”光と闇”ー。
同じクラスで起きた二組の入れ替わり…。
片方の組み合わせは互いに協力し合い、
もう片方は、互いに好き放題を始めてしまうー。
対照的な二つの入れ替わりの日々は続くー。
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翌朝ー。
「ー中村くんーおはようー」
颯太(梓)がそう言葉を口にすると、
梓(颯太)は不安そうに「こ、こ、これで、大丈夫…かな?」と、
不安そうに髪のほうを指さしながら言うー。
今朝ー、
颯太と梓は互いに連絡を取り合いながら、
学校に向かう準備をしていたー。
お互い、異性の制服を着ることにも戸惑ったし、
異性としての朝の準備にも戸惑ったー。
けれど、何とか情報交換をしながら、
それなりに上手く、身なりを整えることができたー。
「ーー…うん!大丈夫!
わたしの方こそ、ちゃんといつも通りな雰囲気になってるかなー?」
颯太(梓)は少し不安そうに言うと、
梓(颯太)は「う、うんー。僕は普段、そんなに朝、特別なこともしてないしー」と、
苦笑いすると、
颯太(梓)も少しだけ笑ったー
「それより、昨日はそのー、なんだかごめんー
お風呂に入ったり、トイレに行ったりー、着替えもしちゃってー」
梓(颯太)は、昨夜、帰宅後に母親から
”その身体でお風呂とかも入るの?”と言われて、
すぐに梓本人に連絡、どうすれば良いのかを確認したー。
その結果ー、お互いにトイレ、着替え、お風呂など
生活に必要なことに関しては、遠慮なく済ませた方がいい、と
そんな結論になったー
”まさか、漏らし続けるわけにはいかないでしょ?”と、
颯太(梓)も笑っていたしー、
梓(颯太)はドキドキしてしまいながらも、
そう言ってくれたことで、トイレやお風呂も何とか済ませることができたー。
ただ、やっぱり、どうしても見ないようにしていても、
トイレやお風呂を済ませれば色々見ることになってしまうし、
申し訳ない気持ちはあったー。
「ううんー。全然ー
お風呂に入らないで学校に来られちゃう方がびっくりしちゃうしー…」
颯太(梓)はそう言いながら、
「ー恥ずかしいのはお互い様だしー…
それに、こうなっちゃったのも中村くんのせいでも、
わたしのせいでもないんだからー… ね?」
と、そう微笑むー。
「う、うんー…」
梓(颯太)はそう言葉を口にするとー、
「なんかー……星川さんが僕の身体を使ってるほうが
僕の表情、イキイキとしてるなぁ」と、冗談めいた口調でそう言葉を口にしたー。
がー、そんな会話をしながら
二人が教室にたどり着くとー…
栄吾(雪菜)が怒りの形相で声を上げていたー。
「ちょっと!!!何よそれ!!」
栄吾(雪菜)が不満そうにそう声を上げるー。
すると、雪菜(栄吾)は
「いや、だってさぁ、メイクとか全然分かんねーし」と、
そう言葉を口にしながら、不自然なオバケのようなメイクをした
自分の顔を指差したー。
「ーってか、お前こそ、なんだよその髪型ー
適当だなぁ」
雪菜(栄吾)は、反論するー。
栄吾(雪菜)は、心底不満そうにしながら
「っていうか、何か臭くない?」と、声を上げるー。
「ーいやいや、それはお前がお風呂に入るなって言ったからだろ?」
雪菜(栄吾)がそう言うと、
栄吾(雪菜)は「だ、だって、アンタがわたしの身体でお風呂に入ったら
絶対変なことするでしょ!?」と、そう声を上げるー。
「ーしねぇよー」
雪菜(栄吾)は不満そうに首を横に振るー。
がー、内心で”まぁ、するけどー”と、ニヤニヤしていると、
「ーその顔!っていうか、昨日も絶対何かしたでしょ!?」と、
栄吾(雪菜)はさらに不満そうに言うー。
「ーーいやぁー…へへー別にー」
雪菜(栄吾)は、昨日の欲望の時間を思い出しながら
思わずそれが顔に出てしまうと、
「ーちょっと!!わたしの身体で昨日、何をしてたの!?」と、
さらに栄吾(雪菜)は怒り出すー。
そんな光景を前に、戸惑うクラスメイトたち。
入れ替わりのことは、既に先生から聞かされているものの、
雪菜と栄吾の二人が、想像以上に口論していることから
話に入り込む余地がなかったー。
「ーー絶対許さない!
