
 大きな災いが降り注ぐー。

 だからこそ、この星では、女性の存在は許されないのです」

パルは説明を終えると、
今一度頭を下げたー。

「あなた方の仲間のお二人の命を奪ったことー
 どうかお許しくださいー。
 ただー、あのまま放っておけばこの星は”彼女”の怒りに触れ
 大きな災い起きるー

 ですから、そうせざるを得なかったのですー」

代表・パルのその言葉に、
省吾・恭三・洋輔・信一郎の4人は不満そうな表情を浮かべるー。

「ーーー何が災いだー。そんなの迷信だろー。
 迷信のために、仲間の命を奪われたこっちはー」
洋輔はそう言葉を口にするも、
隊長の省吾がそれを制するー。

「ーー…いや、こちらこそ申し訳ないー。
 あなたたちの文化を理解せずに、足を踏み入れた非礼を許してほしい」
省吾は、パルにそう言い放つと、
パルは「いえ、こちらこそ申し訳ありませんでしたー」と、そう言葉を口にするー

この星の”女神”とは何かー。
言い伝え的な存在なのか、あるいは人間からすると未知なる存在が
本当に存在するのか。
それは、省吾たちには分からないー。

が、いずれにせよ、”この星”では、先に住んでいるこの知的生命体たちの
”ルール”に従う必要があるー、
省吾はそう思い、仲間二人を失ったことを悲しみながらも
それをこらえてそう言葉を口にしたー。

そして、”タワー”内部へと案内されるー。

タワーは妙に巨大で、中心部には”女神”が、いるのだと
パルはそう説明したー。

そして、省吾たちを盛大にもてなし、
”地球人の口にも会うように”と、料理も持てなしてくれたー。

幸い、毒なども入っておらず、
”今夜はゆっくりとお休みください”と、パルから
部屋まで用意してもらったため、
4人は部屋でそれぞれ休んでいたー。

がー、深夜ー
省吾が目を覚ますと”女体化”していたのだー。

このままでは殺されるー、
そう思いつつ、仲間3人を起こして
”タワー”から脱出したー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

”今まで”のことを思い出しながら、
女体化してしまった4人はそのまま移動を続けるー。

「ーー聞こえるかー?」
隊長の省吾は、無線機を通じて言葉を口にするー
これまで、宇宙船から距離があり過ぎたために
通じなかった通信が、ようやく通じるようになったー。

”ーーーえ…あ、はいー”
宇宙船内で待機しているメディカルスタッフの”梨絵”が、
少し戸惑い気味の様子で返事をすると、
”順子さんですかー?それとも美玖さんー?”と、
困惑の言葉を続けたー。

「~~~~」
女体化した省吾は、”女になった俺の声じゃ分からんのも当然かー”と、
内心でそう思いつつ、
「ー落ち着いて聞いてくれー。こんな声だが、俺だー」
と、自分は隊長の省吾だとそう言葉を口にするー。

”ーーた、隊長!?”
メディカルスタッフの梨絵がそう言葉を口にするー。

この惑星に上陸した8名の船員の中で、
元々女性だった隊員の唯一の生き残りだー。
梨絵自身は、通信のエキスパートである秀幸と共に
宇宙船内に待機していたため、美玖や順子のように
命を奪われずに済んだのだー。

”ーーー本当に隊長ですかー?その声は一体ー?”
梨絵の困惑した声に、
女体化した省吾は”俺の識別番号を言うー”と、
そう言葉を口にするー。

「ーーー」
番号を口にする女体化した省吾ー。

もちろん”誰かに記憶ごと乗っ取られてしまえば”
意味を成さない数字ではあるものの、
隊員たちはそれぞれ、番号をメモしない形で
自分の中に暗記しているー。

”ーー…ーー”
女体化した省吾から識別番号を確認した梨絵は、
”ー分かりました”と、しばらく間を置いてから返事をすると、
”実は隊長ー”と、少し気まずそうに言葉を口にしたー。

「どうした?何かあったのかー?」
女体化した省吾はそう尋ねるー。

その時だったー。

「ー隊長!警備兵がこっちに向かっています!」
見張りをしていた生物学のエキスパート・信一郎が
そう言葉を口にすると、
女体化した省吾はすぐに頷いてから、
通信相手の梨絵に対して言うー。

