<入れ替わり>冴えない二人の人生逆転劇①~怒り~

とある部署内で孤立気味だったおじさん二人ー。

そんな彼らを日常的に馬鹿にしてくる二人組のOLー。

しかしある日、おじさん二人は
入れ替わり薬を手に入れて…?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーーーー」

とある会社のオフィスー。

40代中盤に差し掛かったおじさん
大塚 辰信(おおつか たつのぶ)は、
今日も”やること”を無理やり探しながら
必死に”仕事をしているフリ”をしていたー。

「ーーーーねぇねぇ、なんか臭くない?」
「ーーしっ!聞こえるよ!」

そんな言葉が聞こえて来るー。

2人はー、同じ部署に所属するOLの
花森 優美香(はなもり ゆみか)と、
杉下 秀美(すぎした ひでみ)ー。

2人ともまだ20代だが、仕事はそれなりにできるー。
しかも、見た目が可愛らしいからだろうかー。
厄介なことに、部署内に味方も多く、
彼女たちに睨まれたらすぐに”悪者”扱いになってしまうー。

”いつもいつも臭い臭い言いやがってー”

辰信は、内心ではそう思いながらも、
”聞こえないふり”をしながら、”仕事をしているふり”をするー。

我ながらフリばっかりだなー、と
自虐的に辰信は笑うー。

もちろん、辰信はお風呂にはちゃんと入っているー。
特別”異常に臭い”訳ではない。
しかし、彼女たちからはいつも臭い臭い言われているー。

そしてー、仕事も当然サボっているつもりはないー。
与えられた仕事は一生懸命やろうとはしている。
しかし、昔から要領が悪く、
今では年下の30代の部長・倉坂(くらさか)部長にも
すっかり無能扱いされて、仕事を振られなくなってしまった。

「ーーふぅーよし、この書類はできた、とー」
辰信はそう呟きながら立ち上がると、
表情を歪めるー。

完成させた書類は、花森 優美香に提出する書類だー。

優美香や秀美とは、正直関わりたくないー。
特に優美香は気も強く、平気で嫌なことも言ってくるー。

秀美ももちろん、嫌な相手ではあるものの、
さっき”聞こえるよ!”と、優美香に注意していたように、
”まだ多少の配慮”が、秀美の方にはある気がするー。

「ーーーーは~~~~~…」
ため息をつく辰信。

優美香とはもう、話したくないし関わりたくもないー。

だが、仕方がなく
優美香の机の方に寄っていくと、
優美香は完全に辰信を無視して、
事務作業を続けていたー。

「ーーー…あのー……例の資料が完成したのでー」

「ーーーそこ」
優美香は目を合わせることもなく、それだけ言うと、
辰信は「あぁ、は、はいー」と、慌てて
指示された場所に完成させた書類を置くー。

優美香はそれ以外何も言わず、辰信を完全無視ー。

自分より約20歳年下の優美香にこんな態度を取られて
イラッとする辰信ー。

がー、辰信は何も言わず、”穏やかな無能なおじさん”を
演じて自分のデスクに戻るー。

デスクに戻ると、優美香は、たった今辰信が渡した紙を
パンパンと払ってから、
デスクにあったウェットティッシュを取り出して、
自分の手を拭き始めるー。

「ーーはははー優美香ちゃんー
 同情するよー」
20代後半のイケメン男性社員・藤田 駿平(ふじた しゅんぺい)が、
そう声をかけると、
優美香は「ホントですよ~。なんか紙も汚いですし~」と、
愛想よく笑いながら、愚痴を口にしたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーお疲れ様です」

休憩室で休憩をしていると、
同じ部署で働く、同じく40代のおじさん、
久保田 泰樹(くぼた やすき)が、そんな言葉を掛けながら
缶コーヒーを差し出してくれたー。

泰樹は、いかにも気弱そうな雰囲気のやせ型のおじさんだー。
少しぽっちゃりしている辰信とは正反対のような、
そんな感じだったー。

「今日も大変でしたねー」
泰樹が穏やかに笑うと、
「ええ」と、辰信はそう答えるー。

「ー僕も、今日は杉下さんから、
 ダメだしされちゃってー」
泰樹は苦笑いしながら、優美香と仲良しなOL・秀美に
色々言われたことを明かすー。

「ーいやぁ…しかし、あの二人はホント、生意気ですよね」
辰信が愚痴を口にすると、
泰樹は「いえー…僕が無能なのがいけないだけですから」と、
そう言葉を口にするー。