もう、トイレも着替えも元に戻るまで禁止だから!」
不満そうにそう叫んで自分の座席の方に戻っていく
栄吾(雪菜)ー
その様子に、たった今、教室に到着したばかりの
颯太(梓)は戸惑いながら
「大丈夫ー?」と、そう言葉を口にするー。
栄吾(雪菜)は”まだ怒りが収まらない”という様子で、
「ーあいつ、絶対わたしの身体で何かしたのよ」と、
不満そうに言葉を漏らすと、
「ーっていうか、梓は大丈夫ー?」と、そう続けるー。
「うん、わたしは中村くんも色々気にしてくれてるしー
ーーもちろん、身体が変わっちゃったのはまだ全然慣れないけどー」
と、ひとまず今は大丈夫であることを伝えるー。
すると、栄吾(雪菜)は少し羨ましそうに
「わたしもどうせこんな風になっちゃうなら、中村くんの方が
良かったかなぁ~」と、そう言葉を口にしたー。
「ーあ、あははー…
でもまぁ、とにかくみんな早く戻れるといいよね」
颯太(梓)がそう言うと、
栄吾(雪菜)は笑いながら「それが一番だけどねー」と、
そう言葉を口にしたー。
”元に戻る方法”は相変らず分からないままー
学校での1日が始まるー。
担任の先生も、そんな状況に困惑しながらも、
どうすることできず、
4人は自分の身体ではない、クラスメイトの身体で
学校生活を送っていくー。
が、3時間目の国語の授業が行われている最中だったー。
「えっ…な、何してるの?」
「うわっ!?」
教室の一角がざわめき始めたー。
国語の授業をしていた栗塚(くりづか)先生も、
梓(颯太)、颯太(梓)、
そして、栄吾(雪菜)も、ざわめいたほうを見つめるー。
するとーー
”雪菜(栄吾)”が座席に座ったまま
”お漏らし”しているのが見えたー。
「ーーーは?????」
栄吾(雪菜)は、”自分の身体”でお漏らしされてしまったことに
心底困惑したような表情を浮かべると、
「ちょ、ちょっと…何のつもり!?」と、怒りの形相で立ち上がったー
が、漏らしたまま、不愉快そうに足を広げた
雪菜(栄吾)は言った。
「お前がトイレに行くなって言ったんだろうが」
とー。
「ーーはぁ!?!?」
栄吾(雪菜)は怒りの形相で言葉を発するも、
確かに”それは言った”ことを思い出すー。
「ーだ、だからって人の身体で漏らすなんてー…!!」
栄吾(雪菜)がそう言うと、
雪菜(栄吾)は「行くなって言われたら行かなかったんだよー
大体、人が変なことするって決めつけやがって」と、
不満そうに言葉を口にするー。
「決めつけじゃなくて、あんたはそういうやつでしょ!」
栄吾(雪菜)が、”漏らしてしまった自分”を前に
顔を真っ赤にしながら言うと、
颯太(梓)が「ふ、二人とも落ち着いてー」と、
そう言葉を発するー。
梓(颯太)も、困惑しながら二人の近くに駆け寄るー。
笑うクラスメイトや、揶揄うクラスメイト、
落ち着かせようとするクラスメイト、
色々な反応を示す中、
国語の先生も一時授業を中断して、漏らしてしまった雪菜(栄吾)を
一旦保健室に移動させようとするー。
「ーあんたのせいで、わたしは大恥かいたんだから!」
栄吾(雪菜)はそう叫ぶと、
「あんたの身体でも同じ目に遭わせてやる!」と、そう声を上げるー。
「ーやめなよ……こうなっちゃったんだから、協力しなくちゃー…」
颯太(梓)は、栄吾(雪菜)を落ち着かせようとそう言葉を口にするも、
栄吾(雪菜)は怒り心頭の様子で、
「絶対にアイツ、許さないからー。梓に言われても、あんな奴と協力なんてできない!」
と、そう言葉を返したー。
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保健室の先生や、担任の先生、学校の関係者、
それぞれの両親たちー。
そして何よりも本人たちが
”元に戻る方法”を模索しながら
日々の生活を送っていくー。
しかし、元に戻る方法は見つからず、
颯太(梓)と梓(颯太)の二人は
色々二人で試してみたものの、
それも効果はなく、
元に戻ることができないまま、時間ばかりが過ぎていくー。
「ーーー…なかなか、元に戻れないねー…」
颯太(梓)がそう言うと、
梓(颯太)も、申し訳なさそうに「うんー…」と、そう言葉を口にするー。
「ーあ、でもでも、入れ替わってみて
面白いこともあったよー」
颯太(梓)は暗い雰囲気にならないようにと、
そう言葉を口にすると、
「ほら!まず、何か食べる時!」と、そう言い放つー。
「あ…!”味”が違うよね」
梓(颯太)も、その話に乗り、少し目を輝かせながら言うー。
「うんうん!そうそう!やっぱり中村くんもそうなんだねー?
