<憑依>小さいからこそいいんだよ!①~貧乳を愛す男~

巨乳好きの親友に対して、
貧乳の魅力を教えようとする彼はー

”憑依”に手を染めたー。

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昼休みー

「なぁなぁ、やっぱうちのクラスで一番魅力的なのは
 誰だと思う?」

仲良し男子二人が、
クラスの女子の話題で盛り上がっているー

教室には、女子たちもいるから
大声で話すことはしないが、
二人でそこそこ盛り上がっていたー。

「---細川(ほそかわ)さん一択だろ」
仲良し男子二人のひとり、上沢 俊(かみざわ すぐる)が、そう呟くと、

「はぁ!?細川さん!?」
と、もう一人の又野 浩平(またの こうへい)が叫んだー

浩平の急な叫び声に、
教室の一角で雑談していた女子たちが
浩平のほうを見る。

「あ、い、いや、なんでもない」
浩平が、慌ててそう呟くと、俊のほうを見つめるー

「な、なんだよ?」
俊が言うと、

「いやいやいやいや、細川さんはあり得ねぇだろ」
と、浩平は、”細川さん”を全否定したー。

さっき、浩平の叫び声に反応した女子グループの中には
その”細川さん”もいるー。

細川 美咲(ほそかわ みさき)は、
優しい感じの女子高生で、
”眼鏡をかけた美少女”風な子だー

いや、風と言うよりか、本当に美少女だー。
ちょっと幼い雰囲気の顔立ちに、
穏やかで優等生な性格の
”アンバランス”さが、
俊の心を掴んで離さなかったー。

「--いやいやいやいやいや
 田代さんとか、徳野さんとかいるじゃねぇか」
浩平が言う。

「-----」
俊が、浩平のほうをじーっと見つめているー。

「--なんだよ?」
今度は浩平が、俊の視線に戸惑っていると
俊が口を開いた。

「田代さんと徳野さんって、お前さぁ…」
少しだけ苦笑いしてから、俊が続けるー

「おっぱいデカい子が好きなだけだろ!?!?!?」
とー。

「-ギクゥゥゥゥウ~!?!?!?」
浩平がオーバーリアクションな反応を示すー

田代 雅子(たしろ まさこ)
クラス一番の巨乳ー
高校生とは思えない抜群のスタイルを誇るー

徳野 千穂(とくの ちほ)
大人しくて、友達がいないような感じの子で、
自己主張を一切しないタイプの子だが、
ダイナマイトボディとも言える、身体の主張だけは激しい。