泰樹は中身もネガティブなおじさんだー。

「いやいや、俺も久保田さんもあそこまで言われる謂れは
 ないですよー。

 だって考えてみて下さいよー。
 僕はあの二人に”臭い”とか言ったら、絶対問題になりますしー、
 アイツらがやってるのはそういうことなんですから」

辰信は”不公平だ”と、言葉を口にするー。

「ーははは、まぁ、大塚さんの気持ちも分かりますよ」
泰樹はそれだけ言うと”でも”と、言葉を続けるー。

「僕たちはもう、このまま冴えないおじさんとして
 生きていくしかありませんからー。
 
 40代になると、なかなか人生を逆転するチャンスなんて
 巡ってこないー。

 それに、この世界は僕たちのような
 おじさんにはー…特に、そうー
 冴えないおじさんには厳しいですからね。

 下手をすれば歩いてるだけで不審者扱いですから」

泰樹のそんな言葉に、辰信は苦笑いしながら、
「ー大逆転のチャンスとか、ないもんですかね」と、
そう言葉を口にしたー。

そしてーー
”それ”が起きたのは、その数日後だったー。

「ー今、この人がわたしのお尻を触ったんですけど!」
優美香が声を荒げながら、辰信の”唯一の理解者”でもある同僚ー、
泰樹を指差しながら言ったー。

「そ、そんなぼ、僕は、そんなことしてませんー」

たまたま、狭いところを通過した際に、
わずかに身体同士が接触してしまった泰樹ー。

決して、優美香の身体を意図的に触ってなどいないし、
お尻を触ったりしたようなことは絶対にないー。

がー、優美香は泰樹を犯人と決めつけたー。

「部長!この人セクハラです!」
優美香が怒りの形相で言うと、
倉坂部長は「ー久保田さん、それはいけませんねぇ」と、
呆れ顔で言葉を口にしたー。

「ち、ちがっ…ぼ、僕はやってません!」
気の弱い泰樹は言うー。

そもそも、狭い通路に後からやってきたのは、
優美香の方で、もはや”当たり屋”に近い状態ー。

だが、部署の人々は、泰樹の方を”悪党を見るような目”で
見つめるー。

「ーーちょ、ちょっと待ってください!
 俺も見てましたけど、久保田さんは何もー」

たまらず、辰信が口を挟むー。

がーー
優美香の友人の秀美が「この人たち、いつもわたしたちの
悪口ばっかり言っててー」と、そう口を挟むー。

「ーーー自分たちが仕事できないからって、
 この子たちに嫉妬しているのか。情けないな」
倉坂部長はそう言うと、
辰信は「ー違う!どうしてそうなるんですか!」と、
困惑した様子で叫ぶー。

がー…

「君は黙ってなさいー。」
倉坂部長はそう言うと、
「久保田くんー」
と、泰樹の方を見つめながら言ったー。

「ー君はしばらく謹慎だー。
 会社から連絡するまで、自宅待機してなさい」

とー。

泰樹は泣きそうになりながら
「ど、どうしてー…ぼ、僕は何もー」と、
そう言い放つと、
優美香は「泣きたいのはこっちなんですけど!」と
目に涙を浮かべ始めたー。

優美香の涙に同情が集まり、泰樹は白い目で見られー
そのまま”謹慎”になってしまったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

”復讐”

”復讐”
”復讐”

”復讐”ー

謹慎処分になった泰樹は、死んだ目で
そんな言葉を検索し続けていたー。

謹慎処分になった数日後ー。
そんな泰樹の元に、辰信が訪れるー。

「ーいやぁ、この前はホント、ムカつきましたねー。
 久保田さん、何も悪くないのにー」

仕事帰りに辰信が、泰樹の家に立ち寄って
そんな言葉を口にするー

泰樹は、「いやぁ…はははー」と、
弱弱しく笑うと、
ふと、辰信がパソコンの画面を見つめたー。

そこには”復讐”と書かれているー。

「久保田さんー」
辰信が少し戸惑いながらそう言うと、
「ーあぁ、いえー…本当には何もしませんよー
 ただ、こうでもしないと、納得がいかなくて」と、
そう呟いたー。

