Skeb<番外編>無名さんの新しい日常

※本作品は、Skebでご依頼を受けて執筆・納品済みの作品デス!
内容はSkebに納品したものと同じデス!

※SKebでリクエスト内容も含めて
誰でも見られるようになっているので
こちらでも、誰でも見れる部分は同じように掲載しています~!
(※リクエスト非表示希望でリクエストを頂いている場合を除きます~)

・・・・・・・・・・・・・・・・・

★リクエスト内容★
※ご依頼者様から頂いた内容デス!
(非表示希望でリクエスト頂いている場合は表示しないので安心して下さい~!
※後から非表示にしてほしい場合は、ご連絡頂ければ対応します~!
※リクエスト本文内に「ネタバレ」がある場合もあるので
先に見たくない場合はそのまま少し↓に進んでください~!

★★★★

お疲れ様です!

 ご迷惑でなければ「無名さんシリーズ」の前作の続きな「番外編」を希望したいです!

①・前作から一ヶ月ぐらい過ぎた設定で、無名さんが「正義のヒーロー」として、
だいぶ新しい生活&自分の能力に馴染んできた段階で物語が開始!

②・ヒーロー達の拠点で、無名さんが1作目に活躍した「北島典康」君と
彼の父な「博士」と3人で談笑していて、男性2人がそれぞれ経験した
「『悪堕ち無名さん』もセクシーで良かったな〜」と会話されて、
無名さんが赤面する展開

③・そんな中、バイオコブラ基地が敵勢力に襲撃され、
保管されていた「オーブ」が奪われ、バイオコブラ&ヒーロー側にオーブが「2つ」しか残らなかった展開

④・怪人達は全員存命だか大怪我をしていて、この状況に対してバイオコブラ大首領が
自分の弱さ・情けなさに苛立ち&虚しさを覚える展開

⑤・そんな大首領に、無名さんが寄り添い励まして、大首領が再び「活力」を取り戻し、
自分が女性である事や、何故バイオコブラ大首領になったかを打ち明けて、
無名さんと「親友」になり、これからも続く戦いに、ヒーローや怪人達と協力して、
お互いにまた頑張っていこうと2人が決意する展開!

 以上5点の内容で、ご迷惑でなければ、リクエストよろしくお願い致します!

★★★★

↓ここからスタートデス!

・・・

”無名さんの新しい日常”

★リクエストありがとうございます~★

無名さんシリーズの番外編の
リクエストを頂きました~!

さらにこの世界を広げることができるなんて
びっくり&嬉しい気持ちデス~!

ありがとうございます~!!★

実際に物語の中に出るなんて
ちょっぴりドキドキ恥ずかしい気持ちで
新鮮な気持ちで執筆できました~!!

それでは本編をどうぞ~~!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「~~~~こんなことになるなんてー」
無名は、戸惑っていたー。

悪の組織・”バイオ・コブラ”の怪人によって
4度も手駒にされ、そして、
最終的にはヒーローたちの一員として
悪との戦いに手を貸しながらの生活を送ることになりー、
今までの生活を続けながら、
ヒーローとしても戦う生活を続けていたー。

ただー、そんな生活にもだんだんと慣れてきて、
今では、これはこれで楽しいような、そんな生活を送っていたー。

「ーーどう?もう、今の生活には慣れたー?」
ヒーロー・拓斗の相棒的存在である女性・愛唯が
そう言葉を口にすると、
無名は「ー戦いには慣れませんケドー」と、笑いながら答えたー。

「ーははー、まぁ、愛唯もそうだしー、
 ヒーローってのは”戦う”だけが全てじゃないからなー
 俺みたいに戦い専門の人間もいれば、
 愛唯みたいにサポートの方が中心のヒーローもいるー。

 戦うだけが、ヒーローじゃないー」

拓斗がそう言うと、無名は少し照れ臭そうにしながら頷くー。

今日は、ヒーロー側の拠点で、
新たに出現した異世界からの邪悪なる組織
”サタン・クランチ”との戦いを続けるにおいて、
今後の方策を練っている最中だったー。

「ーーー君達には、いつも感謝しているよー」
ヒーローたちに力を貸している”博士”が穏やかな口調で
そう言葉を口にすると、
ヒーローたちのアジトに招待されていた
博士の息子・大学生の北島 典康(きたじま のりやす)も、
少し居心地悪そうにしながら、笑顔を見せるー。

