シスターに憑依した村の青年。
魔物たちの魔の手が迫る村ー。
彼が選ぶ道は…?
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「ん…あっ…あっ…あっ♡」
ずぶずぶと奇妙な音がして、
触手が、シスターであるリナの
耳や口、下から身体の中に
入り込んでいく。
触手に拘束されながら
グチュグチュされているリナは
快感に身を委ねて喘いでいた。
その様子を見ながら老婆は笑う。
「どうだい?気持ちいいだろう?」
笑う老婆ー。
リナは快感を感じながらも呟く。
「お…俺は…魔物…なんかに…
んひぃぃぃっ♡」
触手が気持ち良い場所を激しく刺激する。
自分の口からこんな甘い声が出ているー
悔しいけれども
シンジはリナの身体が出す甘い声に
興奮を隠せなかったー
「あっ…♡ あ…♡ あぁ…♡」
拘束されたまま、リナの身体から
液体が垂れながれていく。
「---ふふ…いい顔してるじゃないか。
気持ちイイだろう?」
老婆の誘惑するようなささやきー。
「そのシスターの身体は、
あんたが望めばあんたのものだ。
あんたはこの教会でこれから先、
その小娘として、闇の祈りを
捧げるんだー。
それさえしてくれれば、
あとは自由さ。
毎日、その身体を貪りつくしたってかまわない」
「そ…んなこと…」
必死に反論しながらも
あまりの気持ちよさに
リナに憑依しているシンジは揺らいでいた。
「どうだい?」
老婆が鏡をリナに見せるー
シスターの服装を乱して
顔を真っ赤に赤らめたリナの姿が
そこには写っていたー
とても、ゾクゾクする光景ー
「…あぁ…♡」
リナはいよいよ否定の言葉を口にしなくなった。
リナに憑依しているシンジは
あまりの気持ちよさに
次第にこの快楽に堕ちて行くー。
「----…」
老婆はその様子を見て、笑みを浮かべると、
リナを拘束していた触手を解いたー
解放されたリナは
顔を真っ赤にしながら
はぁはぁと声を漏らしている。
「--さぁ…どうする?」
老婆が今一度問うー。
シスターの身体に憑依したまま自分たちに
協力するのか
それとも、しないのかー。
だがー
「もっと…もっと…」
乱れた服装のまま四つんばいで、
近くに蠢いていた触手のもとに
身体を移動させると、リナはそれを自らの
意思で口にくわえ始めた。
「おやおや」
老婆は笑う。
そしてー
わざと触手を引っ込める。
「あ…あ…」
リナが欲求不満の表情を
老婆に向ける。
「---もっと欲しいのかい?」
老婆がイヤらしく笑う。
「--あ…あ…ください…ください…♡」
リナはすっかり快楽に溺れていたー
「---ふふ…取引成立だね」
老婆は邪悪な笑みを浮かべたー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
王国ー
城では、まだ若い美しき姫・ユアナ姫が
民を拷問にかけて狂ったように笑っていたー
5年前ー
ユアナの父であった国王は毒殺された。
そのため、一人娘であったユアナが女王となったー
しかし、それまで心優しかったユアナは豹変したー。
「---あははははは!あはははははははは!」
民を鞭で叩きながら狂ったように
笑い続けるユアナー
そこに、例の老婆がやってきた。
「--モーガン村は落ちた」
老婆が報告する。
リナに憑依したシンジが
”闇のシスター”として
モーガン村を支配することになった。
快楽を覚えてしまったリナは
もう、我々の意のままだと、
老婆はユアナに伝える。
「---」
民を鞭で叩いていたユアナは
老婆の方を見ると、笑みを浮かべてー
膝を折って頭を下げたー
女王であるユアナが、
まるで老婆に仕えているかのようにー
「--ご苦労様でございました。
…魔王様」
ユアナが頭を下げる。
老婆は狂気的な笑みを浮かべたー。
女王・ユアナは、5年前に
魔物に憑依されているー。
憑依されたユアナは豹変し、父親を毒殺、
実験を握り、以降は、人間界を
少しずつ侵略しているー
「---ふふふ…
”表向き”はお前が女王だ。
頭を上げよ」
老婆が邪悪な本性を露わにしたー
この老婆もー
魔物に憑依されているー。
元々は、薬屋を営んでいた老婆だったがー
7年前に”魔王”に憑依されているー
慎重な性格の魔王は、
人間と正面からぶつかるのではなく