だがーー
それを見た辰信は「復讐しましょう」と、そう言葉を口にするー

「え?」
戸惑う泰樹ー。

そんな辰信の手には”2本の入れ替わり薬”が
握られていたー。

辰信は泰樹が謹慎になったあの日ー、
怒りに身を任せて、ネットでこれを手に入れたのだー。

「ーあいつらの身体、奪ってやりましょう」
辰信がそう言うと、泰樹は「いやぁ…何もそこまではー」と、戸惑うー。

がー
辰信は言ったー。

「ーこのまま冴えないおっさんで終わっていいんですかー?
 みじめに働いて、みじめに孤独死してー、
 それで終わりでいいんですかー?」

とー。

その言葉に泰樹は少しだけ考えると、
辰信の方を見て、静かに頷いたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その翌日ー。

「ーーじゃあ、俺が花森の身体を、
 久保田さんが杉下の身体を奪う感じで行きましょう」

辰信は、そう言葉を口にしたー。
泰樹は謹慎処分中の身であるが故に、
資料室に身を隠してもらい、
まずは辰信が花森 優美香と身体を入れ替えるー。

そして、優美香として親しい秀美をここに呼び出して、
秀美と泰樹の身体を入れ替える計画だー。

「ーー…見てろよ花森ー」
辰信は、気合の入った表情でそう呟くと、
「ほ、ホントにやるんですか?」
と、戸惑った様子の泰樹を前に、
「このまま、冴えないおっさんのまま終わっていいんですか?
 俺と一緒に、人生逆転しましょう!」と、
今一度辰信はそう言い放ったー。

そのまま資料室を出て、自分の部署に向かうー。

「ーーーあいつも、謹慎になればいいのにねー」

辰信が入って来るのを見ると同時に、
優美香が、近くにいた秀美にそう呟くー。

「ーやめなってー。聞こえてたら何されるか分からないよ?」
秀美がそう言うと、優美香は
「あんなおっさんに何かできるわけないでしょ。
 それに何かされたらセクハラで一発でクビに追い込んでやるから」と、
そんなことを口にするー。

”気の強い女だー。
 まぁ、そんなこと言ってられるのも今のうちだ”

