後輩である元カノと入れ替わってしまった今カノー。
協力的に見えた元カノ…
しかし
徐々にその関係には”異変”が現れ始めて…?
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「---……」
柚葉になった紀香は、
暗い表情で、大学を歩いていたー。
”報告です”
今朝、そんなLINEが届いたのだー。
後輩の柚葉からー。
紀香になった柚葉は、昨日、デートだったー。
彼氏である大介とのデート。
ミニスカート姿で、攻めるような恰好をした
紀香(柚葉)が、大介に身体を密着させて
嬉しそうにしている写真を
送ってきたのだー
何枚も、何枚もー
スマホを握りしめる柚葉(紀香)0
”以上で、報告はおわりです!
無事に、楽しいデートになりました♡♡”
これはー
なにー?
柚葉(紀香)は怒りを感じたー。
これはー
勝利宣言なの?
”先輩の彼氏は、わたしが貰いました”
とでも言いたいの?
「-----」
柚葉(紀香)は泣きそうになりながら、
”どうして、こんなことするの…?”と
返事を送ったー。
しばらくすると、紀香(柚葉)から、
返信が送られてきたー。
”今は、わたしが彼女ですから。”とー
その一文だけー。
その返事を見て、柚葉(紀香)は
涙をこぼすー。
このままじゃー
このままじゃ…
本当に身体を…
彼女としての立場をー
奪われてしまうー。
「---止めなくちゃ…」
柚葉(紀香)は、大学構内を歩き出すー
”ある決意”をしてー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
夜ー
紀香の家に帰宅した紀香(柚葉)は、
鏡を見つめてほほ笑むー。
「は~~~~… ふふふふふ♡」
紀香(柚葉)は、
紀香の身体を触りながら
いやらしい笑みを浮かべたー
「ふふふふふふ…♡」
頬や、胸のあたりー
太もものあたりを触って
笑みを浮かべる紀香(柚葉)-
そこにーーー
「----!!!はっ!」
笑みを浮かべていた紀香(柚葉)が驚くー。
柚葉(紀香)が、
紀香の家に乗り込んで来たのだー
「せ、、せ、先輩っ!」
紀香(柚葉)は驚いた様子だー。
「--何をしてたの…?」
柚葉(紀香)が、戸惑いの表情を浮かべながら言うー。
今、柚葉は、紀香の身体を嬉しそうに触って
顔を赤くしていたー
紀香(柚葉)は目を逸らしながら
「急に来るなんて、びっくりしちゃいますよぉ」と呟いたー。
「---…それで、何の用ですか?」
紀香(柚葉)の言葉に、
柚葉(紀香)は深呼吸してからー
「--大介を奪って、そんなに楽しいの?」
と、紀香(柚葉)を睨みつけたー。
少しだけ紀香(柚葉)が表情を歪めるー。
「--柚葉ちゃん、
最初からわたしの身体を奪うつもりで
ぶつかってきたんでしょ?
そうすれば入れ替われると信じてー。
あなたの家の机に「入れ替わり」って書かれたメモが
あったのを見たの。
最初から、柚葉ちゃんはわたしの身体を奪うつもりだった!」
柚葉(紀香)が泣きそうになりながら叫ぶー。
紀香(柚葉)は笑みを浮かべながら、柚葉(紀香)のほうを
見つめて、言葉の続きを待っているー。
「--元に戻る方法を一緒に探しましょう!なんて、嘘!
柚葉ちゃんは、わたしになろうとしてる!
大介を奪おうとしてる!!!
わたしは柚葉ちゃんのこと友達だと思ってたのに、
柚葉ちゃんは、、、わたしのこと…」
”ずっとずっと元カノとして今カノであるわたしを恨んでいたのかな…”と
これまでの柚葉の笑顔を思い浮かべながら
泣き出してしまう柚葉(紀香)
紀香(柚葉)は、イライラした様子で髪を少しだけかきむしると
「そうだと言ったらー?」
と、呟いたー
「--!!」
柚葉(紀香)は、悲しい気持ちになりなが叫ぶー
「大介に入れ替わりのこと打ち明けて、、、いいえ、
みんなに入れ替わりのことー打ち明けてー」
「---誰が信じるんですかぁ?」
紀香(柚葉)が微笑んだー
「入れ替わりなんて、誰も信じはしませんよ~?
そんなことしたら、紀香先輩…いいえ、
わたしの身体になった紀香先輩は
”あたまおかしい”って思われるだけですから~~!
ふふふふふ」
紀香(柚葉)の言葉に、
柚葉(紀香)は、震えながら「そ、、そんなこと!」と叫ぶー
「--だったらー」
紀香(柚葉)の表情から笑みが消えるー
「だったら、やってごらん?」
紀香(柚葉)が明確な敵意を持って
柚葉(紀香)を睨みつけたー
恐怖に震えてしまう柚葉(紀香)-
「--あたまのおかしい柚葉ー、
そう思われて、生きていきたいなら、
やればいいじゃないですか?」
紀香(柚葉)が言うー
「入れ替わりなんて信じてもらえるわけないでしょ?
