事故物件の悪霊に憑依されてしまった
女子大生の真由美。
真由美は、憎悪に支配されて、
次々と周辺の人間を餌食にしていく…
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「土曜日から連絡がつかないんだって~」
真由美の友人・奈津が、大学で
真由美と談笑していた。
「ふ~ん…そうなんだ」
真由美は美味しそうに大盛りのカレーライスを
食べながら返事をする。
月曜日ー
真由美の彼氏である龍太は
大学にやって来ず、連絡もつかないとのことで
ちょっとした噂になっていた。
もちろん、龍太が大学に来ることはもう二度とない。
事故物件で怨霊に憑依された真由美自身が
この世から消したのだから。
「---真由美、ダイエット中じゃなかったっけ?」
奈津が不思議そうに聞くと、
真由美は、カレーライスとコーラを物凄い勢いで
食べ終えると、にっこりとほほ笑んだ
「そんなこと、わたしにはもう関係ないもんね~!」
真由美が笑う。
この身体は、壊れるまで使い尽くす。
どうなろうと知ったことではない。
けれどー
奈津にはそんな意味だとは夢にも思わない。
「-ーー」
奈津は思う。
朝からご機嫌そうに見える真由美だけれども、
彼氏の龍太が消息を絶っているのだ。
本当は心配で心配で仕方がないのだろう。
その気持ちは分かるー。
自分の彼氏にもしものことがあったらー
「あ、そうだ。
奈津って彼氏いたよね?」
真由美が微笑む。
「え、あ、うん。浩太くんのこと?」
奈津が聞き返すと、
真由美はにっこりと笑った。
「そっか~。リア充ね」
とー。
夜ー。
奈津は、今日の真由美はちょっと変だったと
思いながら、夜道を歩いていた。
なんだか妙に明るいというか、ハイテンションだったからだー。
♪~
スマホの通知音が鳴り、
奈津がそれに目をやる。
”東地区の今は使われていない第4倉庫”
彼氏の浩太から
意味不明なLINEが送られてきた。
「--!?」
奈津は不審に思い、
なんとなく嫌な予感がしたために、
そのLINEに記されていた場所へと向かうー。
倉庫に向かいながら
浩太にLINEを送るが、返事がないー
そしてー
「---きゃあああああああああああっ!?」
奈津は叫んだ。
第4倉庫の壁に、ポスターかのように
貼りつけられた浩太の姿があったー
浩太の身体は紫色に変色していて、
明らかに死んでいるー
しかもー
壁に貼りつけになっているのに、
縛られているわけでも、
つるされているわけでもないー
浩太の身体は、宙に浮いている状態だったー。
・・・・・・・・・・・・
一方、真由美は、バイト先にやってきていた。
「ねぇ、、店長…?」
真由美が甘い声を出す。
「ん?どうしたの?」
店長が振り返ると、
真由美がイヤらしい笑みを浮かべていたー
「--わたし…店長のこと、、好きなんです…♡」
甘い声で囁く真由美。
「え…な、、、なに…!?」
店長は驚くー
けれども、独身の店長は
少し嬉しそうだった。
「今ならだれも来ませんから…」
真由美が近づきながら微笑む。
「-わ・た・しと遊びしょ?うふふ♡」
誘惑するような声を出す真由美。
普段真面目な真由美の
突然の豹変に、店長は驚きながらも
興奮し、顔を赤らめているー。
抱き合うような格好になったところで
真由美は目を赤く光らせた。
「--どいつもこいつも、人によって
態度を変えやがって!」
真由美の突然の怒鳴り声。
店長は驚いて真由美の方を見る。
「---憎い憎い憎い憎い憎い!」
呪いの言葉を呟く真由美。
真由美はそのままキスをしたー。
紫色の怨念の集合体のようなものが、
真由美の身体から湧き上がる。
キスをされた店長は、
まるで何かを吸い取られたかのように
あっという間にミイラのように
干からびて、紫色の干物のようになって
床に横たわった。
「---はぁぁぁぁぁ…」
真由美は、亡骸になった店長を見つめると、
それに唾を吐き捨てた。
ピクン…
真由美の身体が一瞬震えるー。
「--邪魔すんじゃねぇよ」
真由美は呟いた。
真由美の意識がまだどこかに残っていて
必死に身体を取り戻そうとしている。
だが
事故物件の悪霊の強い怨念はそれを許さなかった。
バイト先の売り場にあったバナナを乱暴につかむと、
スカートをめくりあげて、乱暴にバナナをアソコへと突っ込んだ
