少女は、身体を奪われたー。
身体を入れ替えられてしまった少女は、必死に
自分が自分であると、家族に気付いてもらおうとするー。
けれど、それをあざ笑うかのように、
家族は、奪われていくー。
※ダーク展開注意です!苦手な方はご注意ください!
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「---ど…どうしよう、どうしよう」
やせ細った男が、慌てた様子で目に涙を溜めている。
男の中身は、目の前にある家の長女・福本愛紗美。
この痩せ細った男と身体を入れ替えられてしまい、
途方に暮れている。
自分の身体を奪った男は言った。
「--いいのか?1時間後には、この身体で
”ただいま~♪”って言いながら、お前の家に行くぜ。
お前の親は、何の疑いもなく俺を招き入れるだろう。
そして、この身体で笑いながら家族を地獄に
送っちゃうよ?ふふふ…」
ーと。
家族になんとか自分が身体を奪われたことを
信じてもらわないと、大変なことになる。
けれど、どうすれば…?
さっき、父親の譲二に
”ストーカー扱い”された挙句に警察を呼ぶとまで言われてしまった。
もしもここで警察を呼ばれたら、家族に信じてもらうどころじゃ
なくなってしまう。
その間に、自分の身体を奪った悪魔が帰ってきて、
母も、父も、弟も殺されてしまう。
なんとか、なんとか信じてもらわないと。
「---!」
愛紗美は、2階を見つめた。
そうだ!と愛紗美は思う。
母と父なら信じてくれなくても、弟の喜義なら
信じてくれるかもしれない
「---あら?」
背後から声がした。
痩せ細った男が振り返ると、
そこには自分の身体ー、愛紗美が居た。
「---ただいま~♪
な~んちゃって!」
不気味にほほ笑む愛紗美。
「ねぇ、やめて!やめてよ!」
男が叫ぶ。
愛紗美はそんな男をゴミを見る目で
見つめながら微笑んだ。
「---これから、お前の家族を、殺してあげる」
愛紗美は、そう言いながら、
家の鍵を開ける。
「--ーあ、あかえり~!」
母親の湯子の声が家の中から響く。
「---クク…ただいま~♪」
愛紗美がいつもの雰囲気で
明るく声を出した。
「--違う!ねぇおかあさん!お願い!
そいつは、、わたしじゃない!」
男は叫んだ。
必死に、叫んだ。
「-ーーま、、まだいたんですか!
け、、警察呼びますよ!」
玄関前にやってきた母親が敵意をむき出しにして言う。
「--まぁまぁお母さん、
放っておくのが一番だよ」
愛紗美がそう言うと、
母親が、戸惑ったような表情をしながら、
奥へと戻っていく。
愛紗美は勝ち誇った表情で、
涙を流す男の方を見て呟いた。
「---ここは、わたしの家よ!うふふ♡」
乱暴に閉じられる玄関の扉。
男は、その場に膝をついた。
「み…みんなを助けなくちゃ…!」
男の中にいる愛紗美はそう思った。
このままじゃ、本当に家族が殺されてしまう。
「---やるしかない!」
2階によじ登って、
弟の部屋から、家の中に入れてもらうしかないー
意を決した愛紗美は、
2階によじ登る方法を探し始めた…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「今日の晩御飯は何~?」
愛紗美が尋ねる。
「今日は、オムライスだぞ~」
父親の譲二が言う。
「--そっか~た~のしみ!」
愛紗美はそう言いながらも、
”そのオムライスの上にかけるケチャップは
お前らの血だ”と
心の中で思いながら、2階へと向かった。
「-ま・ず・は、
可愛い可愛い弟から♪」
そう微笑むと、弟の部屋へと愛紗美は入っていく。
「--姉さん?」
弟の喜義は驚いた表情で、
自分の部屋に入ってきた愛紗美を見た。
姉と弟の間柄は良好だが、
部屋の行き来はあまりなかった。
年頃の男子と女子の間柄だからだろうか。
「---ふふ、ただいま」
愛紗美が言うと、
喜義が「どうしたんだよ?俺の部屋に急に入って来たりして」と言う。
愛紗美は、ほほ笑みながら、喜義に
近づくと、突然、喜義にキスをした。
「むぐっ…!?な、、何だよ!姉さん!」