「すぐにそちらに戻るー。
 状況次第ではすぐに飛び立つ必要があるかもしれないー。
 いつでも離陸できるように準備をしておいてくれ」

省吾がそう言い放つと、
梨絵はすぐに”分かりましたー。準備はしておきますー ただ”と、
そう言葉を返してくるー。

無線を切る前に”今の状況と関係があるかもしれないから”と、
梨絵はある言葉を口にしたー

”秀幸さんも、先ほど隊長たちと同じく”女”になっていますー”
とー。

「ーーー何だと!?」
隊長の省吾は、可愛い声でそう返すー。

別に可愛い声を意識しているわけではないものの
女体化してから、”どんな風に声を出せば、どんな感じの声が出るのか”
まだハッキリと彼自身も理解できていないー。

そのため、会話に似合わない可愛い声が出てしまったー。

「ーーわかったー。とにかく、そちらに戻ってから話をしようー。
 この星は、”女”を見つけ次第処断する法律があるー。
 君達は絶対に外に出るなー」

女体化した省吾は、すぐにそのことを伝えると、
梨絵は”ーー分かりましたー。注意しておきます”と、
そんな返事を返して来たー。

一旦、通信を終えて省吾は背後を振り返るー。

すると、戦闘要員の洋輔が
「やつら、俺たちに気付いたらしいー」と、
そう言葉を口にしながら、アサルトライフルを手にするー。

タワーの方角から、この星の代表・パルが率いる兵士たちが
近付いて来るー。

簡易な乗り物のようなものに乗っていて、
このままではすぐに追いつかれてしまうー。

「ーーーこのまま船まで到着するのはムリですー
 ここは私がー」
参謀の恭三がそう言葉を口にすると、
「ー止むを得ませんー。事情を説明しましょうー」
と、そう続けるー。

”なぜか女体化してしまった”ことを説明し、
自分たちは元男であることを理解してもらうー。

そんな、参謀役の恭三の提案に、
戦闘要員の洋輔は「いや、危険だろ!?」と、
そう声を上げるー。

しかしー

「危険は承知の上ですー
 ですが、このまま逃げてても追い付かれる。
 そうなれば、私たちは問答無用で、順子さんや美玖さんのように
 殺されるだけです」

と、恭三はそう言葉を口にするー。

「ーーーー」
もちろん、”女体化した元男”だと説明してもー
もてなされた恭三だと説明してもー、
殺されるかもしれないー。

ただ、やらなければならないー。

隊長の省吾は、落ち着かない様子で長くなった自分の髪を触ると、
「ーーすまないー。頼む」と、”命がけの交渉”を恭三にお願いしたー。

女体化したままの恭三は静かに頷くと、
一人だけその場に留まりー、
隊長の省吾らは、”交渉決裂”の場合に備えて
そのまま移動を始めるー。

「ーーー」
女体化した恭三は、
一人残ったその場で「ーーここで失敗したら、女として死ぬのかー」と、
少しだけ笑うー。

そして、やってきたこの星の兵士たちを前に
両手を上げながら
「撃たないでくださいー。私は昨日、この星を訪れた調査隊の一人ですー。
 皆さんにもてなしを受けた一団に一人ー」
と、そう言葉を口にして、調査隊の身分証を放り投げたー。

「ーーーー」
兵を引き連れてやってきたこの星の代表・パルはそれを確認すると、
少し驚いた様子で恭三を見つめると、言葉を口にしたー。

「あなたは昨夜まで男だったはずではー…?」
とー。

「ーーーー」

その反応に、恭三は”女体化はこの星のものたちが仕組んだものではないのか?”と、
心の中でそう思いながら
「はいー…ですがーあなたたちの”タワー”でお借りした部屋で休んでいたところ、
 急に女にー」と、そう事情を説明し始めるー。

”女は直ちに処断”ー
そんな星で女体化してしまった隊員たちー。

その運命はーーー…

③へ続く

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コメント

次回が最終回デス~!!!

どんな運命が待っているのか、
ぜひ見届けて下さいネ~!!

今日もありがとうございました~!☆!

続けて③をみる!

「絶体絶命の女体化」目次

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