<入れ替わり>慣れないセーラー服①~親友の妹~

ある日、親友の双子の妹と身体が
入れ替わってしまったー!

二人は互いに成りすまして
元に戻る方法を模索するも…?

※リクエスト作品デス!

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二人の仲良し高校生がいた。

柳原 隆二(やなぎはら りゅうじ)と
峯野 久雄(みねの ひさお)

二人は幼馴染で、
小学生時代から、一緒だった。

「--そういえば、妹さん元気?」
隆二が聞くと、
久雄は笑った。

「あぁ、元気さ。
 相変わらず無邪気でカワイイのなんの」

久雄には、双子の妹がいるー
妹・美紀のことを久雄はとても可愛がっていたー。

かなり過保護すぎるようにも見えるが
それはそれでうまく行っているようだ。

双子揃って、高校まで同じだったのだが、
クラスは別々で、
学校内では何となく恥ずかしいということから
美紀も久雄も、あまり学校内では合わないようにしていた。

隆二が笑う。

「同じ学校なのに、あまり会えないからさ。
 どうしてるかなって」

隆二の言葉に
久雄は「学校じゃ、お互い恥ずかしいからあまり合わないようにしてるんだよ」
と呟いた。

「別に恥ずかしがることなんて、
 ないんじゃないか~?」

からかう隆二に、久雄は「茶化すな」と苦笑いするのだった。

下校時間ー。

隆二は昇降口までやってきたところで
あることに気付いた。

「んあっ!?」

「どうした?」

一緒に歩いていた友人の久雄が首をかしげる。

「いや…カルピスウォーター机に
 放り込んだままだった…!」

昼休みに購入したカルピスウォーターを
机に置いてきたことを思いだした隆二は
「ちょっと取って来るわ!」と久雄に言い放ち、
そのまま教室へと戻り始めた

「あんまり待たせるなよ~!」
久雄jは、そう言うと、走って教室に戻って行く隆二を見て
苦笑いした。

急いで教室へと戻ろうとする隆二。

しかしー
どこかで見たようなワンシーンを
作ってしまうことになるー

慌てて階段を駆け上がっていた隆二ー

そして、階段から降りてきた
久雄の双子の妹・美紀。

可愛らしい容姿の美紀が、
下から走ってくる隆二に気付いたときにはー
もう手遅れだった。

「うわぁ!」

「きゃっ!?」

正面衝突した2人は、
そのまま階段から転がり落ちてしまうー

そしてーー

「いった~い…」
隆二はそう呟きながら起きあがる。

「--!?」
隆二は、不思議そうな表情を浮かべた。

「いたたたたたた…」
一方、美紀も起き上がって不思議そうな表情を浮かべる。

二人とも、”自分の口から出た声”に
違和感を感じたのだ。

「--んっ…」

「えっ!?」

顔を見合わせる隆二と久雄。

「えええええええええええっ!?」

二人はほぼ同時に、そう叫ぶのだった。

二人の身体は階段から落ちた際に
入れ替わってしまっていたー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「---え~っと…」
美紀(隆二)が呟く。

とりあえず、人目につかない廊下の隅っこにやってきた2人。

「か、、身体が入れ替わっちゃうなんて…」
弱弱しい様子で呟く隆二(美紀)。

「--どうするよ?」
美紀(隆二)が頭をかきながら言う。

隆二としては、
”もう一度階段から転がり落ちてみるか?”と
提案するつもりだったが、
隆二の身体になった美紀から出た言葉は
予想しないものだった。

「--お兄ちゃんには、言わないで…」
隆二(美紀)が呟く。

「は?」
美紀(隆二)は思わず声を出した。

「--ほ、、ほら、、お兄ちゃん、
 心配性だって知ってるでしょ?」

そう言われて、美紀(隆二)は
美紀の兄である久雄のことを思いだす

「確かに、心配性だ…」
美紀(隆二)は溜息をついた。

久雄が、二人が入れ替わったことを知れば、
狂ったように元に戻そうとするだろう。
逆に、元に戻ることが難しくなってしまうぐらいに
大騒ぎし、妹のことを心配し、
おかしくなってしまうかもしれない。