「ーーいえ、博士こそー
 いつも我々のサポートをして下さってありがとうございますー」
ヒーローの拓斗がそう言うと、典康の父親でもある北島博士は、
「ーー平和を乱そうとする悪党は、共通の敵だからねー」と、
そう頷くー。

「まぁ、まさかー、バイオ・コブラと手を結んで
 別の組織と戦うことになるとは思わなかったがー」
博士がそう言うと、
典康は「俺も、まさか、悪の組織みたいな集団がいるなんて
知らなかったし、怪人なんてものがいることも知らなかったしー
色々びっくりですよー」と、ヒーローたちに向かって言うー。

その上で”無名”のほうを見つめると
「それに、まさか無名さんと会えるなんて思わなかったしー」と、
無名が今でも更新している”憑依空間”を毎日楽しみにしている
男子大学生としての顔を見せながら、典康は笑うー。

「ーー色々迷惑をかけてしまってー」
無名は、怪人に支配されている際に、典康を惑わしたり、
情報を聞き出そうとしたことを改めて詫びると、
典康は少し笑いながら「いえー」と、そう言葉を口にすると、
「ーでも、怪人に乗っ取られた無名さんも、今思い出すと
 ドキドキしていい思い出になりましたー」と、笑うー。

「ーははー、私も話は聞いたが
 いつもとは全然違う様子だったらしいじゃないかー」
典弘の父親である北島博士も少しだけ揶揄う様にして言葉を口にすると、
「わたしなんか、無名ちゃんに痛めつけられたもんねー」と、
ヒーロー・拓斗の相棒的存在の愛唯は笑いながら言ったー。

「~~~その時のわたしのことは忘れて貰えれば…」
無名が恥ずかしそうに赤面しながら言うと、
「でも、無名さん、憑依されたい~!っていつも言ってましたし
 夢が叶ったんじゃないですか?」と、典弘は笑うー

「それはーまぁーー…デスー」
無名は、戸惑いながらも、そう言葉を口にするー。

確かに、今思い出すとドキドキゾクゾクするのは否定できないー
ずっと夢だったし、結果的に犠牲者を出してしまうようなことも
なかったんだし、いい思い出になったー、かもしれないー。

そんなことを口にしていると、
「ー今日はもう、怪人も出て来ないみたいなので
 私は帰って、お話を書きますー」と、そう言葉を口にして
無名が立ち上がるー。

「ーあぁ、ご苦労様ー」
ヒーロの拓斗がそう言葉を口にすると、
「今度、俺も”憑依空間”ってやつ、見て見ようかなー」と笑うー。

無名は少し笑いながら、
憑依空間の話題をこうして面と向かって出すことを
今までほとんどしたことがなかったために、
不思議な気持ちになりながら
「TSFに興味がなければーやめておいた方がいいかもデスー…」
と、それだけ言葉を口にして、改めて挨拶をしてから、
ヒーローたちのアジトの外へと出ていくのだったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一方、その頃ー、
かつては悪の組織として、ヒーローたちと敵対し、
現在は”蛇神”の指示により、
蛇神に絶対の忠誠を誓う”大首領”は、方針を転換ー、
現在はヒーローたちと手を組んでいる組織
”バイオ・コブラ”のアジトが襲撃されていたー。

バイオ・コブラが地球制服を中止してから、
”隙あり”と言わんばかりに異世界から出現した別の悪の組織
”サタン・クランチ”ー。

その先兵が、バイオ・コブラの本拠地を襲撃したのだー。

「ぐぐ…このアジトの場所はカモフラージュしていたはずなのに、なぜー?」
バイオ・コブラに所属している怪人・ヤモリ型怪人の”モリヤ”が、
そう言葉を口にすると、
”サタン・クランチ”の怪人たちが、笑みを浮かべながら、
近付いてきていたー。

