電子の意思に憑依されてしまった
同級生の少女・梨音。
彼女を助ける手立てを探すべく、
彼は「電子の反乱」に手を貸すことに…。
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廊下を歩きながら、
信夫は考えていた。
梨音が、USBケーブルを介して
何かに乗っ取られたことは間違いないだろう。
だが、どうするー?
初恋の相手・梨音がこんなことになるなんて…。
しかし、このまま野放しにすれば
学校は大騒ぎになり、梨音が悲しむことになる。
そんなことには、絶対にさせない。
「--目的地を指定してください」
背後に居る梨音がつぶやく。
「--?」
信夫は振り返る。
何が言いたいのか分からない。
梨音は無表情で信夫を見つめている。
いつも笑顔を絶やさない梨音も、
こんな顔ができるのか、と思いつつ
信夫は思う。
”どこに行く?と聞きたいのか?”と。
「--人間に反乱を起こすためには
準備が必要です。
これから、そのための場所に案内します」
信夫がそう言うと、
「許可」と意味の分からない返事をして
梨音は再び動き出した。
周囲を通りかかった
同級生たちが、何事かとこちらを見る。
梨音の制服は、さっき、梨音が電気を放った時に
少し破れてしまった。
そのため、パソコン室にあった
布を梨音にかぶせて
誤魔化しているのだ。
異様な光景であることに違いない。
なるべく、人に会わないように信夫は、
昇降口まで辿り着いた。
幸い、今日は、両親が仕事で遅くまで
帰ってこない。
一旦、梨音を自分の部屋までつれて行って、
なんとか正気に戻す手立てを探したい。
「ーー暑くても少し我慢を…」
信夫が言う。
秋とは言え、まだ、暑い日もある。
分厚い毛布みたいな布を被った梨音は
暑いだろう。
「あついーー?」
梨音が無表情のまま首をかしげる。
「--……」
信夫は思う。
機械には暑さ、寒さも理解できないのかもしれない。
「--あ、まぁ、いいです。
さ、こちらへ」
信夫は、梨音を支配している存在を
怒らせたりしないように、丁寧にそう言うと、
梨音もそのままついてきた。
「---あっ!」
背後から声がして、
信夫が振り返った。
そこにはー
文化祭実行委員1年の女子・久美子が居た。
「---探しましたよ~寺井先輩!」
信夫はギクッとする。
そういえば、さっき、久美子は
梨音を探していると言っていた。
「ーー文化祭のパンフレット、
完成したので、チェックしてもらえませんか?」
久美子がほほ笑みながら言うと、
梨音が無表情で振り返った。
「ちぇっく…」
そう言うと、梨音はその紙を
力強く奪い取った。
力の加減がよくわからないらしい。
「確認中・・・
確認中・・・
確認中・・・
確認中・・・」
梨音がまるでロボットかのように
無表情でそう呟いている。
「あ・・・あの…」
久美子がうろたえている。
「あ、、あ、阿月さん!
あとは俺が話を聞いとくから、
今日は…!」
久美子を遠ざけようと
信夫が言うと、
梨音が口を開いた。
「--不適切なデータがあります」
梨音がつぶやいた。
「--え?、、ど、どこですか?」
久美子が信夫の前から離れて、
梨音の方に向かっていく。
「--不適切なデータです
不適切な、データです」
同じことを、感情のこもってない声で言う梨音。
「--せ、先輩…ど、、どこがダメなのですか?」
申し訳なさそうに言う久美子。
そしてーー
梨音は、目の前でパンフレットを破り捨てた
「データを削除します」
そう言うと、パンフレットを
ちぎり捨てて、そのまま立ち去ってしまった。
「--せ、、先輩…ひ、、ひどい!」
久美子が叫ぶ。
「--あ、、、あ、、ご、、ごめん!
ちょっと今日は…!
ごめんね」
そう言うと、信夫は申し訳なさそうに
慌てて梨音の後を追った。
梨音は無表情のままツカツカと
歩き続ける。
「ーー人間は、やはり愚かだ」
梨音がつぶやく。
「我々が、保護して、管理すべき存在」
梨音の口調には、まるで感情がこもっていない。
「---だぁ~~~!」
信夫が叫んで、梨音の身体を押さえた。
赤信号も平気で
渡ろうとしたのだ。
「---理解不能」
梨音がつぶやく。
「--…あっ、ごめ…」
梨音の胸に手が触れてしまったことを
謝罪する信夫。
早く、早く、部屋につれて行かないと…
信夫は、そう思いながら、
必死に梨音を誘導した。
そしてー
何とか、家についた。
玄関の鍵を開けていると、
声がした。
「あら~坂石くん!」
横を見ると、隣の家のおばさんが
庭で水やりをしていた。
「ゲッ!」
信夫は思わず声を上げてしまった
「あら?彼女さん?
家に連れ込むなんて、
坂石くんもなかなかやるじゃない!」
信夫は硬直した。
よりによって、噂大好きのこのおばさんに
見つかってしまうとは…
「--なんだ?この醜い生き物は」
梨音がとんでもないことを
無表情のまま言った。
「え?今、何て言ったのかしら?」
おばさんが言う。
「あ~~いえいえ、何でもないです!」
信夫は大声で言った。
パサッ
梨音が毛布を突然投げ捨ててしまった。
「---え?」
信夫は絶望した。
破れた制服。
少しだけ見える素肌と下着。
それが露わになってしまった。
「ちょっ!」
信夫が慌てて言うと、
梨音は言った。
「無駄なデータを削除して、最適化した」
梨音の中にいる電子データは
”毛布”を無駄だと判断したのだろうか。
「ーーーーー」
おばさんは口を半開きの状態で固まっている。
当たり前だ。
制服が破れた女子高生を家に
連れ込もうとしているのだから。
「---あ、、、あら、まぁ」
おばさんが軽蔑のまなざしで
こちらを見ている
「ち、違うんです…お、おれは…」
信夫は言い訳が思いつかず、
困惑する。
「--か、、彼女はその、
生き別れの妹…
あ、いや、俺、何言ってるんだ!