憑依能力を使い、内部から支配していくことに
したのだったー
「---はっ…」
ユアナは立ち上がると、
老婆の方に忠誠の礼をして
そのまま立ち去って行った。
万が一人間が”憑依”に気付いてもー
魔王が、老婆に憑依しているとは思わないだろうー
老婆は笑みを浮かべると
そのまま姿を消したー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
モーガン村…
闇に染まったシスターのリナが、
村人たちと共に祈りをささげていたー
「---神の祝福が皆様に訪れますように…」
リナは、自愛に満ちた表情で
村人たちと共に祈りをささげるー。
この祈りはー
魔物たちのエネルギーとなる。
そのことを村人たちは知らない。
村人たちとの祈りを終えると
リナは教会の扉を閉じて微笑んだ。
「ふふふふ…わたしがリナ…わたしがリナ…」
嬉しそうにそう呟くと、
奥の部屋に入って、
自分の胸を触り始めた。
「んふふふふふ~
わたしはエッチなシスターですぅ~♡」
リナに憑依しているシンジは
快楽に溺れていたー
魔物たちに力を与えるための結界を
展開して、そこにシスターの力を
捧ぐだけであとは好きにしていいと言われている。
「はぁ…♡ はぁ…♡ はぁ…♡」
服を乱しながらアソコを刺激して
満面の笑みを浮かべるリナ。
「あぁ…リナちゃん…リナちゃん…
いひ、、、いひひひひひひひ♡」
リナのイヤらしい声が
教会に響き渡るー
「あぁ…神様~
わたし…闇に染まっちゃいました~♡
えへへ…」
リナは一人、うわごとのように
言葉を発しながら
自分の身体を堪能している。
老婆から預かった触手型の
魔物を自らの意思で口に咥えたり、
魔物に命令して、
耳やアソコを気持ちよくしてもらったりー
リナは欲望に満ちた
毎日を送っていたー。
・・・・・・・・・・・・・・
それから半年が経過した。
シスター・リナは
すっかり豹変してしまった。
村人たちの前では
最初、おしとやかに振る舞っていたリナも
次第にその本性を現し、
横暴な態度を取りはじめた。
「--ふふふ…ふふふふふふふふ…」
リナは、毎日のように欲望に満ちた日々を
送っているー
村人たちの何人かは
リナの異変に気付いた。
だがー
そんな愚かな村人たちは
誘惑して、魔術で抹殺してやった。
「ふふふふ…この村は、わたしのもの…
ふふふふふ…わたしがシスターよ!」
リナは狂ったように笑いながら
教会の中を歩くー
その時だった。
”旅のものが来ています”
「---」
旅のものー
リナは少し考えると
「歓迎してあげなさい」と
邪悪な笑みを浮かべたー
リナは鏡に映った人物の姿を見つめるー。
優しく自愛に満ちていたリナは、
今や悪魔のような形相を浮かべ、
妖艶な雰囲気を身に纏っている。
「くふふふ…これが、わたしよ…」
リナが甘い笑みを浮かべると、
そこに”勇者”のような
身なりをした男と、数名の男女が入ってきた。
「---ようこそいらっしゃいました」
リナは優しく微笑む。
シスターとして。
「----歓迎ありがとうございます」
勇者が頭を下げる。
魔王討伐に乗り出して
最近ご活躍中の勇者なのだと言う。
「--この村で、魔物が出没していると
いう噂があるのですが、ご存じありませんか?」
勇者が言う。
”魔物ー?ふふふ…”
リナは邪悪な笑みを浮かべたあとに、
勇者たちを教会の食堂へと案内した。
「--まずは、旅でお疲れでしょうから、
こちらへ…」
リナは、勇者をもてなすための
料理を用意していくー
「ぐふふふふふ…」
口元を三日月に歪めて
リナは、毒を盛った食事を用意していく。
「--ふふふふふ…
神に仕えていたリナさんが
今は、悪魔に仕えている…
あぁ…興奮する…ふふふふ」
今晩はこの身体で
エッチしまくってやるぞ、と
リナは鼻息を荒くしながら
適当な料理を準備すると、
勇者たちの前にその料理を運んだ。
勇者と、2人の男、一人の女ー
計4人の勇者一行が、
その料理を見つめる。
「さぁ、お召し上がり下さい」
リナはにっこりとほほ笑んだ。
「---ねぇ」
勇者一行の女が口を開いた。
巫女のような姿をしている女だ。
「--この料理、変なにおいがする」
巫女はそう呟いた。
「へ?」
他の仲間も手を止める。
「--そ、、そ、、そんなことありませんのよ?
