<憑依>神の村② ”神の試練”(完)

泰三は、
”神”に憑依された娘の天音と対峙するー。

”神の戯れ”ーー
泰三は強い意思を持ってそれに挑むー。

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屋敷の中が静寂に包まれる。

村人や、村長たちは頭を下げたままだ。

「--みんなに、何をした?」
泰三が、実の娘である天音を睨みつける。

だが、-天音に怒っているわけではない。
天音を支配している”神”に怒っているのだ。

「この村の人間どもは、欲望にまみれた
 愚かなる存在ー
 我が”魂を喰らってやった”」

天音が無表情で言う。

その声は、確かに天音のものなのだが、
ーー今の彼女は天音であって天音ではない。

「魂を、、喰らった?」
泰三が言うと、天音が泰三を冷たい目で見つめて続けた。

「そうだー。
 もうこの村人たちに”自分の意識”はない。
 我が眷属として、永久に仕えるのだー。」

泰三は背筋が凍る思いで叫ぶ。

「じゃ、、じゃあ、俺の娘は!」

そう言うと、天音が思い出したかのように言った。

「---ふむ…そう言えばそうだな…。
 我はこの”容器”に入ってから、人間の魂を喰らった。

 喜べ人間。
 この”女”の魂はまだ無事だ」

天音ー、いや、神が高圧的に言う。

他の村人たちはもう手遅れ。
こうなれば、天音だけでも…

だが、泰三はそれ以上に”怒り”に溢れていた。

「--”容器”だとーー」
泰三が拳を震わせる。

そして叫んだ。

「俺の娘を”容器”呼ばわりだと!?
 貴様ぁ…神だか何だか知らないが・・
 ふざけるな!!」

泰三が叫ぶと、天音は村長の方を見た。

そしてーー。

「------」
泰三を睨む。

しばしの沈黙…。
1分ほどして、天音は口を開いた。

「例のモノを持て」
天音が高圧的に村長に言うと、
”抜け殻”となった村長が、奥から
高校の制服を持ってきた。

天音が突然、それに着替えはじめる。

着替え終わると、
天音は父の方を見た。

「そんなにこの”容器”を助けたいか…
 よかろう…。

 だがな、我は欲にまみれた人間が嫌いでな…」

天音が制服姿で愛想なく言う。

泰三は、天音の方をじっと睨みつける。

「---お前も、どうせ、欲にまみれた人間なのだろう?

 この容器…いや、女のことを、
 そこの村長と同じように、欲のはけ口としてしか
 見ていないのだろう?

 己の欲を満たすための道具としてしか」

天音の言葉を泰三は
必死に否定した。

「バカなー!
 実の娘をそんないやらしい目で見るものか!
 俺は、、ただ、娘が大事なだけだ!

 娘を性の対象として見たことなんてない!」

泰三が叫ぶと、
突然、天音が笑った。

「---クスッ…おとうさん…
 本当かなぁ…?」

突然、神が天音の口調でしゃべりはじめ、
泰三の方へと近づいてきた。

そして、泰三にそのまま抱き着いた。

女子高生の制服が泰三に触れる。
スカートの感触が泰三に触れる。

そしてー天音の胸が
泰三に押し付けられた。

ギュッと泰三を抱きしめる天音

「うふふ・・・
 おとうさん、素直になりなよ?

 わたしの体、そういう目でみてるんでしょ♡」

甘い声ー。
普段天音が出さないような
”男を誘う声”で、泰三に囁く。

泰三の心臓はバクバクしている。
悔しいことに、泰三は、性的な快感を感じてしまっている。

泰三のあそこが大きく成長していく。

「---俺は・・・
 お前のこと、そういう目で見たりしない」

泰三が必死に声を振り絞ると、
天音はイヤらしく微笑んだ。

そしてー
泰三の唇にキスをしたーー

無理やり泰三の口を開けて
「んっ… んんっ…」と声を出しながら
舌をからめていく。

泰三の興奮はさらに高まるー。

泰三は、本当に娘のことをそういう目で見たことはなかった。

だがー、
こんな風に、誘惑されてしまっては…。

泰三は、本能の叫びにしたがって、
そのまま娘を押し倒しそうになった。

が、泰三は歯を食いしばった。

「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬ」
泰三がうめき声を上げて耐える。

キスを終えた天音が色っぽく自分の唇を舐めると、
今度は泰三の手をつかみ、
自分の胸に手を押し付けた。

成長した娘の胸の感覚が手を通して伝わってくる。

既に、泰三のアソコは暴走してしまっているー。

「---ふ…ざ…けるな!」
泰三がやっとの思いで声を絞りだす。

「--わたしの胸…いくらでも触っていいんだよ?
 揉んでいいんだよ?
 好きにしていいんだよ??