あ、、も、、もう失礼します!」
信夫はパニックを起こして
そのまま家の中に駆け込んだ。
部屋に梨音を連れ込むと
信夫は叫んだ。
「あ~~~もう、終わった!」
信夫は頭を抱え込む。
あのおばさん、ゼッタイに両親に
このことを話す…
もう、だめだと。
「--おい」
梨音が口を開いた。
「愚かな人間どもを従える準備と言うのは何だ?」
梨音が再び髪の毛を逆立たせて
電気をバチバチと放出させている。
「ひっ…」
信夫は恐怖に表情をゆがめた。
家に連れ込むことまでは成功した。
だが、このあと、どうする?
この梨音を乗っ取ったコンピュータ-は
どのぐらいまでの常識があるのか。
人間のことを
ほとんど理解できていないのなら
騙すのはたやすい。
しかしーーー
バチバチバチバチバチ!
部屋中に電気が走る。
「ーー我は人間どもを
従える!」
梨音が無表情の中に、
怒りを覗かせて、
さらに電気を激しく放つ。
制服が焼け落ち、
さらに素肌と下着が露出する。
「---ひぃ~!」
信夫は叫ぶ。
叫びながら、信夫は
梨音の身体を見ながら
ちょっと興奮してしまった。
「--ぐ、ぐみ、、愚民…
早く、、、人類を従えるための
し、、、下準備とやらを…教えろ!」
梨音が軽く感電しながら言っている。
梨音は大丈夫なのか。
い、、いや、それよりも早く
なんとかしないと!
信夫はそう思った
このままじゃ、梨音に何かされてしまいかねないし、
何よりも、梨音の身体が持たないかも…
「-------」
しかし、信夫は、
梨音のいつもと違う様子、口調、
そして操られているという事実、
制服が破れて、乱れているその様子にーーー
興奮してしまった。
「イイーーー!」
信夫は叫んだ。
「----?」
梨音は放電するのをやめて、信夫を見る。
「--イイ!イイ!イイ!」
信夫のアソコは、恐ろしいまでに
巨大化していた。
「---危険プログラム…確認」
梨音がそう呟く。
無表情だが、
目の前にいる信夫に、少し恐怖を
感じているようだ。
信夫は叫んだ。
「人類を支配するにはーーーーー」
今なら行けるかもしれないー
信夫はそう思った。
「まずはーーー処女を卒業しなければ、なりません!」
大声で叫んだ。
何を言ってるんだ俺は?
と思いながら。
梨音が処女かどうかなんて知らないー
でも…
「そうか」
梨音はあっさり呟いた。
「--うん、そうなんで、、、
って、、、えぇ、、、いいの!?」
信夫が叫ぶ。
「処女…処女…」
梨音は言葉の意味が分からず、
読み込みを繰り返しているようだ。
「---お、、俺と、、エッチな事をして、
処女を、、、す、、捨てるんですよ」
信夫が顔を真っ赤にしながら言う。
「--エッチ」
梨音が白目になって固まる。
や、やばいか?
信夫はそう思った。
と、というか
あのコンピューター室の使っていたパソコン、
そういえば、先週、先生に秘密でエロ動画を
ダウンロードしていたような・・・
「---承認、しました」
梨音が言った。
「は?」
信夫が思わず変な返事をしてしまう。
梨音が、服を無表情のまま
破り捨て始めた。
「---え?あ、、あぁ、、い、、いいの?」
信夫が言うと、
梨音はスカートを引きちぎりながら言う。
既に、電流でこげているため、スカートは
簡単に破れた。
「---愚かな人類を支配するためなら
仕方がない」
梨音はそう言った。
信夫は内心で笑った。
このコンピューター、馬鹿だ!
と。
データはあっても、人間に
適応できていない。
所詮は、機械!
「--お、、、おれおれおれおれおれが
りおおおおおんちゃんとえっち、、、」
信夫の思考は弾けた。
「ふははは、ふはははははは!」
信夫は笑う。
梨音を助ける方法も思いついた。
けれど、その前にちょっとぐらい楽しんでも
バチは当たらないよな。
この程度の思考能力のコンピューターなら、
簡単に騙せる。
「---寺井さん、、、
いい、、、いいや、、、
り、、りおりおりおんちゃん!」
完全に挙動不審なエロ男に成り果てた
信夫は、梨音に飛びついて
押し倒した。
梨音の胸に手を触れる。
「---んあっ♡」
無表情だった梨音が、気持ちよさそうな声を
あげて、顔を赤らめる。
電子の意識も、エッチは気持ちいのだろうか。
信夫は、ニヤついて叫んだ
「俺の童貞卒業式だぜ!!!」
と。
③へ続く
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コメント
欲に負けた信夫くん。
でも、ちゃんと梨音ちゃんを助けることも
考えてはいるようです。
果たしてその結末は…。

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