自分が定期的に憑依されていることを
知ってしまった彼女ー。
彼女は”わたしの身体を好きにはさせない”と、
仕返しを考え始めるー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーへへへー 今日も寝てるなー」
0時前ー。
由美に憑依している梶浦 隆一郎は
いつものように由美の部屋に霊体の状態で
やってきていたー。
彼は、自分のプライベートの都合や体力面なども考えてー、
毎週火曜日、金曜日、日曜日の夜に
由美に憑依しているー。
「ーーさ~て…今日はメイド服でたくさんご奉仕して貰おうかな」
隆一郎はそんな言葉を口にすると、
寝静まっている由美に”憑依”したー。
「ーぅ…」
ビクッと震える由美ー。
「ーーへへー」
すぐに笑みを浮かべると、
そのままあいさつ代わりに、と言わんばかりに
由美の両胸を揉み始めるー。
そんな”行為”も、部屋に仕掛けられたカメラで
録画されているとは知らずに、満足そうに笑みを浮かべながら
気持ち良さそうな表情を浮かべるー
「ーへへへっ今日も由美ちゃんの身体は最高だぜー」
そう呟きながら、隠してあるメイド服を取り出してくると、
それに着替えて、可愛らしいポーズを取ったり、
挑発的なポーズを取ったりして、笑みを浮かべるー。
「ーーさ~て…まずは鏡にキスをしてー」
メイド服姿になった由美が、そう言葉を口にした
その時だったー。
「~~~~~…っ」
由美に憑依した隆一郎は、お腹のあたりに手を触れるー。
「ーーっ…なんか急にトイレに行きたくなってきたなー」
腹痛を感じながら、由美の身体でそう言葉を口にすると、
「ーーんだよーせっかく楽しもうと思ったのにー」と、
そう呟きながら、不満そうにトイレに向かうー。
”女の身体でのトイレ”も、もちろん由美に憑依してから
何度か経験しているー。
がー”こっち”ーー…腹痛から来るトイレを済ませるのは
初めてだったし、あまりそっちは乗り気ではなかったー。
「ーあぁ、面倒くせぇー
女の身体で、こういうことしたくねぇんだよなー」
”女”に中途半端な幻想を抱いている隆一郎は
そんな言葉を口にするー。
が、腹痛が酷くなったために、やむを得ずトイレを
済ませると、
今度こそ、とメイド服を再び着直して
そのまま鏡にキスをし始めたー。
しかし、その数分後ー
またお腹の調子が悪くなってきたー
「んだよーくそっ!」
由美の身体で不満を漏らす隆一郎ー。
がー、メイド服を片付けないまま
憑依から抜け出すこともできず、
そのままトイレに向かうー。
「ーーあぁくそっー…何でよりによって
今日、お腹壊してるんだよー」
不満そうに呟きつつ、トイレを終えるー。
やがて、メイド服姿でもう一度お楽しみをしようとしたものの、
お腹がゴロゴロとなり出して、
「ーーあぁぁぁぁ~~~うぜぇなー」と怒りの形相で
髪を掻きむしると、そのまま再びトイレへと向かったー。
行ったり来たりを繰り返して、
何も楽しめないまま、
時間だけが過ぎていくー。
しかもー、”必ず憑依した痕跡を消す”ようにしている隆一郎は、
メイド服を着たまま由美から抜けることもできずー、
トイレも綺麗に汚さないように使わざるを得ずー、
由美がお腹を壊していても、由美から抜けることもできなかったー。
ようやく、体調が安定してきたころには、深夜の3時になっていて
由美に憑依した隆一郎は「くそっ!消化不良だ!」と、不満そうに
叫びながらも、そのまま片づけを終えて、由美から抜け出したー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌朝ー
「ーーーーふふ」
由美は”仕返し”の成功に満足そうに微笑むー。
昨日ー、由美は
憑依される時間の直前に”下剤”をあえて飲んでから
就寝したー。
自分がその影響を受ける前に、憑依されることを計算してのことだー。
そしてー、今まで映像を確認し続けた結果ー、
由美に憑依している”誰か”は、必ず証拠隠滅を神経質なほどにしてから
由美から抜けることも知っていた由美は、
下剤の影響で苦しんでも、相手は由美から抜けることが出来ずに、
その苦しみを味わい続けることになると、理解した上で下剤を飲んだのだー。
案の定ー、由美に憑依した”誰か”は、
由美の身体で腹痛に苦しみ、ロクに楽しめなかったことが
映像に残されていたー
「ーーわたしの身体を勝手に使った仕返しだからー」
由美は、そう言葉を口にすると、
”由美の身体で苦しむ相手”の姿を見て、
少しだけ笑みを浮かべたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
それからも由美は”仕返し”を続けたー。
仕返しを思いついてから2回目の”憑依される日”を
迎えた由美は、わざと普段は飲まないお酒を
大量に飲んで見せたー。
ちょうど、明日は大学もバイトも、由美には
行く予定がなかったため、二日酔いになっても構わないという
