悪の組織・ブラックシップの
女体化怪人によって、人類は女体化させられていく…
その先に待つ運命はー…?
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「ーーーーはははは… ははははは
この身体は気持ちいいですよー」
メイド服を身に着けて
嬉しそうに自分の胸を揉んでいるのは、
悪の組織ブラックシップと戦っていたはずの
ヒーロー・Jだったー
「な…何があったのだー!?」
常田(とこだ)総理大臣が困惑した様子で叫ぶー。
ヒーロー・Jが、突然悪の組織との戦いをやめて、
自分の家に籠るようになったと聞かされた総理大臣は、
Jの家をSPと共に訪れていたー。
だが、そこにいたのは、メイド服姿の美少女ー
”女体化したJ”だったー。
しかも、彼、いや、彼女は
嬉しそうに自分の胸を揉んでいて、
かつてのヒーローの面影は、もはやそこには
存在していなかったー。
「人々を女体化させている怪人は突き止めたんですがねー…」
Jは、メイド服姿のまま立ち上がると、自虐的に笑いながら
ティエスとの戦いを振り返ったー。
女体化怪人・ティエスの居場所を突き止めたJは、
ティエスに戦いを挑んだー。
”女体化自体への対策”が見つからずとも、
このティエスを葬り去れば、
ひとまず女体化は止まるー。
そう判断し、ティエスを仕留めるべく、戦いを挑んだー。
サーベルを武器に応戦してきたティエスは
それなりの実力者だったが、それでもJの敵ではなく、
Jはティエスを追い詰めたー。
だが、謎のピンク色の液体が放たれー、
それを浴びてしまったJは、女体化してしまったー。
そう、戦いを振り返ったJ-。
すると、常田総理大臣が困惑しながら言い放ったー
「君ともあろうものが、相手の液体を避けられずに
浴びたというのか?」
その言葉に、Jは苦笑いするー
「えぇ、まぁ…
やつはもう戦闘不能に近い状態でしたしー
これ以上の反撃はないと、少し油断していましてー」
笑いながら綺麗な髪をいじり、嬉しそうにするJー。
「ーなんてことだー
ブラックシップと戦える数少ない存在だった君が、
そんな油断をするとはー…
もしも、もしも相手の怪人が発射した液体が
猛毒だったら、君は今頃死んでいたのだぞ!?」
常田総理大臣がそう言うと、
Jは苦笑しながら「まぁ、そういうことになりますねー
女になるだけで済んで良かったですよ」
と、言葉を口にしたー。
「ーそれで、その怪人はどうしたのだ?」
常田総理大臣が言うと、Jは照れくさそうに
「逃げられました」と答えたー。
”いきなり女になった”
その状況では満足に身体を動かせずー、
自分の必殺技も何も使えなくなりー
その隙に反撃を受けて、
女体化怪人・ティエスの逃亡を許してしまったのだー
「まぁ、この身体じゃ俺はもう戦えませんー
今迄のトレーニングが何も役に立たないー。
最初から俺が女だったなら
十分戦えたでしょうけどー
性別が変わるとー…身体の感覚ひとつひとつが何もかも変わってー
正直、もう戦える気はしませんね」
Jはそこまで言うと、
「まぁ、総理も余生を楽しみましょうー。
人類全てが女体化しても、今の世代の我々は楽しめるんですから」
と、メイド服姿で立ち上がり、鏡の前でポーズを決めながら
自撮りを始めるー
「ーーー」
常田総理大臣は唖然とするー。
「ーー君には、失望したよー」
そう言い放つと、
鏡にキスをしながら嬉しそうにしている”女体化したJ”を見つめながら
深々とため息をつきー、
そのままJの家を後にしたー。
確かに、女体化したことで
身体の感覚が変わって今まで使っていた”技”が出せなかったり、
体力面や運動能力の部分で違和感があり、
戦える状況ではないのかもしれないー。
だが、あそこまで”堕ちたヒーロー”になってしまうとはー。
常田総理大臣はそう思いながら
SPと共に車に乗り込むー。
しかしー
”SPの一人”の目が赤く光っていることに
常田総理大臣は気付かなかったー。
悪の組織・ブラックシップの三大幹部の一人
”クィーン・ツー”
彼女は、他者に変身する力を持つー。
その力で、総理大臣のSPに変身し、
情報を探っていたのだー
”ーーー出番よ”
常田総理が車に乗り込んだのを確認すると、
”クィーン・ツー”が、そう呟くー。
そして、それを合図に出現した
女体化怪人ティエスが、他のSPたちを、
そして常田総理大臣本人を、
次々と女体化させていくのだったー。
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「ーー中村(なかむら)お前、まだ女になってないのかよ?」
とある学校ー
優しそうな雰囲気の美少女からそう言われた
男子高校生・中村 悟(なかむら さとる)は、表情を歪めたー。
「ークラスで男なの、お前だけだぜ?」
クラスメイトの美少女が、そんな言葉を言い放つー。
既に人類の女体化は9割以上進んでいるー。
このクラスでも、男なのはこの悟、ただ一人だったー。
「ーーお前も女になろうぜ?
