<入れ替わり>あなたの不倫相手の夫です③~不倫~(完)

妻の身体で不倫相手と対峙した夫ー

妻に対する復讐もかねてー
そして、不倫相手を呼び出すためにー
妻と入れ替わった夫ー

彼の、運命は…?

--------------------—-

「あぁ…もう!」
駅のトイレを利用する武志(梓紗)-

男としてのトイレの仕方が分からないー
女である自分とは
感覚がだいぶ違うー

時間がないのにー
早く慎吾と武志を見つけないといけないのにー

ズボンを汚しそうになりながら、なんとか
トイレを終える武志(梓紗)-
正直、ちょっと失敗していたが、
そんなことを考える余裕もなかった。

「---慎吾…武志…」
武志になった梓紗は、
梓紗の身体で武志が、慎吾に会いに行ったことを知って
慌てて二人を探し続けるー

二人が対峙すれば
確実に、修羅場になるー。

「----」
武志(梓紗)は、”修羅場”にたどり着いたとき、
どうするかを考えていたー

結婚してからも、夫の武志とは仲良くやってきたー。
武志のことは、今でも好きだー。

だが、それ以上にー
慎吾のことは、もっと好きだー。

「好きになっちゃったものは、しょうがないもん」
武志(梓紗)は頬を膨らませるー

彼女は、開き直っていたー
慎吾が好きなのだから、仕方がないーと。
武志には、分かってもらうしかないー
もしも、分かってもらえない場合はーーーー

「慎吾…!」
武志(梓紗)は夫の武志の名前ではなく
慎吾の名前を呼んだー

今の彼女にとって”心から心配”なのは、夫の武志ではなく
不倫相手の慎吾のほうだったー

・・・・・・・・・・・・・・・

「んあぁっ…♡ あっ♡」
放心状態の梓紗(武志)-

梓紗(武志)は、慎吾が持ち込んだ、
過激な下着を着せられた上に
激しいエッチをさせられて
放心状態になっていたー

「あ…♡ あぁ…♡」
女としての気持ちよさを始めて経験した武志ー
梓紗としてイッてしまって、
あまりの気持ちよさに、何も考えられない
状態になっていた。

「はぁっ…♡ はぁ…♡」
慎吾への怒りよりも
気持ちよさがそれに勝るー

頭がおかしくなりそうになるー

「---ふふふ」
慎吾は、そんな梓紗(武志)の方を見つめるー

「--女ってのはさー。
 気持ちよくしてやったり
 甘い言葉をささやいてやったりすれば、
 みんな、僕のものになるんだ」

慎吾が、気持ちよさそうにしている梓紗(武志)に
語りだすー

身体を混じらわせて、語り合うー
言葉ではなく、身体で語り合ったことで、
慎吾は、確信したー

”梓紗さんではない”
とー。

身体は確かに梓紗だ
だが、中身が違うー
反応が、違うー

恐らく、本当に、今の梓紗の中身は
”夫”なのだろうー。

慎吾は、それを理解した上で続ける。

「--僕は、上位の”オス”だー
 上位のオスは、たくさんのメスを喰らう。

 しゃぶりつくすんだ。

 生まれもったイケメンー
 頭脳ー
 そして、僕が努力の末に、手に入れた月収ー。
 
 僕のような、優れたオスはー
 何人のメスを喰らい尽くしても、許されるんだよ。

 そこのメスー
 いいや、梓紗さんもそうだ。
 僕が、何人もの女と関係を持っていることを
 知っていたのに、それでも僕に抱かれたいと望み、
 僕は、梓紗さんを抱いた。

 --これが、自然の摂理だ。
 人間もー野生動物と同じなんだよ」

慎吾が言い終わるー
梓紗(武志)は、ようやく余韻から少しずつ
冷めてきて、エッチな下着姿のまま
ふらふらと立ち上がるー

「ふ…ふざけるな…」
とー。

まだ、身体がゾクゾクしているー

「--ふふふ…
 いいのかい?」
慎吾が笑う。

「--もっと気持ちよくなりたい…
 そう思ってるんじゃないのか?」
慎吾の言葉に、
「そ…そんなこと!」と叫ぶ梓紗(武志)

だがー
身体が激しくゾクゾクしているー
梓紗の身体が反応しているー

”抱かれたい”と
そう感じているー

「ほら、僕に身を任せて」
慎吾が笑いながら近づいてくるー

「--梓紗さんをもっと気持ちよくさせてあげるからー」
慎吾はそう言うと、梓紗(武志)を抑えて、無理やりキスをするー

もがく梓紗(武志)-

「くそっ…!ふざけやがって、、俺は…!俺は!」

この不倫相手の男をぶんなぐってやりたいー
そう思いつつも、女として味わう快楽が心地よすぎて、
それに負けそうになってしまうー

「-ー女であることを忘れて、
 メスとして快楽に身をゆだねるんだ」

梓紗が感じる場所を触る慎吾ー

「んっ…♡」
梓紗(武志)は必死に甘い声が出ないように我慢するー

「---くくくく」
慎吾が笑うー

”身体がメスなら、落とすのも簡単だなー
 中身が、夫だったとしてもー

 それにー”

