入れ替わってしまった兄と妹。
妹の真希となった兄は、
妹の身体で、好き放題遊びほうけていた。
一方の兄の憲明になってしまった妹は、
なんとかして、元に戻る方法を模索する。
二人の運命はー。
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「--おじゃまします~」
クラスメイトのハーブ女子・エリナが
真希の家へと入ってきた。
「---へぇ~真希ちゃんの部屋、
可愛いんだね」
エリナが微笑む。
「うん。まぁね」
真希が言う。
エリナは早速鞄から教科書を出して
勉強の準備を始めている。
真希はその様子を見ながら思う。
これからする”勉強”は
そんなつまらない勉強じゃないよ、、と。
楽しい楽しい”性”のお勉強だよ…と。
「--テスト…
確か初日は数学と世界史だったよね」
エリナが笑う。
「--どっち勉強する?」
2つの教科書を持ちながら優しく微笑むエリナ。
エリナの髪は茶色がかっているが、
これは地毛で、学校も、当然それを認めている。
そんな、ハーフならではの美しさに、真希の中にいる
憲明は惚れてしまった。
「---そうね」
真希は笑いながら近づいた。
そしてーー。
バシッ!
教科書を叩き落とした。
「え…?」
戸惑うエリナ。
真希は笑いながら言った。
「わたしが今日、したい勉強はねぇ…
”保健体育”の勉強なの」
そう言うと、真希は、
机の上に置いてあった袋を
取り出して、ニヤリと笑った。
ディルド
バイブ
と呼ばれる大人のおもちゃ。
「---ふふふ…」
笑う真希を前に、
エリナが言う。
「ど、どうしたの?真希ちゃん…
な、何それ?」
「いいから」
真希は、バイブを手に、
エリナのスカートの中に手を突っ込んだ。
そしてーー
それを無理やり、挿入した。
「んんぅぅあぁあああああああああっ♡」
振動がもたらす愉悦に、エリナは思わず声をあげてしまう。
「ホラ?気持ちいいでしょ?
ホラ?ほらぁ?」
真希がぐいぐいとそれを押し付けて、
伝わってくる振動に、エリナは快感の雄叫びをあげる。
「--あぁああぁあああっ♡
ま、、真希ちゃん、、真希ちゃん…♡
やめ…♡ やめて…♡ や・・めてぇぇ♡」
言葉とは裏腹に、エリナは興奮しきっている。
エリナのスカートの中に突っ込んだ真希の手にも
エリナの愛液が付着してきている。
「くふふ・・・エリナちゃんったらエッチ!」
真希は表情をゆがめた。
さらに、そのままバイブでエリナを
喘がせると、真希はそれをようやく取り出した。
「--はぁ…♡ あ・・・♡ あぁ…♡」
世界史の教科書が、愛液で汚れている。
「はぁ…♡ はぁ♡ はぁぁ♡」
エリナは興奮が抑えきれない様子でやっと口を開いた。
「---…ま、、真希ちゃん…」
真希はエリナの言葉を聞きながら笑う。
「なぁに?気持ちよかった?」
真希はそう言いながらも、
真面目そうなエリナは否定するだろうと、
そう考えていた。
しかし…
「うん…♡」
エリナは顔を赤らめながら言った。
「---あれれ?エリナちゃん、意外と乗り気?」
真希は調子に乗って言った。
そして…
「保健の授業…続けよっか♪」
真希は、ほほ笑みながらそう言った。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「どうして…どうして誰も分かってくれないの!」
憲明は叫びながら帰宅した。
友達もー
交番の人もー
両親もー
誰も信じてくれない。
入れ替わりのことなど。
「--みんな、外見しか見てないの…?」
憲明は呟く。
「--うあああああああああああ!」
悲しみと怒りから、家の壁を叩きまくる憲明。
「---どうして!!!あれは私じゃないのに!
どうして!!!どうして!!」
手が赤くなるまで壁を殴りつけた憲明は、
深く深呼吸して、自宅へと入って行った。
自宅へ入ると-
2階から喘ぎ声のような声が聞こえた。
「--お兄ちゃん…私の身体で何やってるのよ!」
憲明は2階へと向かう。
そして、2階の扉を開くと、
そこにはーー。
「んんんっ♡ エリナちゃん…♡ 最高…♡ 最高…♡」
「うぁあ♡ あぁあああん♡ あっ♡ あぁあ♡」
自分の身体ー
真希と、クラスメイトのエリナが抱き合っていた。
「---な、、何やってるの?」
憲明が言うと、
真希が憲明の方を見た。
「あ、お兄ちゃん~
わたしの友達のエリナちゃん、
実はすっごくエッチな女の子だったんだよ」
真希が指をさす。
エリナは興奮しきった様子ではぁ、はぁ、と言っている。
「ちょ、ちょっと…私の友達になんてことするのよ!」
憲明が叫ぶ。
「わたしの?」
真希が笑う。
「--お兄ちゃんの友達じゃないでしょ?
エリナはわたしの友達。
そして、そのエリナと同意の上で
遊んでるの。
何か、悪い?」
真希が挑発的に言う。
「--ち、、違うでしょ!
お兄ちゃん…!ふざけないでよ!」
憲明は叫ぶ。
そして、涙が床に零れ落ちる…。
「わたしの身体、返してよ…」
憲明は、シクシクと泣いてしまった。
ごつい男が流す涙。
「---プッ」
真希は笑った。
そして言う。
「わたしの人生はわたしのもの。
お兄ちゃんの人生はお兄ちゃんのもの。
でしょ?
お兄ちゃんに私の人生を決める権利はないの。
わかる?
ねぇ、わかるよね?
