<憑依>お母さん悪魔になっちゃう♡②~幸せな家庭~

憑依されてしまった母親の梨香は豹変した。

2人の子供も、夫も、
梨香の暴走を止めることができず、困惑するー。

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やはり変だー。

治夫は、そう思いながら妻の梨香が
待つ部屋へと向かう。

あのあと、なんとか梨香を落ち着かせて
子供たちもなんとか落ち着かせたが、
お風呂から梨香の喘ぎ声が聞えて来たり、
姿見に抱き着いてキスを始めたり、
どう考えても、様子がおかしい。

梨香は、どうしてしまったのだろうかー

ずっと、欲求不満だったのだろうかー。

「---あ~~!もっとエロい下着とかないのかよ~!」

梨香の待つ部屋の中から、梨香の声が聞こえた。

「--!?」
ドアノブに手をかけようとしていた治夫は、手を止める

「--くへへへへ!
 こんなにエロい身体なのに、お母さんになって
 色気も何もなくなっちまったのか!
 もったいない、もったいない!いひひひひ!」

ーー!?

治夫は困惑する。

「何を言ってるんだ…?」
小声でつぶやきながら、
気配を消して、梨香の独り言をそのまま聞き続ける。

「--あんっ♡ あぁ… 
 こんなにエッチな声を”俺”が出させてるー
 俺が、梨香さんに出させてるー

 しかも、こんな嬉しそうな顔しちゃって…
 くへへへ…やっべぇぇ~興奮するぅ~」

梨香の声ー。

治夫は唖然とする。

「”俺”?」

どういうことだと、治夫は必死に
頭の中で考える。

一人エッチのシチュエーションか何かか…

いや、何か違う気がする。
そんな性癖があるとは今まで聞いたこともないー。

「--あぁぁぁぁ~♡ 最高だぜ~~~♡
 エロい服、ネットで注文すれば完璧だなぁ!」

ーーーー…

治夫の頭の中に、ふとある言葉がよぎる。

”二重人格”

明らかに梨香の様子がおかしいー
ここまで突然豹変するのは、二重人格とかいうものではないか?

と。

治夫はそこまで詳しくなかったが
テレビドラマでそれを見たことがある。

今の、梨香の状態は、それを思い浮かべさせる状態だった。

「しっかし、まさか、
 妻が憑依されて身体も心も奪われてるなんて、
 気づかないだろうなぁ~ぐへへ…!

 あいつには、急に嫁さんが、おかしくなった、って
 思われてるんだろうなぁ~うへへへへへ!」

梨香が一人、笑いながら部屋でそう呟いた。

「---!?」
治夫は更なる衝撃を感じた。

「---ひ、、、憑依…!?」
治夫は思わずつぶやいてしまう。

どういうことだー?

このまま、部屋に飛び込んで本人から
聞くべきだろうかー

いや…

「--パパ~」

ーー!?

ふと、横を見ると、娘の千夏がいた。

「トイレに行きたい~!」

千夏は、夜一人でトイレに行くのを怖がる。

「--あ、、あぁ…」
部屋の中にいる梨香に聞こえないように小声でつぶやくと、
治夫は千夏をトイレに連れて行き、
千夏を子供部屋まで送ったー。

そしてー

梨香の待つ部屋へと入る。

そこにはー
下着姿で待ちわびた様子の梨香がいた。

「んふふ…♡」
今にも襲い掛かってきそうな
飢えた表情で、治夫を見つめる梨香ー

治夫は、さっきの”憑依”という言葉について
本人から問いただそうとしたが、
どうしても、聞くことはできなかった…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日。

梨香はミニスカート姿で、
キッチンに立っていた。

梨香が大学時代に着ていた服だ。
子供たちが生まれてからは
一度も着ていたのもを見たことが無い。

「んふふふふ」
太ももを時々触っては笑みを浮かべる梨香。

やはりおかしいー。
聞かなくてはならないー

”憑依”
とは、何かをー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ひとまず、仕事に向かう治夫ー。

ふと、近隣住民の音山の家の
ポストのところに張り紙が貼られているのに気付く。

”しばらく、旅に出ます”

とー。

ポストにビラ・チラシをいれないようにして欲しい、と
そこには書かれているー

「旅ー?」

治夫は首をかしげながらも、
一人旅かな、と思い、
あまり気にすることは無く、会社に向かったー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