ほ、ほほほほほほ」
リナはとっさに不自然な口調で誤魔化そうとする。
しかしー
勇者一行のうちの一人、
ドワーフのような男が立ちあがった。
「おぬしー。
顔は笑っているが、目は笑っておらぬ」
その言葉にリナは舌打ちした。
「---く…ふふふふふふふ…
この村も、この女も、俺のもの…」
リナは目を赤く光らせて、
シスターの服を乱しながら
魔力を放ち始めた。
「こいつも魔物の一味か!」
勇者が叫ぶ。
「--ぐはははははは!
俺の邪魔をするな!
俺がリナだ!」
リナは叫んだ。
身体が宙に浮くー
リナに憑依しているシンジは思うー
俺はーーー
こんなはずじゃなかったー
人間は、別に好きじゃないー
けどー魔物の仲間になんて、なりたくなかった。
俺はただ、リナさんが好きなだけだったー
なのに、どうしてこうなったー?
「ひひひひひひひ…はははははははは!」
老婆から貰った圧倒的な
闇の力で、勇者たちを攻撃するリナ。
もはやシスターとしての面影などない。
鬼のような形相を浮かべて勇者一行に
容赦ない攻撃を仕掛けるー
勇者一行はよく戦ったー。
だがー。
リナに勝つことはできなかった。
”GAME OVER”
勇者一行は、死んだー。
ゲームの世界のように、
勇者が必ず勝てるほど、
この世界は甘くないのだ。
コンテニューも存在しない。
返事のないただの屍と化した
勇者たちを見つめて、
リナは微笑む。
「---ふふ…
いいんだ…これでいいんだ」
リナは笑いながら歩いていくと、
闇の結界に向かって
祈りを捧げはじめた。
「ふふふふふ…
神に仕えていたわたしが
今は悪魔につかえてる…
くふふ…
リナさんに俺がそうさせてる…
ひひひひひ…
ひひ…
あはははははははははっ♡」
リナは自分の胸を狂ったように
揉み始めて、その場で嬉しそうな声をあげたー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
魔王の勢力は広がって行くー。
老婆は、シンジのような
人間を誘惑しては、
魔王軍に加えていき、
辺境の村を守らせたー
そして、いつしか世界のほとんどは
魔王に支配された。
王城前にはー
人ではなく、魔物が集まっている。
その風景を見つめながら女王・ユアナは笑みを浮かべた。
「…ふふふふふふふ
この世界は、我々のものだ!」
ユアナが宣言すると
下級の魔物たちが、歓喜のおたけびをあげたー。
もう戻れないー
この世界は、闇に、向かうー。
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
リクエストによるシスター憑依モノでした!
頂いた原文は、昨日の①のあとがきに
載せてあります~☆
リクエストがあったのは導入部分だけだったので
憑依後は独自に考えてみました!
お読み下さりありがとうございました~!
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