「おらぁぁ…気持ちよくなって
心の奥底ではぁはぁしてな…」
バナナを激しく動かす真由美。
身体の痛みなど全く無視して
激しい快感を味わう。
「んあぁあああああっ♡ んひぃぃぃぃぃぃ♡
んええええええっ♡」
真由美が激しく液体を噴きだしながら
狂ったように笑っているー
真由美の意識に邪魔されそうになった時は
身体を快感漬けにしてしまえばいいー
土曜日に真由美の身体を奪ってから、
真由美の意識に抵抗されそうになるたびに、
真由美は激しいエッチを行い、
真由美を黙らせていた。
「はぁはぁはぁ♡」
バナナを事務所に放り投げると、
真由美はバイト先を放棄して
そのまま家へと向かった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
部屋に戻った真由美は、
部屋の壁を殴りつけていた。
その表情は
憎しみに染まっている。
「--ウザいウザいウザいウザいウザいウザい!」
真由美の手には打撲がいくつもできている。
しかしー
この世の全てを憎む悪霊は、
壁を殴りつづけた。
真由美がはぁはぁと息を切らしているが
そんなことはお構いなしにー。
コーラとポテトチップスを乱暴に開封すると、
真由美は、それを食べ始めた。
「んふぅ~」
ポテトチップスを食べながら
頭をかきむしる真由美。
こんな程度じゃ、到底この世に対する
恨みは消えない。
真由美は、目を赤く光らせると、
再び憎悪をたぎらせたー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日。
真由美の友人・奈津は、大学で
泣きながら一人、落ち込んでいた。
「---」
真由美はそんな奈津の姿を見つけて
笑みを浮かべる。
「な~つ!どうしたの?」
真由美が声をかけると、
奈津は大粒の涙をこぼしながら言った。
「--浩太くんが…」
涙を流し続ける奈津。
真由美は、にやりと笑みを浮かべる。
浩太とかいうリア充も、昨日、地獄へと送ってやった。
かつて自分のことをバカにした女たちが
こうやって苦しんでいるのを見るのも
真由美に憑依した悪霊の楽しみの一つだった。
奈津のことはもっともっと苦しめてやるつもりだ。
「---ふふふふふふ」
ふと、笑みを浮かべている真由美に奈津が気付く。
「---真由美…?」
奈津が涙目で不思議そうにしているのを見て真由美は
「ううん、なんでもないよ」と微笑んだ。
奈津と別れて
近くの自販機でコーラを買って
その場で一気飲みをし始める真由美。
「-----」
奈津はその様子を見ながら違和感を感じる。
(最近、真由美の様子がなんだかおかしい…)
そう考えながらはっとした。
(そういえば…例の事故物件に引っ越ししたあたりから…)
奈津はそこまで考えて、
まさかね…と考え直して
再び死んでしまった彼氏のことを考え始めた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
夜ー
真由美は家に帰ると、
鞄を放り投げて、
笑い声をあげた。
「くくくくくく…」
自分の身体を見つめる真由美。
怨霊である自分の力が真由美の身体に
馴染んできているのを感じるー
あと少し待てば、人間たちに大きな復讐が
できるぐらいの力になるー
「ふうぅぅぅぅぅぅぅぅ」
目を赤く光らせる真由美。
最初よりも、赤い輝きが強くなっている。
「--さ~てと」
部屋の机の前に行くと、真由美は
嬉しそうに自分の身体を押し付けた。
「うひひひっ…角オナって言うの、
一度やってみたかったんだぁ~!」
真由美が激しく身体を動かしだす。
「--うあああっ♡ す、、すごい~
女の身体ってずるいなぁ うへへへぁ♡」
笑いながら喘ぎ声をあげる真由美。
「------」
その部屋の外に、
人が来ているのに真由美は気づかなかった。
「---真由美…?」
友人の奈津は、どうしても真由美の様子の
違和感をぬぐえず”事故物件”である
アパートの一室の前に来ていた。
「んぁぁぁぁっ♡ あっ♡ あっ♡ ぁぁああ♡」
真由美のエッチな声が響き渡る。
「-----ま…真由美…」
奈津は唖然とするー。
だが、夜に一人でエッチする子はいるー。
これだけじゃ何とも言えない。
「--くふふふ…この女、こんなに気持ちよさそうにしちゃって…!