へへー
この身体、本当に気持ちイイんだからー」
美少女がそう言うと、
悟は「お前みたいな変態が、そんな可愛い姿になるなんて、
頭がおかしくなりそうだよ」と、冗談を口にするー。
相手の美少女が「へへへー、俺は女子の方が適正があったってことだな!」と
笑うのを見て、悟は「俺はこのままでいい」と、だけ言うと
気まずそうに立ち上がるー。
”はぁー。
どうしてこんなことに。
弟も女になっちゃったしー、
それにー…”
呆然とする悟ー。
人類の女体化は進み、
もう”男”は数えるほどしか残っていないー。
女体化怪人・ティエスは当初、
凶悪犯らを利用して、人々を女体化させていたー。
最初は主に”女になりたい”願望をある者などを狙い、
女体化を進めー、
その後は、女体化した人間たちを使い”女体化はいいぞ!”というような
風潮を広めていき、さらに女体化を拡散させたー。
しかし、当然のことながら全ての男が女になりたいと
思っているわけではないー。
希望者と、何となく流れで女体化する道を選んだ人間ー
それらの女体化が終わってからは、
人類の女体化の進捗がほぼ停滞したー。
が、当然、女体化怪人・ティエスは
最初から”ある程度のところまで行ったら、女体化率の上昇は止まるだろう”とは
計算していたー。
”女体化を望まない人間は”無理やり女体化させてしまえばいいー。
残る人間のことは、強引に女体化させていくティエスー。
悟のように”身を隠しているわけでもない”人間も
まだ多少は残っていたが、
悟がティエスに狙われるのも、時間の問題だったー。
”見つけたー”
ふと、そんな言葉を囁くー。
ブラックシップ本部ではー、
三大幹部の一人、”ダーク・スリー”がそう呟いたー
”ダーク・スリー”の能力は
”サーチ能力”ー
あらゆるものを見つけ出すことができる能力で、
それは、人間とて例外ではなくー
”まだ女体化していない人間”の居場所を突き止めては
それを、女体化怪人・ティエスに送信し、
ティエスか、あるいはティエスに従う女体化した凶悪犯たちが
その場所に向かい、男を女体化させる行為を
繰り返していたー。
「ーーーこの学校にもまだ男がいやがったかー」
そう呟くティエス。
そう、とある学校のとあるクラスで
”唯一”男子として過ごしていた悟も、
今日、ついに怪人たちのターゲットとなってしまうのだったー。
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「ーちょっと、いいかしらー」
妖艶な雰囲気の女子高生に声を掛けられた悟は
ドキッとしながらも「え?あ、はいー俺ですか?」と
自分を指さすー
「えぇ」
妖艶な雰囲気の女子高生は、静かに頷くと
心の中で笑みを浮かべたー。
ブラックシップ幹部の一人”クィーン・ツー”が変身している
偽の女子高生ー。
そうとも知らずに、悟が彼女に近付いていくとー
彼女は、女体化怪人・ティエスが作り出した
女体化液を、悟に注射しようと、それを取り出したー
「ーー!!!」
咄嗟に注射器を振り払う悟ー。
注射器が吹き飛び、クィーン・ツーが変身していた女子高生が
表情を歪めるー
「ーい、い、いきなり、何をするんですか!」
悟が叫ぶと、クィーン・ツーは隠すことなく正体を現し、
笑みを浮かべたー
「あなたも女になりなさいー?