「--……ったくよぉ」
俊は、苦笑いしながらそう呟くー。

浩平はー
大の”巨乳好き”だったー。

「--細川さんなんて、まな板みたいじゃないか」
浩平が、俊が推す細川さんのことをけなすー。

「--おいおい、差別発言だぞ?」
俊が苦笑いしながら言うと、
少しため息をついてから、浩平のほうを見た。

「貧乳はいいぞ」
とー。

「--お前こそ、差別発言じゃねぇか」
浩平がそう言い返すと、

「いいや、俺は褒めてるんだ。
 貧乳のすばらしさをお前は知らない。
 貧乳こそ正義だ。
 ひんぬーを崇めろ!」

俊が大声で叫ぶー。

周囲がドン引きしているー。

浩平が、周囲の空気に気づいて、
「おい」と小声で話すと、
俊は「お前にも貧乳の良さを教えてやるぜ」と、
小声で浩平に耳打ちしたー

「-でかいほうがいいじゃねぇか」
「いいや、小さいほうがいい」
「いや、大きい方がいいね。」
「いいや、小さい方だー」

巨乳派である浩平と
貧乳派である俊ー。
そんな二人の、いつまでも平行線な言い争いは続きー
ついに、昼休み終了を告げるチャイムがなったー

浩平が座席に戻っていくー
俊はそんな浩平が、
女子の胸ばかり見ているのに気づいて
苦笑いするー

「あいつ、女子の胸、好きすぎだろ」
とー。

だが、俊は違う-
俊は貧乳の方が好きなのだ。

小さいからこそ良いのだ。
小さいからこそ、正義なのだ。
それなのに、世の中は巨乳巨乳うるさい。

と、俊は思っているー

アニメのキャラクターなんて、
作品によっては胸が大きいキャラばっかりだし、
ゲームのヒロインも胸が目立つキャラが多かったりするー

「違うだろ!
 違うだろ!!
 違うだろ!!!」

帰宅した俊は一人、叫んでいたー

俊が、大好きなゲームの最新作が
発表されて、
その登場キャラクターである
ヒロインとサブヒロイン、
悪の女幹部が発表されたー

だがー
みんな、胸の主張が激しいー

ゲーム雑誌を見つめながら俊は
「ちがうだろーーーー!!!」と
何度も何度も叫んだー

「小さいからこそいんだよ!くそっ!
 なんでみんな巨乳なんだ!?
 この世界の人類は、みんな巨乳なのかぁ!?」
ゲーム雑誌を揺らしながら叫ぶ俊ー。

浩平もそうだー。
小さいことの魅力を知らないー
小さいからこそ、
小さいからこそ、いいんだー。

「--お兄ちゃん、うるさい」

ー!

俊は、妹の小梅(こうめ)に話しかけられて、
振り返るー

「あ、ごめんごめん」

中2の小梅は、まだ胸がほとんど分からないー。

「---小梅は、そのままでいてくれよ」
俊が呟くと、
小梅が「え?何言ってんの?」と表情を歪めるー

「いいや、こっちの話さ」
俊はそう呟くと、
あることを決意したー

”世界に貧乳のすばらしさを広めなくてはならない”

とー。

そう考えた俊は、
”まずは浩平のやつに、貧乳のすばらしさを伝えないとな”と、
ネットで何かを調べ始めたー

”貧乳のすばらしさを親友に教える方法”
そう検索するー

こんなマニアックなキーワードじゃ、検索結果に
引っかからないだろうなぁ、と思いつつ、
俊が検索結果を見つめるー

するとー
”貧乳の子に憑依して、その魅力を伝えるのが一番”と
書かれたサイトが出てきたー

「HA?」
思わず、変な声が出てしまったー

だが、俊は同時に、それに興味を持ったー

「貧乳を布教せねばなるまい」
急に変な口調でそう呟いた俊は、
そのサイトを見つめ始めた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1週間後ー。

朝、浩平が登校すると、
俊が一直線で浩平のところにやってきたー

「---俺とお前の巨乳貧乳戦争に決着をつけよう」
俊が笑いながら言う。

「へ~?ついにお前も巨乳のすばらしさを
 認めるつもりになったのか?」
浩平が笑いながら言うと、

「いや」
と、笑みを浮かべる。

「---お前は今日、貧乳に屈することになる」
俊はそう叫んだー。

「へ?はは、はははははははははっ!
 俺が貧乳を好きになるわけなんてないだろ~? 
 俺はさ、しゃぶりたくなるような巨乳が好きなんだ。

 へへへ…
 お前もいい加減認めろって。

 アニメのヒロイン
 ゲームのヒロイン
 エロゲーのキャラ
 AV女優ー

 巨乳と貧乳どっちの方が多い?

 答えてみろ」

浩平が勝ち誇った様子で笑っていると
俊が鼻で浩平を笑ったー

「--貧乳の時代はこれからやってくるんだぜ」
とー。

「---」
二人の言い争いは平行線をたどるー

先日やこの日だけではなく
二人はいつも「巨乳だ!」「貧乳だ!」の言い争いを
繰り広げていて、両者とも妥協するつもりが一切ないことから、
不毛な言い争いが、常に繰り広げられているー。

だがー

「昼休み、西棟の空き教室に来い」
俊が笑みを浮かべながら言った。

「-え?なんで?」
浩平が言うと、

「そこで、お前は、貧乳に目覚める!」
と、俊が叫んだー

「ははっ!はははははっ!
 そいつは楽しみだぜ!」
浩平もそう叫ぶと、
二人は笑みを浮かべながら
それぞれ自分の座席へと戻っていったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