先輩?あたま使えないんですかぁ????
ここ、中身入ってますかぁぁぁぁぁ?????」
紀香(柚葉)は自分の頭をつつきながら
そう呟くと、
クスリと笑ったー
「---な~んて、ふふ、
だ・め・で・す・よ!
そんなことしちゃ!
入れ替わりなんて言い出したら
わたしも先輩も、頭おかしいと思われちゃいます」
紀香(柚葉)はいつものような調子を取り戻してほほ笑んだー。
「----……」
柚葉(紀香)は涙を流しながらー
そのまま、紀香の家の外に出たー
雨が降る夜道を歩く柚葉(紀香)--
そんな柚葉(紀香)の後ろ姿を
部屋の窓から見つめながらー
紀香になった柚葉は、
舌打ちをしたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
もう、おわりー
わたしは、元カノになっちゃったー。
柚葉になった紀香は、
暗い表情で、日々を過ごしていたー
もう、どうでもいいやー
そんな気持ちにもなってくるー
確かに、柚葉ちゃんの言う通りー、
と、思わざるを得ないー。
入れ替わり!なんて言い出したら
頭がおかしいと思われるだけー。
紀香になった柚葉が、いっしょになって
「わたしたち、入れ替わったんです」と主張してくれれば
話は別かもしれないー
けれどー
紀香になった柚葉の態度から、それはない。
紀香(柚葉)が「何を言ってるの~?」と言い出したら
そこまでだー。
柚葉になった紀香は、頭がおかしいー、と
そう思われてしまうー。
♪~~~
「---!」
柚葉(紀香)がスマホを見つめるー
”先輩、わたしの勝ちです”
そうメッセージが送られてきたー。
”大介の♡はわたしのものです。
すっごいもの見せてあげるから、来てください♡”
とー、
大学が終わったら”柚葉の家”に来るように、と書かれていたー
柚葉の身体になってからは柚葉の家に帰宅しているからー
早く帰ってこい、とそういう意味だろうー。
そういえば今日は、紀香になった柚葉は大学に来ていないー
”…これ以上、何をするつもりなのー…?”
そう思いながらー
柚葉(紀香)は、不安そうな表情を浮かべたー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
夕方ー
大学がおわり、
柚葉(紀香)が、紀香(柚葉)の家に駆け付けるとー
チャイナドレス姿の紀香(柚葉)がいたー
「ちょ!?わたしの身体でそんな恰好!!!」
柚葉(紀香)が叫ぶー
柚葉の家に置かれていたチャイナドレスー
それを紀香の身体で柚葉が着ているー
「--先輩」
チャイナドレス姿の紀香(柚葉)が微笑むー。
「---わたしを何だと思ってるんです?」
意味が分からないー。
柚葉(紀香)は、困り果てた表情で、
”どういう意味!?”と呟くー
するとー
紀香(柚葉)は、何かを机の上に投げつけたー。
「-----!?」
柚葉(紀香)が表情を歪めるー。
「---なにこれ?」
柚葉(紀香)が
液体の入った瓶を手にすると、
紀香(柚葉)は答えたー
「元に戻るための方法ー、見つけましたよ。
入れ替わるための薬ですー
さぁ、元に戻りましょう?先輩」
紀香(柚葉)はそう呟くと、静かに微笑んだー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
チャイナドレス姿の紀香(柚葉)が、部屋の中を
歩きながら呟くー。
「先輩。わたしはずーっと、元に戻る方法、
ちゃ~んと探してたんですよ。
大…じゃない、沢井先輩を奪う気なんて
全くありません。
わたしは、ただ、紀香先輩のために
紀香先輩として振舞ってただけですから」
紀香(柚葉)はそう呟くー。
柚葉(紀香)は「でも…」と不安を口にするー。
そして、柚葉の机の上に置かれている
”入れ替わり”と書かれたメモを手にして
紀香(柚葉)に見せるー
すると、紀香(柚葉)は笑ったー
「それー、身体の入れ替わりのこと言ってるんじゃないんです。
前日に、実家のお母さんと電話で話しているときに
ちょっと、色々あってメモしただけで、わたしたちの入れ替わりとは
何も関係ありません」
とー。
「--え…」
さらに、紀香(柚葉)は
部屋の中のバンド趣味や、過激な衣装について語るー
「--あ…こういうのは…
わたしの高校時代の趣味ですー」
と、少し恥ずかしそうにー。
「え…」
柚葉(紀香)は、戸惑うー
真面目で大人しそうなー
天然っぽい雰囲気の柚葉からは想像もできないー。
「バンド趣味もこういう服装もー
実家に置いてくるのもなんだかな~って
思って、一人暮らしを始める時に
持って来たんです」
微笑む紀香(柚葉)-
入れ替わり薬は、この2週間で必死に調べ上げて、
”裏ルート”で手に入れた、と説明する紀香(柚葉)-
”わたし、先輩のために頑張ったんですからね”とほほ笑むー
「---そ、、そうー」
戸惑いながら、柚葉(紀香)が言うと、
紀香(柚葉)は笑ったー
「わたしは一生懸命元に戻る方法を探してるのに
先輩ってば、わたしを疑ったりー
「--大介を奪って、そんなに楽しいの?」とか
言い出したりするんですもん
ちょっと、ムカついちゃいました」
紀香(柚葉)はほほ笑むー
「--あの日は、言いすぎました。
本当に、すみませんでしたー
でも、先輩ってば、まるでわたしをドロボウ女みたいに
いうからー
わたし、傷ついたんですよ?」
紀香(柚葉)が笑うー
あの日のー
「入れ替わりなんて信じてもらえるわけないでしょ?