昼過ぎ―。

治夫は、いつもより早めに仕事を終えて
家へと向かっていたー。

半休を取得し、
子供たちよりも早く帰宅しー
梨香に”憑依”のことを聞かなくてはならないー。

ガチャ

治夫が、家の中に入るとー

「あんぁ♡ あぁああ…♡ もっと…もっとぉ♡」

梨香の、甘い声が聞こえてきたー。

「---!?」
治夫は驚いて、寝室の方に向かうー

するとー

寝室では、ブルマ姿の梨香と、
見知らぬ若い男が、抱き合ってキスをしていたー

「な…」
治夫は思わず唖然としたー

「---あら…」
梨香が微笑む。

「--な、、な、、何をしているんだ!」
治夫は、やっとの思いでそう叫んだ―

梨香の姿にも驚いたがー
男と抱き合っていることにもっと驚いた。

「あ、、旦那さんですか?へへ…
 昨日、ネットでエッチする約束しましてね~」

チャラい男が言う。
治夫は無言でその男を睨みつける。

「---ふふふ♡」
梨香は悪びれる様子もなく、嬉しそうに微笑む。

「---あ、お、おれはこれで」

治夫が、恐ろしい形相で、チャラい男を睨みつけていたのに
気付いたのか、男は足早に立ち去って行った。

ブルマ姿の梨香が太ももを触りながら
ニヤニヤしている。

「--おい、梨香、話がある」
治夫がそう言うと、梨香は「なぁに?」とわざとらしく微笑むー。

梨香の顔には、チャラ男のものだろうかー
白い液体が飛び跳ねているー

こんな姿見たくないと感じた治夫は、
「--下で待ってるから。整えたら来てくれ」
とだけ伝えて、1階のリビングへと向かったー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

治夫は、リビングで梨香がやってくるのを待ちながら
困惑していた。

何が何だか、分からない。

「--おまたせ」
梨香の声がして振り返ると、
そこには、ナース姿の梨香がいた。

「--お、、おまえ…!」
治夫が言うと、
梨香は嬉しそうに「どう?似合う似合う~?」と
笑いながら言った。

「--梨香!」
治夫は真剣な表情で、梨香を
見つめた。

梨香の表情から笑みが消える。

そして、
治夫は、ついに、口にしたー。

「---梨香…
 憑依って、なんだ?」

「え…?」

とぼける梨香。

治夫はさらに続けた。

「昨日、お前が部屋の中でひとり、
 呟いているのを聞いたんだ。
 憑依って、なんなんだ?」

治夫の言葉に、
梨香は、不気味な笑みを浮かべるー

「あぁ~あ…聞いちゃったのかよ…
 くへへへへ…
 面倒くせぇ旦那だな」

梨香は髪をイラついた様子で掻き毟りながら
そう呟く。

「な…」
治夫は唖然とする。

「--寺本さん、
 大事な大事なあんたの奥さんは、
 俺が憑依して、乗っ取ったんだよ」

梨香が豹変して、そう言い放った。

「な…なに…?」
唖然とする治夫。

梨香の言葉を信じることができない。

「---くくくくくく…
 幸せそうなあんたの家庭を見てて
 いつも俺は嫉妬していた。
 だからこうして奪ってやったんだよ

 しっかし、あんたの奥さん、エロい身体
 してるよなぁ…
 うへへへへへ…」

梨香が胸を触り始める。

「お…おい…!憑依ってなんだ…!?
 おい、梨香!?」

治夫は焦りきった様子で言う。

「--身体も…心も、
 わたし、奪われちゃった♡

 ってこと!うふふふふふふふ」

嬉しそうに身体をくねらせながら笑う梨香。

「--ふ、、ふ、、ふざけるな!」
治夫はまだ半信半疑ならがそう叫んだ。

だがー

大学時代に結婚してから、
ずっと一緒の梨香のことは
よく分かっている。

昨日から、明らかに様子がおかしいー。

「---ほら!」
梨香が笑いながらキッチンから
何かを取り出して放り投げた。

”憑依薬”
そう書かれた容器ー。

中身は既に空っぽだ。

「--これでわたし、乗っ取られちゃったの!」

「--うそだろ…?」

唖然とする治夫。

こんなものが、この世に存在するのか…?

治夫は、驚きを隠せない。

「---何が目的だ?」
憑依薬の空き瓶を握りしめながら治夫は叫ぶ。

「何が目的だ!!!!」
大声で怒鳴る。

すると、梨香は笑った。

「目的…?ふふふ…
 この女になって、悪魔のようなお母さんに
 なることだよ…!
 ぐふふふふふふ…!」

その言葉に、治夫は、青ざめる。

「---や、、やめろ!梨香を…
 梨香を返してくれ!」

叫ぶ治夫。

梨香の胸倉をつかんで
治夫は梨香を睨みつけた。

しかしー

「ただいま~!」

玄関の方から、息子の勇樹の声がした。

咄嗟に梨香から手を離す治夫。

「--ふふふ…
 今日から徹底的に教育してやるわ。
 可愛い可愛い子供たちに…ね?」

笑う梨香。

「--子供たちをエッチな子に育ててー
 そうねぇ、娘の千夏がエッチな身体に
 育ってきたら、この女の身体は解放してあげる」

梨香が自分のことを別人のように言いながら
ニヤニヤするー。

「ーー千夏は今8歳でしょ?
 高校生ぐらいになるころには、
 この女の身体も劣化してくるだろうし、
 そしたらもういらねぇからさ!
 くへへへへへへへ!
 女として楽しめるうちに楽しみつくして
 捨ててやるぜ!」