辰信は、そう心の中で呟くと”タイミング”を伺うー。

チャンスは、優美香がこの部屋を出た時だー。
なるべく早く済ませたいー。

そう思っていると、
「ちょっとこれを、営業部に届けてきますー」と、
倉坂部長に対して言葉を口にするー。

「ーよろしく」
倉坂部長が頷くー。

”今がチャンスだー”
辰信はそう思いつつ、優美香が部署を出た後に
自分も後を追うようにして部署を出たー。

自分のデスクのパソコンに”ある仕掛け”をした上でー…。

入れ替わり薬を飲む辰信ー。
入れ替わるには、この状態で相手にキスをしなくてはならないー。

完全にセクハラ案件だー。
いや、セクハラどころでは済まないー。

がー、そんなことは関係ないー。
何故なら、身体”ごと貰ってしまうのだからー。

「ーーー花森さんー」
人通りの少ない通路に入ったところで、そう声をかけると、
優美香は露骨に不快そうに振り返ったー。

がー、それと同時に辰信は優美香に”キス”をしたーー

そのままよろめく二人ー

「ーち、ちょっと!何をするの!?」
そう叫ぶ優美香ー

しかしー
その声はーー
”自分”のものではなく、”おじさん”の声だったー。

「ーーは…?」
みるみるうちに顔色を変えていくー
優美香ー

いやー、今はもう、”辰信”となった優美香ー。

「ーーへ…へへへ…す、すごいー」
優美香になった辰信は、嬉しそうに
自分の手を見つめるー。

「なんだこれー…こんな綺麗な手が、俺のものなのかー?」
優美香の声でそう喋りながら、
自分のものになった優美香の手を見つめるー。

「ーち、ちょっと、こ、これ、どういうー…!」
辰信になった優美香が声を上げるー。

「ーーへへー
 今まで散々、俺のことを馬鹿にしてくれたなー?」

優美香になった辰信はニヤッと笑みを浮かべると、

「ーちょ…何これ…!?どうなってるんですか?
 は?い、意味は分からないんですけど!?」
と、辰信(優美香)が顔を真っ赤にしながら声を上げるー。

「ーねぇちょっと!わたしに何をしたの!?」
声を荒げる辰信(優美香)。

しかしーー

「ーー触らないで!変態!」
優美香(辰信)は大声でそう叫んだー。

「ーー!」
辰信(優美香)は表情を歪めるー。

「ーー…今、俺がこの場で悲鳴を上げながら
 逃げ出したらー、どうなると思うー?」

優美香(辰信)がそう言うと、
辰信(優美香)は怒りと屈辱と、恐怖にまみれた表情で、
”元自分”を睨みつけ始めたー。

「ーーーーー…そ、それはー…」
辰信(優美香)は、震えながらそう言うと、
優美香(辰信)は「今から試してみよう」と、満面の笑みで
そう言葉を口にしたー。

「ーーきゃあああああああああ~~~!!!!」
わざとらしく叫びながら逃げ出す優美香(辰信)ー

「ーは…?ち、ちょっと、待って!」
辰信(優美香)は呆然としながら
「わたしの身体を返しなさいよ!」と、そう言葉を口にしたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一方ー、
辰信たちがいた部署内では騒ぎが起きていたー。

「ーーなんだ、これはー…」
倉坂部長が、他の社員からの報告を受けて呆然とするー。

倉坂部長が見つめていたのは
辰信のパソコンの画面ー。

退席した辰信のパソコンの画面にはー

”優美香の写真”が表示されていてー、

その下には、
”優美香ちゃんを俺のものにしたい”
”優美香ちゃん 優美香ちゃん”
”大好きだぁ”
などと書かれた、異様な画面が表示されていたー。

それはーーー
”入れ替わったあと”に、
”辰信(優美香)”を陥れるため、
辰信が部屋から出る前に
”わざと”表示させておいた画面だったー…。

②へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

冴えないおじさん二人の入れ替わり…
(まだ一人しか入れ替わってませんケド…)

明日以降も、ぜひ楽しんでくださいネ~!

今日もありがとうございました~!

コメント

  1. TSマニア より:

    おじさん二人かわいそうですネ(-_-;)

    辰信は計画的に今のところ上手くいってますが…

    どんな展開なるか楽しみデス!★

    無名さんのカラダと入れ替わってOLスーツを自分好みに着こなしてみたいのデス(*´艸`)笑

    スカートの丈短くしてエチエチなデニールのタイツ履いてみたいのデス\(^o^)/笑

    • 無名 より:

      可愛そうなおじさんたちの入れ替わり…★!
      どうなってしまうかドキドキですネ~!

      足は…綺麗にしている(と思っているだけ…笑)ハズなので、
      入れ替わったら、上手く活用して下さいネ~笑

      • TSマニア より:

        可愛そうなおじさんたちの展開いろんなパターンがありますよ…★!

        自分は入れ替わり薬で入れ替わるの好きデス(*´艸`)笑

        無名さんは脚のケアも髪の毛のケアも日頃からしてますよネ☆☆☆☆☆

        美脚は正義なのデス!!

        無名さんのカラダと入れ替わって♀⇔♂

        無名さんの美脚を活用しまくりますよ☆\(^o^)/☆

        無名さんの美脚をアピールしたオシャレやコスプレしまくるのデス♪♪

        無名さんのカラダでスカートの丈を超短くしてエチエチなOLスーツ着こなしてみたいし新鮮ですよネ(*´艸`)笑

        無名さんのカラダになって無名さんの綺麗な手でエチエチなデニールのタイツの上から美脚を触りまくりたいのデス笑

        OLスーツは無名さん普段着ないから自分のカラダになった無名さんに観察してもらって感想を作文用紙に書いてもらうのデス笑 

        無名さんの言い方だとレポートですネ笑

        お互いにカラダを交換してレポートも交換してみたいですネ笑

        • 無名 より:

          わわ~~!★
          入れ替わる前から既に
          夢がいっぱいに…!?★

          髪と足はしっかりメンテナンスしてるのデス~!★
          大変ですケド、大事デス…!!