喜義が慌てて愛紗美を引きはがす。
しかし、愛紗美は今までに見たこともないような
妖艶な表情で、喜義を見つめていた。
「ねぇ…お姉ちゃん、欲求不満になっちゃった…
この身体がウズウズゾクゾクしてたまらないの…」
甘い声で言う愛紗美
「な、、何言ってるんだよ…姉さん」
戸惑いながらも、すぐにでも触れられそうな距離まで
近づいた愛紗美の顔に、ドキドキしてしまう。
「--ね、喜義…わたしを、、滅茶苦茶にして…?」
愛紗美が上目遣いで喜義を見る。
喜義は、「あ・・・いや…あの…」と
混乱した様子だ。
そんな喜義を、愛紗美は押し倒した。
「いいから、やらせろよ」
そう言うと、愛紗美は、乱暴に、弟の服を引きちぎっていく。
「ちょ、、姉さん、タンマ!待って!タイム!」
喜義が叫ぶ。
しかし、喜義のそれは素直だった。
興奮を隠すことができず、大きくなってしまっている。
愛紗美は、喜義を足で踏みつけながら、
もがく喜義を余所に、自分の制服を引きちぎり始めた。
もう、制服なんていらない。
この女は、学校に行くことはできなくなるのだからー。
「--っらぁっ!」
乱暴な口調で、制服を床にたたきつける。
そして、「ちょっと!何やってるんだよ!」と叫んでいる弟の喜義に
転がしながら、鞄を床にたたきつけると、
愛紗美は、喜義の上から覆いかぶさった。
「あぁ…お姉ちゃんね~
興奮しちゃったの!
女として、興奮してるの!わかる?」
もがく喜義に語りかける愛紗美。
喜義は「やめろよ!ちょっと!」と叫んでいる。
そんな喜義にキスをする愛紗美。
キスをされた喜義は、足をばたつかせているが、
愛紗美に覆いかぶさられて、どうにもならなかった。
胸が触れ、
綺麗な髪が触れ、
喜義の興奮は次第に強くなっていく。
「ほ~ら、私のここ、触って?」
愛紗美が弟の手を無理やり引っ張って、
弟に行為を促す。
気持ちよくなっていた喜義は、
言われるがままだった。
「姉さん…!ねえさん!!」
喜義は、嬉しそうに言うと、
愛紗美の身体を言われるがままに触る。
「んふぅ♡ お姉ちゃんのこと、好き?」
愛紗美が誘惑するような声で尋ねると、
「好きだよ…大好きだよ…!」と喜義は
息を切らしながら答えた。
「--ふふふ♡イイコね」
愛紗美は微笑みながら、
弟の大きくなったそれを、
指でイヤらしく撫で始めた。
「あっ、、、やめ、、やめて、、姉さん…
やめ、、、、やめて…」
喜義は身体をヒクヒクとさせながら
必死に耐えている。
「--ほ~ら!出しなさいよ!
お姉ちゃんに見せて御覧?」
喜義は奇妙なうめき声をあげながら、
白い液体を勢いよく発射した。
愛紗美の顔にそれが飛び散り、
不快な表情を浮かべる。
「--さて…」
愛紗美は呟いた。
そろそろからかうのは終わりだ。
幸せを”この手で”壊してやろう。
愛紗美の綺麗な手を見つめるー。
愛紗美はその手をペロリと舐めると、
放心状態の喜義の方を見て微笑んだ。
「--最後のお楽しみ、十分に味わったか?」
愛紗美は、凶暴な本性を隠そうともせず、
そう呟いた。
喜義は「はぁ…はぁ」と言いながら、首をかしげる。
「ふふふふ・・・」
愛紗美は笑いながら、喜義の方に近づいた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「--やっと・・やっと、、登れた!」
痩せ細った男の身体になってしまった愛紗美が、
家の2階の部分になんとか上ることに成功した。
屋根によじ登るんなんて、人生で
初めての経験だ。
少しだけ、泥棒の苦労が分かったような気もする。
「---あ、、、あ、、、あ、、、姉さん…姉さん…!!」
喜義の苦しそうな声が室内から聞こえた。
「---!?喜義!」
痩せ細った男は、慌てて弟の部屋の窓の部分へと駆け寄った。
そこではーーー
自分の身体が、仰向けの喜義の上に乗り、
首を絞めている最中だった。
「あ・・・あ・・・姉さん・・・やめて・・・」
喜義がもがいている。
上に乗っている愛紗美は、笑いながら叫ぶ
「助けてほしい?じゃあ命乞いしろよ!
