親友と飲んでいたら、ついつい飲みすぎてしまい、
酔い潰れて路上で寝てしまった男…。
しかし、その翌日、彼が目を覚ますと
何故か女になっていて…?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーーーーーん…」
朝日に照らされて、彼は目を覚ましたー。
社会人1年目のサラリーマン、小松 佳治(こまつ よしはる)ー。
「ーーーー」
しかし、彼が寝ていたのはベッドの上などではなくー…
路上だったー…。
「ーー!」
佳治は困惑の表情を浮かべる。
朝、目を覚ましたら路上にいたー。
その状況に驚くのは当然と言えば当然のことだー。
”っ…そ、そうか、俺、昨日、浜崎(はまざき)と一緒に飲んでてー…”
そんなことを思う佳治ー。
”浜崎”とは、
彼の大学時代の親友ー、浜崎 敦夫(はまざき あつお)のことだー。
お互いに、今年から社会人になって忙しい日々を送る中、
”久しぶりに”都合が合ったことで、
”じゃあ、飲みに行くか”ということになり、
二人で楽しい時間を過ごしたのが、昨晩のことだー。
大学時代は毎日のように遊んでいた親友・敦夫。
そんな敦夫との数カ月ぶりの再会、ということもあって
話が弾み、ついつい佳治は飲みすぎてしまったのだー。
そして、敦夫と別れたあとに、想像以上に酔いが回ってしまって
路上で寝てしまったー。
それが、たった今、朝日に照らされて路上で目を覚ました彼の
”理由”だったー。
「ーーーーはぁー…まさか道端で寝てしまうなんてー…」
そんな言葉を口にする佳治ー。
が、次の瞬間、彼は表情を歪めた。
「え……????」
心底戸惑ったような表情を浮かべる佳治ー。
それもそのはずー。
自分の口から出た”声”が、自分の声ではなく、
それも、どう考えても”女”のような声が出来たのだー。
「………?????」
思わず、首を傾げてしまうー。
昨日は、結構色々なお酒を飲んだー。
そのせいで、喉がやられてしまったのだろうかー。
それとも、路上で寝ていたせいで、誰かに
喉に変なスプレーでもかけられて、一時的に変な声に
なっているのだろうかー。
そんなことを思いながら、
さっきから何かが視界を遮る、と、
それを邪魔そうに払いのけると、
佳治は再び、凍り付いたー。
「ーーーは……?」
2度目の驚きも、別におかしなことではない。
何故なら今度は、あるはずのない”髪”がそこにあったのだ。
”あるはずがない”と言っても、別に佳治はハゲなわけではない。
髪は元々あった。
ただ、”ありすぎる”のだー。
明らかに長くなっている髪ー。
それも、自分の髪よりも何倍も綺麗な感じの黒髪が、
肩よりも下まで、長く伸びていたー。
「うぉぉぉぉ!?なんだこれ!?」
可愛らしい声でそう叫ぶ佳治ー。
声が女の声になってしまっただけではないー。
髪まで、女のように長くなってしまっているー。
一体、これはどういう状況なのだと、
激しく混乱しながらも、
ようやく立ち上がると、自分の手を見て
首を傾げたー。
手が白いー。
あまりにも、白いー。
そして、自分の手とは思えないほどに、
何だか華奢な感じの手だ。
「ーー…?????」
”なんだ…?この女みたいな手はー…?”
そう思いつつ、身体を見下ろすと、
そこにはー、自分の身体にあるはずのない膨らみが見えたー
「ーな、な、な、なんだこれは…!?!?!?」
思わず、可愛い声で大声を出してしまう佳治ー。
佳治が寝ていた場所は、人通りの極めて少ない
裏路地だったものの、
ちょうど、その路地に面しているラーメン屋の店主が
外に出て来たタイミングであったために、
”なんだこれは!?”と叫んだ佳治の姿を
目撃されてしまったー。
「ーーーー大丈夫かい?」
ラーメン屋の店主が少しだけ心配そうに言葉を口にするー。
「えっ!?あ、はいー。だ、大丈ー……
いや、あの、そのー」
何故か女になってしまった佳治が
そう言葉を口にすると、
「あ、あの、俺、いつから寝てましたー?」と、そう確認するー。
すると、ラーメン屋の店主が
「今朝の早朝に仕込みに入るために、お店に来た時には
もう寝ていたねー その前は分からないけど」と、
そう言葉を口にした。
「ーーーそ、その時ー…
その時、俺は、”女”でしたかー?」
女体化してしまった佳治がそう言葉を口にするー。
しかし、そんな質問にラーメン屋の店主は
困惑した表情を浮かべるー。
「それは、一体、どういう意味だいー?」
ラーメン屋の店主の混乱したような表情を見て、
女体化した佳治は「あぁ、いえー…そのー」と、
そう言葉を口にすると、
「朝方にここで寝ていたのはわた…わ、、わたしでしたか?
