<入れ替わり>オタ⇔ギャル②~困惑~

①にもどる!

オタクな男子と、ギャルな女子が入れ替わってしまったー!

突然の出来事を前に、混乱する二人ー。
特に、オタクな男子の彼にとっては、とんでもない状況で…?

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「ご、ごめんなさいー」
梨々花(浩太)は自分がギャルの梨々花と入れ替わってしまっていることを知り、
最初に浮かんできた言葉を大声で口にしたー。

真っ先に浮かんできたのは、謝罪の言葉だったー。

浩太からすれば、梨々花は”同じクラスにいるけど、別の世界に住む人間”ー
きっと、キモいと思われているだろうし、
今、この状況にも腹を立てているだろうと、そう思っているー。

いつも一緒にいる友達のギャル・麻里奈と共に
何か色々言っているのも聞こえるしー、
”入れ替わってしまった”などとなれば、梨々花が怒るのは間違いないー。

そう思いながら、必死に謝罪を続ける梨々花(浩太)ー

「ーちょっとー。」
そんな梨々花(浩太)を前に、浩太(梨々花)は呆れた様子で
口を開くと、
「わたしの身体で、そんなに謝らないでくれるー?」
と、そう言葉を口にしたー

「ーあ、ご、ごめんなさー…」
すっかり怯えた様子の梨々花(浩太)ー

それを見て「ーーねぇねぇー、なんでそんな化け物を見るような目で見るの?」と、
不満そうに呟くー。

「ーーーえ、あ、いやーーーえ…
 ぅ…」
梨々花(浩太)は、意味不明な言葉を発しながら黙り込んでしまうー。

心の中では色々考えることはできているものの、
”梨々花”を前にー、自分とは住む世界の違う存在を前に、
口が動かなくなってしまうー。

そんな様子を見て、浩太(梨々花)はため息を吐き出すと、
「あのさ~…何喋ってるか分からないんだけどー…
 別に怒ったりしないから、ゆっくり話してー」と、
そう言葉を口にしたー。

「~~~~~~」
梨々花(浩太)がなおも、戸惑いの表情を浮かべていると、
浩太(梨々花)は”どうせわたしの前だと緊張してとか、そんな理由なんだろうな”と、
そう思いながら
「だったらさ~、今、こうして入れ替わってるわけでしょ?
 目の前にいるのはわたしじゃなくて、自分そっくりのオタクくんーって
 感じで考えたらどう?」
と、アドバイスを口にするー。

するとー、
梨々花(浩太)は「あっ!そっか!その手があったー!」と、
突然喋り始めたー。

「ー切替はやっ!?」
いくらアドバイスしたとは言え、そんなにすぐに
ペラペラと喋り出すとは思わなかった浩太(梨々花)は、
驚いたような表情を浮かべると、
「ーあ、いえー、ご、ごめんなさいー」と、
梨々花(浩太)は再び謝り始めたー。

そして、梨々花(浩太)は
”僕なんかと入れ替わってしまってごめんなさいー”と言葉を口にした上で、
”僕みたいなキモイやつと入れ替わっちゃうなんてー、
 本当にごめんなさいー”と、何度も謝罪を重ねたー。

そんな様子を見つめながら、
浩太(梨々花)は笑うー。

「ーー大丈夫大丈夫、怒ってないし、別にキモイと思ってないしー
 むしろ、こういう展開、楽しくない?

 わたし、楽しいこと大好きなんだよねー。
 だから、今の状況も滅茶苦茶ワクワクしててー」

浩太(梨々花)が、嬉しそうにそう言い放つー。

「で、でも、いつも、僕のことー、き、キモイってー」
梨々花(浩太)が申し訳なさそうに言うー。

自分が、美少女なギャルになっている状態に
ドキドキしながらも、そんなことを悟られてしまったら
今度こそ絶対に怒られてしまうー、と、
とにかく平常心を保とうとして、色々な言葉を口にするー。

