<憑依>闇に染まるママ②~脅迫~

心優しい”ママ”が憑依された。

そんなことも知らずに、父親である東吾は、
そのまま家に帰宅するー。

帰る先に、優しい妻はもういないことも知らずにー。

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「ただいま~」

父親である東吾は、何も知らずに帰宅した。
今日はいつもより少し帰れたから
息子と妻に、美味しいケーキをおみやげとして
買ってきた。

しかし、いつも玄関にやってくるはずの
妻・理恵の姿はなく、
息子の竜太の姿もない。

「---?」
東吾は不思議に思った。

別に玄関に二人がやってこなくても
”父親の帰りに言葉もなしか”みたいなことを
言うタイプの人間ではない。

けれどー
純粋に不思議に思った。

「--いないのか?」
東吾が言う。

しかし、返事はない。

変わりに、キッチンの方から、
甘い声が聞こえてきた。

「んあぁ♡ あぁあ♡
 何回ヤッテもイッちゃう…♡
 女って…すごい…♡」

信じたくなかったが、
その甘い声は、妻・理恵の声だった。
理恵が一人でエッチでもしているのだろうか。

そう思って、キッチンを覗いた東吾は
唖然とした。

「んああぁあ♡ あぁあああ・・・♡」

メイド服を着た妻が、
下着を脱ぎ捨てた状態で、
アソコから大量の液体をばらまいていたー

「んあああああああ♡ あああああああっ♡」
男の手がソコを刺激して、
理恵は喘ぎながら、潮を吹き、嬉しそうに、
顔を真っ赤に染めていた。

「り…理恵?」
唖然として東吾が声をかけると、
理恵は微笑んだ

「おかえりなさ~~~いっ!」
ふざけた様子で挨拶をする理恵。

「な…何してんだ?」
東吾は、それしか口にすることができなかった。

最愛の妻が、
見知らぬ男とエッチをしているー
しかも、理恵が嬉しそうにしているー

そんな場面を目にしただけで、
頭がおかしくなってしまいそうだった。

「なにって?浮気してるの~うふふふふふ♡」
嬉しそうに言う理恵。

「---う・・・ 浮気…?
 じょ、冗談はよせよ…はは」

東吾はそう言いながら、
気持ちよさそうに寝転んでいる不良・三治の顔を見たー

「お…お前・・・!」
東吾は思い出した。
こいつ、夜のコンビニ前で騒いでいた不良の一人だと。

「よ~ぉ!おっさん!」
三治はふざけた様子で言いながら
立ち上がった。

「あんたの奥さん、最高だな。
 可愛いし、身体もエロい」

そう言いながら、理恵の胸を触る三治。
理恵は嬉しそうに微笑んでいる。

「---き…貴様!
 理恵に手を出すなぁ!」

東吾は怒り狂って、三治に襲い掛かった。
三治をそのまま押し倒し、
馬乗りになって、三治の胸倉を掴んだ。

コンビニで注意したことに対する仕返し―。
恐らく、理恵を襲い、無理やりエッチなことを
させていたに違いない。

「貴様!警察に突き出してやる!」
東吾が叫ぶ。
三治は押し倒されて胸倉をつかまれてもニヤニヤしている

”余裕の笑み”

