クラスのアイドル的存在の女子と
入れ替わった嫌われ者の男子ー。
”身体を奪う”目的を達した彼は、
その身体での生活を始めるもー…?
・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーへへへへーたまんねぇなー」
生徒手帳を頼りに、”彩菜”の家に帰宅した
彩菜(清太郎)はニヤニヤしながら、
自宅のソファーでぐったりと寝ころびながら、
スマホをいじっていたー。
彩菜のスマホを、彩菜の手でいじってる…
それだけでドキドキしてしまうー。
おまけに、こうしてだらしのない格好をしていると、
彩菜の生足が度々視界に入ってその都度ドキドキするしー、
今は、”クラスのアイドル”の胸も足も手も何もかも、
触りたい放題だー。
「ー何なら、ニオイだって嗅ぎ放題だしなー」
彩菜(清太郎)はニヤニヤしながら、自分のニオイを嗅ぐー。
がーー
その時だったー
「ーちょっと彩菜!何てだらしない格好してるのー?」
リビングに入ってきた彩菜の母親・貴美子(きみこ)が、
ソファーでだらしない格好をしていた彩菜(清太郎)を見て
驚いた表情を浮かべながら、そう言葉を口にしたー。
「ん?あぁ、へへー…いやー…別にー」
彩菜(清太郎)はそこまで言いかけると、
「あ、いやー」と、言葉を口にしてから、
「わ、わたしー、ちょっと疲れちゃってー」と、
”彩菜のフリ”をして、そう言葉を口にしたー。
清太郎も、せっかく手に入れた彩菜の身体で、
”いつもと何も変わらない振る舞い”をして、
入れ替わりを自ら台無しにしてしまうほど、愚かではない。
最低限、”彩菜のフリ”をするつもりではいるー。
が、いつもの彩菜とは違う、ヘラヘラした感じの笑い方に、
彩菜の母・貴美子は「このあと、谷本(たにもと)さんも来るんだから」と、
そう言葉を口にするー。
「ーー谷本さん?」
彩菜(清太郎)は表情を歪めるー。
「ーーー?
ーー大丈夫??? 寝ぼけてるの?」
母・貴美子は困惑した表情を浮かべながら、
”谷本さん”とやらは、”家庭教師”であると、そう説明したー。
「か、か、か、家庭教師ー!?」
彩菜(清太郎)は声を上げると、
母・貴美子に気付かれないように
後ろを向きながら「が、学校終わっても勉強すんのかよー…?め、面倒くせぇー」と、
そう言葉を口にしたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
家庭教師の”谷本さん”の授業を困惑しながら受け終わった
彩菜(清太郎)は、お風呂の時間を過ごしていたー。
「ーは~~~…何が家庭教師だよーくそっー
もう夜じゃねぇか」
不満そうに、お湯に浸かりながら
腕組みをしている彩菜(清太郎)ー
「ーーへへ…でもーー へへへへ♡」
自分の身体を見つめながら
「やっぱすげぇ…これが、”アイドル様”の身体かぁ…」と、
自分がクラスのアイドル的存在・彩菜になっていることに
改めてドキドキするー。
胸のあたりを触ったり、
アソコのあたりを触ったりして、
その感触をひとつひとつ確かめていく彩菜(清太郎)ー
ニヤニヤしながら、思わず長湯をしていると、
やがてー母・貴美子の声が聞こえて来たー。
「ーいつまで入っているの?」
とー。
”チッー…いちいちうるせぇな”
彩菜(清太郎)はそう思いながらも
「あ、うんー!今出る~」と、そう返事を返したー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日ー。
学校にやってきた彩菜(清太郎)は
清太郎(彩菜)を見つけて、
ニヤニヤしながら声を掛けるー。
「ーへへーどうだよー。”俺のみじめな人生”はー」
彩菜(清太郎)がそう言うと、
清太郎(彩菜)は「みじめー…?」と、困惑の表情を浮かべるー。
「ーー…自分で、自分のことそんな風に言うの、良くないよー?」
そう呟く清太郎(彩菜)ー
「ーー…っ」
彩菜(清太郎)は、身体を入れ替えられても、
どこかまだ余裕が感じられる”彩菜”の態度に不満を覚えるー。
昨日も、”気が済んだら、身体を返してほしい”という
内容のメッセージは届いたものの、あくまでも冷静な感じがしたー。
入れ替わって、もう少し泣きついて来るかと思っていた
清太郎からすれば、少し拍子抜けだったー。
「ーへっーそんな余裕こいてられるのも今のうちだぜー!」
彩菜(清太郎)はそう言いながら、清太郎(彩菜)の前から
立ち去っていくー。
がーーー
「ーーあ!会長!」
