夫が残した3000万円もの借金ー。
それを返済できなければ、娘を一人ずつ奪っていくと
宣言する金貸しの男ー。
奪われていく娘を前に、母は…?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ー約束通りー、お前の娘は”ちゃ~んと笑ってる”だろー?」
乗っ取られた綾乃は笑みを浮かべながら
そう言葉を口にしてー、自分の顔を指差すー。
綾乃の顔は、心底嬉しそうに笑っていたー。
「ーお、お母さんー…ど、どういうことー…?」
次女の若菜がそう言葉を口にすると、
三女の美波は「お…お姉ちゃん…?」と、
心配そうに長女・綾乃の方を見つめるー。
「ごめんなさい…ごめんなさいー」
母・温子は心底悲しそうにそんな言葉を口にするー。
”「わたしもバイトの時間増やして、
少しでも力になれるようにするから、
だからそんな顔しないでー ね?」”
修吾に脅されて、気持ちが落ち込んでしまっていた母・温子を
事情も知らずに優しく励ましてくれた長女・綾乃のことを思い出すー。
綾乃はとてもしっかり者で、
妹の若菜、美波の二人をとても可愛がって、
面倒もしっかりと見てくれていたー。
それなのにーー
「ーーこんなにエロい身体があれば、この先、
この身体がダメになるまでに1000万は稼げるだろうさー」
綾乃は嬉しそうに自分の胸を触りながら、
邪悪な笑みを浮かべるー。
そんな様子に、心底困惑した表情を浮かべながら、
次女・若菜は言うー。
「ねぇ、お母さんー
どういうことなのー?
ねぇっ…!」
若菜が、母・温子に向かってそう叫ぶと、
母・温子は泣き崩れていて返事をすることもできないー。
そんな様子を見つめながら、乗っ取られてしまった長女・綾乃は
ニヤッと笑うと、
言葉を口にしたー
「お前の姉の身体は”俺”が頂いたってことだよー」
邪悪な笑みを浮かべる綾乃ー
姉・綾乃が絶対に浮かべないような表情と、
絶対に言わないような言葉遣いー。
「ーーーお、お姉ちゃんのーー…か、身体をー…?」
呆然とする次女・若菜ー
三女の大人しい性格の美波は、泣き崩れた母・温子に駆け寄りー、
温子を支えているー。
そんな様子を見つめながら、
綾乃はニヤッと笑うと、
「ーそこの母親はお前たちには説明してなかったみたいだけどさぁ、
お前らの父親には”借金”があったんだよなァー…
それもーー…”3000万”という莫大な借金だー」
と、ケラケラと笑うー。
「ーーさ、3000万ー…?」
次女・若菜がそう叫ぶと、綾乃は「そうさ」と、笑うー。
「でーー
期日までに1000万ずつ返すように言ったんだけどよー
その母親は返すことができなかったー
だ・か・らー この身体を頂いたんだよ!ははははははっ!」
綾乃の顔が歪んでしまいそうなぐらいに
悪意に満ちた表情を浮かべると、
次女の若菜は怒りの形相で、綾乃の腕を掴むー。
「ーお姉ちゃんを返せ!」
負けず嫌いで活発な若菜は、臆せず乗っ取られた綾乃に立ち向かうー。
「ーーえへへへー痛いよ?若菜ー」
綾乃がニヤニヤしながら言うー。
それでも、若菜は怒りの形相を浮かべたまま言い放つー。
「ーこれ以上、お姉ちゃんの身体で変なことしたらー
あたしが絶対に許さないー」
とー。
気迫に満ちた若菜の様子に、綾乃はニィッと笑うと、
「ーー痛いって言ってるだろ?」と、そう言いながら
若菜の腕を振りほどいて、逆に背後に回って
若菜の腕を掴んだー
「ーうっ…」
苦しそうに声を上げる若菜ー
「ーやめて!!若菜に手を出さないで!」
それに気づいた母・温子が必死にそう叫ぶと、
乗っ取られている綾乃は、笑みを浮かべたまま続けたー。
「ーーーお前の姉の手で、お前の骨を折ってやろうか?」
次女・若菜を脅迫する綾乃ー。
「ーーお姉ちゃんー…目を…目を覚まして!」
若菜はニヤニヤしながら、こちらを見ている綾乃に向かって
必死にそう呼びかけるー。
けれど、皮にされて乗っ取られてしまった綾乃に、
そんな言葉は届かないー。
「ーーーーーわたしは、正気だよー?