「ーークククー…我々の情報網は貴様らバイオ・コブラをはるかに凌駕するー」

そう言葉を口にしながら、
サタン・クランチの幹部”デビル・モンスーン”が、
近付いて来るー。

「ーほざくな!」
ヤモリ型の怪人・モリヤは反撃を試みようとするも、
デビル・モンスーンが繰り出した闇の水蒸気によって阻まれ、
さらに隣にいた別の怪人”ドール・サイクロン”の糸によって捕まってしまうー。

”モリヤ”は死を覚悟するー。
しかし、そこに”バイオ・コブラ”の現幹部である
毒蛇型の怪人が乱入すると、
ドール・サイクロンの糸は破壊されて、
壁の方に吹き飛ばされていくー。

「ーーーククー予想よりは歯ごたえがあるじゃないかー」
サタン・クランチ幹部のデビルモンスーンがそう言葉を口にすると、
「だがー」と、笑みを浮かべたー。

アジト内の別の方角から、警報音が聞こえるー。

ヤモリ型の怪人・モリヤと、
幹部の毒蛇・デスマンバが表情を歪めるー。

「ーー正面から攻撃を仕掛けた我々は囮ー。
 貴様たちが管理していた”3つのオーブ”は我らが頂いていくー」

デビルモンスーンはそれだけ言葉を口にすると、
笑みを浮かべるー。

そして、通路に倒れているバイオコブラ側の別の怪人を
蹴り飛ばしていくと、そのまま勝ち誇った表情で立ち去って行くー。

襲撃を受けたバイオ・コブラの本拠地の被害は、
想像以上に甚大だったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

”ーーー被害はー?”
バイオ・コブラの大首領が、
いつもの通り、シンボルマークを通じて、
怪人たちに遠隔で言葉を口にすると、
幹部のデスマンバが状況を報告するー。

「我らが保管していたオーブは全て奪われ、
 負傷者も多数ー。
 ただ、幸いに一般戦闘員以外の犠牲者は出ておりませんー」

デスマンバがそう報告をすると、
”デスマンバよー”と、大首領がそう言葉を口にするー

「はっ」
デスマンバが今一度姿勢を整えて、大首領のシンボルマークのほうを
見つめると、
大首領は諭すように言葉を続けたー。

”ー戦闘員として、我らの一員だー”
とー。

戦闘員の犠牲はノーカウントかのような報告をした
デスマンバを諭す大首領ー。

デスマンバは少しだけ表情を曇らせながらも
「はっー。申し訳ございません」と、そう言葉を口にすると、
そのまま頭を下げて退出していくー。

”ーーーー”
大首領は、その様子をカメラを通じて
”別の場所”で確認しながら、
表情を歪めるー

”ーーーくそっー”
怪人たちの前では威厳ある語り口でー、
声も加工音声であることから、
支配者としてふさわしいオーラを放っている大首領ー。

が、大首領自身は女であり、
それ相応に感情も併せ持つ存在だったー。

「ーーーー」
バイオ・コブラ大首領は、
自分のいる場所で悔しそうに歯ぎしりをして、机を叩くー。

自分が、あのアジトにいればどうだっただろうかー。
判断に間違いはなかっただろうかー。

己の無力さに腹を立て、悔しそうな表情を浮かべるー。

これで、バイオコブラが所有していたオーブ3つは
全て奪われてしまったー

この世界に存在するという”10”のオーブを全て集めたその時には、
世界を意のままにできるほどの強大な力を手に入れられるのだというー。

”蛇神”の指示で、人間と共闘するようになってからは
それを守る役割を担っていたバイオ・コブラー。

が、3つが全て奪われてしまった以上、
バイオコブラとヒーローの同盟が所有しているオーブは
ヒーローたちが持つ、残り”2つ”のみとなってしまったー。

行方不明だった残す5つのオーブのうち、2つは
”サタン・クランチ”が回収しているとの情報もあるー。

その情報が正しければ、
ヒーロー・バイオコブラ側は2つ、
サタンクランチ側には5つー、
行方不明が残り3つ、ということになるー。

「ーーーーー」
大首領は険しい表情を浮かべながら
大きく息を吐き出すと、椅子に座ったまま
モニターの画面を見つめたー。

”ー大首領はいつも安全な場所におられるー”
怪人の一人、カメレオン型の怪人・メカレオンがそう言葉を口に
しているのが、アジト内の映像から聞えて来たー。

”ーメカレオンー無礼だぞー”
ヤモリ型の怪人・モリヤのそんな言葉に、
メカレオンは”むぅーだがー、”と、なおも不満そうな表情を浮かべているー。

自分のような者が、この組織を率いていて良いのだろうかー。
大首領は、そんなことすら思ってしまうのだったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

