ある日、なんとなく購入した宝くじが
偶然当選して、1億円を手に入れたOL。
しかし、周囲に自慢しすぎた結果ー、
彼女は”憑依”されてしまうことにー…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーえっ…!?!?!?」
社会人2年目のOLー、
白川 深夏(しらかわ みなつ)は、
自分の目を疑ったー
「えっ!?えっ!?えっ!?!?ええぇぇぇっ!?」
スマホを見つめながら
何度も何度も、スマホに表示されているその”番号”を見つめる深夏ー。
「ーー嘘!?!?えっ!?!?えっ!?」
まだ信じられないという様子で
手元にある紙と、その画面を見つめている深夏ー。
がー、ようやく、深夏は”何が起きたのか”を理解すると、
「ーーやったああああああああああああああああああ!!!」と、
部屋のガラスが割れてしまうのではないかと思うぐらいの
大声で叫ぶと、
我を忘れてガッツポーズして、嬉しさのあまり飛び跳ね始めるー。
そうー
彼女は”宝くじ”に当選したのだー。
しかも、当選したのは1等ー。
貰える金額は1億円だったー。
「ーやったあああああああああああ!!!!!」
いきなり億万長者の仲間入りをした深夏は
狂ったように声を上げて、喜びを爆発させると、
「神様ありがとうー!!!!」と、
普段、信じてもいない神様にお礼の言葉を口にして、
また嬉しそうに足をバタバタさせ始めるー。
少し前に”何となく”購入した宝くじー。
それが、いきなり1億円になったのだー。
”人生、初めての宝くじ”でいきなりの1億円当選ー。
あまりにも強運の持ち主ー。
しかし、彼女はこの時に”運”を使い果たしてしまったのかもしれないー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「じゃ~~~~ん!!!!」
深夏は嬉しそうに銀行口座の残高を表示した画面を
会社の同僚に見せ付けていたー。
「ーえぇっ!?ほ、本当に1億円当たったのー?」
同僚のOLが戸惑うと、
深夏は「うんうん!!!」と、嬉しそうにそう自慢するー。
深夏はーーー…
”警戒心0”だったー。
宝くじが当たったその日に、会社の同僚たちに
自慢し始めて、友達にも家族にも1億円の当選を自慢したー
さらに、SNSのアカウントにも、
”1億円、当たりました~!”と嬉々として投稿するという
あまりにも無警戒な振る舞いを繰り返してしまっていたー。
しかも、SNSのアカウント名は”深夏”で、本名だー。
「ーーえへへへへーいっちおくえん~!いっちおくえん~!」
街中で嬉しそうに歌いながら、豪遊していく深夏ー。
がー、そんな深夏の行動は”狙われる”原因になってしまったー。
”ーーーーー”
深夏の後ろ姿を見つめるフードの男ー。
フードの男は”あいつかー”と、そう言葉を口にしながら
不気味な笑みを浮かべたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
数日後ー。
深夏は、親に対して”会社も寿退社するつもりだから~”などと
嬉しそうにLINEで報告するー。
”ー寿退社ってそういう時に使う言葉じゃないでしょー。
あれは結婚したときのー”
母親から、そんな呆れたような返事が返ってくると、
その意味を知らずに使っていた深夏は、少し恥ずかしそうに
スマホの前で笑いながらも、
”わたしは1億円と結婚したの!”と、そんな返事を返すー。
「えへへへへー…むふふふふふふふー」
親とのLINEを終えると、
嬉しそうに自分の口座を表示しながら、
笑みを浮かべるー。
「ーえへっえへへへへへへ
わたしが億万長者なんて夢みたいー
えへへへへへー」
ニヤニヤが止まらない深夏ー。
宝くじの1等が当選してから
今までの深夏の行動はー
”宝くじが当たってはいけないタイプの人間”のようにも思える
そんな行動ー。
けれど、深夏本人はそんなことお構いなしに
「よ~し!友達を誘ってすっごく高いお寿司を食べに行こ~!」と、嬉しそうに
一人でそう言葉を口にするー。
がーーー
深夏は気づいていなかったー。
深夏の人生を破壊してしまう”恐ろしいもの”が
すぐそばに迫っていることをー。
”へへへへーコイツ、馬鹿すぎるだろー”
ニヤニヤしながら、深夏を見つめている男ー。
彼は深夏のすぐそばで、深夏のことを物色するように
見つめながら笑みを浮かべていたー。
「ーへへっー、でも丁度いいやー
こいつの身体を乗っ取っちまえば、1億円はそっくりそのまま
俺のものだしー
おまけに、馬鹿だけど可愛いからなー へへー
俺の身体にふさわしいぜー」
”霊体”の状態で深夏の部屋にやってきた男ー、
