<入れ替わり>新しい父親の娘の様子が変だ②~戸惑い~

母親の再婚相手と、
その娘が”入れ替わっている”という事実を知ってしまったー。

困惑の中、彼は日常生活を送ることにー…。

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3年前ー

「ーあっ…!」
脚立を使って、台所の上の棚から何かを
取り出そうとしていた娘の希海がバランスを崩すー。

「ーー!!危ない!」
そんな希海に気付いて、父親の隆俊が
希海が怪我しないようにと、希海を受け止めようとするー。

がー、間に合わずに、
そのまま父・隆俊を巻き込んで希海は脚立から落っこちてしまうー。

そしてーー

「ーーえ…な、なんでわたしが目の前にー
 え…こ、声がーー変…?」
”隆俊”になってしまった希海が戸惑いの表情を浮かべるー。

「ーー…!?!?!?!?!?!?」
”希海”になってしまった隆俊は、自分の身体を見下ろしながら
戸惑いの表情を浮かべるー。

「ーだ、大丈夫ー?」
他の部屋にいた希海の母親で、隆俊の当時の妻が
慌てて駆け付けるー。

がー、希海と隆俊の二人は困惑の表情を浮かべながら、
”か、身体が入れ替わっちゃったー”と、そう伝えるのだったー。

二人は、戸惑いながらも
”元に戻れるまで”はこの状態で相手のフリをしながら
過ごすことを決意ー。

幸い、希海と隆俊は親子関係は良好であったことから、
希海が嫌がることはもちろんあったけれども、
元に戻る方法を色々試しつつ、協力していくー。

また、入れ替わったタイミングが、
希海の中学卒業間近であったために
ちょうど”周囲の人間関係が切り替わる”時期で、
希海になった隆俊としてはやりやすかったー。

しかしー、二人で色々試しても元に戻ることはできないままー
やがて、夫と娘が入れ替わってしまった状態に
耐えられなくなった妻は、そのまま”離婚”を決意ー、
以降、隆俊(希海)と希海(隆俊)は入れ替わったまま
二人で過ごしてきたー。

離婚後、隆俊になった希海は、希海(隆俊)とも相談して
”転職”ー。
そして、裕子と出会い、意気投合して、
”再婚”ー、現在に至っているー。

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「ーー~~~~~~~」
健吾は、戸惑いながら
おしゃれな希海(隆俊)の方を見つめるー。

元々、おしゃれで可愛らしい子だと思っていたし、
妙に服装もおしゃれだなぁ、と思っていたものの、
”中身が義父”だと思うと、余計に変な気持ちになるー。

「ど、どうしたのー?」
あの日以降ー、普通に”姉”として接してくる
希海(隆俊)ー

今日も家の中で白っぽいお姫様のような服装で
ウロウロしているのを見て、健吾は
何だかドキドキしてしまっていたー。

「ーあ、いやー、そのー……
 そ、そういう格好、好きなのかなーって」
健吾はドキドキしながらそう言葉を口にするー。

中身が男なら、服装に無頓着になりそうな気もするもののー、
むしろ、”希海(隆俊)”は可愛い服を好んで着ているような気がするー。

健吾自身は”入れ替わった”経験なんてあるわけがないから
分からないけれど、
入れ替わって可愛い身体になれば、おしゃれしたくなるもの
なのだろうかー。

「ーーえ…?あははー
 せっかくだし、可愛いの色々着てみたいしー」
希海(隆俊)は少し照れ臭そうに言うと、
健吾は「ーーーーも、元男でそういうの着る気分ってー
どんな気分なのか気になるなぁ」と、少し顔を赤らめながら言うー。

「え~~……
 え~~まぁ…最初は緊張したし、そのー…興奮というか
 ドキドキもしたけどー
 今は、純粋にかわいい~!って思ったり、
 おしゃれしたくて着てる感じー」

希海(隆俊)がそう言葉を口にすると、
健吾は「そ、そんなものなんだー」と、呟くー。

「ーうんうん。異性になって戸惑うところはあってもー、
 それは最初のうちだけで、何カ月も、何年も
 過ごしてると、それが普通になってくるからー。

 感覚も色々変わるしー、
 まぁー…健吾も誰かと入れ替われば分かるよ」

希海(隆俊)はそう言うと、
「ーー”入れ替わり”のこと、誰にも言っちゃだめだからね?」と、
そう釘を刺してくるー。

「ーそ、そ、それはもちろんー」
頷く健吾ー。

「裕子さんも混乱しちゃうだろうしー、
 それと、不特定多数の人が入れ替わりのこと知ったら
 色々騒がれて、わたしも、お父さーーあ、いや、希海も
 大変だろうしー」