流石にそれはちょっとまずい。

「--じゃ、、じゃあどうすれば?」
美紀(隆二)が聞くと、
隆二(美紀)はもじもじしながら答えた。

もしもじしてる自分の姿なんて見たくね~!と
隆二は思いながらも
その言葉を聞く。

「-このまま、私は隆二くんのふりをして、
 隆二くんはわたしのフリをしてーー
 元に戻る方法を探すしかないと思うの」

「---いや、、でも…」

美紀(隆二)は困惑していた。

だが、確かに”入れ替わってしまった”なんて
みんなに言っても信じてもらえる気がしないし
余計な騒ぎになるだけかもしれない。
このまま二人で元に戻る方法を探すのが
ベストなのかもしれない。

「--お互い、分からないことがあったら
 LINEで確認する感じでいいかな?」

美紀(隆二)が、
そう言うと、隆二(美紀)が頷いた。

隆二は、このまま元に戻る方法を
探そうとしていたが、
美紀が、お母さんと約束があるから
とにかく早く帰ってほしい、と言ってきたので
今日は入れ替わったまま変えることにした。

「あ!隆二くん!」
隆二(美紀)が
立ち去ろうとした美紀(隆二)に言う。

「その歩き方だと、ちょっと…」
恥ずかしそうに言う隆二(美紀)

「ス…スカートって落ち着かないなぁ~」
美紀(隆二)が顔を赤らめながら
男っぽい歩き方にならないように注意する。

「あ、あと…言葉遣いも気を付けてね…!
 それと、お風呂に入る時は目隠しをして欲しいのと…
 あと、今ダイエット中だから、食べ過ぎないように…
 それと…」

隆二(美紀)からの
意外と多い注文を聞きながら
”心配性は兄譲りだな”と隆二は思った。

「わ、、分かった…
 何かあったら連絡するよ」

美紀(隆二)はそう呟くと、
足早にその場から立ち去った。

「(う~ん…スカート気持ちわりぃ~!
 なんだか、着るべきものを着ていないような
 そんな感じがする~)」

昇降口までやってきた美紀(隆二)は
久雄の姿を見つけて

「お!お待たせ久雄!」と叫んだ。

「---!?」
久雄が表情を歪める。

「美紀…?」
久雄の言葉に
美紀(隆二)ははっとした。

しまったあああああ!

早速やらかしてしまった!

「-----」
「-----」

久雄は困惑した表情を浮かべている。
美紀(隆二)も困惑する。

ついついいつもの自分(隆二)としての
行動が咄嗟に出てしまった。

いつも、兄である隆二のことを
”お兄ちゃん”と呼んでいる美紀に、
いきなり気安く”久雄”なんて
呼ばれたらそれはもう困ってしまうだろう。

「あ…えと、、、俺の真似…」
美紀(隆二)はとっさにそう口にした。

「---は?」
久雄がさらに困り果てた表情を浮かべる。

「あ…お、、俺じゃねぇ、えっと、、
 り、隆二くんの真似~えへへへへへ~」

笑ってごまかしながら
美紀(隆二)は慌ててダッシュした。

スカートがめくれそうなことも
気にせず、とにかくダッシュした。
この場から逃げたかった。

いきなり入れ替わったことがばれたりしたら大変だ。
妹を溺愛する久雄に何をされるか分からないし、
そもそも美紀にも失望されてしまうだろう。

「--ってか、お母さんとの約束ってなんだ?」
美紀(隆二)はそう呟く。

住所は知っている。
美紀の兄である久雄とよく遊ぶからだ。

だから、それは問題ない。

しかしー
普段、どんな風に暮らしているかまでは知らない。

そんなことをあれこれ考えながら、
ようやく家までやってきた
美紀(隆二)