うへへへへ…
この部屋に引っ越してくるからこうなるんだぜぇ…!
いひひひひひひ♡」
真由美の言葉が廊下にまで漏れ出している。
その言葉を聞いて、
奈津はゾッとした。
「---…!!」
今の言葉ー
やっぱり、明らかにオカシイー
奈津は意を決して、
鍵の閉まっていない部屋の中に飛び込んだ。
するとー
そこには、顔を真っ赤にして
身体から液体を流している真由美の姿があった。
「--うふ…♡ あらら…?」
真由美が笑いながら振り返る。
「--ま…真由美…!
い、今の…」
奈津が震えながら聞く。
「---あらら~聞いちゃったの?」
真由美が自分の指についた液体を
ペロリと舐めながら笑う。
部屋中にポテトチップスの袋が散らばり、
数日前まで綺麗だった部屋はゴミ屋敷に
なりかけている。
壁には「この世が憎い」という文字が
刻まれていたー
「---ま、、真由美を返して!」
奈津は叫んだ。
自分の彼氏である浩太を殺したのもー
真由美の彼氏が行方不明なのも
こいつの仕業だとそう思った。
「---ふふふ…奈津~
なにを言ってるの~?」
微笑む真由美。
「---…とぼけないで!
あんた…真由美じゃないでしょ!」
奈津が叫ぶ。
真由美がこんな部屋をちらかしたりするはずがないしー
それにーー
「---ふふふ…」
真由美が床に落ちているポテトチップスを拾って
それをバリバリと食べ始める。
「---ちょっと!人の身体で勝手なこと…!」
真由美はダイエット中だった。
それなのにー
奈津の言葉を聞くと、真由美は笑みを浮かべた。
そして叫ぶ。
「--俺が自分の身体をどう使おうが
勝手だろうが!!」
大声で怒鳴る真由美。
目が真っ赤に光りだすー
「ひっ!?」
奈津は思わず恐怖で足を震わせた。
「--はぁぁぁぁぁぁぁ…」
真由美の目が赤く光り、
髪はとげとげしく逆立ち初めるー。
「きゃあああああっ!?」
奈津は思わず、尻もちをついてしまう。
「---この身体は俺のものだぁぁぁぁぁ…
世の中に復讐してやるぅぅ…」
真由美の可愛らしい顔が憎しみに染まる。
奈津は叫ぶ
「だ、、だから事故物件なんてやめといた方がって言ったのに!」とー。
「--くひひ…今さらおせぇよ!」
真由美が邪悪な表情を浮かべて言う。
そしてー
真由美の口から、紫色の怨霊の塊が飛び出した。
真由美がその場に膝をついて、
痙攣し始める。
「--真由美…!」
”くくく…”
真由美の口から飛び出した怨霊の塊は、
真由美のすぐそばに浮遊している。
「あ……な、、奈津…」
真由美が意識を取り戻す。
「---ま、、真由美!しっかりして!」
奈津は真由美に駆け寄り、
真由美を助けようとするー。
しかしー
「あ…ア…あはは…えへへ…あは」
真由美が突然ケラケラと笑いだした。
真由美は泣きながら
狂ったように笑っている。
自分が怨霊に憑依されて、彼氏や友達の彼氏、店長の
命を奪ったことやー
恐怖心から、真由美は壊れてしまった。
「---ま、、真由美…!」
奈津が真由美を抱きしめるー
こんなに酷い目に遭わされた友達を
どうやって慰めれば良いのかー
そんな風に思いながら奈津は、
ひたすら、真由美のことを抱きしめ続ける。
しかしー
再び、怨霊が真由美の身体に飛び込んだー
「---むひっ♡」
突然、怪しい笑みを浮かべる真由美
「--!!」
真由美に抱き着いていた奈津は、
そのまま押し倒されて
獣のような表情をした真由美に
襲われてしまうー
「--うひひひひひひひ♡
親友に犯されるってどんな気分~?
うひひひひひひっ♡
あははははははっ♪」
真由美は、奈津の服を強引に脱がせようとするー
抵抗する奈津をグーで殴りつけると
真由美は、無理やり奈津の服を引き千切り、
そのまま、激しいエッチな行為を始めるのだったー
③へ続く
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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次回が最終回~!
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