わたしは正気で、若菜の腕をへし折りたいのー」
綾乃は若菜に顔を近づけながらそう囁くー。
「ーーゆ…許さないー
あたしが絶対、あんたをお姉ちゃんから引きずり出して
ぶん殴ってやるから!」
若菜が涙目でそう叫ぶと、
綾乃はケラケラと笑いながら、若菜の腕を掴む手に、
力を込めていくー。
そしてーーー
「ーーやめて!!!!」
「ーーーいやああああああ!」
三女の美波と、母・温子がそれぞれ叫ぶー。
がーー
突然、若菜の腕をへし折るために力を込めていた
綾乃の手から”力”が抜けるー。
「ーー!?」
腕が離されて、驚いた表情を浮かべる若菜が
綾乃の方を見つめるー。
一瞬、”お姉ちゃん”が正気を取り戻したのかと思ったー。
けれど、違ったー。
「ーーへへへー
折るわけないだろー?
”大事なスキン”になるんだからー」
綾乃はそう言葉を口にすると、
若菜から離れるー。
正気に戻ったわけではなくー、
最初から若菜の腕を折る気はなかったのだー。
”どうせー、最後には三姉妹全部頂くんだー
これから俺たちの身体になる身体を
痛めるわけには、いかねぇからなー”
綾乃はそう心の中で考えると、
茫然とした様子の母・温子を見つめたー。
「次は、10日だー。
今度こそ1000万を用意しろー。
そうでなければー」
綾乃は、三女の美波の方を指差すと、
「次は、そいつを頂くー」と、
そう言葉を口にするー。
「ーーーーー…絶対にーイヤ」
美波がそれだけ言うと、
綾乃はクスクス笑いながら、
「乗っ取られる側が嫌だと思っていようが、
受け入れていようが、そんなことは関係ねぇ!」と、
そう叫ぶと、乗っ取った綾乃の身体で胸を揉みながら
「なんだってできるんだよ!俺の意のままに!」と、
笑いながら、温子・若菜・美波の三人を挑発したー。
「ーーーじゃあなー
あ、そうそうー、こいつはこれから
”夜のお仕事”で使わせてもらうからなー
お前たちも会いたきゃ、会いに来てもいいんだぜー?
へへっー」
綾乃はそれだけ言うと、そのまま立ち去っていくー。
若菜が後を追いかけようとするも、
少し先に待機していた車に乗り込んだ綾乃は、
若菜に挑発的に手をあげながら
「ーはははっ!ま~たね~!」と、手を振って
そのまま車に乗って走り去っていったー。
「ーーーーーー…お姉ちゃんー」
姉・綾乃が奪われてしまったことにショックを受ける若菜ー。
しばらくすると、三女で、妹の美波がやってきて
「ーーー…お姉ちゃんなら、大丈夫だよー」と、そう言葉を口にすると、
「ー絶対、お姉ちゃんを取り戻そうー」と、
物静かな美波にしては珍しく、怒りを滲ませながら
若菜にそう言葉を口にしたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
残された若菜と美波に事情を説明する母・温子ー。
父親が借金を残していたことー、
その借金は3000万円であること、
少し前からあの男ー…修吾が接触してきていたことー、
みんなには心配を掛けたくないと、どうにか一人で対処しようとしてしまったことー、
それらを全て、丁寧に説明したー。
「ーーーーあたしたちにもっと早く
言ってくれればよかったのにー」
次女の若菜が少しだけ不満そうに言葉を口にするー。
「ーーでも、お母さんの気持ちも分かるよー」
三女の大人しい性格の美波はそう言葉を口にすると、
母・温子は改めて、綾乃を守れなかったこと、
そしてみんなを危険に晒してしまっていることを謝罪したー。
「ーーーそんなに気にしないでー
でも、お姉ちゃんを何とか取り戻さないと」
若菜がそう言うと、
「ーー3000万なんてとても用意できるお金じゃないし」と、
そう言葉を口にしながら、心底悩んでいるような、
そんな表情を浮かべるー。
「ーーやっぱり警察にー」
三女の美波が言うー。
けれどー、母・温子は「それはダメー」と、
そう言葉を口にするー。
「ー警察に通報すればー、確かにあの男たちは
捕まるかもしれないー
でもーーー…それよりも先にー…」
温子は、取り立ての男・修吾のことを思い出すー。
”あの男の目は、警察など恐れていない目ー”
きっとー、警察に通報されても
自分たちが捕まらない”何か”があるのかー、
それともー…
”「ーそうそう、警察に助けを求めても無駄だぜー?