多田野 泰(ただの やすし)は、
1年ほど前に憑依薬を手に入れて、
その憑依薬で数々の人間の身体を遊んできた人物だー。
しかし、憑依薬の残量も残りあと1回分になってしまい、
泰自身が、憑依薬を購入した際に使った
謎のサイトも既に閉鎖済みだったため、
泰にとっては”次が最後の憑依”だったー。
そして、彼自身、
自分の人生にあまり執着がなかったために、
”最後の1回の憑依”は、この先ずっと憑依するつもりで、
ちょうど、その”人生ごと乗っ取る相手”を探している最中だったー。
そんな矢先に深夏のことをネットで知ったー。
深夏自身がSNSで宝くじの当選を嬉しそうに自慢していたからだー。
当然、泰は嘘の可能性も考えたものの、
深夏が投稿していた写真などから、隣の県に住んでいることを突き止め、
深夏を発見、実際にその様子を観察した結果ー、
”本当に宝くじが当選している”ことを確信したー。
おまけにー、中身が”馬鹿”なのはさておき、
深夏自身は可愛らしい雰囲気の美人だったー。
告白して付き合うならまだしも、
乗っ取ってその身体を奪うのであれば、
深夏の”中身”はどうでもいいー
そう思い、泰は”最後の1回分の憑依薬”で
深夏に憑依して、
これまで憑依してきた相手とは違いー、
遊んだら抜けるのではなく、
その人生を完全に奪い取ろうとしていたー。
「ーーさ~て、その身体、貰うぜー」
泰がそう言葉を口にして、
深夏に自分の霊体を重ねると、
深夏が「ひっ!?!?」と、声を上げて、ビクンと震えたー。
「ーーへへへーーー
よ~し、美人の身体と、1億円をゲットぉ~」
憑依される前からニヤニヤしていた深夏は
憑依される前とはまた違うニヤニヤを浮かべると、
「さてと……まずは」と、自分の胸を両手で揉み始めるー
「へへへへー宝くじが当たったことをネットで平気で晒す馬鹿でもー
いい身体してんじゃねぇかー」
深夏の声でゲラゲラ笑いながら
胸を揉んで気持ちよさそうに笑みを浮かべるー。
「へへへっ♡ へへへへへっ♡」
そのまま胸を揉み続けて、さらには身体のあちらこちらを
触りながら欲望の底に沈んでいく深夏ー。
深夏の身体をしばらく弄び続けて、
存分に快感を楽しむと、荒い息をしながら、
深夏は自分のスマホを見つめたー。
「ーってー、スマホの暗証番号とか、銀行の番号が
分からねぇなー」
深夏は少し不機嫌そうに呟くー。
泰が使っている憑依薬は乗っ取った相手の記憶を
読んだりすることはできないー。
そのため、このままでは
深夏の銀行口座の暗証番号や、スマホの暗証番号など
色々なものが分からないー。
「仕方ねぇー」
深夏はそう呟くと、少しだけ意識を集中させて、
”深夏本人”の意識を少しだけ表に呼び戻すー。
”憑依薬の説明書”によれば、
2週間以上続けて憑依していると、
元の人間の自我が消滅する可能性がある上に、
憑依者の魂もその身体に”定着”して、出られなくなる恐れがある、と
書かれていたー。
逆に言えば、その間の期間であれば
本人の意識を呼び出すことも可能だー。
「えっ…?あ、あれー…?」
正気を取り戻した深夏が戸惑いながら周囲を見渡すと、
「ーーへへー。一つ聞きたいことがあるんだー」
と、”深夏の口”が勝手に動いて言葉を発した。
「ーえっ?えっ!?!?な、なにこれー!?」
深夏は自分の口から、自分の言葉ではない言葉が
自分の”声”で発されたことに戸惑いを覚えつつ、
困惑の表情を浮かべるー。
”気のせいだよねー?”と、
よく分からない状況を必死に、自分の中で飲み込もうとするも、
続けて、深夏の口が勝手に動いたー。
「ーーまぁそう驚くなってー。
お前のスマホの暗証番号と、銀行の暗証番号が知りたいんだよー」
深夏の口が勝手に動きー、深夏に憑依した男・泰の言葉が
発されるー
「ーえ……ど、どういうことー?あ、あなたは誰ですかー!?」
深夏がそう叫び返すー。
周囲が見れば、深夏が一人で喋っているような異常事態ー。
しかし、少なくとも今、深夏は自分の家の中にいるため、
誰かがそれを見ることはないー。
「俺が質問をしているんだー答えろよ へへー」
深夏の口から、泰の言葉が発されるー。
けれど、こんな得体の知れない状況で、
暗証番号やら、パスワードをペラペラしゃべるほど愚かではないー。
がー、
突然、深夏の手が勝手に動き、自分の両胸を揉み始めたー
「ひっ…!?あっ…な、なんでー?あっ…」
自分の手が勝手に動き出して、
その上、自分自身でその手を制御することができない状況に
混乱しながらも、身体を勝手に操られている感覚や、
胸を揉まれている感覚に、快感と恐怖ー、色々な感情を覚えてしまうー。
「ーーーへへへへ ほらー、どうだ?気持ちいいだろ?