背後から、男子生徒に声を掛けられたー。
生徒会会長である彩菜の”後輩”の生徒会メンバーのようだー。
「ーーあ、うんーどうかした?」
彩菜(清太郎)は”あ~くそ!早く女子トイレに入って揉みたいのに”と、
そんなことを思いながらも、”彩菜”のフリをするー。
内容は生徒会の活動に関する相談ー
彩菜(清太郎)は適当に答えると、
その後輩の男子は「ありがとうございます」と、お礼を口にした上で
「会長なら、解決できると思ったんですけどー」と、残念そうに言葉を口にしたー。
「ーーえ…あ、ははーごめんねー」
彩菜(清太郎)はそう呟くと、
後輩が立ち去って行ったのを見て「ケッ!アドバイスしてやったのによ」と、
不満そうに壁を蹴り飛ばしたー。
ようやく、女子トイレに向かう彩菜(清太郎)ー
が、その途中で、今度は先生に呼び止められてしまうー。
少し前に、何かいいことをしたのだろうー。
褒められて、お礼のようなことを言われたー。
「ーは~~~…人気者ってのも面倒臭いなー」
彩菜(清太郎)は苦笑いしながら、今度こそ、と、女子トイレに向かおうとするー。
だがーー
”また”邪魔が入ったー
「彩菜~!おっはよ~~!」
彩菜の友達でクラスメイトの美香(みか)に突然背後から
抱き着かれて、思わず「うぉっ♡」と、変な声を出してしまうー。
抱き着かれたことで、美香の胸があたり、彩菜(清太郎)は
ドキッとしてしまったのだー。
色々ペラペラと喋り出す美香ー。
そんな美香がふと、あることに気付くー。
「あれ?今日、髪、変じゃないー?
いつもきれいに整ってるのにー」
美香のそんな言葉に、彩菜(清太郎)は、
自分の髪に手を触れながら「ん?あーー…えっと、時間がなくて」と、
そう言葉を口にするー。
”そうかー、女ってなんかするのかー?”
彩菜(清太郎)は首を傾げるー。
容姿にも無頓着な清太郎は、
そもそも朝、髪を整えたりもロクにしないー。
その、いつもの感覚で、学校にやってきてしまい、
彩菜の髪はいつもとは一目見て”全然違う”と、
そう思ってしまうような、そんな状態になっていたー。
「ーーあははー彩菜は寝坊とかしないと思ってたけどー
なんか、変な髪ー」
クスクスと笑う美香ー。
少しカチンと来た彩菜(清太郎)は
「ーーか、髪はそのままでも、わたし、可愛いし!」と、
そう言葉を口にすると、美香は少しだけ表情を歪めたー。
「ーーーー」
そのまま気まずい雰囲気で会話は終わり、
彩菜(清太郎)は、女子トイレに入ると鏡を見つめるー。
確かに、髪はボサボサだし、
何だか顔も少し違う気がするー。
「あ~…メイクだの何だの、普段からしてるのかー?
面倒くせぇー」
彩菜(清太郎)は、そう思いつつ、
ため息を吐き出すー。
トイレを済ませようとそのまま、鏡から視線を逸らすも、
トイレも男だった清太郎からすれば面倒臭いー。
「あ~くそっ、いつも見たいに立ったまま速攻で
済ませたいよなー」
そう思いつつ、彩菜(清太郎)はトイレの中に入っていくと、
うんざりとした表情を浮かべたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーーーーーー」
清太郎(彩菜)は、教室でどこか落ち着いた表情を浮かべていたー。
「はぁ~~~」
思いっきり大きなあくびをする清太郎(彩菜)ー。
昨日は、本当に楽だったー。
何をしていても親から何も言われなかったし、
いちいち行動の一つ一つに注意する必要もない。
お風呂も楽だったし、朝の支度も楽だったー。
そしてーー
教室で”あくび”もできるー。
「ーーーふぅー…楽ー」
清太郎(彩菜)はそう言葉を口にするー。
”彩菜”は、元々”クラスのアイドル”になんてなりたくなかったし、
周囲から”何でもできて優秀”みたいに思われるのも嫌だったー
”桐谷さんなら出来て当たり前”
”桐谷さんなら相談すれば何でも解決してくれる”
そんな、周囲が勝手に上げ続けて来るハードルー。
彩菜はそんな窮屈な日々に疲れていたー。
教室で”あくび”をすることだって、
”周囲が勝手に作り上げた彩菜のイメージ”と相反する行為で、
彩菜はとても窮屈な毎日を送っていたー。
そこから解放された清太郎(彩菜)は、
”身体を返してほしい”とは思いつつも、どこか窮屈な
生活を送っていたー。
”ー常に周囲から見られてるような感じも、イヤだったしー…”
彩菜はそんな風に思うー。
何かと、彩菜は”見られて”いたー。
憧れの視線ー
好意的な視線ー