梨香の笑い声に
耳を塞ぎたくなる思いをしながら、
治夫は帰宅した勇樹の方に向かって、
慌てて梨香から遠ざけたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

夜ー

「---…」
梨香が口を半開きで、ぼーっとしたまま固まっている。

梨香の横には男の姿だー。

「--くくく」
梨香に憑依している男が、一時的に梨香の身体から
抜け出していた。

「---…くふふ…ふふふふ」
意識を取り戻した梨香が笑みを浮かべはじめる。

「---くく」
男は、笑みを浮かべた梨香の方を見つめるー

憑依薬で、憑依している間の
思考に、だんだんと乗っ取られている身体も
染まって行くー

説明書にはそう書かれていたー

「---あっ♡ あ…♡」
虚ろな目で自分の胸を触り始める梨香。

今の梨香は憑依されているわけではないー

「--梨香。お前は俺のおもちゃだ。
 …俺にまた乗っ取られたいだろ?」

男が言う。

すると、梨香は身体を震わせながら呟いた。

「は…早く、、早く、、わたしの身体を奪ってぇ…」

興奮しきった様子で言う梨香。

憑依されていたことで、梨香は
次第に壊れ始めていた。

「ふふふ…じゃあ、遠慮なく」
男はそう言うと、再び梨香に憑依したー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日ー

治夫が朝起きると、
娘の千夏と息子の勇樹が
抱き合っていた。

「---ほら!もっとよ!もっと激しくチュウするの!」
レオタード姿の梨香が笑いながら叫ぶ。

勇樹と千夏は目に涙を浮かべながら
抱き合い、キスをしていた。

「おい!何をしてるんだ!」
治夫が怒鳴る。

勇樹と千夏が、ビクッとする。

そして、抱き着くのをやめて
「お父さん…助けて…!」と勇樹が叫ぶ。

「--あぁぁああああ?
 ママに言うことが聞けないの?
 もっと抱き合って、激しくチュウしなさい!
 ほら!早く!」

恐ろしい声で叫ぶ梨香。

「--やめろ!」
治夫は叫ぶ。

そして、二人に学校に早く行くように促すと梨香の方を見た。

「--お前…!妻をそんな風にして…!
 八つ裂きにしてやるからな!」

治夫がそう言い放つと、
梨香は悪びれる様子なく、笑いながら
別の部屋に向かってしまった

・・・・・・・・・・・・・・・

夜ー

仕事から慌てて帰宅した治夫は、
恐ろしいものを目にしたー

「--ほら!読みなさい!!」
梨香が、息子の勇樹に無理やり
エロ本を読ませている。

「--いやだ!いやだ!」
勇樹が嫌がっているのを無視して
梨香は「大人しく、読むんだよ!」と
低い声で勇樹を脅す。

治夫は再び怒鳴り声を上げながら
梨香を止めて、
勇樹を子供部屋へと向かわせたー

「---ふざけるな…!」
治夫は梨香の胸倉をつかむ。

しかし、梨香は治夫に唾を吐き捨てて呟く。

「この身体で、自殺することもできるってこと
 忘れるなよ?」

梨香はそう言うと、玄関の方に向かう。

「おい!そんな格好でどこに行くつもりだ!」

ゴスロリファッションの梨香を呼び止める治夫。

「--ふふふ…街で男でも捕まえてホテルに行くのよ」

そう言うと、梨香はそのまま出て行ってしまった。

「くそっ!」
治夫は無力な自分を呪うことしかできなかったー

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌朝―

治夫は仕事を休み、
家にいることにした。

ふと、近隣住民の音山が帰ってきたことに気付く。

音山は梨香がおかしくなった日から
度に出ていた

それにー

「---くくくくくく…
 幸せそうなあんたの家庭を見てて
 いつも俺は嫉妬していた。
 だからこうして奪ってやったんだよ
 しっかし、あんたの奥さん、エロい身体
 してるよなぁ…
 うへへへへへ…」

昨日の梨香の言葉ー

まさかー。

梨香は、昨日の夜、ホテルに行くと言ったきり
帰って来ていないー

治夫は、音山が梨香に憑依しているのだと
確信を持ち、
家から飛び出した。

「--音山さん」

治夫が声をかけると、
音山がビクッとして振り返った。

「----!!」

音山が突然逃げ出す。

「あの野郎!」
治夫は音山の後を追う―。

治夫は、学生時代スポーツをやっていたから
足は速かった。

すぐに音山に追いつくと、
倒れる音山を取り押さえて、叫んだー。

「--俺の妻はどこだ!?」

とー。

その言葉に、音山は
「す、すみませんでした!許してください!」と
必死に叫ぶのだったー。

③へ続く

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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母親憑依モノ~
次回が最終回デス~!

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