慎吾はー
”身体”にしか興味がないー

典型的な”身体目的の男”だー。
中身が、夫の武志であろうと、
そんなことは、”まったく”関係ないー
身体がメスであれば、
どうでも良いことなのだー

梓紗が好きなのではないー
身体が好きなのだからー

「さぁ、梓紗さん」
慎吾が笑ったー

「僕のテクニックで、もっともっと、
 気持ちよくしてあげるよ」
慎吾の言葉に
梓紗(武志)は「は、、はひっ…」と
身を任せてしまったー

・・・・・・・・・・・・・・・・

「---ここ…」
武志(梓紗)は、必死に情報を集めた結果ー
ふたりのいるラブホテルにたどり着いていたー。

慎吾と武志は、この中にいるー。

武志(梓紗)は、慎吾に連絡を入れるー
身体は武志だが、記憶は梓紗ー
だから、慎吾の連絡先は、知っているー

すると、慎吾から”部屋番号”が送られてきた。

返信は部屋番号のみー
本当に慎吾が返信をしているのか、
それは分からない。

でもー
行くしかないー

梓紗は、ラブホテルの中に入り、
フロントに連れであることを伝えてー
その中に入っていくー

何故かー
予約は事前に”3名”でとられていたのだと言う。

慎吾かー
武志かー
予約を取ったのは、どちらか分からなかったがー
後から梓紗が駆けつけてくることを
予測していたのかもしれないー

「----!」
武志(梓紗)が部屋に入るとー
ちょうど、梓紗(武志)が、大声で喘いでいる最中だったー

「--な、、、」
武志(梓紗)が唖然とするー

てっきり、梓紗になった武志と
慎吾が争っていると思っていたが、
実際は違ったー

梓紗(武志)と慎吾がエッチしている光景に戸惑うー

しかも、梓紗(武志)は、ずいぶんと過激な衣装を
身に着けているー

「し、、慎吾…武志…?」
武志(梓紗)が言うと、
慎吾が笑った。

「--入れ替わっちゃったんだってね。びっくりしたよ」
慎吾が言うと、
武志(梓紗)は「う…うん」と呟くー。

「---…それで、”どっちを選ぶ”んだい?」
慎吾はほほ笑む。

「---え」
武志(梓紗)は戸惑うー

梓紗(武志)は、荒い息をしながら、
うっとりとした表情を浮かべているー

もうー
”どっちか”を選ぶしかないー

武志(梓紗)は覚悟したー。
このままー
このままずっと、不倫関係を続けることはできないー
と、いうことだろう。

どちらかを、嫌でも選ばなくてはいけないー

どうすればー
どうすれば……?

武志のことは確かに今でも好きだー
でも、それでも、慎吾のことがーー

「わたしは、、わたしは、慎吾と…!」
梓紗は決断したー

自分の不倫を悪いこととも思わずー
慎吾との未来を選ぶ-

「ごめん!武志…
 わたし、、わたし、慎吾のことが…
 わたし、武志と離婚して、慎吾とーー」

「--お前に聞いてないけど?」

「-!?!?」
武志(梓紗)が表情を歪めた。

慎吾が、馬鹿にしたような笑みを浮かべながら
武志(梓紗)の方を見ているー

「お前に聞いてないよ。
 僕は、梓紗さんに聞いてるんだ」

梓紗(武志)の方を見る慎吾ー

「え…梓紗はわたし…」
武志(梓紗)が言うと、
慎吾はほほ笑んだ。

「--僕さ、身体目的なんだ。
 中身は梓紗さんだったとしてもさ、
 身体は今、男なわけじゃん?