覚悟の上の行動だー。
何も知らずにそんな由美に憑依する隆一郎ー。
がーーー
「ーーーーあっ…????」
由美の身体が”酔っ払っている”ことに気付いた隆一郎は、
「お、おいおいー」と、そう言葉を口にするー。
「うっ…やべぇ…吐きそうー」
由美の身体に憑依して早々、吐き気を催した隆一郎は、
由美の身体で、あいさつ代わりに胸を揉む時間もないまま
トイレに駆け込んで、嘔吐してしまうー
「ぐっ…くそっー…な、何で俺がこんな目にー」
由美の身体で、心底不満そうに呟くと、
まだ吐き足りなかったのか、またその場で嘔吐してしまうー。
「ーーはぁ…はぁ…はぁー
楽しむどころじゃねぇー」
由美の身体で、そう呟く隆一郎。
中にはー”女の身体で嘔吐する”ことにも興奮できるような
変態レベル的な意味で”つわもの”はいるかもしれない。
けれど、隆一郎にそんな趣味はないー。
「ーあぁ、くそっー
今このまま憑依から抜け出したら気付かれちまう」
酔った身体でふらふらしながらトイレを片付け始める由美ー。
が、今度はトイレの片づけを終えて部屋に戻った直後に
急に吐き気がして、部屋に嘔吐してしまうー
「ーーあぁ…マジかーー…
くそっ…くそくそくそくそ!!!」
不満そうに声を荒げる由美ー。
これを掃除するまで、由美から抜け出すことはできないー。
由美の身体を楽しむどころか、
”酔っ払って吐き気に襲われている由美”の身体で、
代わりに嘔吐したり、体調不良に耐えるだけの
一晩を過ごすことになってしまった隆一郎ー
「ーあぁぁぁぁぁ…くそっ!もうこんな時間かー」
由美の身体で、怒りの形相を浮かべたものの、
隆一郎は「これ以上は無理だー」と、由美の身体で
呟くと、この日も結局、”何もできないまま”
退散していくのだったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
由美はその日以降も”隆一郎”が憑依してくるであろうタイミングで
色々なことを仕掛けたー。
”わたしの身体を勝手に使ってくる”何者かへの
”仕返し”だー。
”気付いてますよ?”だとか、
そういった手紙を残すことも考えはしたものの、
それだと、あまり仕返しにならない気がしたし、
とにかく”相手”を仕返しに苦しめたかったー。
ある日は、事前に睡眠薬を飲んでおいて、
憑依しても強い睡魔に襲われて何もできないようにして
”憑依で欲望を満たす”ことを阻止したり、
さらには花粉症である由美は、”わざと”窓を全開にして、
花粉症の薬も飲まず、何の対策もせず、
鼻水ズルズルのくしゃみが止まらないような状態で寝て、
”憑依”されて、隆一郎を苦しめたり、
わざと筋肉痛になっておいて、痛みで苦しめたり、
自分自身が多少苦しむことになっても、
”憑依されているということに気付いていないフリ”をしながら
間接的に隆一郎を苦しめる”仕返し”を繰り返したー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーおぉい…またかよー」
その日も、由美に憑依した隆一郎は、
由美が腹痛を起こしていることに気付いて、
うんざりとした表情を浮かべたー。
「ーーーーくそっー由美ちゃん、最近、体調悪すぎだろー」
由美に憑依している隆一郎は、そう言葉を口にしながら
胸を揉み始めるも、
「ぐぐ…こんな状態じゃー、満足に楽しめねぇ」と、
表情を歪めるー。
悔しそうに鏡を見つめる由美に憑依した隆一郎ー。
由美に憑依できているという事実に改めてドキッとするー。
しかし、”こんな状態”では、
”憑依”しても楽しめないし、
それどころか、最近は憑依することが苦痛になりつつあるー。
由美の代わりに腹痛と戦ったり、吐き気と戦ったり、
この前は睡魔と戦わせられたし、激しい筋肉痛や
花粉症地獄も体験することになってしまったー。
「ぐぬぬぬ…どうして俺がこんな目にー」
由美の身体で、鏡に映る由美の姿を恨めしそうに見つめるー。
がー、そうこうしているうちに、腹痛が限界になってきて、
渋々と由美の身体でトイレの方に向かっていくー。
「ーーくそっー…」
”憑依”していることに気付かれないようにと、
慎重に憑依している隆一郎は、
どんな状態でも、それに耐えて、痕跡を消すようにしていたために、
トイレもしっかりと済ませて、
その日の”状況”がどんな状況であれ、それに耐えることしかできなかったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーー」
由美は映像を確認しながら、
”わたしの身体を勝手に使っているやつ”が苦しむ様子を見て、
満足そうに微笑んでいたー。
”仕返し”ー
それができてスカッとしたー。
「次はー…どうしようかなぁ」
由美は”次のネタ”を考えながら、
少しだけ笑みを浮かべると、
”それにしても、わたしに憑依してるのー”誰”なんだろうー?