 わたしのからだ…興味あるでしょ?
 うふふ♡」

誘惑する娘。。

だがーー
泰三は今一度、天音を睨んだ。

「天音はーーー
 欲求のための道具なんかじゃないーーーー!

 俺の大事な”娘”だ!」

泰三が叫ぶと、天音が泰三の手を
自分のスカート中の、太ももの部分に押し付けた。

「くふふ・・・♡
 正直になろ?おとーさん!」

天音の太ももの感触が手を通して伝わる。

泰三は涎を口からこぼしそうになった。

「---や…やめろ・・・やめろぉ!」
泰三が叫ぶ。

「わたしのスカート、脱がせてみる?」
天音が上目遣いで泰三を見る。

だがーーー
泰三は自分の中の”獣”を抑えた。

それを見た天音は、泰三の肥大したソレを
手でイヤらしくさすり始めた。

「---くっ・・・くっ・・・」
泰三のソレはヒクヒクと痙攣している。

天音は泰三のズボンをおろし、
イヤらしい手つきでその部分を弄び始めた。

神は、人間の行為に不慣れなのか、
少しその手はぎこちない。

「からだはーー正直♡」

泰三は必死にこらえた。
ここで、欲に負けたら、天音が戻ってこないような気がした。

けれどー
もう限界。
今にも溢れんばかりの液体を放ってしまいそうだった。

天音が舌でその部分をなめ始めた。

「おとうさぁん♡ しょうじきになろうよ♡」
天音の甘い音色が、余計に泰三を興奮させた。

もう、、、ダメだーーーーー

「-----」
泰三は…限界を悟る。

だが、それでも泰三は負けなかった。

「ぬおおおおおおおおおお!」
雄叫びを上げると、泰三は、自らの欲と言う欲を
全て心の中に押し込めた。

それを見て、天音は何かを悟ったのか、
イヤらしい行為をやめて、泰三から離れる。

「---はぁっ…はぁっ…」
泰三は慌ててズボンを戻し、
天音の方を見る。

肥大したそれが徐々に元の大きさに戻っていく。

「---嘘じゃないようだな」
天音はもう笑っていなかった。

「----天音を返せ!」
泰三が疲れ切った表情で叫ぶ。

ビュッ…

嫌な音が、屋敷に響く。

泰三は驚いて、目を見開いた。

屋敷の外では、虫の鳴き声がしているー。

屋敷の蝋燭が、不気味に揺れるー。

天音の口から、
麗の生気を吸い取った「触手」が飛び出していた。

泰三の首筋に触手が近付く。

「----逃げぬのか?」
天音が言う。

泰三は天音の方をまっすぐ見た。

「---俺は、逃げない。」

短い言葉ー
けれども、強い意思のこもった言葉だった。

「----逃げなければ、お前も
 先ほどの小娘と同じ運命だぞ」

天音が言う。

泰三は悲しそうに微笑んだ。

「それでもーー
 俺はお前を置いていけないからー」

天音に語りかけるかのように優しい表情で
言う泰三。

父としての優しさがそこに溢れていたー。

「ーーー俺にとって…
 お前は宝だからー。

 自分ひとりで逃げるなんて、俺にはできない・・・

 それに…」

泰三は目を瞑り、思い出す。
天音が”偽りの神”
ーー村長の娘に憑依される直前に
天音と交わした言葉を…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「1年後ーーわたしが帰ってきたとき、
 またおとうさんに遭いたいから・・・
 変なことしないで・・・」

「あぁ、、、父さん・・・待ってるからな・・・」

「お父さんーー
 1年間、おやすみなさい」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「俺は約束したー
 ”待ってる”って…

 だから、俺は逃げない」

泰三の言葉に
天音ーー、いや、神は、
睨むようにして泰三を見つめる。

「--逃げれないんだよ…。
 …神…だったか、あんたには分からないよな?

 娘を想う父親の気持ちが。

 父親が、娘を置いて逃げれると思うか?
 ……父にとって、娘は命よりも大事なんだよ・・・」

泰三が目から涙をこぼしながら神に
訴えかけた。

「・・・・・・・」

蝋燭の火がゆらゆらと揺れるー。

泰三は目をつぶり、涙をこぼして呟いた
「ごめんなーー
 天音…
 父さん…約束を守れないーー」

静まり返る屋敷。

「・・・・・・・・・・」

しばらくの静寂のあと、泰三が目を開くと、
そこには”触手”は無くなっていた。

天音が背を向けている。

「---もう良い。お前の気持ちは分かった」

そう言うと、天音の体が痙攣をはじめ、
口から、触手と、謎の光が飛び出して、
意思なくひれ伏していた村人の一人…、
ショートカットの女子高生の中に吸い込まれていく。

