<女体化>酔い潰れて目が覚めたら女になっていた②~真相~(完)

①にもどる!

学生時代の親友との久しぶりとの再会に、
ついつい飲みすぎてしまった彼ー。

路上で酔い潰れて、翌朝には女体化してしまっていた彼の
混乱の行方はー…?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

昨日、一緒に飲んだ学生時代の親友・敦夫に
電話をしたものの、手掛かりを得ることができなかった
女体化した佳治は戸惑いの表情を浮かべながら
病院に向かって歩いていたー。

”よく考えたら、完全に男の格好だしー、
 少しサイズも合ってない状態なのー、やばいよなー”

女体化した佳治は、自分の身体を見下ろしながら
そんなことも考えるー。

女体化したことで骨格も、体格も変わったー

恐らくは”佳治が女だったら?”という形で
身長や体重も変わったのだろうー。
元の身長より少し背が縮んだし、
それに合わせる形で体重も減ったー。

その結果、元々自分が着ていた服のサイズと
女体化した後の自分の身体のサイズが
合わない状態になってしまっているのだー。

「ーーー~~~」
周囲から視線を浴びているような気がして
少しソワソワとした様子を見せる女体化した佳治ー。

自分の変な格好を見られているのかー、
あるいは、”可愛い”と、こんなにも視線を感じるのかー、
それともただの気のせいかー、
それは分からないー。

が、いずれにせよ、落ち着かない状態で
あることだけは確かだったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ようやく、病院に到着した女体化した佳治は
病院の受付で事情を説明していたー。

がーー

「すみませんーこちらの保険証は、別の方のもののようですがー?」
受付のスタッフが困惑した表情でそう言葉を口にするー。

”小松 佳治”と書かれた保険証ー。
性別欄には”男”と書かれているものの、
受付にやってきた女体化した佳治は、
どう見ても女にしか見えないー。

当然、受付スタッフも困惑するー。

「で、ですから、さっき説明した通り、
 昨日、酔い潰れて路上で寝てて、目を覚ましたら
 この通り、女になっていてー」

女体化した佳治は必死にそう叫ぶー。

受付スタッフが困惑した表情を浮かべると、
「ー保険証がないと、全額自費での診察になりますがー…?」と
そう言葉を口にするー。

「い、いやぁ~、だから、そうじゃないんですよー
 何て言ったらいいかなー?」
ひたすら、戸惑いの表情を浮かべることしかできない
女体化した佳治ー。

「ー俺は昨日の夜まで男で、
 今朝、女になっちゃったんですー
 昨日、親友と飲んでましたから親友に連絡して貰えれば分かりますー

 それとー」

女体化した佳治は、そこまで言うと、
受付の近くの椅子で呼ばれるのを待っている患者たちから
”白い目で見られている”ことに気付くー。

”なんだこの女?”と言わんばかりのオーラだ。

「~~~~~」
女体化した佳治は”ぐぐぐ…くそっー、俺だって好きでこんなー”と、
そう心の中で呟くと、
もう一度、受付に事情を繰り返すー。

しかし、挙句の果てに”心療内科”を紹介された上に、
自費での診察を、と言われてしまった佳治は
「ー俺の状態は!!心療内科じゃない!!!!」と、そう叫ぶと、
そのまま怒りの形相で病院を飛び出したー。

「なんだよまったくー
 ーーいや、こんな状態、普通じゃないことぐらい分かってるけどさー」
不満そうに呟きながら、女体化した佳治は
「くそっ!誰かの仕業でこんな風になってしまったに違いない」と、
今度は警察署を目指すー。

が、警察でも必死に事情を説明した佳治は、
”イタズラ”だと判断されてしまい、
警察官たちに呆れ笑いのようなものを浮かべられた上に
追い返されてしまったー。

「くそくそくそっ!俺は本当に困っているのに」
そう思いながら、街中を歩いていると、
突然、急に雨が降り始めたー

「っ…!?おわっ!おわわわわわわ!?」
いきなりの大雨に慌てて走り出す女体化した佳治ー。

けれど、歩幅や歩き方の感覚も少しずつ
変化していたからか、微妙にうまく走ることが出来ずに、
転びそうになってしまうー。

「あぁ、くそっー…」
長くなった髪が塗れると、男だった時以上に
濡れた髪が気になってしまうー。

そんな、濡れた髪を触っている状態に、
自分の身体なのにドキドキしてしまう自分にも
嫌気が差しながら、
「ったく、ついてないなー…二日酔いで調子もあまり良くないのにー」と、
そう呟きながら、突然の大雨が降り始めた
空のほうを見上げたー…。