イヤらしい視線ー
常に色々な視線を感じていて、
”学校ではずっと監視されているような”そんな気すらしたこともあるー。
自意識過剰ではなくー、
実際に、彩菜に好意を持つ男子がチラチラと彩菜を見たり、
女子同士でも、彩菜はすごいよね~!みたいな感じで
彩菜を見たりー、
中には下心から彩菜を見る男子生徒もいたー。
がー、清太郎になった今はー、
それがなくなったー。
そんな状況に少しだけニコニコしながら、
授業の準備をしていると、
清太郎の幼馴染であり、数少ない友人の正樹が
近付いて来たー。
「よ、今日はなんかご機嫌そうだなー」
正樹が言うと、清太郎(彩菜)は「えっ?ふふーそうかなぁ?」と、
そんな言葉を口にしたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ーーー彩菜ちゃん、これ分かるー?」
「ーー桐谷さん!桐谷さん!ちょっとお願いがあるんだけどー!」
「先輩!よかった!相談が…」
昼休みー
彩菜(清太郎)は、次々と周囲から頼られてーー
苛立ちを感じていたー。
そんな状況が続きー、
「ーそのぐらい、自分で分かるでしょ!」
彩菜(清太郎)はつい、クラスメイトの一人から
授業のことを聞かれた際に、きつい返事をしてしまうー。
「ーご、ごめんー」
彩菜の友達の一人が申し訳なさそうに言葉を口にするー。
「ーーべ、別にいいけどー」
”彩菜”としてのイメージが崩れることを恐れ、
ハッとした彩菜(清太郎)は、すぐにトーンダウンしながらも、
心の中で”俺にも分かんねぇんだよー”と、そう言葉を口にするー。
”くそっー、いつも周りの子から頼りにされるって面倒くせぇなー。
しかも、さっき”分からないーごめんね”って言ったとき、
”えっ?”って顔されたしー…
”えっ?”じゃねぇよー。
”桐谷 彩菜”は先生じゃなくてお前と同じ高校生だぞ!”
心の中で不満を露わにする彩菜(清太郎)ー。
「ーーうわっー…桐谷さんって、ああいうこと言うんだー」
「自分が可愛いからって調子に乗ってるのかなー?」
「心の中では周囲のこと、見下してるんじゃない?」
そんな声がふと聞こえたー。
彩菜(清太郎)は、聞こえないふりをしながらも、
”くそっー何だってんだー”と、表情を歪めるー。
可愛くて、何でもできてーー…
そんな彩菜は”一歩間違えれば”調子に乗っているとか、
偉そうとか、そんなことを言われかねない立場にあったー。
彩菜本人は”そんな風に思われないように”と、
いつも、自然に見えて、頭の中では毎日色々考えて動いていて、
言動ひとつひとつにもとても気を配っていたー。
が、”外”から見ていただけの”清太郎”には
そんなことは分からなかったー
「ー別に!調子に乗ってなんかいないから!」
彩菜(清太郎)は思わず言い返してしまうと、
逃げるようにして教室から外に向かって歩き出したー。
「ーーーー」
そんな様子を清太郎(彩菜)は遠目から見つめながら
「ーー…わたしだって…楽してるわけじゃないんだよー」
と、静かに、少し悲しそうに呟いたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
帰宅した彩菜(清太郎)は、また”家庭教師”が来ると
言われて”はぁー?”と、心の中で不満を覚えるー。
家庭教師との時間が終わり、お風呂に入るも、
疲れていて、身体を楽しむよりかは、
”さっさと終わらせたい”が今日は勝ってしまったー。
がー、髪を洗うのも、乾かすのも
男の自分からすると、清太郎にとっては面倒だったー。
「ーーあぁ、くそっー…
好きなこともなかなかできねぇしー…」
入れ替わって2日目の夜ー。
彩菜(清太郎)は、うんざりとした表情を浮かべながら
ベッドに飛び込むと、
「ーーでも…」と、自分の胸に手を触れるー。
「ーこの気持ち良さがあればー…ぐへへへへへー」
まだ、この時の清太郎はー、
どんなに面倒な生活でも”この身体”があれば
いくらでも我慢できる、と、そんな風に思っているのだったー。
③へ続く
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コメント
色々な面倒な一面を知ることに
なってしまいましたネ~!!
明日の最終回も、
ぜひ読んでみて下さいネ~!★!
今日もありがとうございました~~!!

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