1000年前の退魔師・”影”に、
彼女が憑依されてしまったー。
現世で”影”が行動するための器にされてしまった
彼女の運命はー?
・・・・・・・・・・・・・・・・・
”ーーいったい、何がー?”
洋介は、困惑の表情を浮かべていたー。
昨日の夜から連絡がつかなくなっていた彼女の玲奈ー。
心配はしつつも、てっきり
”体調不良”だったり、何か忙しかったり、
そういう日常的な理由だと思っていたー。
が、昨夜から家に帰っておらず、
連絡がつかないとなると話は別だー。
「ーーーくそっー昨日、別れた時は普通だったのにー」
洋介は、昨日の学校帰りは普通に別れたことを思い出すー。
あのあと、家に帰るまでの間に、
玲奈の身に何か起きたに違いないー。
既に、玲奈の両親は警察にも捜索願を提出して、
玲奈の行方を捜しているらしいー。
ただ、今のところはまだ見つかっていない様子だったー
「ーーー……~~~」
学校でも、玲奈のことばかりを考え、
ひたすら心配している洋介ー。
しかし、既に玲奈の家族や警察も動いている以上、
学校をサボってまで玲奈を探しに行くことはできないー。
「ーーーー」
本当だったら、今すぐにでも探しに行きたかったけれど、
その気持ちを何とか抑えて、学校での1日を終えるー。
幸い、今日は金曜日ー。
明日からは連休で、玲奈の探すことにいくらでも
時間を費やすことができるー
「お~!洋介ー。どうした?そんなに慌ててー」
正門を出ようとしたタイミングで
昨日、メッセージを送って来たクラスメイト・魚沼が
洋介に気付いて声をかけて来るー。
「ー悪い!今日は急いでるんだ!じゃあな!」
彼は何も悪くはないものの、今は構っている暇はないー。
洋介は、魚沼には目もくれずに、そのまま学校を飛び出すと、
消えた”玲奈”の行方を必死に探し始めたー。
そしてーーー
”見つけた”ー。
彼女である玲奈を大切に思う洋介の”執念”だろうかー。
玲奈の両親よりも、行方を捜している警察官たちよりも”早く”
玲奈を見つけることに成功したー。
今は使われていない神社の跡地のような場所で、
玲奈らしき人影を確認したー。
一緒に、見知らぬ老人がいるものの、
それ以外に人の気配がないー。
「ーあの爺さんが、玲奈を誘拐したってことか?」
洋介はそう思いながら、玲奈が入って行った、
建物のほうを見つめるー。
かなり寂れた場所ー。
こんな場所に、玲奈は連れて来られて
何かされているのだろうかー。
”ーーーーーー”
洋介は、”玲奈救出”のために、周囲の状況を
慎重に確認しながら、そのまま奥へと進むー。
本当であれば、警察や玲奈の家族に先に伝えるべきでは
あったものの、洋介はまだ高校生ー。
”彼女が酷い目に遭わされているかもしれない”という事態を前に、
冷静な判断ができなかったー。
”よし、あの爺さんしかいないー”
洋介は、覚悟を決めるー。
相手が”爺さん”だけなら、どうにかなるー。
最悪、あの爺さんが襲い掛かって来ても返り討ちにすればー、
そう思いつつー、
老人も寂れた神社の一角にある小さな建物に入って行ったのを
確認すると、洋介は外からその中の様子を見つめるー。
がーー
中にいた玲奈は”巫女服”を見に纏い、
「”刹”ーなんなんだ、この格好はー?」と
高圧的な態度で、老人に言葉を投げかけていたー。
「ーーセーラー服が動きにくいと仰っていたのでー
妖を封じるのに、ふさわしい服をご用意させていただきましたー
むふ」
”刹”と呼ばれた老人がそう言葉を口にすると、
玲奈は少し恥ずかしそうにしながら
「ーーーー刹ー。お前が俺に着せたいだけだろう?」と、
不満そうにそう言葉を口にするー。
”お、俺ー???”
外から中の様子を覗いていた洋介は、
玲奈の態度がいつもとまるで違うことに困惑するー。
しかもー、一緒にいた老人に何かされたり、
脅されているのかと思いきや、
話の内容を聞く限り、”玲奈”の方が上からのような立場で
モノを言っているし、怯えている様子など微塵もないー。
「ーお気づきになりましたかー
流石は”影(えい)”様ー
1000年前と同じく、勘が鋭いー」
”刹”と呼ばれた老人は、玲奈のことを”影”と呼んだー
”影ーー?”
そう心の中で呟きながら、中の様子を見つめるー。
巫女服姿の玲奈をよく見ると、
片目だけ、瞳の色が赤く染まっているのが見えたー。
”ーー…な、何が起きてるんだー?”