昼休みが始まるとすぐに、俊は”行動”を起こしたー

浩平を呼び出した空き教室とは別の空き教室に、
俊イチオシの細川さんー

細川 美咲を呼び出したのだったー

クラスでは”中心的人物”ではないが
決して”端っこにいるタイプ”でもない俊の
呼び出しに応じて、空き教室にやってきた美咲は
「どうしたの…?」と首を傾げるー。

俊は笑みを浮かべたー

「頼みがあるんだー」
とー。

「え?」
美咲が首を傾げるー。

そして、俊は呟いたー

「--浩平のやつに、貧乳のすばらしさを味合わせるために
 力を貸してほしいー」

とー。

「--え?ひんn」
そう言いかけた美咲に
容赦なくキスをする俊。

「むぐっ…!?」
美咲が必死にもがくー。
突然、特別親しくもない男子にキスまでされたら驚くし、
それを振り払おうとするのは当然の反応だろうー。

しかしー
俊は、強引に美咲を押さえつけて、
そのまま押し倒したー

床に倒された美咲は
手と足を動かしてもがくー

だが、やがて、ピクリとも動かなくなりー
美咲に覆いかぶさっている俊もまた、
動かなくなったー

「ふ~~~~」
美咲の声がするー。

「じゃま!」
美咲が覆いかぶさっていた俊の身体を蹴り飛ばしてどかすと、
俊の身体は抜け殻のように転がったー

「---へへ…」
美咲は自分の、決して大きいとは言えない胸を触るー

「へへへへ…この、男と比べたら、圧倒的な胸だけど、
 でも、この、なんつーか、小さい…そう、、この感じ…
 最高だよな…えへへへへっ」

美咲は、憑依される直前に目に浮かべていた涙をこぼしながら笑みを浮かべたー

使われていないこの教室の隅に積まれた机とイスー
その近くに倒れているー
”抜け殻”になった俊ー
自分の身体を見つめると、
そのまま美咲は、「さ~て、貧乳の良さを浩平のやつに叩きこんでやるぜ!」
と、笑みを浮かべたー。

この空き教室に先生や、他の生徒が訪れる可能性は
ほぼ0パーセント。
故に、”抜け殻”となった俊の身体が見つかる心配は、ないー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「---おせぇな…」
別の空き教室に呼び出された浩平が
時計を見る。

昼休みが始まってから
既に10分近くが経過しているー。

「あいつ、自分で呼び出しておいて、
 忘れてるんじゃねぇのか?」

そう呟きながら浩平は、持ってきていたスマホを手にするー。

俊にLINEで「いつ来るんだ?」と連絡を入れるつもりだったー。

ガタッ

空き教室の扉が開いたー

「おう、俊
 自分から貧乳の良さを教えてやるとか豪語しておいて、
 遅れて来るなんて、たいしt---

そう言いながら振り返った浩平は
空き教室に入ってきたのが俊ではないことに気づいて
顔を真っ赤にして言葉を止めたー

「--うわっ!?!?ほ、、細川さ、、、、」
浩平は、顔を真っ赤にしたー。

入ってきたのが俊だと思って
女子の前で”貧乳”とか言ってしまったー。
しかも、客観的に見て貧乳な、美咲の前でー

「---貧乳が、どうかしたの?」
クスッと笑う美咲ー。

「--あ、いや、、い、、、いや、人違いで…!」
浩平が、震えながら言うー

”俊のヤロー、どこで油売ってるんだ!早く来いよ!と
内心で思いながらー。

「---ふ~ん… 誰かと女子の胸の話しようとしてたんだ?」
いじわるっぽく言う美咲ー。

「--あ、いや、、そ、、その」
浩平は、たじろいでしまうー

”へへへ…”
美咲に憑依している俊は、そんな反応を楽しみながら
美咲の身体で笑みを浮かべたー。

「--貧乳、好きなの?」
美咲が甘い声で言う。

「あ、いや、、俺は大きい方が…」
咄嗟に浩平は、再び失言してしまうー

「ふ~~ん、おっきい胸がすきなんだぁ?」
いじわるっぽく言う美咲ー

「あ、、いや、、す、、すんません」
浩平は半分パニックになっていたー

「じゃあさ…小さいからこそいいんだよってことー
 わたしが教えてあげる」

美咲の言葉に、
浩平は耳を疑って「え!?」と、間抜けな声を出したー

②へ続く

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大きい派の男子VS小さい派の男子の戦い…を、
憑依にしてみました!

続きはまた明日デス~!

※大きいことや小さいことを推奨するものではありません
 あくまでフィクション デス!★

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