倒れる天音。

泰三は慌てて天音を抱きかかえた。

「---行け」
ショートカットの女子高生が言う。

「---お前の気持ち、よく分かった。
 もう、行け」

”神”は自分を認めてくれたー。

泰三は周囲を見渡す。
意思なくひれ伏す村長、村人…。

”神に魂を喰われてしまった”
村人たちを助けるすべはもうない。

泰三は村人たちに申し訳なさそうに頭を下げ、
そして神にも会釈して、
そのまま天音をお姫様だっこ状態で、
抱えて、屋敷から飛び出した。

雨が降ってきたーーー。

泰三は慌てて、近くにあった村人の車に乗り込む。
カギはついていたー。

「・・・もう、みんなは・・・」

泰三は”もう、車使える状態じゃないよな”と
心の中で呟き、その車を使って脱出することにした。

車のエンジンをかける。

「う・・・・・」
天音の声が後部座席からした。

泰三は振り向く。

「天音!?天音!!大丈夫か…」
泰三が言うと、
天音はうつろな目で呟いた。

「あれ・・・おとうさん???
 わたし・・・」

天音の言葉に、泰三は微笑んだ。

「良かったー。
 もう安心しろ。
 ぜんぶ、、終わったから」

泰三が言うと、天音がほほ笑んだ

「おとうさんがーー
 助けてくれたんだね…
 ありがとう…」

天音が目から涙をこぼすー。

「---もう村には居られない。
 事情はあとで説明する」

泰三はそう言うと、車を発進させた。

「・・・これからどうするの?」
天音が不安そうに後部座席から尋ねた。

雨がますます強くなる。

「--とりあえず、、、親しい親戚のところを当たってみる」

泰三が言うと、
天音が優しく微笑んだーーー。

泰三はバックミラーで村の方向を確認した。

”あの村はこれからどうなるのだろうー” と。

だが、今はそんなこと気にしている場合ではない。

「--天音、、俺のところに戻ってきてくれてありがとう」
泰三がそう言うと、
バックミラーに映る天音が優しく微笑んだ。

「うんーーー、
 これからもよろしくね!お父さん!」
天音が嬉しそうにほほ笑んだー。

泰三がバックミラーから目を離し、前を向く。

雷が鳴り始め、
雷鳴がとどろいたーーー

雷の光に照らされた
後部座席の天音の表情がーー
”不気味に笑っていたー”

天音は今、一度呟く

「これからも、、よろしくね…おとうさん 」  ---と。

天音に憑依していたのはーーー
”神”だけだっただろうか。

否ー。

神に憑依される前にーー
天音は既に”村長の娘”に憑依されているーーー。

泰三はー--
嬉しさと安堵から大事なことを忘れていたーーー

取り戻せたのは、
”天音”ではないー。

”村長の娘に憑依されている天音”だーーー。

これからの二人の運命を示唆するかのように、
再び雷鳴が轟いたーーー

おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

泰三さん…
大事なことを忘れてしまってますね…

神に憑依される前に既に天音は…。

この後は皆様のご想像に委ねます!!!

ありがとうございました!

憑依<禁忌の村>
憑依空間NEO

コメント

  1. 匿名 より:

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    そういえばそうだった…
    完全に父親と同じで忘れてましたわ

  2. 匿名 より:

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    泰三さんおっちょこちょい
    村長の娘の憑依に1年の期限がないのならば…

  3. 無名 より:

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    > そういえばそうだった…
    > 完全に父親と同じで忘れてましたわ

    父親もうっかりしてしまったようです。。
    そのうち思いだして疑問を抱くかもしれませんね^^

  4. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > 泰三さんおっちょこちょい
    > 村長の娘の憑依に1年の期限がないのならば…

    1年は、気分で乗り換えしていただけだとしたら、、
    このまま永遠に…!?

  5. 柊菜緒 より:

    SECRET: 0
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    神様もそこは空気を読んでくれたらよかったのに……

  6. 無名 より:

    SECRET: 0
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    > 神様もそこは空気を読んでくれたらよかったのに……

    神の管轄外だったようです・・・

  7. より:

    SECRET: 1
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    お今度こそハッピーエンド、と思ったら。
    村長の娘消えてなかったんかい。しぶといな。
    神もあえて残した気もしますねえ。神の試練を乗り越えた泰三なら、再び気付いた娘の異変にもうまく対処できそうだけど、どうなんだろう。
    どう考えても神>村長娘だけど、まさかの試練クリアして泰三>神なのに?、村長娘>泰三、って事があるのか??(要するに三つ巴三すくみみたいなことが言いたかった
    と言う事で作者様も天罰食らわぬよう気を付けて。

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