”バイオ・コブラ”側から、
サタン・クランチの奇襲を受けてオーブを3つ失った、という
連絡を受けたヒーローたちは、
バイオ・コブラのアジトを訪れていたー。

無名は、”操られていた”間に、何度も訪れたこの場所に
無意識のうちに少し懐かしさを感じると共に、
恐怖のようなものも感じながら、少しだけ表情を曇らせるー。

そんな中、拓斗と、相棒的存在の愛唯は、
怪人から状況の説明を受けていたー。

「ーー以上が、現在までの状況だー」
幹部である毒蛇型の怪人・デスマンバがそう言葉を口にすると、
ヒーローの拓斗は、残念そうに「そうかー」と、そう言葉を口にするー。

「ーーー”わざと”奪われたんじゃないでしょうねー?」
愛唯が不満そうに、口を開くー。

”バイオ・コブラ”ともあろう組織が
オーブを3つ全て奪われるなど、大きな失態だー。

同盟を結んだとは言え、
これまでずっと戦い続けて来た間柄ー。
特に愛唯は、まだ、バイオ・コブラのことをすぐに信じたわけではなかったー。

バイオコブラと、新たに出現した敵組織”サタン・クランチ”が組んで、
バイオコブラが、サタン・クランチ側にオーブをわざと渡した可能性だって
十分に考えられるのだー

「ーー俺たちがそんなことするわけないだろ!」
ヤモリ型の怪人・モリヤが不満そうにそう声を上げながら
「大体、俺はこんなにボコボコにされたんだー」と怪我した自分の
身体を見せ付けるー。

「ーーーー突然の奇襲だったー。
 我らとて、限界はあるー」
幹部のデスマンバは、それだけ言葉を口にすると、
ヒーローの拓斗も腕組みをしながら
「まぁ、奪われてしまったものは仕方がないー
 ”これから”を考えないとなー」と、
そう呟くー。

そんな中、無名は操られた状態で
何度も訪れた”大首領”のシンボルの前に、
偶然やってきていたー。

「ーー何の用だー!?」
カメレオン型の怪人・メカレオンが無名に気付いて声を上げると、
「ん~~~?お前は、見たことがあるぞ~?」と、
少しだけ表情を歪めるー。

メカレオンも以前、
ゲラに憑依されていた無名をー、
ミゼやミューラに操られていた無名を、
その目で目撃していて、その記憶が残っていたのだー。

「ーあぁ、操り人形の女かー」
メカレオンにそう言われた無名は少しだけ、
ドキドキするような感じを覚えながらも、
大首領のシンボルのほうを見つめるー。

”ーお前は確かー”
大首領が、無名の姿に反応するー。

大首領からしても、
”4通りの”いやー、正気の状態の無名も含めて
”5通りの”無名を見たことがあるために、
ある意味、馴染み深い存在だー。

改めて、今度は”正気”の状態で大首領に
軽く挨拶をすると、無名はそのまま立ち去ろうとするー。

が、大首領は
控えていた怪人・メカレオンに”下がる”ように指示をすると、
メカレオンは渋々と大首領の命に従って下がっていくー。

そして、無名と”大首領”二人だけになった状態で、
大首領がふと、口を開いたー

”今の貴様は、我が配下ではないー。
 対等な立場として、少し聞いて貰いたいー”

「ーーー話ーですか?」
無名がそう言葉を口にして振り返ると、
大首領は、
”貴様のことは以前、幹部にした時に調べたー。
 もちろん、貴様自身の意志ではなかったが、
 身の上を調べることは大事なのでなー”と、
そう言葉を口にするー。