今まで苦手だったものが美味しく感じたり、
今まで好きだったものが逆にイマイチだったりー、
不思議だよねー」
颯太(梓)がそう言うと、
梓(颯太)も「多分、身体が変わると味覚も違うってことなのかなー」と、
そう言葉を口にしながら、
”甘いものが美味しく感じるようになった!”と、今までの経験を元に
言葉を口にするー。
そんな様子を見ていた栄吾(雪菜)は大きく息を吐き出すー。
「ーー楽しそうで羨ましいねー」
そう言葉を口にする栄吾(雪菜)に対して、
颯太(梓)は「雪菜ー…そっちは大丈夫?」と、心配そうに
言葉を口にするー。
「ー大丈夫なわけないでしょー。
あいつ、わたしの身体で自撮りしてSNSに勝手に投稿してー!!
わたしもムカつくから、この身体で好き放題してやってるけど」
栄吾(雪菜)はそう言葉を口にすると、
「今もどうせ、トイレで好き勝手やってるんだろうし」と、
そう付け加えるー。
「ーーー…二人でもう一度話し合った方がいいんじゃー…?」
梓(颯太)が申し訳なさそうに言う。
その言葉に、栄吾(雪菜)は不満そうな視線を向けるー。
「あ、いえーご、ごめんなさいー」
睨まれた気がして謝罪してしまう梓(颯太)ー
それを見て栄吾(雪菜)は「いや、謝ることじゃないけどー…」と、
そう吐き出すと、
「ーそれができてたら苦労しないよ」と、
少し悲し気な表情を浮かべながら、
そう言葉を口にしたー。
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「ーーちょっと!!!これ一体どういうこと!?」
数日後ー
教室にやってきた
栄吾(雪菜)が怒りの形相で、雪菜(栄吾)に詰め寄っていたー。
雪菜になって栄吾は、最初の頃は
ボサボサの髪で学校にやってきていたりしたものの、
今は逆に、ギャルのような感じになりつつあって、
自分の好き勝手なおしゃれをするようになった。
トイレの件も「漏らされたくないだろ?だったら口出すな」と、
そう言っていて、今ではお構いなしに、
逆に頻繁にトイレに行っている状態だ。
「ーーどうしたのー?」
颯太(梓)が、不安そうに声を掛けると、
栄吾(雪菜)はスマホを手に
「こいつ、わたしの身体で勝手にメイドカフェでバイトなんかして!」と、
メイド姿の雪菜(栄吾)が店から出て来る写真を見せて来たー。
「えっ……」
颯太(梓)が戸惑うー。
栄吾(雪菜)によれば、雪菜の友達の一人が
”雪菜の身体でこんなことしてるよー!”と、写真を送って来て
くれたのだと言うー。
「ーだったらどうなんだよー。
お前だって俺の身体でバイト辞めたよな!?」
雪菜(栄吾)が怒りの形相で声を上げるー。
「ー俺、あの店でのバイト、気に入ってたんだぞ!
勝手にバイトを辞めたりしやがって!」
「ーだって、あんなキツいバイトやりたくないもん!!!
バイト先にまで入れ替わりを説明するのは難しいし、
仕方ないでしょ!」
栄吾(雪菜)がそう反論するー。
入れ替わり後から、互いに協力し合っている梓と颯太ー。
その一方で、雪菜と栄吾は互いに協力し合えず、
どんどんその対立は深まっていくー。
颯太(梓)と梓(颯太)は、何とか二人を
落ち着かせようとはしたものの、
それでも、二人の対立は深まるばかりー。
やがてーーー
”入れ替わった状態のまま”という状況にー
そして、雪菜(栄吾)が好き勝手する状態に
ストレスを爆発させた栄吾(雪菜)は、
栄吾の身体で女装して登校するという行動に出たー
「ーー…は??????」
自分の女装姿を見て、呆然とする雪菜(栄吾)ー。
二人の対立は、さらに深まろうとしていたー…
③へ続く
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コメント
正反対の展開に進んでいく
二組の入れ替わり…!
それぞれを待つ結末を
明日の更新でぜひ見届けて下さいネ~!!
今日もありがとうございました~~!!

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