周囲はもうみんな、女になってるー
男なのは、あなたぐらいよー」
そんな言葉に、悟は「ふ、ふざけるな!」と、叫びながらも
後ずさりをするー。
「私たちはねー
別にあなたたち人間を殺そうってんじゃないのー。
ただ、”女”にしたいだけー。
ふふ、どう、優しいでしょう?」
クィーン・ツーの言葉に、
悟は表情を歪めるー。
「ー最初は…人殺しだってしてたくせに!」
悟は叫ぶー。
悟の友達は、かつて”女体化怪人”がやってくる前に、
ブラックシップの怪人に殺されているー。
「ーーそうー。だからわたしたちも反省したのー
もう、人殺しはしないって」
嘘を連ねるクィーン・ツー。
しかし、悟は叫ぶー
「じゃあー、何のために俺たち人間を女にしてるんだ!言ってみろ!」
とー。
「ーーーー」
クィーン・ツーが表情を歪めて口を開こうとするー。
その時だったー。
悟が学校の鞄を、思いっきりクィーン・ツーの顔面に叩きつけてー
その隙に走り始めるー
「待ちなさい!ー
くそっ…!このガキがぁ…!」
感情的になったクィーン・ツーが悟の後を追うー。
しかし、悟は小さい頃、このあたりでよく友達と悪戯をしていた
経験を活かしー、”たくさんの隠れ場所を知っている”神社に逃げ込むと、
そのままクィーン・ツーをやり過ごしたー
「ふぅー…子供の頃の悪さが役に立つなんてー
なんか複雑な気分だなー」
悟はそう呟くと、自分のズボンの上から股間を見つめるー。
別に、変な意味ではないー。
「ー俺はー…あんな奴らの言いなりになんてならない」
”女が嫌い”とか、そういうことではないー
男であることに、特別強いこだわりがあるわけではないー。
だがー、
それでもあんな悪の組織の言いなりになるのは
気に入らなかったー。
例え、全人類が女になっても、俺は男で居続けるー。
そう思いながら悟が歩き出そうとしたその時だったー。
背後から突然、悟は何者かに口を塞がれるー…
もがく悟ー。
悟はそのまま意識を失いー、
どこかへと運び込まれてしまい、
消息を絶ったー。
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「ーはぁ…はぁ… たまらない…」
”ヒーロー”として、ブラックシップとの戦いを
続けてきた”J”ー。
しかし、ブラックシップによって女体化させられてしまったJは、
女体化して以降、コスプレを楽しんだり、
エッチなことを楽しんだり、繰り返し繰り返し、
そんなことばかりをしていたー。
かつての”ヒーロー”の面影はもうないー。
元々”ブラックシップ”の怪人たちは、通常兵器で傷付けることは難しく、
倒すためには”J”の力が必要だったー。
だが、ブラックシップ自体、”少数精鋭”なのか、
母星から人員削減でもされているのか、それほど大人数ではないため、
Jの活躍と、各国の奮戦により、その暗躍は抑え込まれて来たー。
がー、女体化してやる気をなくしたー…
あるいは欲望に取りつかれたJが、ブラックシップとの戦いを
やめてしまったため、
ブラックシップは”女体化計画”を好き放題推し進めたー
そして、ついにー
「生体反応のある男は、それで最後だ」
サーチ能力を持つ幹部、ダーク・スリーがそう呟く。
”ククククー協力、感謝する”
女体化怪人・ティエスは、通信でそう答えると、
”最後の男”を追い詰めてー
そして、女体化させたー。
この日ー、人類は全て”女”になったー。
悪の組織ブラックシップは、後は”待つだけ”で、
人類を壊滅させることができる、そんなところまで
やってきてしまったのだったー。
③へ続く
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コメント
完全に女体化してしまった人類…!
でも、物語はまだあと1話続くのデス…!
逆転?それとも破滅?
ぜひ楽しんでくださいネ~!
今日もありがとうございました~!

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