<憑依>AV★ポゼッション③~欲望~(完)

AVの撮影中に
突如豹変した女優ー。

”憑依モノ撮影中に本当に憑依されてしまった”

そんな、彼女の運命はー?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーー………」
AV撮影現場から追い出されてしまった毅は、
帰宅後に、個人的に知っている萌咲の連絡先に
連絡していたー。

萌咲とは特別親しいわけではないものの、
同じ現場で撮影したあとには、
一緒に食事に行ったりすることは何度かあったー。

プライベートでも時々連絡をするようなこともあるー。

あの場にいた坂口監督や、男優の石野は、
萌咲とは初共演だったらしく、
”萌咲はいつもあんな感じ”だと思っていたのかもしれないが、
”あれは、萌咲ちゃんじゃないー”
と、毅はそう思っていたー

これまでにも複数回、同じ現場で撮影したことがある
毅には分かるー。
確かに”演技力”は高いし、
以前、別の憑依作品や、入れ替わりの作品で
共演した際には
”まるで本当に別人が乗り移っているかのよう”で、
あったのは確かだー。

萌咲からの返事を待ちながら、
毅は、不安そうに表情を歪めたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーマジですごかったよー」

撮影現場ー
散々に欲望の時間を味わった坂口監督がそう呟くと、
萌咲は「ーーふふふ」と、笑みを浮かべたー。

「ーおかげでいい作品が撮れたしー
 その…ーー良ければまたー」

坂口監督が、萌咲にそんな言葉を口にしてしまうとー、
隣にいた男優の石野が「ー監督。それは流石にやばいですよ」と、
小声で監督に言い放つー

坂口監督は「うっー…そ、それもそうだなー」と、
”さっきまでの萌咲はあくまでも演技なんだー”と
自分の中に言い聞かせて
「ご、ごめん。萌咲ちゃんー。今のは忘れてくれ」と
頭を下げたー

だがー
「別にいいですよ」
と、萌咲は微笑むー。

「ーえ」
坂口監督が困惑していると、
「ーわたしとヤリたいってことですよね?」と、
単刀直入に聞いてくる萌咲ー。

「も…萌咲ちゃんー…え…?」
”さっきまでの萌咲”は、あくまでも
”演技”だと、そう思っていたが、
やはり、何だか様子がおかしいー。

「ーわたし、痴女なんで」
萌咲がニヤニヤしながら言うー。

「ーえっ…えぇっ!?」
坂口監督の方が困惑してしまいー
変な声を出すと、
「ー今も、わたしの”ここ”疼いちゃっててー ふふ♡」
と、萌咲が自分のスカートのあたりを指で示しながら
笑みを浮かべるー。

「ーー…だ、大丈夫かー?
 まだ、演技が抜けきってないんじゃー?」
石野は心配そうに口を挟んだー。

あまりにも別人になる”演技”に入り込みすぎて、
萌咲がおかしくなってるのではないかと、
心配になってしまったのだー

「いいえ、わたしは正気ですよー。
 わたし、性欲に狂ってますから♡
 ふふふふ

 だってそうでしょ?
 こんな業界で、こうして身体を売ってるんだからー」

萌咲が少し感情的な口調で言うと、
「こ、こんな業界なんて言うなよー」と、
石野は苦笑いしながら
「ーちゃんと萌咲ちゃんだって頑張ってるんだし、
 そんな言い方で、自虐的になるなよ」と、
優しく言い放ったー。

「ーそうですかね?
 だってわたし、撮影のためとは言え、
 誰にだって股開くし、軽い女ですよね?」

萌咲がさらに感情的になるのを見て
坂口監督は「ーーと、とにかくー。今日はお疲れ様」と、
声を上げると、
「萌咲ちゃんも疲れてるみたいだし、
 今日はもう、休んだ方がいいよー」と、
萌咲に言い放つー。

萌咲は少し感情的になったことにハッとしたのか
「ーいえ、ありがとうございますー」と、
頭を下げながら引き下がると、
「ー帰ったら今度は一人でオナるんで!」と、
笑いながら立ち去って行ったー。

「ーーすげぇ子だなー」
坂口監督はそう言い放つと、石野も「そうですねー」と、頷くー」

「ーでも、なんだかー」
散々萌咲に色々なことをしておいて貰いながら
同時に、坂口監督も、ある不安を感じていたー。

「聞いてたよりもー
 だいぶ、扱いにくい子だなー」

・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーー…ふん」
萌咲は帰宅すると、不機嫌そうに鞄を床に叩きつけたー。