ほら、愛紗美お姉さまたすけてください!って言えよ!」
その叫び声に、苦しそうに喜義は言う
「あ、、、愛紗美、、、お姉さま…たすけてください」
喜義の目には涙が浮かんでいる。
ガン!
ガン!
ガン!
痩せ細った男の身体になってしまった愛紗美は、
弟の部屋の窓ガラスをたたいた。
「--ちょっと!開けて!ねぇ!やめて!
喜義に手を出さないで!」
泣きながら叫ぶ男。
愛紗美は弟の首を絞めながら
チラリとその様子を見ると、ほほ笑んだ。
「---ほら!もっと命乞いしろよ!
わたしはお姉さまよ!ほら!ほら!」
喜義の首を絞めながら
お尻で何度も飛び跳ねるようにして
喜義に衝撃を与えている愛紗美。
喜義は次第に言葉を発しなくなった。
真っ青に青ざめた喜義が涙を浮かべながら
姉を見るー。
姉の愛紗美の表情は、
歪みきっていたー
「----ねえ…さ」
喜義の身体から力が抜ける。
それでも笑っている愛紗美。
「あははははぁ~~~
愛紗美ぃ~、弟を殺しちゃった~♪」
欲情しきった様子で、自分を抱きしめると、
倒れた弟の身体を蹴り飛ばし、机においてあった
弟のスマホを手に取ると、
「弟死んじゃった~!イェイ!」と笑いながら、
動画を撮影し、それをそのままネットに流したー
「---ひどい…ひどい…」
窓の外では、”本当の愛紗美”が男の身体で泣いていた。
その様子に気づいた愛紗美は
笑いながら近寄ってきた。
「--ふふふ、自分の手で、自分の幸せを壊す気分、どう?」
愛紗美の言葉に
男は叫んだ
「ふざけないで!私の身体を返してよ!人殺し!」
窓越しでも聞こえるように叫ぶ男。
「--ふふふ…」
愛紗美は余裕の表情でその言葉を聞きながした。
そしてー
”愛紗美~喜義~!御飯よ~!”
母親の湯子の声が聞こえてきた
「は~い!今行く~!」
愛紗美はそう返事をすると、
窓の外の屋根に乗っている男の方を見て微笑んだ。
「--わたし~これから
お父さんとお母さんの命もこの手で奪っちゃうの~!ふふふ…」
そう言うと、愛紗美は、両手を広げながら大笑いして、
適当な服を身にまとうと、
そのまま姿を消した。
「ねぇ!やめて!ねぇ!」
男の中にいる愛紗美は思う。
早く、早く、家の中に入らないと。
窓ガラスを割るしかない。
男は、必死にガラスをたたき始めた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「--あら?喜義は?」
母親の湯子が言う。
「---ん~?上で寝てるよ~」
愛紗美は笑いながら答えた。
「--寝てる~?
こんな時間に~?」
湯子はそう言いながら、2階へと上がっていく。
「--クク、馬鹿な女」
愛紗美はそう呟いた。
食卓にはオムライスが並んでいる。
「---どうした?愛紗美?何かいい事でもあったのか」
父親の譲二が尋ねる。
「--うん!今日のわたし、と~っても気分がいいの」
愛紗美は微笑んだ。
そしてー、
悪魔のような笑みを浮かべながら呟く。
「---喜義の”最後の顔”最高だったなぁ~うふふ♡」
ーー!?
父の譲二が、愛紗美に違和感を覚えた次の瞬間だった。
愛紗美がキッチンにあった包丁を手にして、
譲二に襲い掛かったーーー。
「きゃああああああああああ!」
2階から悲鳴が響き渡る。
母親の湯子が、喜義の死体を発見したー。
しかもーーー
窓の外では、窓ガラスを割ろうとしている
痩せ細った男が必死に何かを叫んでいた。
生きた心地がしないまま
湯子は慌てて階段を駆け下りる。
階段を下りると、
愛紗美が、真っ赤に染まった両手を
オムライスにこすり付けていた
「--な、、、な、、何してるの?」
母の湯子が聞くー。
愛紗美は、血とケチャップまみれになった
両手を見せながら微笑んだー。
「-オムライスに、ケチャップ塗ってるのー。
おとうさんから採れたケチャップをね…
くふふふふふふふ・・・♡」
この家の幸せは、
今、粉砕されようとしていたー
③へ続く
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ダーク入れ替わり作品!
ここまではとってもダークですネ…
果たして、身体を取り戻して、
家族を守ることはできるのでしょうか!
明日もお楽しみに~

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