それとも、男の人でしたか?」と、そう確認したー。
さすがに、”昨日の夜まで男だったんです”と言ってしまうと
ややこしいことになってしまうし、仮に信じてもらうことが
できたとしても、説明が非常に面倒なことになるー。
そう思い、女体化したと言わずに、
”いつのタイミングで女になってしまったのか”を確認しようと、
そんな言葉を口にしたー。
「ーん~~~?さっきから、寝ていたのは、
君だったと思うけどねー
一応ー、生きてるかどうか、顔だけは確認したからさー」
ラーメン屋の店主は、そう言葉を口にするー。
こんな裏路地に死体が転がってたら流石に通報しなくてはいけない。
そう思って、一応近くまで来て、
生きているかどうかだけ確認した際に、
顔は見たから”女”で間違いなかったはずだと、
そう言葉を口にするー。
「そ、そうですかー。ありがとうございますー。
ご迷惑をおかけしましたー」
女体化した佳治はひとまずお礼の言葉を口にすると、
少なくとも、ラーメン屋の店主がお店にやって来た早朝の時点では
佳治は”女”になっていたのだと、そう悟るー。
「まぁ、色々物騒だから、外では寝ない方がいいと思うよ。
気を付けて」
ラーメン屋の店主はそれだけ言うと、裏路地のゴミ置き場に
今日、ちょうど回収のある燃やすごみの袋を置いて、
そのまま立ち去って行ったー。
「ーーーーー…」
女体化してしまった佳治は、困惑の表情を浮かべながら
自分の身体の股間の方へと手を近づけていくー。
嫌な予感がするー。
声も、髪も、肌も、胸も、
何もかもが女になっている以上、もちろん覚悟は
しておくべきだとは思う。
ただー、もしかしたら”男”であることを象徴する
それだけは身体に残ってくれているのではないか、と
そんな淡い期待を抱きながらそこに手を触れるとー…
そこに、20年以上の付き合いだった男としての相棒の
姿はなかったー
「あぁぁぁ…くそっー」
女体化してしまった佳治は悔しそうにそう呟くと、
「っていうかー…よく考えると…結構可愛い声だなー」と、
そんな、変な意識をしてしまう。
急にドキドキしてしまって、慌てて首をぶんぶんと横に振ると、
「そんな変なことを考えてる場合じゃない!早くなんとかしないと」と、
そう言葉を口にしてから周囲を見渡すー。
「そうだー…ま、まずは顔ー…
自分の顔がどうなってるのか確認しないと」
そう思いながら、スマホを取り出して
スマホを利用して自分の顔を確認しようとするー。
するとー、そこに映し出されたのはー…
「ーーー!」
思わずドキッとしてしまう女体化した佳治ー。
想像以上に、女体化した自分は
可愛かったー…。
「ーー~~~ぐぐぐー…結構美人で
なんか腹が立ってきたぞー」
そんなことを口にすると、
女体化した佳治は、
「別に元々の俺はイケメンじゃないのにー」と
ブツブツ呟きながら移動を開始するー。
「ってことはアレかー。
俺は女に生まれていた方が
見た目的には恵まれた存在になれたってことなのかなー?」
そんなことまで口にする女体化した佳治。
がー、当然のことながら、
”男に生まれて後から女体化したあと”の姿と、
”元から女に生まれていた場合”の姿が
同じとは限らないー。
当然、違う姿である可能性もあるのだ。
「と、とりあえずー…このあとはどうすればいいんだ?」
そんな言葉を口にしながら、
困惑の表情を浮かべる佳治ー。
まさか、自分が女になってしまうなんて
夢にも思わなかったー。
昨日のことを、改めて振り返る佳治ー。
しかし、最後の方はかなり酔っていたこともあり、
正直なところ、記憶が曖昧な部分もあって、
細かい部分が抜け落ちている可能性も否定はできないー。
”ーーーーー”
とは言え、大体の流れは覚えているー。
”少なくとも、敦夫と別れた時点では俺は男だったはずだしなー”
改めて、そんなことを考える女体化した佳治ー。
大学時代の親友である敦夫と飲み終えて、
別れた時点では、確かに彼自身、まだ男だったはずなのだー。
と、なると何かが起きてしまったとなれば
”そのあと”だろうかー。
「ーーーー…くそっ、ダメだー分からん」
女体化した佳治は、改めて昨日のことを思い出したものの、
こうなる理由になりそうなことは思い当たらないー。
「ー…寝ている間に、誰かに何かされたのか?
