<女体化>恐怖!女体化怪人の人類絶滅計画①~始動~

宇宙からやってきた悪の組織”ブラックシップ”

彼らは地球上の人類だけを殲滅し、
地球をそのまま、自分たちの住む星に変えようと画策していたー。

そんな中、ブラックシップに所属する怪人の一人が、
悪魔のような計画を考案するー。

それは”人類を女体化させてしまえば子供が生まれなくなり、人類は絶滅する”
と、いうものだったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーく、くそっ…こうなったらー…!」

爆弾怪人”フュージョンボマー”が、苦しそうな表情を浮かべて、
”人類を守るために立ち上がった”謎のヒーロー・J(ジェイ)と戦いを続けていたー。

「ーーブラックシップ!
 貴様らが何度、悪の計画を企てようとも、
 その都度俺が貴様らの前に立ちはだかり、
 貴様らの計画を打ち砕いてやる!」

ヒーロー・Jがそう宣言しながらフュージョンボマーを指さすと、
フュージョンボマーは”ほざけ!”と、叫びながら
爆弾を手に、Jに投げつけたー。

だがー、Jは、爆風の中から空中に飛び上がるとー、
武器としているスティックを手に、
それをフュージョンボマーに叩きつけて、さらに強烈な蹴りを食らわせたー

近くの岸壁に叩きつけられてそのまま爆発ー、
フュージョンボマーはこの世から消え去ったー。

”ーーーーーー”

その様子を”本部”から見つめていたのは
ブラックシップの幹部の一人、”ダーク・スリー”ー。

「チッ…」
表情を歪めながら、ダーク・スリーは
「おのれ…」と呟くー。

地球を侵略すべくやってきた悪の組織・ブラックシップ。

人類から”宇宙の黒船”として恐れられている存在ではあるものの、
実のところ、侵略は上手く行っていなかったー。

当初の計画ではもっとスムーズに人類を壊滅に追いやり、
地球を占領しているはずだったのだが、
謎のヒーロー・Jの登場や、
各国の警察や軍隊が想像以上の抵抗を見せることにより、
”長期的な計画”を余儀なくされていたー

”ブラックシップ”の母星にいる”皇帝”には当初
1年ほどで占領が完了すると報告してしまっていた
ブラックシップー。

だが、その計画を10年に修正させられるなど、
苦戦が続いていたのだー。

「ー力だけじゃ、人類を滅ぼすことはできないよ」
もう一人の幹部ー、”蛇女”とでも言うべき
”クィーン・ツー”が、揶揄うようにして言うー

「ー貴様こそ、似たようなものであろうが」
ダーク・スリーが不満そうに呟くー。

ダーク・スリーの計画は今回の爆弾怪人による爆破計画もそうだが
武力一辺倒ー。
しかし、策謀を張り巡らせるクィーン・ツーの方も、
同じく失敗続きで成果は上がっていない。

ブラックシップの指揮官である、”コマンド・ドリー”も、
そんな二人の失敗にため息をつくばかりだったー。

だがー、
そこに、”母星”から送られて来た新たな怪人が姿を現したー。

「ーへへー
 前線の幹部殿はそろいも揃って無能ばかりだな」

笑いながら姿を現したその怪人は、
三人の幹部を見つめながら挑発的な言葉を投げかけたー。

ダーク・スリー、クィーン・ツー、デビル・ワンー
三大幹部はそれぞれ怒りの言葉を口にするー

「ーそれほどまで大口を叩くということは
 貴公には余程の策があるのであろう?
 申して見よ」

幹部の一人、デビル・ワンが不満そうに呟くと、
母星から派遣された怪人は笑みを浮かべたー。

そして、その様子を見ていた
ブラックシップの指揮官、コマンド・ドリーのほうに視線を送ると、
母星から派遣された怪人は指を1本立てたー。

「ーーーこれだけ時間を貰えれば100%、人類を絶滅させることができます」

そう、宣言するー。

「ー1か月で人類を全滅させるだとー?」
コマンド・ドリーがそう言うと、怪人は穏やかな笑みを浮かべたー

「いいえ、100年ですー」
とー。

「ー100年!?」
「ふざけるな!」
「ー無能は貴様だろうが!」

三大幹部が、母星から来た怪人が”100年”も人類殲滅にかかると
宣言したことで、不満をぶちまけるー。

だが、母星から派遣された彼ー…
”女体化怪人”ティエス”は、不気味な笑みを浮かべながら呟いたー。

「ーーー100年あれば、100%人生は壊滅するー
 まぁ、俺に任せておけよー」

とー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーー皆さん”この薬”は、飲むだけで女体化することができる
 夢のような薬ですー。