だー。

「--何がおかしい!」
東吾が怒鳴り声をあげると、
背後から理恵の声がした。

「同意の上でのエッチよ。
 おバカさん」

そう言うと、理恵は、驚く東吾を見ながら
色っぽく微笑んだ。

「--わたしがその男の人を誘ったの。
 エッチしよ?ってね…
 浮気は犯罪?違うわよね?
 ふふふ…勘違いして先走るの
 やめてくれるかしら?」

挑発的に、敵意をむき出しにして言う理恵。

「なーー、何を言ってるんだ理恵?」
現実を理解できずに戸惑う東吾。

そして、叫ぶ

「--お前!自分が何をしているのか、
 わかっているのか!!!」

東吾は、妻に裏切られたと感じて叫んだ。

しかし、理恵は笑うだけだった。

「--あんたみたいな男より、
 こっちの三治くんの方が100倍魅力的なの♡」

甘い声で、三治の方に近づいて、
抱き合いながら、東吾の方を見る。

「--う、、嘘だ!お前!何をした!」
東吾は三治に向かって叫ぶ。

「--俺の妻に、何をした!!!」
東吾の叫ぶ語絵に、
三治はニヤリと笑って理恵と目を見合わせた。

”そろそろタネあかしをしてやるか”とー。

「---憑依したんだよ」
理恵が邪悪な笑みを浮かべた

「なに?」
東吾が意味が分からず聞き返す。

「---覚えてるだろ?
 あの日、俺と一緒に居た金髪の男」

三治が言う。
東吾はうなずく。
確かに、コンビニに居たのは二人組だ。

今、目の前にいる三治と、
もう一人、金髪の男が居た。

「---今、あんたの嫁さんには、
 俺のダチが憑依してるんだよ」

三治の言葉に、
東吾は唖然とした。

「な、、、う、、嘘だ!」
東吾は信じられずにそう叫ぶ。

しかし、理恵は笑いながら言った。

「わたしが浮気なんかする女に見える?
 こんなことするように見える?
 ふふ、見えないでしょ?

 わたし、今、身体を乗っ取られて
 好き放題されてるの!
 わたしの意思とは関係なくね!えへへ」

理恵が自分の指を美味しそうに舐めはじめる。

「どんなことをさせようと、
 俺の勝手なんだよ!はははは!」

キッチンにあった包丁を取り出して、
笑いながらそれを首に向ける。

「--死ぬこともできちゃう…うふふ♡」
理恵の目は本気だー。

「ま…まさか、、、本当に…憑依・・・」
唖然とする東吾。

そして、すぐに叫んだ。

「おい!ふざけるな!貴様ら!理恵を返せ!」
東吾が叫ぶと、
理恵と三治は顔を見合わせながら
ニヤニヤと笑った。

普段の理恵が浮かべることのない、
イヤらしい笑みだ。

「--ふふふ、ようやく自分の置かれている立場が
 分かった?」
理恵が意地悪そうに笑う。

「---やめろ!理恵を返せ!おい!今すぐ理恵から 
 出て行け!」

東吾が理恵の身体に増えると、理恵が叫んだ

「きゃぁああああああ~~えっち~~~!」

理恵の言葉に、東吾がびっくりして手を離す。

「理恵…」
東吾が狼狽えながら、
周囲を見渡す。

「--よ~く状況考えなよ。
 いま、この身体で、泣き叫びながら外に飛び出したら
 どうなると思う?

 夫に乱暴されて、メイド服まで着せられたって
 泣き叫んだら、どうなる?」

理恵が笑いながら言う。

「---そ、それは…」
東吾は、この状況をどうにかしようと
必死に頭を中で考えを巡らせる。

「---悪者扱いされるのは、どっちかな~?」
理恵の邪悪な笑みに東吾は
凍りつく。

「--こういうとき、男って不利だよね~」
理恵がケラケラと笑う。

東吾は何もできず、拳を震わせた。

「--あれぇ?わたしを殴る?
 殴っちゃう?
 でもね~痛いのはわたしだけだよ?」

理恵が完全に人を舐めた態度で東吾に
近づいていくと、東吾の顔を覗き込んだ

「殴っちゃう?殴っちゃう?
 ねぇ、殴るの?オコなの?ねぇ?ねぇ?」

東吾はぶち切れそうになりながらも、
殴れば理恵を傷つけるだけだと理性でそれを抑え込んだ

「…警察に…通報する」
東吾が声を震わせながら言うと、
理恵と三治が大笑いした。

「あははははははは!バッカじゃねぇの!」
理恵が男口調で東吾を罵る。

「--警察に通報してどうするんだよ?
 妻が憑依されてますって言うのか?
 はは、笑わせんなよ!
 お前に乱暴されたって言って、お前を悪者にしてやるよ!
 三治もいるんだぜ!?
 お前にどうにかできるのか?あぁ?」