普段は”離れた場所”からコミュニケーションを取ることが多い者同士ー
そしてーー

大首領は”女”である自分の身体を見つめながら、
マイクになっている場所に向かって声を吹き込むー。

「ーーー我はこうして、配下の者たちに”言葉”を届けー
 ”指示”を下して来たー」

大首領はマイクに向かって、そう言葉を口にするー

無名は、大首領の声が聞こえて来るシンボルマークに向かって、
目を向けると、そのまま話を聞くー。

”だがー、今回の件で我は自分の無力さを、
 弱さを思い知らされたー
 言葉では、何も出来ぬ、とー。”

大首領はそれだけ言葉を口にすると、
それを聞いていた無名は、静かに首を横に振ったー

「”言葉”で何もできないなんてことは、ないですよー」
とー。

それは、”無名”が今まで経験してきたからこそ言えることー。

言葉ーー
それは、”声”でもいいし、”文字”でもいいー。

文字は、時として人を救い、そして、人を殺すー。
文字は、時として人を楽しませて、人を苦しめることもあるー。

無名は、数多くの小説を生み出し、
人を楽しませてきたー。
きっと、誰かのささやかな楽しみになっているハズだし、
それは、”言葉”で、人を楽しませているということー

けれど、その一方で、”何だこの話は!つまらないな!”と、
時間を損したと感じた人も、怒りを感じた人も、いたはずー。

言葉は、人を楽しませたり、不快にさせたり、損をさせたりすることもあるー。

そして、文字でも、口でも、暴言を投げかければ
人を追いつめ、命を奪うこともあるー。

それでもー、
言葉は、人を救うこともあるー。

何気のない言葉や、励ましの言葉に、
折れそうなギリギリの心が救われた人も、きっとどこかにいるー。

無名自身ー、
創作活動をする傍ら、SNSの悩めるフォロワーの相談に乗ったこともあるー。

それが、相手に対してどのように作用したかは無名には分からないー
でも、ほんの少しでも、前に進めたことはきっとあるはずー。

「だからーー”言葉”だけでも、それが無力なんてことはないですー
 ここの怪人の皆様だって、きっとー、
 大首領様の言葉に励まされているはずですよー」

無名がそう言うと、
大首領は少しだけ笑ったー

”言葉ーか”

その上で、
”ー貴様は、なぜ、まだ我を様付けで呼ぶ?”と、
少しだけ苦笑いするー。

すると、無名は
「あー、これは癖でーー」と、笑うー。

SNS上でも、話す相手のことをほぼ常に様付けしていることを
伝えると、大首領は”面白い女よなー”と、それだけ言葉を口にしたー。

その上で、”我の言葉も、同胞の力になっていると、そう申すのかー?”と、
そう呟くー。

無名は、静かに、そして自信をもって頷いたー。

前向きに、正しく言葉を伝えればー、
それはきっと、プラスになるー、
とー。

大首領は少し息を吐き出すと、
”一度、直接話をしたい”と、そう言葉を口にしたー。

「ー直接?」
無名が不思議そうに言葉を返すと、
大首領は”我の居場所を伝えるー”と、
そう言葉を口にしたー。

無名は、大首領との会話を終え、
ヒーロー仲間の拓斗や愛唯に挨拶をすると、
大首領から呼ばれたことを小声で伝えて、
そのまま会いに行くことを決めたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日ー。

仕事を終えて、憑依空間の更新を済ませて、
そして、”大首領”のアジトとして教えられた場所にやってきた無名は、
ゴクリと唾を飲み込んだー。

その場所は、廃墟となった工場の一角ー、
地下に続く階段の先にある場所だったー。

”一人で来るんじゃなかった…”
などと思いながらも、無名がその場所にたどり着いて、
「ー無名です」と、そう言葉を口にすると、
廃墟には不釣り合いな頑丈で、立派そうなゲートが開きー、
中へ案内されたー。

”そこを真っすぐと進み、その後に右、左、右、左と進むがいい”