希海(隆俊)はそう言葉を口にすると、
健吾は「もちろん、言わないよー」と、再度約束するー。

入れ替わりのことを知ったあと、隆俊(希海)とも
入れ替わりのことについて話をしたー。

やはり、隆俊(希海)も同じようなことを言っていて、
”誰にも広めないで貰えるかなー?”と、
申し訳なさそうにしていたー。

二人に悪意は感じないし、
今は”上手く”二人とも生活できているみたいだからー、と、
健吾も特に二人の入れ替わりのことを言いふらすことは
しなかったー。

「ー希海ちゃんと上手くやってるー?」

ある日ー。
母・裕子がそんな言葉を口にしたー。

「え?あぁ、ーうん。まぁ」
健吾が苦笑いしながら言うー。

母・裕子は再婚相手の隆俊と、その娘の希海が
入れ替わっていることは知らないー。

がー、混乱を防ぐために、言わないでおこうというのは
健吾も同意だったー。

母・裕子がどんな風に思うか分からないし、
入れ替わりを知る以前から、健吾自身も
義父となった隆俊や、義姉となった希海のことは
気に入っていたから、新しい家族の関係が
”入れ替わり”のことで壊れてしまうことも嫌だったー。

「ーー希海ちゃん、妙に大人びたところも時々あるし、
 しっかりしてるよね~」
裕子のそんな言葉に、健吾は少しドキッとしながら
「ははは、そうかなぁ~」と、笑うー。

裕子はすぐに「健吾は健吾で頑張り屋だしー」と、
希海だけではなく、自分の息子である健吾のことも
褒めることを忘れずにそう言葉を口にすると、
健吾は”希海ちゃんは大人びてる”という言葉に
”いつかは気づかれそうだなー”と、そう思いながら
苦笑いしたー。

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「ーそれにしても、本当はほぼ同世代だったなんてー」

ある日ー
義父である隆俊(希海)と出かけていた健吾が
そう言うと、隆俊(希海)は「あははー。」と、笑うー。

「ーーでも、青春ーーっていうか、
 学生時代、台無しになっちゃって、
 なんかこうー…不満とかはー…」
健吾が、不満はなかったのかと隆俊(希海)に聞くー。

すると、隆俊(希海)は
「まぁ、そりゃあー…僕だって、これから高校生~って時だったし
 不満はあったけどー
 でも、この身体でやりたい仕事にも就けたしー
 今は大きい不満とかは、ないかなー」
と、そう呟くー。

「それに、お父さんも”身体”大切にしてくれてるからねー
 たぶんー、僕がそのまま高校生になってた場合よりも
 可愛い気がするしー」

隆俊(希海)はそう言い放つー。

「ははー…そっかぁー」
健吾は”やっぱ、入れ替わって見ないと気持ちは分からないなぁ”と
思いつつ、それ以上は入れ替わりの話はしないで、
二人で買い物を済ませるー。

そしてー、ふと買い物が終わると、
隆俊(希海)は言葉を口にしたー。

「人生の時間は損してるけどー、今は幸せだからー。
 だから、健吾くんも、気にしないでいいからねー」
とー。

その上でこう言葉を口にしたー

「3年も入れ替わったままだと、元に戻りたいって気持ちも
 正直だんだん消えて来るからさー」
とー。

「へぇー…そんなものなんだー」
健吾はそれだけ言うと、隆俊(希海)は「ふふー」と、
少しだけ笑って、「ーそろそろ帰ろっか」と、
そう言葉を口にしたー。

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「ーーそういえばー
 義姉さんって、”男子”好きになったりするのー?」

ある日ー
バレンタインデーが近付いてきていることもあってか、
そんな言葉を口にする健吾ー。

「ーえっ!?」
希海(隆俊)は少し驚いた様子で、
そんな反応を示すと、
「そ、それは~~」と、少し恥ずかしそうに目を逸らすー。

「ーーへへーいるんだ?」
健吾がニヤニヤしながら言うー。

”知り合った時”から、入れ替わり後だったためか、
事実を知ってからも、なんとなく
義父の隆俊(希海)よりも、希海(隆俊)の方が
同年代のような、そんな錯覚をしてしまうー。

中身は”おじさん”の年齢である男であることは
分かっているけれど、
人間、”見た目”がこうだと、脳が色々バグりそうになるー。

「ーー…ーーー…いーーー…いるけどー」
希海(隆俊)は顔を赤らめながらそう言葉を口にすると、
「ーー……希海ー……っていうか、お父さんーって言った方が分かりやすいかー
 お父さんだって、裕子さんのこと好きになったわけだしー」
と、希海(隆俊)は、
”中身が娘の父親”も、男として女を好きになったわけだからー、と、
そう説明するー。

「そ、それは確かにー。
 やっぱ三年間も入れ替わったまま過ごすと、
 そういうのって変わるものー?」

健吾がそう聞くと、希海(隆俊)は「まぁーー…そうねー」と、頷くー

「振る舞いとか、癖とかは完全に抜けないけど、
 3年も元の性別と違う性別で過ごしてると、
 色々、感覚とか考え方は変わるかなー。

 入れ替わった直後は、男子を好きになるなんて
 夢にも思わなかったし、
 むしろー、その…クラスの女子の方が気になったしー」
と、希海(隆俊)は笑うー。

「ーへぇーそんなものなのかぁ…
 じゃあ俺もいつか、誰かと入れ替わったりしたら
 男子のこと好きになるのかなぁ…」
健吾がそう言うと、
希海(隆俊)は「楽しそうに思えるけど、大変なことも多いからね?」と、
そんな言葉を口にするー。