先輩?あたま使えないんですかぁ????
ここ、中身入ってますかぁぁぁぁぁ?????」
という、敵意丸出しの態度は、
紀香が、柚葉を疑うような発言をしたことで、
柚葉がちょっと腹を立てて、先輩に仕返ししなくちゃ!と
思ったからだ、と、柚葉は説明したー
「---…でも、まぁ、
わたしの態度も、先輩を不安にさせちゃいましたね」
紀香(柚葉)は反省しながら言うー
”天然”
そんな風に言われる柚葉の態度は
確かにー
”誤解”を招くような部分もあったー
”紀香の身体になっている柚葉は”
紀香先輩として振舞わなくちゃ!と思うあまり
大介と距離を近づけすぎたりー
憧れの紀香先輩になれたからー、と
ちょっぴり身体を触ってドキドキしたりー
誤解を招くような行動も色々してしまっていたー
「--あ、そうそう!先輩、この前、わたしの身体で
雨の中、傘もささずに帰ってましたよね?
あれ、ダメですよ~
わたしの身体、風邪ひいちゃいます!」
笑ながらそう言うと、紀香(柚葉)は
「じゃあ、そろそろ戻りましょうか!先輩!」とほほ笑んだー
ふたりで入れ替わり薬を飲んでー
キスをしてーー
倒れるー
そしてーーーー
「----これで、元通りです。先輩。」
柚葉が微笑んだー
紀香は自分の身体を確認するー。
”元通りー”
天然で、ちょっと不思議な可愛い後輩の柚葉ー。
紀香は、
ある意味、不思議な言動も多い柚葉を
紀香は勝手に疑って、勝手に敵対心を抱きー
その結果、柚葉を怒らせてしまいー
さらに勝手に疑ってー、という独りよがりで
困惑してしまっていただけだったー
「---かわいい後輩を、疑っちゃだめですよ!めっ!」
柚葉はそう言うと、
入れ替わり薬が入っていた容器を丁寧に片づけたー
「-----……って、なんでわたしの身体でチャイナドレス着てるの!?!?」
元に戻って安心した紀香はそう叫んだー
「え~~~~?
先輩がチャイナドレス着たら、すっごく綺麗かな、って思ったんで、つい」
柚葉が舌を出しながら笑うー
「そ、、それ!!それよ!
そういう不敵な態度が、誤解を生むのよ!」
紀香が恥ずかしそうにしながら叫ぶ。
「---え~~~?わたしを悪者にするんですかぁ~?
ひどいですぅ~!」
柚葉はそう呟くと、不貞腐れた様子で頬を膨らませたー
・・・・・・・・・・・・・・・
誤解は解けたー
紀香と柚葉は元の身体に戻りー
元通りの生活に戻ったー
”やっぱ柚葉ちゃんって不思議な子ー。
でも、すっごくいい子”
そんな風に思いながら、
大介と楽しく雑談する紀香ー
「--それでさ~」
大介が笑うー。
でもー
紀香は少しだけ寂しい気持ちになったー
”いくら柚葉ちゃんが、わたしになりきっていたからって
大介ってばまったく気づいてないんだもん…”
とー。
紀香と柚葉の絆は少しだけ強まったかもしれないー
でもー
紀香の大介に対する想いにはー
ほんの少しだけー
本当に小さな”綻び”が生まれていたー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
夜ー
カラオケルームー
彼女は大好きなロックバンドの曲を流しながらー
とてもノリノリで一人、踊りながら歌を歌っていたー
柚葉が大好きなロックバンドー
そのバンドのー
”ほころび”という曲だー
♪~~~~
柚葉は、微笑みながらその歌を歌うー
激しい曲調のロック前回な曲が流れているー
”小さなーーー
綻びがーーー”
サビの部分が流れて、柚葉は嬉しそうに歌っているー
一人カラオケでここまでノリノリになれる柚葉ー
大学では決して見せない姿ー
”やがてーーー”
♪~~
”大きな穴になるー”
曲は、
1番と2番の間の部分に入り、
柚葉は、鏡のほうを見つめると、
不敵な笑みを浮かべたー
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
無事に元に戻ることができました~!
悪意があるのか、無いのかわからない不敵な柚葉ちゃんは、
最後まで悪意があるのか、わからないようにしておきました~!
色々と、不敵な後輩ちゃんですネ!笑
お読み下さりありがとうございました~!

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