大首領の声が響き渡るー
あくまでも加工音声ー

「ーーーー」
機械的で、悪の組織のアジトと言わんばかりの雰囲気の通路に、
無名は緊張した表情を浮かべるー

罠かもしれないー。
が、無名はそれでも”大首領”のことを信じたー。

信じたい、と、何故だかそう思ったー。

ようやく”行き止まり”にたどり着くと、何の変哲もない”壁”が開いたー。
どうやら、”カモフラージュ”していたようだー。

その奥にゆっくりと進んでいく無名ー。

そこにはーーー、
まだ若い女の姿があったー。

「ーーー…我が、バイオ・コブラの大首領ー」
大首領を名乗る女がそう言葉を口にするー

”加工音声”を発するための装置を起動して
そう言って見せるー。

口調や声ー、確かにこの人物が大首領のようだー。

「だー、大首領様ー?」
無名がそう言葉を口にすると、
大首領を名乗る女は頷いたー。

そしてーーーー
”彼女”は、椅子から伸びる多数の装置に繋がれていてー、
”足”は動かないのか、装置に固定されていたー。

「ーー驚いたかー?」
加工音声ではなく、生の声でそう言葉を口にする大首領ー。

無名は戸惑いながらも、
「ーわたしもよく驚かれますからー」と、それだけ言うと、
大首領は笑ったー。

「ーーー我の姿を晒したのは、貴様ー、いやー。無名ー
 お前が三人目だー」

大首領はそう言うと、目を閉じながら”大首領”になった経緯を話し始めたー。

彼女はー、元は”普通の”人間だったー。
が、両親に小さい頃に捨てられて、山奥でボロボロになってー、
やがて、倒れ込み、一人、死を迎えようとしていたー。

しかし、そこは偶然ー、
”異世界と繋がる道”がある場所だったー。

死にかけた”彼女”の前に、”蛇神”の魂が現れー、
”彼女”を救ったのだー。

蛇神はそれを”気まぐれ”だと、そう言ったー。

が、力を与えられ、救われた彼女は以降、
”蛇神”に絶対の忠誠を誓いー、
そして、蛇神が封印状態にあることを知り、
蛇神の出身地である”異世界の住人”怪人たちと共に、
蛇神の復活ー、そして、人類の支配に乗り出したのだと言うー。

「ー我は、人に捨てられたー
 故に、復讐を望んだー」

動かない足は、”捨てられた”時に、森の中で大怪我をした時の後遺症ー。

「ーがーーーー
 それは、もう過去のことだー。
 今はもうー、復讐は望んでいないー。

 人間たちと手を取り合い、この世界を保つー
 それが、蛇神様の願いなのだからー」

大首領はそこまで言葉を口にすると、
無名のほうを見つめたー。

「ーー無名よー、我はこの姿故、人前には出られないー
 我を慕う怪人たちの前にも、だー。

 ーーーだからー、お前に願いがあるー
 ーー我の、友になってはもらえないかー?」

大首領のそんな言葉に、無名は少しだけ驚きながらも笑うと、
「ーーもちろんー」と、そう答えるのだったー。

これからも、ヒーローと、バイオ・コブラ、
それぞれが手を携えて、サタン・クランチとの戦いを続けていくー。

改めて、無名とバイオ・コブラ大首領はそう決意するのだったー。

そしてーーーー

「ーところで、”内通者”が我の組織にいるー」
大首領はそう呟くと、
無名は笑ったー

「ーあの、毒蛇さん、ですよね」
とー。

大首領は笑いながら頷くー

「なんだー、分かっていたのかー」

幹部のデスマンバーー
デスマンバがバイオ・コブラが人間と手を組んだことに不満を抱き、
サタン・クランチに情報を流していたのだー。

「ーーー毎日小説を書いていると、そういう推理力みたいなものが
 強まってしまってー」
照れ臭そうに笑う無名ー。

そんな言葉に、バイオ・コブラは大首領は
「ーーー任せて良いか?」と、そう言葉を口にすると、
無名は、仲間と共にデスマンバを倒すことを約束して、頷くのだったー

おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

番外編のリクエスト、ありがとうございました~~!

今回は直接的なTSF系の描写はありませんが、
私はTSF以外の内容でも、
書くことは大好きなので、
久しぶりに、逆に新鮮な気持ちで執筆できました~~~!

リクエスト&お読み下さり、ありがとうございました~~~!

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Skeb

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