それとも、昨日変なものでも喰ったのかー?
いや、待てよー?
普通に考えて男が女になるなんてありえないー。
ーーー…じゃあ、これは、夢…????」
女体化した佳治はそう思いつくと、
「そうだよー、ラーメン屋のおじさんも絵に描いたような
”THEラーメン屋のおじさん”って感じの見た目だったし
やっぱ、これ、夢だろ!?!?」
女体化した佳治は可愛い声で一人そう言葉を口にすると、
「よし」と、試しに自分の顔に拳を叩きつけてみたー
「ー!?!?!?!??!?!?!?」
”いってぇ~~~!?”と、声を上げながら
思わず飛びあがってしまう佳治ー。
全然ー、痛かった。
この生々しい痛みは絶対に夢ではないと確信すると、
「ぐぐぐぐ…くそっ、いったい、どうなってるんだー…?」と、
そう言葉を口にするー。
全く意味が分からないー。
どうして、女体化してしまったのかー。
幸い、今日は日曜日。
親友である敦夫と飲んだのは土曜日であったことが幸いした。
今日1日は会社も休みで、
時間的な猶予がある。
今日中にこの状況をどうにかして、
明日から会社に出社するー。
その流れで行動していこう、と、改めて佳治は考えると、
「落ち着けー。まずはー」と、
このあとの行動を考え始めるー。
”病院” ”警察” ”自宅に一度戻る” ”親友の敦夫に連絡”
行動の候補としてはこんなところだろうかー。
「ーーーー」
一瞬、自宅に戻って”女の身体”を堪能したいという欲望が
心の中で膨れ上がって来たものの、
すぐに首をぶんぶんと横に振るー。
そのせいで、髪がゆらゆらとして余計にドキドキしてしまいー、
顔を赤らめる女体化した佳治ー。
けれど、自宅に一度帰って欲望を楽しむー
なんてことをしているうちに、元に戻れなくなってしまったり、
男から女になってしまっただけではなく、
何か他の異変もあったら大変だー。
男が女体化したー。
そんなことは普通ではあり得ない。
だから、身体のどこに異変が起きていてもおかしくないし、
次の瞬間、命を落とすような異常が起きてもおかしくはないー。
通常、あり得ないことが起きた時は
喜んでいる場合ではなく、すぐに状況を把握することが大事だー
…と、女体化した佳治は冷静に考えるー。
「そう考えると、まずは病院だなー」
最初の目的地を病院に定めた女体化した佳治ー。
”っていうか、女になったせいか服のサイズが合わなくて
少し変な感じだな”
困惑した様子でそう呟きつつ、病院への移動を開始する。
その最中、ふと、”そういや、敦夫に連絡すれば何か分かるかもな”と、
昨日、変なものを食べたかどうかも含めて
病院に到着するまでに敦夫に確認しておこう、と、スマホを手にしたー
”ーーもしもし?”
電話を掛けると、すぐに敦夫は出たー。
恐らく、敦夫も二日酔いで家でダウンしているのだろうー。
「あ、ーーえ、えっとー」
”え?誰?”
今の佳治の口から出るのは、女の声ー。
当然、敦夫がそういう反応をするのは無理はないー。
電話を切られないようにと、とにかく早口で事情を説明すると、
「お、俺、昨日、何か変なもの食べたりしてなかったかー!?」と、
心底困惑した様子で言葉を吐き出したー
”い、いやー別に普通だったと思うけどー
それに、俺とお前、大体同じもの食べてたけど、俺は男のままだしー”
敦夫は信じてくれたのか、それとも冗談だと思っているのか
分からないけれど、とりあえずそう答えてくれたー。
”ーー…別れた時も、特に何もなかったなー
そのあとのことは、俺は知らないしー”
敦夫のそんな言葉に、女体化した佳治は
「わかったーありがとうー」と、それだけ言葉を口にすると
電話を切ったー
「手がかりなし…か」
酔い潰れて朝を迎えたらいきなり女になっていた佳治は
困惑の表情を浮かべると、今度こそそのまま病院に向かって歩き始めたー。
②へ続く
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コメント
朝起きたら、いきなり女体化…★!
大変そうな状況ですネ~~!!!
どうして女体化しちゃったのかどうかも含めて
答えは明日の更新で見届けて下さいネ~!!
今日もありがとうございました~!★

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