戸惑いの表情を浮かべる洋介ー。
が、とにかく、玲奈を助け出さないとー。
そう思いながら、意を決して
建物の中に足を踏み入れると、
玲奈と、”刹”が、洋介に気付いて、
驚いたような表情を浮かべたー。
「ーなっ…何奴ー!?」
老人・”刹”が、そう叫ぶとー、
洋介はそれを無視して「玲奈!」と、巫女服姿の玲奈のほうを見て叫んだー。
がー、玲奈は洋介の姿を見ても
嬉しそうな表情を浮かべたりはすることなく、
淡々と言葉を口にしたー。
「玲奈ー?」
不思議そうに呟く玲奈ー。
「ーー……!?」
洋介は、そんな玲奈の反応に不安そうな表情を浮かべながらも、
「れ、玲奈ー、お、俺だよー…こんなところで一体何をー?」と、
そう言葉を口にするー。
”他人の空似”かとも一瞬思ったものの、
姿形に声、間違いなく、玲奈本人だとは思うー。
しかし、いったいー?
「ーーー……お前、”この女”の知り合いかー?」
玲奈が少し表情を歪めながら言うー。
「ーー…れ……玲奈ー?…
い、いったいどうしちゃったんだよー?」
戸惑う洋介ー。
洋介は心底困惑しながら玲奈の肩に手を触れて、
とても正気とは思えない玲奈を揺らすー。
がーー
「こら!無礼者!
”影”様に直接触れるなどー!」
一緒にいた老人・”刹”が、声を上げて、
洋介を引きはがすとー、
玲奈は「良いー」と、”刹”に下がるようにそう言葉を口にするー。
刹は「しかしー、この者の無礼を捨ておくことはできませぬー」と、
そう反論すると、
玲奈は”刹”を見つめながら言ったー。
「ー無礼なのは、必要なこととは言え、勝手に肉体を借りている
我々の方だろうー?」
とー。
「ーーーた、確かにー」
”刹”も納得したのか引き下がると、
洋介は「に、肉体を借りているって、い、いったいー?」と、
心底困惑した様子で言うー。
すると、玲奈は「まぁ、座れー」と、そう言葉を口にすると、
「ーーこの女は、俺が現世で使命を成し遂げるための”器”として
借りているー」と、
そう説明し始めるー
「ーげ、現世で使命を???
う、器ー????」
狼狽える洋介ー。
そんな様子を見て、
玲奈は「簡単に言えば、この女の身体は今、俺が操っている状態で、
この女の意識は眠っている状態だー」と、説明を付け加えると、
「ーれ、れ、玲奈の身体をー…い、いったい何のつもりだ!?」と、
洋介は怒りを露わにするー。
”刹”が不満そうに何か口を挟もうとするも
玲奈が「控えよ」と、”刹”に言い放つと、”刹”は「はいですじゃー」と、
そのまま黙り込むー。
玲奈に憑依している”影”は、
自分は1000年前に妖怪の退治などを生業としていた者であること、
1000年前にあまりにも強大な力を持つ妖・邪鬼を封じたものの、
1000年ほどでその封印が弱まるため、1000年後にも自分が
再び、その邪鬼を封じる必要があり、
”刹”に頼んで、禁断の秘術で1000年の眠りにつき、
そして、1000年が経過した今、
現世で行動するための身体を一時的に借りているのだと、
そう説明したー。
「ーーーーーーー」
呆然とする洋介ー
「ーで…でも、あんたー、”俺”って言ってるってことはー
たぶん、男だよなー?」
”一人称が俺の娘もいるケド、1000年前ならまずいないだろうしー”と、
そう心の中で思いつつ、洋介が玲奈を見つめると、
玲奈は少し恥ずかしそうにソワソワした様子で、
「ー俺とて、女を器にするつもりはなかったー」と、そう言いながら
”刹”のほうを見つめるー
「ただー、こいつー、”刹”が、俺の器として何故か女を用意してなー」
玲奈のそんな言葉に”刹”は少し気まずそうに、
「ーーわ、私は影様に忖度して、可愛い身体を選んだだけにございますー」
と、そう言葉を口にするー。
「ーーーーーーー」
洋介は、そんな二人の方を見ながら、今一度玲奈のほうを見つめると、
「ーー女の身体を乗っ取って、巫女服を着ているー……
ーーーーーはぁ…そういうことかー」と、
”つまり、変態ってことだな”と、そんなことを心の中で呟くー。
「ーー待てー。何か勘違いしていないか?」
玲奈が不満そうに言うと、
「ーーいや、別にー」と、洋介はそう言葉を口にした上でー、
「ーつまり、”変態”ってことだろー?」と、彼女の玲奈の身体を
乗っ取られたことに対する不満も込めて、
さっき、心の中で呟いた言葉を、今度は本当に声にして言い放ったー。
「ーーちがー」
玲奈に憑依している”影”が不満そうにそう声を上げると、
それを遮るかのように”刹”と呼ばれている老魔術師が「左様でございます」と、
洋介に対して、そう返事をしたー。
「おいっ!”刹”」
玲奈が不満そうに「この身体を器に選んだのも、この服を選んだのも
お前だろうが!」と、そう言い放つと、
洋介は「ー分かった分かったー。そっちのじいさんが変態ってことだなー」と、
そう頷くー。
「ーそうだ」
玲奈がそう返事をすると、”刹”は、気まずそうに「まぁ、そういうことにしておきましょうー」と、
そう言葉を口にするー。
「ーーーー」
洋介はそんな会話が終わるのを見計らって、
「でーー…玲奈は無事なんだろうな?」と、不満そうに言い放つと、
玲奈に憑依している”影”は「心配ないー。今はこの者の意識は眠っているが、
ちゃんと無事だし、俺がこの身体から抜ければ元通りだ。何か影響が出たりもしない」と、
そう言葉を口にするー
「ーーー…さっき言ってたー、邪鬼…だったっけー?