ずぶ濡れになってしまう女体化した佳治ー。

酔い潰れて目が覚めたらいきなり女になっていてー、
親友に電話しても原因が分からずー、
病院に行っても、警察に行っても相手にしてもらえず、
おまけに突然のゲリラ豪雨に見舞われたー。

まさに、踏んだり蹴ったりの状態だ。

うんざりしながら街中を歩いていると、
通りがかった二人組の男が、指を指しながら
ニヤニヤとこちらを見ていることに気が付いたー。

「ーーー!!」
戸惑いながら、女体化した佳治が自分の身体を見下ろすと、
ーー濡れた服で、胸が透けてしまっていたー。

「ーー!?!?!?!?」
女体化した佳治は困惑するー。

”い、いや、そ、そりゃそうかー…
 俺、ブラなんてつけてないしー”

佳治は、女体化する前と同じ服を着ているー。
もちろん、元々ブラをつけたりはしていなかったこと、
まだ暑い季節であるために薄着であったこと、
そして、突然のゲリラ豪雨でずぶ濡れになってしまったことから
胸自体が透けて見えてしまっていたー。

「~~~~~~~」
女体化してから、まだ外をウロウロしているだけの佳治は
自分自身の胸を見るのも初めてである上に、
世間からすれば、”ノーブラでうろついている女”扱いに
なってしまっていることを自覚すると、途端に恥ずかしくなって
急いで家に向かって走り始めたー。

ようやく家に到着すると、近所の人に気付かれないようにして
家の中へと駆け込み、戸惑いの表情を浮かべたー。

そしてー…ずぶ濡れになってしまったことで、
女体化したばかりの男にとっては
恐らくとても難易度の高い”お風呂”に、いきなり入ることになって
しまうのだったー…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

女体化してしまった佳治は結局、翌日になっても、
そのままの状態で会社に行くこともままならない状況が
続いてしまっていたー。

”くそっー…このままじゃクビになってしまうー”
そんな不安を感じながら過ごしていたある日ー、
親友の敦夫が心配して家を訪ねて来たー。

「ってか、本当に女になっちまったんだなー…?
 あの電話の時はイタズラだと思ってたけどー」
敦夫がどこか淡々とそう言葉を口にすると、
女体化した佳治は「ホントに、災難だよ」と、
そう言葉を口にするー。

「ーーお、俺のこと、変な目で見るなよー?
 こんな身体でも、中身は俺なんだからー」
女体化した佳治が気まずそうに、先に釘を差す意味でも
そう言葉を口にすると、
敦夫は「ははは」と笑いながら、
「変な目で見るわけないだろー。元男の女になんて
 俺は興味ないし」と、そう言葉を口にすると、
その言葉の通り、女体化した佳治には
全くドキドキする様子もなく、話を色々と聞いてくれたー

「じゃあ、会社にも行けてないってことか?」
心配そうに呟く敦夫ー

「ま、まぁ…そういうことになるなー」
女体化した佳治は、困惑の表情を浮かべると、
敦夫は「ーー会社に説明した方がいいんじゃないか?
欠勤を続けてたらお前ー、元の職場に戻れなくなるぞ?
せっかく就職して、上手く行ってるんだからー」と、
諭すように言葉を口にするー。

「そ、それもそうだなー」
その言葉を聞いた女体化した佳治は、
その翌日ー、会社に連絡した後に会社に赴き、
事情を説明したー。

がー…

「すまないが、君が何を言っているか理解できない」
上司は困惑した表情を浮かべながらそう言葉を口にしたー。

「ーー…で、ですから、小松 佳治 本人なんですー!」
女体化した佳治がそう言葉を口にすると、
上司は首を傾げながら、
「小松くんに、そう言えと頼まれたということかなー?」
と、困惑の表情を浮かべるー。