答えないと、もっといろいろなことしてやるぞー?」
深夏の顔が勝手にニヤニヤしてー、
口が勝手に動いて泰の言葉を発していくー。
深夏は「ーーな、何が起きてるの…?や、やめっ…」と、
そう言葉を発するも、
手はさらに勝手に動き、身体のあちらこちらを刺激していくー。
深夏はなすすべもなく、身体全体が激しく興奮していきー、
やがて、精神的に抵抗することもできないまま、
快感に支配されていくー。
深夏の身体を”泰”が支配しているからだろうかー。
いつも以上に激しい興奮を覚えて、
深夏は只々、欲望に飲み込まれて、ひたすらに喘ぎ狂わされてしまうー。
「ーーへ…へへへへー…へへー」
しばらくそれが続きー、やがて、深夏の身体の欲望を堪能した泰は
深夏の身体で「おいー答えろよー?そうしないともっといろいろなことするぞー?」と、
深夏本人に対して語り掛けるー。
深夏は「ーーぜ、絶対にー…言わないー」と、そう言葉を口にするも、
「ーじゃあーー…」と、深夏は突然、乱れた姿を自撮りし始めるー
「ーちょ、ちょっと…何をー?」
”声”を発すること以外、何もすることができない深夏は
心底戸惑うー。
「いや、これをネットに載せようと思ってなー」
乱れた格好の写真やー、
その状態であざといポーズをする写真などを
次々と撮影していく”憑依された深夏”ー
深夏は勝手に身体が動いてしまう中ー、
必死に「や、やめてよ!!人生終わるんだけど!!!」と、
そう叫ぶも、泰は聞く耳を持たないー。
「ーーだったら、暗証番号を教えてくれよー。」
深夏の身体でニヤニヤしながら泰が言うー。
「ーー答えないと、お前の身体は自由にしてやらないし、
もっともっと、酷いことと過激なことをしてやるぞー?
何なら、男と寝まくってやってもいいんだぜー?」
そんな言葉に、
深夏は少しだけ考えてからー、
スマホの暗証番号を答えるー。
”嘘の数字”をー
銀行口座に関係する番号も答えると、
「これで満足でしょ!?」と、そう叫ぶー。
がーーーー
「ーーん~~~~嘘はいけねぇな」
とー、深夏の口が勝手に言葉を口にしたー。
「ーえ」
深夏はあっさり嘘がバレたことにビクッとしながら
それだけ言葉を吐き出すと、
「へへー驚くなよー。
お前の記憶は読めねぇけど、俺はお前の身体を握ってるんだー。
嘘をついてるかどうかぐらい、分かるぜー?」
と、深夏の口から泰の言葉が吐き出されたー。
「ー仕方ねぇー
ご近所さんにこの写真を配るかー
あざといポーズをしてる写真を配り始めようとする深夏ー。
「ち、ち、ち、ちょっと待って!」
深夏本人の意識は震えながらそう言葉を発すると
「ーい、い、言えば、本当に身体を返してくれるの?」と、
そう確認するー。
「ーーへへーもちろん」
深夏の口から泰の言葉が吐き出されるー。
深夏は、戸惑いの表情を浮かべつつも
”身体を取り戻したら、すぐに暗証番号を変更して、
コイツのこと、警察に言えばー”と、
そんなことを考えつつ、暗証番号を答えてしまうー。
ニヤッと笑みを浮かべる深夏に憑依している泰ー。
そしてー
「ーへへーありがとなーご苦労さん」
と、そう言葉を口にすると、深夏の意識を完全に乗っ取って
容赦なく約束を破ると、スマホのロックを解除ー、
「これで1億円は、俺のものだぜー」と、邪悪な笑みを浮かべるのだったー。
②へ続く
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コメント
宝くじに当選した子が乗っ取られてしまうお話デス~!!
こんなに無警戒に騒いだら…
憑依されなくても、大変なことが起きちゃいそうですネ~笑
改めて、今月もよろしくお願いします~!★!

コメント
宝くじと憑依を組み合わせて新しい発想ですネ☆
さすが無名さんだし続きが気になります♪♪
宝くじで高額当選してSNSに投稿しちゃうおバカさんはなかなか居ないですよネ~!☆
自分は当選した場合は誰にも言わないですネ(^^)笑
当選したお金で入れ替わり薬を手に入れたら無名さんに最初に報告するのデス~v(o´з`o)♪笑
感想ありがとうございます~~!★
物語みたいな言いふらし方だと怖いですネ~笑
私は買ったことないですケド、
でも、もしも当たった立場になったら、
言わないと思います~笑☆