そいつを封印するとか何とか、その”使命”が終わったら
ちゃんと玲奈を解放してくれるのか?」
玲奈の身体をちゃんと解放してくれるつもりがあるのかどうかー。
今度はそれを確認する洋介ー。
すると、玲奈は静かに頷きながら
「俺とて、この器は落ち着かないー。使命を果たしたらすぐにこの
身体は返すから安心しろ」と、そう言い放つと、
洋介は少しだけ安心した様子で頷くー。
がー、今後は玲奈の片目の瞳が赤く染まっていることを心配して、
「ーそれ、元に戻るんだろうなー?」と、さらに質問をするー。
すると玲奈は「あぁ、これは俺の術の影響でー、
俺が憑依している間だけこうなるだけだー。問題はないし、
視力も落ちない」と、さらにそう説明するー。
「ーーーー…」
洋介は”まだ心配は尽きない”というような表情を浮かべつつも、
ようやく、ある程度は納得したのか、静かに頷くと
「その邪鬼、ってのを倒さないと大変なことになるってことなんだな?」
と、再度そう確認するー。
「そうだ。お前たちの世界が混沌と恐怖に陥れられる可能性がある」
玲奈が、淡々とそう答えるー。
玲奈の顔と声なのに、まるで別人のように思えるー。
「ーー……妖怪なんて、見たことないけどなぁ」
洋介は、本当に”妖退治”とやらをこいつらはしているのか?と
内心でそう思いつつ、疑いの目を向けると、
老魔術師の”刹”が「その目は何ですかな?」と、
少し不満そうに言葉を口にしたー。
「あぁ、いやー別にー」
洋介は、これ以上質問しても面倒臭いことになりそうだし、と、
何も言わずに会話を切り上げると、
「じゃあ、その邪鬼とやらを早く封印しに行こうー」と、
そう言い放つー。
とっとと、この二人の”使命”とやらを終わらせて、
さっさと玲奈を返してもらうー。
それが一番いい、と、そう思いつつ二人を見つめると、
「随分と急ぐんだなー」と、玲奈がそう言葉を口にするー。
「当たり前だろ!玲奈には学校もあるし、
それに、明日からの土日だって、玲奈には大事だろうし、
何日も記憶が飛んでたら怖いだろ!?」
洋介が不満そうにしながら二人に対して
最もらしい言葉を口にすると、
玲奈は「まぁ、確かにその通りだー」と、頷いてから
”刹”のほうを見つめたー。
「ーよし、”刹”
邪鬼を封印した例の場所に案内しろ。」
玲奈の言葉に、横にいた洋介が「覚えてないのかよ」と突っ込むと、
「ーいや、場所は覚えているが1000年前と今では風景が違い過ぎるー。」
と、玲奈は冷静に答えるー。
「ーーそりゃそうかー…」
洋介もそれには納得すると、
「あ~~~~~…」と、老魔術師の刹が言葉を口にするー。
「どうした?」
玲奈が”刹”を見つめると、
「ーーそれが、ですねー」と、刹は気まずそうに言葉を続けたー。
「ーー1000年前に邪鬼を封印したその場所には今、家が建ってましてねー」
”刹”がそう言葉を口にするとー、
「ー邪鬼を再封印するには、その家に入る必要があるのですー」と、
そんな言葉を続けたー
③へ続く
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コメント
次回が最終回デス~!!★
”邪鬼”を封印するのも
色々大変そうですネ~!!
今日もありがとうございました~!★!

コメント
影様は人間ができてますネ!☆
刹さんは…天然でオチャメな一面もありますが仕事のパートナーには…笑
自分もちむちゃんのカラダを借りてレースクイーンのお仕事しっかりします…お仕事終わってちむちゃんの家に帰ってたら…お楽しみタイムなのデス~v(o´з`o)♪笑
感想いつもありがとうございます~~!!
わわ!★お楽しみタイム~!!
刹さんに怒られる(?)のデス~!!
あわわわ~!☆
お楽しみタイム見てる刹さんに『エッチ~~~!!』って言って逆に怒るのデス~!!\(^o^)/笑
ちむちゃんのカラダでお仕事頑張ったご褒美のお楽しみタイムなので誰にもジャマさせないのデス~(*´艸`)笑
話しは戻って明日どんな結末になるか楽しみにしてますネ(^o^ゞ♪♪
わわわ~~!
欲望溢れるTSマニアさま~~!★
…!
もう、明日になっちゃいましたネ~笑
楽しんでいただけましたか~?★