それとも、やっぱり幽霊ー?”と、
首を傾げながら、「あ、大学に行く準備しないと」と、
そう言葉を口にしたー。
大学に到着すると、
同じ大学に通う友人・志穂から、
「最近、寝不足は大丈夫ー?」と、そう心配された由美は、
笑いながら答えるー。
「原因が分かったから大丈夫ー」
とー。
「ーーえ?原因分かったんだ! やっぱり夢遊病?」
志穂がそんな反応をするのを見て、
由美は「ーう~ん、似たような感じかなぁ」と、
笑いながら誤魔化すような言葉を口にしたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その”次”の憑依される日ー…
由美は翌朝、目を覚ますと
映像を確認しながら、戸惑いの表情を浮かべたー。
”憑依”
されなかったのだー。
映像の由美は、普通に寝ているままで、
今までのように勝手に動き出すことはなかったー。
せっかく、”ある仕掛け”をしておいたのにー…
由美はそう思いながら
「まぁ、憑依されなくなったならいっかー」と、
満足そうに笑うー。
そしてー、”次”の憑依されるタイミングにも、
”その次”の憑依されるタイミングにも
由美が憑依されることはなかったー。
憑依する度に、体調が悪かったりする由美を前に、
憑依している隆一郎はいい加減うんざりしてしまい、
由美に憑依するのをやめたのだー。
結果的に、由美は”わたしに憑依してる相手”に
仕返しを繰り返したことで、相手の正体に気付かぬまま
相手を”撃退”することに成功したのだったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1か月後ー。
「ーーあ、由美~!」
友人の志穂が、昼食を食べていた由美の元にやって来るー。
由美は「志穂ー」と、そう言葉を口にしながら
顔を上げると、少しだけ困惑したような表情を浮かべたー。
「ーー大丈夫?疲れてるみたいだけどー」
由美が心配そうにそう呟くと、
志穂は「あははー…」と、少し困った様子の笑みを浮かべるー。
そして、志穂は少し迷ってから
「ー今度は、わたしが最近、寝ても疲れが取れなくなっちゃってー」と、
そんな言葉を口にするー。
「ーえぇ…?」
由美は困惑した表情を浮かべながら、
”えー?もしかして、今度は志穂が憑依されてたりするの?”と、
心の中で考えるー。
一瞬、”わたしも好き放題されていた”って知られちゃうしー、
それは恥ずかしいなぁ…、と心の中で思ったものの、
それでも、友達のことを考えて、由美は言葉を口にしたー
「ーそれってさー、もしかしたらわたしの時と”同じ”原因かもー」
とー。
「え?」
寝不足気味の志穂が首を傾げるー。
そんな志穂に対して、由美は自分が憑依されていた頃のことを
告げるのだったー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
数日後ー
「へへへへへ♡ 志穂ちゃんは健康だしー
喘ぐ声もエロイしー最高だぜー」
由美から、志穂に鞍替えしていた隆一郎は何も知らずに
志穂に憑依して、今日も欲望を楽しみ始めるー
由美からアドバイスを受けた志穂が
カメラを設置したことに気付かずにー…
おわり
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コメント
憑依する側の方が撃退されるお話でした~!★
なんだか、どこか抜けている憑依人ですネ~笑
お読み下さりありがとうございました~~!!

コメント
間抜けな憑依人ですネ笑
由美も自分のカラダを下剤や酔ってる状態にすしてるから由美自身もカラダにダメージありますよネ笑
感想ありがとうございます~~!★
0時(憑依される時間)直前に調子が悪くなるように仕向けているので、
本人に残るのは、翌朝に残っているダメージぐらいですネ~笑