すると、浩太(梨々花)は「ん?わたしが?」と、
表情を歪めたー。

「ーーあ~~~…やっぱり、そう思われちゃうのかぁ~」と、
そう一人で言葉を口にしながら、
「それ、麻里奈の方でしょ?」と、
そう確認してくるー。

麻里奈とは、いつも梨々花と一緒にいるもう一人のギャルの方だー。

「ーーーえ…」
梨々花(浩太)は戸惑うー。

正直、”梨々花と麻里奈”はセットで認識していて、
どっちも雲の上の存在であるため、
どっちがどうこうをハッキリと覚えていないー。

「ーいつもキモイキモイ言ってるのは麻里奈の方ねー。
 一緒にそう思われちゃうのはー、まぁ、仕方ないけど
 でも、わたしは1回もキモイって言ってないよー」

浩太(梨々花)はそう言い放つと、
梨々花(浩太)は”そう言えば、そうかもしれないー”と、
心の中でいつも、話をしている梨々花と麻里奈を思い浮かべるー。

「あ、あとねー。麻里奈も口が悪いだけで
 別に宮川くんのこと嫌いって感じじゃないと思うからー

 勘違いされるのは、麻里奈が悪いけどー
 麻里奈、わたしにもキモイキモイよく言ってるからねー」

浩太(梨々花)は、麻里奈は元々口が悪いから
いちいち気にしないで放っておいていい、とそう付け加えたー。

「わたしはどっちかって言うと、
 宮川くんみたいな男子も嫌いじゃないけどー

 わたしもー、ほら、結構漫画とかー、アニメとか
 知ってるしー

 ま、全然見てるものは違うとは思うけど」

浩太(梨々花)はそう言いながら、
「ーまぁ、だからさー、そんな謝らなくていいよ。
 わたしも考え事してて、階段で宮川くんを
 避けられなかったんだし。ね?」
と、肩をポンポンと叩いたー。

「いたっー」
梨々花(浩太)は、思ったよりも浩太(梨々花)が
肩を強く叩いて来たのに少し驚いて、
”や、やっぱ怒ってるー”、と、そんな表情を浮かべたー。

がー
すぐに浩太(梨々花)は「あ、ごめんー男子の手って、
思ったより力入るねー?」と、
今は”自分の手”になった浩太の手を見つめながら笑うー。

どうやら、怒っているのではなく、
男子の身体に慣れておらず、
力加減を間違えたようだー。

「ーーってことでー、今日からわたしのフリ、よろしくねー」
浩太(梨々花)は、そう言い放つー

「えぇぇっ!?ぼ、ぼ、僕が、中野さんのフリとか
 ぜ、ぜ、絶対に無理だよー!?」
梨々花(浩太)がそう叫ぶと、
「ーそれをあえてやるのが面白いんじゃんー ふふ」と、
浩太(梨々花)は、心底この状況を楽しんでいるかのようにして
言葉を口にしたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

梨々花として、学校の外に出た
梨々花(浩太)は「え…あ、あの、本当にー、このまま帰るのー?」と、
困惑しながら言うー。

「うん!大丈夫!どんなミスしても気にしなくていいから!」
浩太(梨々花)のその言葉に、
梨々花(浩太)は「えぇ…?」と、困惑しながらも
それに従う姿勢を見せるー。

「ーーで、でも、取り返しのつかないことになっちゃうかも
 しれないけどー…」
梨々花(浩太)が、心底不安そうに呟くー。

それでも、浩太(梨々花)は
「そしたら!その時考えよう!」と、
何の迷いもなく、そう言い返して来たー

”ーーえ、え、えーーー…”

もう、カードショップに駆け付けるどころの状況じゃなくなってしまったものの、
梨々花(浩太)は「お、お願いがー」と、そう言葉を口にすると、
今日発売のカードゲームの新弾を買おうとしていたこと、
友達の達夫が既に先にカードショップに向かっていて、
待たせていることを伝えると、
「あ~うんーオッケーオッケー!任せておいて!」と
浩太(梨々花)はそう言葉を口にしたー。

”色々な意味で大丈夫かなぁー?”
そう思いながら、梨々花(浩太)は、立ち去ろうとするも、
すぐに「ってー、と、トイレはー…ど、どうしたらー?」と
不安そうな表情を浮かべるー。

「ん?トイレー?
 漏らすわけにはいかないでしょ?
 いつも通り済ませてー」

浩太(梨々花)は、それだけ言うと、
「大丈夫大丈夫!何とかなるよ!」と、
そんな言葉を付け加えるー。

「ーーな、何とかなる!?い、いつも通り済ませる!?
 えっ、ちょっと待っー」
梨々花(浩太)はそれだけ言葉を口にしたものの、
浩太(梨々花)はそのまま立ち去ってしまったー。

いつも、勢いで毎日を楽しんでそうな梨々花らしいと言えば
梨々花らしいのかもしれないー。

けれど、梨々花からすれば当然のトイレは、
浩太からすれば当然ではないー。
女の身体でトイレに行くなんてこと、浩太にはドキドキしてしまって
”いつも通り”なんて済ませられないし、そもそもやり方もよく分からないー。