理恵に胸倉をつかまれた東吾は
悔しさで唇を噛みしめた。

確かに、どうにもできない。
下手すれば、こちらが悪者にされてしまう。

「--警察に通報するんだったらさぁ~
 可愛い自分の子を、バラバラにしちゃおっかな~♪」
理恵が笑いながら包丁をペロリと舐めた。

「どうせ、逮捕されるのはわたしだし?」
理恵の言葉に、東吾は土下座した。

「--や、やめてくれ わかった!
 警察に通報なんてしない!
 だから、やめてくれ」

そう言うと、理恵は微笑んだ。

「--そ。じゃあ、わたしに忠誠を誓うのよ」
理恵はそう言うと、ハイヒールを履いている足を
土下座する東吾の方に向けた。

「---さぁ、お舐めなさい」
東吾を見下す理恵。

東吾は悔しそうに床を叩きながら
言われるがままに、ハイヒールを舐めはじめた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日から、”闇のママ”の支配がはじまった。

「--おらぁ!この前はよくもバカにしてくれたなぁ!」
理恵が荒い口調で、夫の東吾を殴りつけている。

今日は土曜日ー
本当であれば、家族で遊びに行く約束をしていた。

しかしー

ショートパンツ姿の、太ももを大胆に露出した理恵に、
東吾は殴られ続けていた。

「---ふっふふ、何その顔?」

東吾は、理恵を睨みつけていたー。
いや、理恵を睨んでいるのではない。
理恵の中にいる男を睨んでいるのだ

「---殴る?わたしを殴る?殴っちゃう~?」
理恵が東吾を挑発する。

だが、東吾は「くそががあああああ!」と叫ぶだけで
何もしなかった。

「くく…おら!おらぁ!」
理恵が東吾を殴り飛ばすと、倒れた東吾の顔面に
自分の太ももを押し付けた。

「ほらぁ、わたしの太ももで顔を押しつぶされる気分?
 どう~?ほらぁ!ほらぁ!」

理恵が大声で笑っている。

茶髪不良の三治は、ニヤニヤしながら
その様子を見ている。

東吾のアソコが、反応して大きくなってしまう。
東吾は”こんな時なのに”と
くやしさに表情を歪める

「マ…ママ!もうやめてよ!」
竜太が泣きながら止めに入る。

「--あら、ママの邪魔しちゃダメじゃない」
理恵が笑いながら竜太の方を見る。

「そうだ、竜太、ママの足、汚いパパの顔に
 乗せたから汚れちゃった~」

理恵が太ももを竜太の方に向けながら笑う

「--ママの足、舐めて綺麗にして?」

そう言う母親を前に、
竜太は涙をこぼすことしかできなかった

「ママ…どうしちゃったの…?ねぇ…」
泣きじゃくる竜太

「--おい!ママの言うことが聞けないのかよ!
 早く足を綺麗にしろって言ってんだよ!」

怒鳴り声を出す理恵。
竜太は泣きながら、理恵に言われるがままに
足を舐めはじめた。

東吾はその様子を見ながら
怒りに拳を震わせていたー。

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夜ー

チャイナドレスを着ながら
鏡の前で腰に手を当て、
ファッションショーを楽しむ理恵。

「---おい!今日もヤラせてくれるんだろ?」
三治が理恵の部屋に入ってきた。

理恵は舌打ちしながら、三治の方を振り返った。

「--また明日な。
 今日は、この身体で一人エッチを存分に
 楽しみたいからよ!」

理恵が言うと、
三治が「なんだよ~勿体ぶりやがって~」と
不満そうに外に出て行った。

「----」
理恵は、立ち去る三治を見ながら呟いた。

「--な~んか、アイツ、邪魔くさくなってきたな」

そう呟くと、理恵は不気味な笑みを浮かべたー

③へ続く

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コメント

次回が最終回です!
果たして”ママ”を取り戻すことは
できるのでしょうか~。

そういえば、私は、小さいころからママとかパパって
呼び方は使ったことなかったデス笑

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憑依<闇に染まるママ>

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