そんなことをすれば、”3人全員”が俺たちのものになるー。」”
修吾はそう言っていたー。
警察に相談すればー……
逆に破滅を招くことになるかもしれないー。
母・温子はそんな風に考えていたー。
一方ー、次女の若菜はそうは考えていなかったー。
”そんなのハッタリに決まってるじゃんー”
若菜はそう考えていたー。
さらにーー
”次は、お前だー”
若菜は、あの男が、三女の美波を指差して
そう言っていたことも思い出すー。
もちろん、美波のことは、とっても大切な妹だし、
長女の綾乃のような目には絶対に遭わせたくないー
けれどー、
それでも、”最悪の想定”をしなくてはいけないー。
もしも万が一、次の期日の”10日”までに
どうすることもできなかったらー、
”美波が乗っ取られるとき”が最後のチャンスだと
若菜は思っていたー。
”美波が乗っ取られたこと”を証明する
確実な証拠を手に入れるー。
美波が皮にされる瞬間ー、
あるいはあの男が、姉である綾乃を乗っ取って自慢していた時のような
そんな瞬間を”記録”できればー、
そうすれば、あの男たちに何か奥の手があったとしても
警察は動くー
若菜はそう思っていたー。
美波を囮にするつもりはないー。
”次”に狙われる美波を全力で助けるために動くつもりだー。
でも、それでも”ダメだったら”
その先のことも考えておかないといけないー。
「ーーあたしは絶対にお姉ちゃんも、美波も、お母さんも助けてー
そして、あのふざけたやつをぶん殴るのー…!」
活発ながら、時に冷静な思考もできる次女・若菜は
そんなことを思いながら、何とかお金をかき集めて、
美波を助ける方法を考え始めるー。
一方、三女の美波は、
”次に狙われるのは、わたしー”と、そう思いながら、
美波は美波で”あること”を考えていたー。
それはーーー
「ーーーーー」
美波はその日から、できるだけ刃の鋭いハサミを持って
学校に登校するようになっていたー。
”10日”ー
恐らく、狙われるとしたらその日前後だー。
”ーーー”
美波は、自分が姉・綾乃と同じように狙われた場合ー
”相手の男”の首にこのハサミを突き立ててやるつもりだったー。
”お母さんを、みんなを、そしてわたしを傷つけようとするなら
許さないー”
もちろん、美波は普段から人の命を奪うようなことを
考えているわけではないー。
でも、やられるなら、やるしかないー。
物静かな美波は、裏で怒りの炎を燃やしながら
そんなことを考えていたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーへへへへー
この女、需要が滅茶苦茶あって最高っすよ」
長女の綾乃が、色っぽい服装で煙草を吸いながら笑うー。
「ーククー
そいつには1000万以上稼いでもらわないといけねぇからな」
金貸しの男・修吾は笑いながら
仲間に”貸した”綾乃を見つめつつ笑うー。
「ーーそうそう、今度の10日はまた、”あの女”のところに
金を回収しに行くからなー
その長女の”皮”その日は貸してもらうぜー」
修吾がそう言うと、
綾乃を着ている男は「へへー分かりましたー」と、
そう言葉を口にしながら立ち上がるー。
「ーこんな夜中にどこに行くー?」
修吾が、ニヤニヤしながらそう言うと、
「へへー金稼ぎですよー今夜もホテルで男と会う約束がありましてねー」と、
綾乃はケラケラ笑いながらそう言葉を口にしたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そしてーー
”10日”がやってきたー。
温子たちは結局、300万程度かき集めるのが
限界だったー。
温子は、このお金で何とか命乞いのようなことを
するつもりでいると同時にー
”ー娘たちは見逃してくださいー、わたしが何でもするからー”と、
そう言葉を口にするつもりだったー。
「ーークククー」
長女・綾乃の皮を着た修吾が、温子たちの家の近くにやってきて笑うー。
そして、スマホを手にすると、
綾乃は笑みを浮かべながら、
仲間である”臼井 史郎”に対して電話を入れるー。
「ー金を用意できてなかったら、合図を送るー
そしたら2人目を皮にしろー」
綾乃はそれだけ言うと、史郎の”了解”という言葉を聞いてから
スマホをしまうー。
そして、綾乃が元々住んでいた、
家族が待つ家にーー
母・温子が待つ家に向かって、
静かに歩き出したー。
③へ続く
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
次回が最終回デス~~~!
家族は無事に解放されるのかどうか、
ぜひ見届けて下さいネ~~~!★!

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