あくまでも、会社にやってきたのは
”女体化した佳治”ではなく、佳治からこうすることを頼まれた
”第3者”だと思ってしまっているようで、
話が通じないー。

話し合いは最後まで上手くまとまることはなくー
そのまま佳治は”クビ”になってしまったー。

さらに、半月もしないうちに”別の問題”が起きるー。

「ーー契約者以外は住んでいる状態は困るよー」
アパートの大家から、そう言われてしまったー。

”小松 佳治”名義で契約しているのに、
本人は住んでおらず、別の女が住んでいるー
そんな状態は困ると、そう指摘されてしまったー。

「何か事情があるなら、本人を交えて話がしたい」
大家はそう言葉を口にする。

しかし、それはできないー。
”女体化した佳治”自身が、小松 佳治本人なのだからー。

困惑した佳治は、自分自身が小松 佳治であると必死に
伝えようとしたものの、
”酔い潰れて寝てたら女になっていた”などと
信じてもらうことは出来ず、ついには退去を命じられて
アパートからも追い出されてしまったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

”おいおい、マジかよー”
親友の敦夫が、戸惑いながら言うー。

「ーーーー会社も家も失ったよー」
女体化した佳治がそう言葉を口にすると、
電話相手の敦夫は言葉を失ったのか、
沈黙するー。

”これから、どうするつもりなんだー?”
ようやく、絞り出された敦夫のその言葉に、
女体化した佳治は戸惑いながら
「元に戻る方法をー…手がかりを探して見るつもりだけどー…」
と、そう言葉を口にすると
敦夫は”わかったー。俺の方でも何か分かったら連絡するよ”と
そんな言葉を返してくれたー。

女体化した佳治は、
”もう一度同じ場所で酔い潰れて寝てみる”ことを試したり、
酔い潰れた場所に近い、ラーメン屋の店主が犯人なのではないかと
疑ってみたり、
さらには、周辺の人々に聞き込みもしたー。

けれど、”答え”を得ることはできなかったー。
家も失くし、やがて、親友の敦夫との連絡も途切れてしまい、
女体化した佳治は途方に暮れることしかできなかったー。

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それから、しばらくが経過したー。
女体化してしまった佳治の親友・敦夫は、
物陰からその女を見つめていたー。

男を誘うような格好をして、道端で
お金をくれそうな男を待っているー
そんな女をー。

別に、敦夫はそういった女に興味はないー。

彼が見に来たのはー
”女体化した佳治の末路”だったー。

職場も家も失い、
自分が”女になってしまった佳治”と信じてもらうこともできず、
行き場を失った佳治は、身体を使ってお金を稼ぐ、
その日暮らしの生活をするしかなくなってしまっていたのだー。

”へへへへー”
敦夫は、堕ちた佳治を見て笑みを浮かべるー。

大学卒業後ー、
”俺は失敗”して、”奴は成功”していたー。

敦夫は、女体化した佳治の前に姿を見せることなく
その場から立ち去っていくー。

敦夫は大学卒業後、一流企業に就職したものの
上手く会社に馴染めず退職、
さらには大学卒業時に付き合っていた彼女とも疎遠になってしまったー。

一方、佳治は会社でもうまくやっていた様子で、
”自分とは正反対”の順調な社会人デビューを果たしていたー。

それに嫉妬した敦夫は、佳治の人生を壊してやろう、と
あの日、久しぶりに再会し、居酒屋で話している最中にー、
佳治の飲み物にそれを”盛った”ー。

”まさか、俺に女体化させられたなんて、アイツも考えなかったんだろうなー”

佳治がここまで必死に女体化した原因を調べていたのは分かっているー。
が、敦夫のことを疑うようなことは最後まで言って来なかったー。
恐らくは敦夫のことを信じ切っていたのだろうー。

「ーー悪いな」
ほんの少しだけ罪悪感を感じたのか
女体化した佳治が男に声をかけて笑顔を振りまいている姿を
遠目から見つめると、敦夫はそのまま姿を消すのだったー

おわり

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コメント

女体化の原因は親友でした~!★!

もしも、その事実を彼が知ってしまったら…
どんな行動を起こすのかも、ちょっとだけ気になります~笑

お読み下さり、ありがとうございました~!!★

「酔い潰れて目が覚めたら女になっていた」目次

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