「ーーこいつは痴女に決まってるだろうが」
萌咲はそう呟くと、
「ーーお前も、こういうことしたんだろ?」と、
自分の身体に対して言い放ちながら、
”大人のおもちゃ”を手に、自分の身体を弄んでいくー

甘い声を部屋中に響き渡らせながら
気持ちよさそうな表情を浮かべると、
身体が力を使いつくすまで、
執拗に、激しく行為を繰り返すー

近所に聞こえるかもしれない大きな声を出しながら
「どうせ…どうせ こいつは痴女だもんな!はははははっ!
 みんなに見てほしいんだろ?聞いてほしいんだろ!?
 あはっ!あはははははははぁ♡」
と、狂ったように笑い続けるー。

やがてー
萌咲は、乱れ切った状態で、床に仰向けで倒れ込んだまま
「ーーメチャクチャにしてやるー」
とー、静かに呟いたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日ー

共演者だった毅は、萌咲から返事が来たことを確認するー。

その内容を見ると、
萌咲がメイド服姿で、エッチをしている最中の写真が
送られて来ていたー

明らかにいつもとは違う、おかしな反応ー。

昨日の撮影中から、急激に萌咲はおかしくなったー

まるでー
”本当に憑依”されてしまったかのようにー。

演技にのめり込みすぎて、自分を見失ってしまったのだろうかー。

いや、さすがにそれはないー。

毅は、萌咲の身に何が起こっているのかも
理解できないまま、
メッセージのやり取りを続けていると、
”お前、彼氏なの?”と、
返事が届いたー

”お前”と言われたことにも驚きつつ、
顔を赤らめながら

”え…い、いやー…お、お互いに告白してないし、別にそういうわけじゃー”
と、返事を返すと、
”ほんと、いろんな男と連絡取り合ってて、ビッチ野郎だな”
と、いう返事が返ってきたー

”な、何を言ってるんだー?”
毅は困惑しながら返事を送るも、
”いいや、こっちの話♡ もう忙しいからまたね”
と、会話を切り上げるような内容が届いてー
そのまま返信が来なくなってしまったー。

「いったい、どうしてしまったんだー…?」
だが、毅も、別に萌咲と付き合ったりしているわけではないために、
仕事が忙しいこともあって、
そんな萌咲のことを気にしている余裕もなく、
時間だけが経過していったー。

しかしー
それからの萌咲は
”さらに”エスカレートしたー。

より過激な作品を好んで出演するようになり、
どんな演技でも拒まず”わたし、痴女なんで!”と、嬉しそうに
引き受けるようになったー

公式のツイッターではきわどい写真を連続して
投稿し、ついに萌咲の公式アカウントは凍結されてしまったし、
萌咲は最近、業界の男と手当たり次第、ヤリまくっているという
噂まで出て来たー

”萌咲ちゃん、声をかければヤラせてくれるらしいぞ”
などと言う人間まで、業界内に出て来たー。

やはりー
明らかにおかしいー。

毅はそんなことを思いながら、
”萌咲の異変”について調べ始めたー。

だがー
彼が”答え”にたどり着く前にー、
”あること”が起きてしまうー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーーーーー」
ギリッと歯ぎしりをする萌咲ー

萌咲に憑依している人物は
”昔”のことを思い出していたー。

萌咲はーーー
”高校時代の同級生”ー。

萌咲に憑依している彼は、
当時、萌咲とそれなりに仲が良かったー。

人と話すのが苦手で、臆病な性格だった
”高校時代の彼”は、そんな性格が災いしてか、
クラスの男子からいじめを受けるようなこともあったー。

そんな時に助けてくれたのが、萌咲だったー。
萌咲はとても真面目で、優しくー、
いつも彼にも親切にしてくれてー、
彼は、そんな萌咲との出会いをきっかけに
”自分に自信を持つことができた”しー、
友達も作ることができたー。

高校卒業後ー
萌咲とは別の大学に進み、たまに連絡を取る程度になっていたものの、
萌咲のおかげで、彼は変わったー。
大学では、それなりに人付き合いもできて、いじめもなく、
楽しい学校生活を送ることができていたー。