 しかもー、ご覧ください!」

優しそうな雰囲気のメイド服姿の女性が、
広場でそんなことを言いながら、人を集めていたー。

隣に立っているサラリーマン風のおじさんに”薬”を渡すー。

そのおじさんが薬を飲むと、おじさんはたちまち、
”美少女”に変わりー、
「うわっ!す、すげぇ!」と、嬉しそうに叫んでいるー。

「ただ、女の子になるだけではなくて、
 このように、どんな姿の人でも美少女になれちゃうんです!」

メイド服姿の女が嬉しそうに、そうアピールしていたのはー
”女体化薬”ー

その薬は、飛ぶようにして売れていきー、
”女になりたい”と望む者やー、
今の人生に不満を持つ者を中心に、普及したー。

「ーーークククククク」
メイド服姿の女は笑みを浮かべるー。

彼女はー
女体化怪人”ティエス”の協力者ー。

ティエスは人類を壊滅させるために
”人類全てを女に変えてしまう”ことを提案したー。

そうなればー、人類は”繁殖”することができなくなり、
今、生きている人間が全員寿命を迎えれば
それで絶滅するー、というシンプルながら恐ろしい計画だー。

こうすることにより、ヒーロー・Jを倒す必要すら無くなり、
”ブラックシップ”は被害0のまま、
人類を手っ取り早く壊滅させることができるのだー。

ティエスは手始めに逃亡中の凶悪犯罪者数名に接触ー
自らの触手で、凶悪犯罪者を”女体化”させた上で
取引を持ち掛けたー。

”その姿なら、もう逃げる必要もないだろ?
 その代わり、一つ手伝ってもらいたいことがあるー”

とー。

凶悪犯罪者たちのほとんどは、ティエスに協力したー。
従わなかったものは、その場で処分したー。

それが、ティエスの体液から作り出した”女体化薬”を
他の人間たちにとにかく広めることー。

女体化薬を配っているこのメイド服の女は、
そんな”ティエスに女体化させられた凶悪犯”の一人だー。

「へへへへへ しっかし、あの化け物も最高だよなぁ
 俺たちにこんなエロイ身体を与えてくれた上にー、
 こんな面白い玩具までくれたんだー」

メイド服の女が胸を揉みながら
”仲間”と共に談笑するー。

今日はー
”女体化薬”の補給のために女体化怪人・ティエスに
指定された場所にやってきていたー。

そこに、ティエスが現れるー。

「諸君、ご苦労だったー
 これからも頼むぞ」

そう言うと、補給用の女体化薬を
”女体化した凶悪犯”たちに配っていくー。

メイド服姿の女は女体化したい希望者を中心に薬を配る方法で、
女体化を進めているが、
他の凶悪犯たちは、それぞれ別の方法で女体化を進めていて、
”強引に女体化薬”を手当たり次第使っている者もいれば、
ナース服姿で”献血”を偽り女体化薬を注射して、女体化を
進めている者もいるー。

「手段は問わないー。
 これからも、とにかく男どもを女にしてやるんだー」

女体化怪人・ティエスはそう言うと、
笑みを浮かべながらその場を後にしたー。

”ククククー人類全てを女に変えたら
 あとは俺たちは眺めているだけでいいのさー
 人類は、勝手に滅び去るー”

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

数か月後ー

あっという間に人類は、”女性”が大半を
占めるようになっていたー。

当然、各国の政府はその状況を把握ー
対処にあたろうとしていたが、
”そもそも女体化を望む者”もいる上に、
”男は絶滅するべき!”と、ブラックシップによる女体化計画に
賛同する人々がブラックシップの活動に力を貸し、混乱はさらに拡大していたー。

当然、社会への影響も甚大でー
女性が爆増したことにより、様々な場所で
悪影響が起きつつあったー

頭を抱える総理大臣ー。
だが、そこに謎のヒーロー・Jがやってくる。

「J…」
総理大臣がそんなJに気付き、振り返るー。

Jの正体はー
ブラックシップに家族を殺された男ー。
元々は新薬などを開発する研究所に勤務していたが、
家族を殺されたことで復讐を決意ー。
その研究所で得た設備と技術を駆使して
自らにあらゆる新薬を投薬ー、
人間離れした力を身に着けて
悪の組織・ブラックシップとの戦いを続けているー。