たとえお兄ちゃんでも、妹の人生を
勝手に決める権利なんてないの!」
真希は表情をゆがめながら言った。
「--ふざけないで…」
憲明は泣きながら呟く。
「胸を触って喘ごうが、
友達とレズろうが、
男を誘惑しようが、
わたしの勝手なの!
こんな風にスカートめくってもね!」
真希がスカートをめくりながら大笑いをする。
完全に、憲明のことを挑発している。
「---ううぅぅぅぅぅ…!返してぇぇぇ!」
憲明が真希の方に飛びついた。
そして、真希をビンタする。
「照将と勝手にお別れして!!
エリナちゃんをこんな風にして!!
何考えてるの!」
何度も、何度も、自分の身体をビンタする
憲明。
「--お兄ちゃんに私の人生を
壊す権利なんてない!!
身体を返して!返してよ!」
1発、2発、3発とさらにビンタを続ける真希。
許せない。絶対に。どうして、自分の身体が
こんなやつに使われなくてはいけないのか。
許せない。
絶対に。
「あの…」
背後から、声が聞こえた。
振り返ると、そこにはエリナが居た。
「--真希ちゃんのお兄ちゃんですよね…」
エリナが憲明を見て言った。
「--ち、、違う…わたしが、わたしが・・・」
憲明は、真希をビンタするのをやめて、
エリナの方を見た。
「あの、わたしと真希ちゃんの友情に
口を出さないでもらえますか?」
エリナが強い口調で言った。
普段はおしとやかだが、
エリナは嫌いな人に対しては容赦ない性格だ。
「---え、、エリナ…違う!
それはわたしじゃない…!」
憲明が泣きそうになりながら言う。
「--お兄ちゃん、わたしの友達の前で
変なところ、見せないでよ」
真希が言う。
「--ごめんなさい。出てってください」
エリナが冷たい口調で言う。
「うわあああああ!わたしが真希なの!わたしが!」
錯乱した憲明が、真希とエリナの方に突進した。
「うわっ!やめろ!離せよ!」
真希が思わず、強い口調で怒りをあらわにする。
「きゃっ!ちょっと!」
エリナも、混乱して声をあげる。
そして、
3人は、もみくちゃになってしまった。
ーーガン
エリナが端にあった、雑誌が大量に入れられている本棚に腰をぶつけた。
ガタ…
重い本棚が、強い衝撃で傾いた。
そしてー
「---あっ!!」
「---!?」
本棚は無情にも、
人のいる方向に向かって倒れた。
エリナとー
憲明を下敷きにして…
「--お、、、おい!」
真希は叫んだ。
「くそっ!面倒くせぇな!」
乱暴な口調で、真希は救急車を呼び、
重い本棚をどかそうとするのだった。
・・・・・・・・・・・・・・
救急車で搬送された二人。
エリナは大量の本に押しつぶされるかたちで、
怪我も酷そうに見えた。
憲明は、頭を本棚と本で強く打ち、
こん睡状態に陥っていた。
警察や病院、両親から話を聞かれる真希。
面倒臭かったが、
この人生を台無しにするつもりはない。
真希の中にいる憲明は、真希として、
怯えた演技をしながら、慎重に警察や病院、
家族からの質問に答えていた。
そして、その時は訪れた。
意識不明で、オペを行っていた憲明の
オペ室の扉が開いた。
担当医が出てきて、
真希と憲明の両親に、向かって首を振った。
泣きくずれる両親。
それを真希は冷たい目で見ていた。
「いつも俺のことデキソコナイって言ってたくせに、
死ねばこれか。
都合のいい涙だよな」
真希は悪態をつきながら、
両親から離れて一人、笑みを浮かべた。
「--ザンネンだったら、生き残ったのが俺でよ…」
真希は可愛い顔に邪悪な笑みを浮かべると、
そのまま病院から立ち去った。
兄・憲明の死は事故ということになった。
誰かが罪に問われることは無く、
色々面倒なやりとりはあったものの、
普通の日常を取り戻した。
エリナは、打撲ができていたものの、
幸い、命に別状はなく、元気に登校を再開していた。
「おはよう、エリナ!」
真希が声をかける。
真希は、最近、メイドカフェでのバイトを始めた。
女の子にしかできないバイト。
それを味わってみたかったのだ。
少し可愛い仕草をすれば、男たちを手玉にとれる。
なんて、快感なんだろう。
おしゃれもいっぱいして、
学校内でも刺激的な彼氏を作って…
「---おはよう、真希ちゃん!」
エリナが返事をした。
エリナと真希は、あれからも度々
二人の時間を楽しむ関係になった。
「--今日の放課後、大丈夫かな?」
エリナが言う。
「--うん。もちろん」
真希は笑いながら、そう言うと、教室から外へ向かって
歩いて行った。
真希は笑う。
「--妹の人生は、俺のものだーくくく」
本当の真希は死んだ。
不要になった、自分(憲明)の身体と共に。
「最高じゃん!」
真希は髪をなびかせながら、颯爽と廊下を歩いたー。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「---どうやって」
エリナがつぶやく
「どうやって…地獄に落とそうかな…」
エリナがほほ笑む。
「----”お兄ちゃん”」
エリナが口元を三日月に歪めたーー
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
本棚に押しつぶされたエリナと憲明(中身は真希)
そのとき、二人は入れ替わっていて…
この後は、ご想像にお任せしますネ!
お読み下さりありがとうございました!
コメント
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エリナが恥にあった、雑誌が大量に入れられている本棚に腰をぶつけた。
恥にあった→端にあった
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> エリナが恥にあった、雑誌が大量に入れられている本棚に腰をぶつけた。
> 恥にあった→端にあった
ありがとうございます!
修正しておきます!