彼にとって、萌咲は自分を変えてくれた恩人でもあったのだー。

いつも、彼の中には萌咲への感謝があったー。

けれどー
大学を卒業した
ある日、彼は気付いてしまったのだー。

大学時代からの友達の一人が、
”この子、可愛くね?”と、笑いながらスマホを見せてきたのがー
メイド服姿で、AVに出演している萌咲だったー。

彼は、強い衝撃を受けたー。
別にー、
萌咲は自分の彼女ではないー。

けれどー
何故かー
”裏切られた”ような、そんな感じを彼は覚えたー。

友達の何気ない一言で、
萌咲はAV女優として活躍していることを知ったー

その日の夜から、彼は
萌咲が出演しているAVを手当たり次第見つめたー。

見れば、見るほどー
楽しそうに喘いでいる萌咲を見て
萌咲に対する、怒りの感情が浮かんでしまったー。

理由は彼自身にも分からない。

いやー、
彼は萌咲のことが好きだったのかもしれない。

もしかしたら、嫉妬していたもかもしれない。

恩人のように慕っている
女性のAVを見るー、というのは、
何とも表現しがたい、そんな、時間だったー

”わたし、そういう話、苦手でー”
高校時代、萌咲は照れくさそうにそう言っていたのにー

一体、萌咲に何があったのだろうか。

”何か”あったのかもしれない。

でもー
彼はその”何か”は知らないし、
もしかしたら高校時代の萌咲は、彼に嘘をついていたのかもしれない。

いつしか彼はー

「ーー…このビッチ女めー…」
萌咲に対する愛情のような感情が、憎悪に変わってしまっていたー。

そして彼は、失意の中、”憑依薬”と出会ったー。
その憑依薬を用いて彼はー
萌咲に憑依したのだったー。

「ーーふん。見せたいんだろ?ヤリたいんだろ?」
鏡を見つめながら呟く萌咲ー。

「ーだったら、とことんヤリまくってやるよ」
萌咲はそう呟くと、今日も乱暴に自分の身体を
弄び始めるー。

「このエロ女め…!」
萌咲は憎しみの言葉を呟きながら、
気持ち良さそうに、体力の限界を迎えるまで、
繰り返しエッチなことを始めたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーえぇっ!?」
毅は、別の作品の収録中に、
その作品の監督から、”とある話”を聞かされたー。

「ーーいやぁ、もうびっくりだよー。
 いい子だったのにさ、
 最近は手当たり次第、男遊びしてるみたいでさ」

その監督の言葉に、
毅は「ーーそうですか」と、表情を曇らせるー。

”業界内の男と遊び回っている”
そんな噂は既に聞いていたー。

そして、その噂は本当だったようでー、
先日、この監督自体も、萌咲に誘われたのだと言うー。

「ーなんかさ、”わたしはビッチ女なんで”とか、
 嬉しそうに言ってたぞ。
 あんな子だったか?

 お前ー、あの子と食事行ったりしてただろ?」

監督が不思議そうに言うー。

けれどー
正直、毅にも萌咲がどうして急に変わってしまったのか、
分からなかったー

「ー監督仲間ではさ、
 あの子、最近、こう言われてるよー。

 ”本当に悪魔に憑依されちまったんじゃないか”
 ってさー」

監督の言葉に、
毅は「まさか」と、苦笑いしながらも、
萌咲の豹変は”本当に憑依されたみたいだったー”と、
困惑の表情を浮かべたー。

そしてー
憑依された萌咲の行為がさらにエスカレートして、
逮捕に至ったのは、その1週間後のことだったー。

萌咲の身に起きたことを、
業界の関係者たちは知らないまま、
萌咲は業界から追放され、
そのまま表舞台から姿を消したー。

その後の萌咲の行方は、誰も、知らないー。

おわり

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コメント

撮影中に入れ替わってしまう「AV★ぱにっく」と、
あえて題名は似せていますが、
今回は憑依のお話なので、結末も以前とは
別の雰囲気にしてみました~!

皆様も、ちょっとした逆怨みで憑依されないように(?)
気をつけましょうネ~笑

お読み下さりありがとうございました~!

憑依<AV★ポゼッション>
憑依空間NEO

コメント

  1. 匿名 より:

    なんか一方的すぎる逆恨みみたいなので人生を狂わされた萌咲ちゃんが気の毒すぎます。
    最終的に萌咲ちゃんが憑依から解放されたのか、それともずっと憑依されっぱなしなのかは分かりませんが、どちらにしろ、ろくなことにはなってなさそうです。

    • 無名 より:

      コメントありがとうございます~!☆

      今回は、業界の関係者には犯人はいませんでした~!☆

      今のところ、憑依されたままですが、
      どこかのタイミングでポイされそうですネ…!

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