もちろん、逆に浩太からすれば当然のトイレは
梨々花にとって当然ではないー。

お互い、異性のトイレなど経験したことはないからだー。

けれどー、浩太になった梨々花は、あまりそんなこと気にしておらず、
勢いで今の状況を楽しんでいたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日ー

「ーーーー初めまして~」
浩太(梨々花)は、学校にやってくるとふざけた口調で、
梨々花(浩太)に向かって手を振って来たー。

「ーーーー~~は、は、ハジメマシテ…」
寝不足気味で、いつものような髪型にすることもできず、
メイクも分からず学校にやってきた”梨々花”は
別人のような状態だったー。

”いつものわたしとは全然違うわたし”を見て
浩太(梨々花)はふざけて”初めまして~”と、声をかけたのだったー

「っていうか大丈夫ー?」
浩太(梨々花)は、あまりにもやつれた様子の梨々花(浩太)を見ると、
「き、昨日ー、着替えるのに2時間かかってー
 そのー、トイレ行く勇気が出るまで1時間ー
 あとー、お風呂は入れなかったーーです」
と、何故か敬語混じりで答えてしまう梨々花(浩太)ー

「ーーえぇ~~~!?!?
 お風呂入ってないの???マジ!?」
浩太(梨々花)は困惑した様子で言うー。

「ご、ご、ごめんなさいー
 あ、あのー…ぼ、僕なんかがーー
 中野さんとしてお風呂に入ったらー
 その、死罪なのでー」
梨々花(浩太)は、落ち込んだ様子で言うー。

いつも元気で何でも楽しむ”梨々花”の
そんな落ち込んだ表情を見ることができるのは、
”今”だけかもしれないー

浩太(梨々花)は、そんな”自分”の姿を見つめながら
少しだけ笑うと、
「ーセルフ死刑判決しないでー!?」と、そう言葉を口にするー

「それに、わたしの身体で死刑になられても困るんだけどー!?」
浩太(梨々花)がそう言うと、
梨々花(浩太)は「ーーうー、うんー」と、だけようやく答えると、
「まぁ、昨日は仕方ないけど、今日からちゃんとお風呂入ってねー。
 ほら、わたしの身体も宮川くんの身体も所詮、肉と血液と骨とグロい内臓なんだから。ね?」
と、浩太(梨々花)が励ましの言葉をかけてくるー。

あまり励ましになってないような気がする、と
思いつつも「よし!じゃ、今日は宮川くんはギャル体験!わたしはオタク体験!オッケー?」と、
浩太(梨々花)は嬉しそうに言葉を口にしたー。

あまりオッケーではなかったものの、
梨々花(浩太)は思わず「オッケー…です」と、そう答えてしまったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

教室にやってきた梨々花(浩太)はいつもとは違う
ネガティブなオーラを放っていたー

”ーー本当に、これでいいのかなー…?
 中野さん、絶対周囲から変に思われちゃうと思うんだけど…”

そんな不安を抱きつつ、教室に入ると、
早速梨々花の友達のギャル・麻里奈が近付いてきて、
「おはよ~」と、そう声をかけて来るー。

「お、お、おはよぅございまーー」
語尾が小声になって聞こえなくなってしまうぐらいに
小さい声で挨拶をする梨々花(浩太)ー

「ーーー????」
友達の麻里奈は困惑の表情を浮かべてから、
梨々花(浩太)を見つめると「え?今日ヤバくないー?」と、
そんな言葉を口にしたー。

一方、浩太(梨々花)は、浩太の身体なのに、
どこかキラキラしたオーラを漂わせながら教室に入って来て、
オタク仲間の磯部 達夫に話しかけると、
カードゲームのトークをペラペラと話し始めたー

「ーー!?!?」
梨々花(浩太)は戸惑うー。

”な、なんで、中野さんがあんなに自然にカードの話をー!?”

梨々花になった浩太には”梨々花の記憶”はないー。
当然、浩太になった梨々花には”浩太の記憶”はないはずだー

それなのにどうしてあんなにー…?

達夫と楽しそうにカードゲームトークをする浩太(梨々花)を見てー、
”やっぱり、僕は何もかもダメな奴なんだー”と、
そう思って、梨々花(浩太)は、さらにネガティブになっていくのだったー。

③へ続く

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次回が最終回デス~~!!★
二人の入れ替わりがどうなってしまうのか、
見届けて下さいネ~!!

今日もありがとうございました~~!

続けて③をみる!

「オタ⇔ギャル」目次

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