「ーーあ~…まぁーー…そうだよな…」
健吾は静かに頷くと、
”でも”と、言葉を口にしてからー
「この前、俺が帰ってること知らずに一人で楽しそうにしてる義姉さんは
 楽しそうだったなぁ」と、冗談めいた口調で言うー。

「ちょ!やめてよ!
 す、少しぐらい楽しんだっていいでしょ!」
希海(隆俊)はそう言うと、
「大人を揶揄うなんて、悪い子なんだからー」と、
少し不満そうに言葉を口にしたー。

「ーーへへー。そういう時だけ大人になるのはズルいだろー
 身体は高校生なんだしー」
健吾がそう言うと、希海(隆俊)は少しだけ笑うー。

「ーーーまぁでもー
 ”弟”なんて初めてだからー
 毎日楽しいよー

 ありがとうー」

希海(隆俊)のそんな言葉に、
健吾は急にお礼を言われてドキッとすると
「ど、どういたしましてー?」と、そう言葉を口にした。

”隆俊”には兄弟はいなかったー。
そのため、”希海”と入れ替わって、隆俊になった希海が再婚してー、
人生で初めて”兄弟”という存在を得たー。

だから、希海(隆俊)は毎日が新鮮で楽しかったー

「ところで、急に元に戻ったりはーー…しないよなー?」
健吾がそう言うと、
希海(隆俊)は「今まで散々色々試したからー、元に戻る可能性は
低いと思うケドー」と、そう呟くー。

ただー、二人は実際にこうして入れ替わっているのだー。
また、急に入れ替わる可能性も0とは言えないー。

「ーーそれが、どうかしたのー?
 もしかして、健吾も誰かと入れ替わりたくなったとかー?」
希海(隆俊)が笑いながら言うと、
「ーい、いやーそうじゃなくてー」と、健吾は笑うー。

確かに、入れ替わりというものは経験して見たい気はするー。
ただ、相手がいることだし、
ずっと元に戻れないとなるとやっぱり大変そうだからー、
と、健吾はそう説明すると、
希海(隆俊)は「ふふーいい子いい子ー」と、
子供に対するかのような反応をしたー。

「ーーむむー」
子供扱いされたことに少し不満そうに健吾は
そう言葉を口にすると、
気を取り直して話を戻すー。

「ーーいや、義姉さんも、トシさんも、
 ”今”の生活にすっかり慣れちゃってるし、楽しそうだからさー」

健吾は、希海と義父・隆俊が今はとても楽しそうだと
そう言葉を口にすると、
「ーもし、元に戻っちゃったらそれはそれで大変なのかなぁって、
 少し心配になっただけだよー」
と、そう説明したー。

「ーーーあ~~~~…まぁ、うんー」
希海(隆俊)は、少しだけ頷くと、
「入れ替わってる時間が長くなればなるほどー
 元に戻りたいのか、そうじゃないのか分からなくなる部分はあるよねー」と、
そんな言葉を口にしたー。

”この先はどうなるのだろうー”
そんな不安は、常にあるー。

「ーー…ははー、ま、でも、心配ないかー
 色々試して元に戻れなかったみたいだし、
 そんな急に元に戻ることなんて、ないよなー」

健吾はそれだけ言うと、「あ、そうだー。そろそろ明日の準備しないと」と、
そのまま自分の部屋に方に戻っていくー。

一人残された希海(隆俊)は
鏡を見つめながら”いつか、元に戻る日は来るのかなー?”と、
そんなことを思うのだったー。

③へ続く

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コメント

次回が最終回デス~!!★

義姉と義父が入れ替わっていることを知っても、
とりあえず上手くやっていけていますネ~!!

最終回で何が起きるのかは、明日のお楽しみデス!

コメント

  1. TSマニア より:

    平和に終わりそうで…意外な展開になりそうですネ…

    3年も入れ替わってるとお互いのカラダにも生活にも慣れてるので戻らないほうが幸せですネ!☆

    自分は仮に無名さんのカラダと入れ替わったら女の子のオシャレしまくります\(^o^)/笑

    超ミニやショーパン履いて無名さんのカラダに合ったオシャレや着こなししたいし服装に合わせてメイクやヘアアレンジもしたみたいのデス♪♪笑

    サラサラヘアや美脚やお肌のケアなど日々の苦労も含めて楽しみたいのデス(*´艸`)笑

    無名さんのカラダで女の子ライフ満喫したいのデスぅ~(*´艸`)笑

    • 無名 より:

      感想ありがとうデス~~!

      平和に終わりそうな感じが漂いつつ…
      最終回までドキドキなのデス…!

      私の身体のアレンジの採点をしなくちゃですネ~!!