「はぁ…はぁ…」
なんとなく猛ダッシュで帰ってきてしまったので、
美紀(隆二)は汗をかいてしまっていて、
しかも髪の毛も乱れてしまっていた・。

「やっべぇ…はぁ…はぁ…」

美紀の身体が荒い息をしている。
その息が何となく可愛らしくて隆二は
興奮してしまう。

「--ってか…入れ替わったことに必死で
 それどころじゃなかったけれど…」

美紀(隆二)は自分の身体を見つめる。

「ゴクリ…」
美紀(隆二)は顔を赤らめた。

「--こうなっちゃったら、アレやるしかないでしょ…」

自分の胸を見つめる。
女の身体になったのであれば
この膨らみを味合わなくてはいけない。

「入れ替わりしたときの挨拶みたいなもんだからな」
美紀(隆二)は笑いながら
自分の家の玄関の前で、胸をさわろうと…

「あ~~~~~!こら~~~~!」

背後から男の声が聞こえた。

そこにいたのは、入れ替わった美紀ー。
隆二の身体をした美紀だった。

「--どこ触ろうとしてるの~!!!!」

不貞腐れた様子で隆二(美紀)が言う。

「え、、、あ、、いや…そ、、その…!」
美紀(隆二)は慌てた。
しかも、どうして隆二(美紀)がここにいるのか。

お互いの家に帰って今日は1日を過ごすしかない、って
話をしたばかりのようなー

「あ…」
美紀(隆二)はそこまで考えてはっとした。

癖でー
自分の家ー
そう、隆二自身の家に帰ってきてしまっていた。

「---も~~~!何やってるのよ~!」
隆二(美紀)が叫ぶ。

「--あ、、ご、、ごめ…
 つい癖で…」

「--わたし、お母さんと約束があるの
 早く家に一度帰って~!」

隆二(美紀)が叫ぶ。

「--ご、、ごめん、、すぐ帰るよ!」
美紀(隆二)は慌てて走る。

うっかりしていた。

「あ…!」
美紀(隆二)は立ち止まって振り返る。

「あのさ、、、その身体で女言葉は話すのは
 やめてくれよな?」

美紀(隆二)の言葉に
隆二(美紀)は、はっとした様子で
「あ、、うん… 、、、あ、、いえ、、おう!」と
答えたー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「はぁぁぁ~」
美紀の家に帰宅した美紀(隆二)

母との約束も果たし、
部屋でのんびりしていたー。

うかつに部屋から出ればボロを出す。

だから、部屋に居た方が安全だ。

隆二の身体になった美紀も、
なんとかひと段落ついたようだ。

LINEで美紀とやり取りしながら思うー

入れ替わってしまったー
では、どうやって元に戻ればいいのか。

美紀(隆二)はLINEで隆二(美紀)と会話をしながら
ネットで”入れ替わり 元に戻る方法”などと
検索していたー

しかしー
出てくるのは
ネットの入れ替わり小説ばかり。

物語の中で「どうやったら元に戻れるのか」と
考えているシーンばかりが検索に引っかかる。

「あぁ~くそっ」
頭を抱える美紀(隆二)。

ふと、LINEの画面に目をやる。

”隆二くん、大きいね~”

と、隆二(美紀)から連絡が入った。

「--っておい!勝手に見るな~!」
そう叫びながら美紀(隆二)が
”見るな~”と返信すると
”トイレ行かなくちゃだし、仕方ないでしょ えへへ”と
返事が返ってきた。

「美紀ちゃんって以外とエロいのか?」
などと思いながら、美紀(隆二)は”だったら俺も”と
セーラー服を脱ごうとする。

着替えるのも悪いかと思って
帰宅してから数時間経過した今も
セーラー服姿のままだった

「はぁ~違和感ありまくり…
 っつ~か普通に脱げばいいんだよな?」

その時だった。

ガチャ―

兄の久雄が、部屋に入ってきた。

「--美紀~!
 いつものやろうぜ~!」

久雄が、年頃の妹の部屋にノックも
なしで入ってきた。

しかも、
その手には、メイド服が握られている。

「い…いつもの!?」
美紀(隆二)は驚く

この双子の兄妹…
いつも何してるんだ!?と困惑する。

久雄は、ズボンをパンパンに膨らませている。

「--!?!?」
美紀(隆二)は慌てて気づかれないようにLINEで
隆二(美紀)にメッセージを送る。

”いつものってなんだよ!?”

すると、すぐに返事が戻ってきた

”メイドさんごっこ”

とー

「---は?」
美紀(隆二)は、美紀本人からの返事を見て、
唖然とするのだったー

②へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

昨年頂いたリクエストを元にした入れ替わりモノです!
ようやくこうして書くことができました!

明日も続くので、お楽しみ下さいネ~!

入れ替わり<慣れないセーラー服>
憑依空間NEO

コメント

  1. 飛龍 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    親友の妹と…とは中々面白そうな組み合わせですが、最後で吹きましたw
    メイドさんごっこなんて私でもやったことないのに~!

  2. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > 親友の妹と…とは中々面白そうな組み合わせですが、最後で吹きましたw
    > メイドさんごっこなんて私でもやったことないのに~!

    コメントありがとうございます~☆
    メイドさんごっこ、やってみてはどうですか~?笑

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