「ーーー総理ー。やつらの計画は恐らく、
 人類を全て女に変えることでしょう」

Jが言うと、
総理大臣は半笑いで、「そんなことをして、何になると言うのだね?」と、
声を上げるー。

「お分かりになりませんか?」
Jは、うすら笑みを浮かべながら総理大臣のほうを見るー。

「ーーー人間を全員女性にしたところで、なにがー…?
 ブラックシップは地球上でハーレムでも作るつもりかー?」
総理大臣がそう言うと、
Jは首を横に振ったー

「いいえー。
 子供が生まれなくなるんですよー。」

その言葉に、総理大臣は表情を歪めるー

「つまり、われわれ人類は今の世代で滅亡するー
 そういうことです」

その言葉を受けて呆然とする総理大臣に対し、
Jは「とにかくできる手を全て打ち、やつらを処理してください。
手遅れになる前に」と、言い放つと、そのまま振り返って
外に向かおうと歩き出すー。

「君はどこへー」
総理大臣が言うと、Jは立ち止まったー

「ヒーローとして、ブラックシップの奴らを排除するー
 俺のすべきことは、それだけです」

そう言いながら立ち去っていくJー。

現状、ブラックシップの怪人と戦うことができる数少ない手段が”彼”だー。

怪人は彼に任せ、こちらはこちらで出来ることをやっていくしかないー。
そう思いつつ、なんとか女体化計画を阻止しようと、
総理大臣は困惑の表情を浮かべつつ、動き出したー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーークククク」
女体化怪人・ティエスは笑みを浮かべていたー

”報告を総合すれば、既に人類の
 7割ほどは女になったー
 このまま順調に進めば、10割に達するのも、時間の問題だろうなー”

そう思っていると、ティエスは背後に気配を感じて振り返るー

「ーお前が、人々を女性に変えている怪人だな!」
Jが叫ぶー

ティエスは少し意外そうな表情を浮かべると
「へぇ…思いの他、俺にたどり着くのが早かったな」と、笑みを浮かべるー

「ーこれ以上、貴様たちの好きにはさせん」
Jの言葉に、ティエスはニヤリと笑うとサーベルのようなものを出現させて
笑みを浮かべるー

「我が力は女体化のみに非ずー
 貴様は俺が自ら打ち取ってくれようー」

サーベルを持って突進してくるティエスー。
Jはそんなティエスの攻撃をかわし、
強烈な蹴りを彼に叩きつけるー。

それでもティエスはひるまずにニヤリと笑みを浮かべるー。

”ククククー
 こうしてる間にも、男どもは着々と女になって行ってるー
 もう、動き出した破滅の時計の針を止めることはできないのさー”

Jとティエスの戦いは続くー。

だが、やがて、Jの強烈な必殺技がティエスに叩きこまれて、
ティエスはそのまま苦痛の表情を上げながら、地面に叩きつけられたー

「ぐがっ…お、思ったよりもやりやがるー…」

Jは、そんなティエスにすかさず追い打ちの攻撃をかけようとするー。

しかしーーー
突然、ティエスの身体から触手が伸びー、
そこからピンク色の謎の液体が大量に放出させたー

「ーーな、なんだこれは?!」
ピンクの液体を浴びたJは、すぐに身体に異変を感じるー

「クククククー」
よろよろと立ち上がるティエスー。
ティエスは、Jを指さしながら勝ち誇った表情で笑みを浮かべたー

「ーこれで貴様も今日から女だー」
とー。

「ーー!!!」
Jは、身体に次々と異変が起き、自分の胸が膨らみー、髪が伸びー、
身体つきが変わっていくのを感じるー。

「ーき、貴様ー!」
声も一気に可愛らしい声になっていくー

「ーククククククー
 ”その慣れない身体”でちゃんと戦うことができるかな?」
ティエスはそう言い放つと、Jに向かって再びサーベルを手に
攻撃を仕掛けて来たー

・・・・・・・・・・・・・・・・・

人類の8割が女になったー。

女体化怪人・ティエスによる計画は着々と進むー。

人類は、今、新たな侵略方法による脅威に晒されていたー。

②へ続く

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コメント

人を女体化させる力を持った怪人による侵略のお話ですネ~!

以前、宇宙人による女体化侵略のお話も書きましたが
それとはちょっと違う感じにできれば、と思います~!☆

続きはまた明日デス…!

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