 だから、お前はいらないー」

慎吾はそう言うと、
梓紗(武志)の方を見たー

梓紗(武志)は、慎吾を前に
快楽に溺れてしまっていたー。

慎吾が梓紗(武志)に向かって囁くー

慎吾の小声は、まるで、悪魔のささやきのようだったー

「どうせ不倫されてたんだ…
 このまま梓紗さんになっちゃえば、いいじゃないか。

 そうだろう?」

慎吾の言葉に、
梓紗(武志)が「ふぇぇ…♡」と、虚ろな目で呟くー

女として味わった初めての快感に、
慎吾に対する怒りすらも吹き飛びかけていたー

残っているのは、梓紗に対する怒りのみー

「僕は、身体目当てだ。
 中身なんて、関係ない。
 だからーーー、”梓紗さん”になれ」

梓紗の中にいる武志に語り掛けるー。

慎吾にとっては、
中身が梓紗であろうと、武志であろうと関係ないー

どうやって入れ替わったのかは知らないが、
むしろ、元に戻ったほうが厄介だ。

元に戻れば、武志は慎吾のことを追求するだろうー

武志がこのまま梓紗になっていてくれれば、
女として落とすことは簡単だし、
いざというときも”力”で抑え込むことができるー

「---そういわけだから、
 邪魔だよ。ばいばい」
慎吾が笑いながら、武志になった梓紗に言う。

「え…、、わ、、わたしが、梓紗だってば…!
 慎吾…!わたしだよ!」
武志(梓紗)が男の姿、声で
信じられないという様子で呟くー

「---……だからさぁ、僕は身体目的なんだよ。
 中身が梓紗さんでも、今のお前はただの男だよ。

 悪いけど、興味ないし、邪魔なんだよ」

慎吾が言う。

「--そ、、そんな…!」
武志(梓紗)が絶望の表情を浮かべるー

「--わたしが」

ーー!

梓紗(武志)が口を開いた。

「---わたしが梓紗よ!」

梓紗になった武志はー
あまりの気持ちよさに、梓紗になる決意をしたー

自分を裏切った梓紗に対する復讐ー

そしてーー
知ってしまった女としての快感をこれからも味わうため。

「--ほら、梓紗さんもそう言ってる」
慎吾が笑う。

「--ち、、ちが…武志…!!ホントのこと言ってよ!
 慎吾!!わたし、こんな身体じゃいやだよ!」

武志(梓紗)が叫ぶー

しかしー
梓紗になった武志も、慎吾も相手にしてくれないー

不倫をしていた梓紗はー
身体も、夫も、不倫相手も、全てを失ってしまったー

「---き・え・ろ」
慎吾が小声で武志になった梓紗に向かって囁いたー

絶望の表情を浮かべながらー
泣き叫ぶ武志(梓紗)はそのまま、ラブホから走り去っていくー

「---ふふ」
慎吾が笑うー

「---もっと…♡ もっと…!」
すっかり女の身体の虜になってしまった武志は
梓紗の身体で、慎吾に迫るー

「ふふ、いい子だ」
慎吾はそう言うと、梓紗(武志)に近づいて、
梓紗(武志)の身体に手を触れたー

「じゃあー、次のラウンドに行こうか」

笑う慎吾ー

気持ちよさそうな梓紗の喘ぎ声が、
部屋に響き渡り始めたー

不倫をされた夫は、
いつの間にか、自分自身が
不倫をする女になってしまったのだ。

おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

料理人に丸め込まれてしまいました~汗
この料理人(慎吾)に罰を与えてやりたい!な人もいるかもですネ~!

お読み下さりありがとうございました!

コメント

  1. 匿名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    梓紗は因果応報、自業自得しか言いようがないですね。

    好きになったからしょうがない、というのは分からなくもないですが、だからといって不倫してるのは許されません。
    反省するどころか、開き直ってるのはかなり性格に問題があります。

    あと、武志は男としてかなり無様ですね。憎い不倫相手に懐柔されるとは情けない限りです。まあ、梓紗に復讐できたのはよかったんでしょうけど。

    それにしても、お調子に乗りすぎている慎吾が少々、癇に障るので、慎吾が報いを受ける後日談かifの話でも読んでみたいですね。

    梓紗が自分を捨てた慎吾に逆襲するような展開とか面白くなりそうだと思うのですが。

  2. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    コメントありがとうございます~!

    登場人物それぞれに問題があるような感じで書きました~!
    泥沼ですネ…!

    慎吾は読む人に嫌われる人物を目指したので、
    癪に触っていただけて良かったです…!笑

    報いを受ける後日談…
    機会があれば書いてみたいですネ!!

  3. TSマニア より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    梓紗は不倫して武志を裏切ろうとした罰ですね‼

    慎吾はムカつきますけど、あそこまでハッキリしてると
    ある意味カッコイイです‼

    武志の気持ちは理解できますが女の快楽と梓紗への復讐も理解できます、

    意外と慎吾と武志はいいコンビになりそうですね笑

    武志は梓紗のカラダから別な女のカラダと入れ替わって

    慎吾と過激なプレーしてるのを梓紗に見せつけるのも面白いですね笑

    梓が一番許せないです‼

  4. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    コメントありがとうございます~!

    慎吾は、完全に開き直っちゃってますネ~笑

    もしかしたら後日談もそのうち
    あるかもしれません~!