<入れ替わり>妹の人生は俺のもの③~最高~(完)

入れ替わってしまった兄と妹。

妹の真希となった兄は、
妹の身体で、好き放題遊びほうけていた。

一方の兄の憲明になってしまった妹は、
なんとかして、元に戻る方法を模索する。

二人の運命はー。

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「--おじゃまします~」
クラスメイトのハーブ女子・エリナが
真希の家へと入ってきた。

「---へぇ~真希ちゃんの部屋、
 可愛いんだね」
エリナが微笑む。

「うん。まぁね」
真希が言う。

エリナは早速鞄から教科書を出して
勉強の準備を始めている。

真希はその様子を見ながら思う。

これからする”勉強”は
そんなつまらない勉強じゃないよ、、と。
楽しい楽しい”性”のお勉強だよ…と。

「--テスト…
 確か初日は数学と世界史だったよね」
エリナが笑う。

「--どっち勉強する?」
2つの教科書を持ちながら優しく微笑むエリナ。

エリナの髪は茶色がかっているが、
これは地毛で、学校も、当然それを認めている。

そんな、ハーフならではの美しさに、真希の中にいる
憲明は惚れてしまった。

「---そうね」
真希は笑いながら近づいた。

そしてーー。

バシッ!

教科書を叩き落とした。

「え…?」
戸惑うエリナ。

真希は笑いながら言った。

「わたしが今日、したい勉強はねぇ…
 ”保健体育”の勉強なの」

そう言うと、真希は、
机の上に置いてあった袋を
取り出して、ニヤリと笑った。

ディルド
バイブ

と呼ばれる大人のおもちゃ。

「---ふふふ…」
笑う真希を前に、
エリナが言う。

「ど、どうしたの?真希ちゃん…
 な、何それ?」

「いいから」
真希は、バイブを手に、
エリナのスカートの中に手を突っ込んだ。

そしてーー
それを無理やり、挿入した。

「んんぅぅあぁあああああああああっ♡」
振動がもたらす愉悦に、エリナは思わず声をあげてしまう。

「ホラ?気持ちいいでしょ?
 ホラ?ほらぁ?」

真希がぐいぐいとそれを押し付けて、
伝わってくる振動に、エリナは快感の雄叫びをあげる。

「--あぁああぁあああっ♡
 ま、、真希ちゃん、、真希ちゃん…♡
 やめ…♡ やめて…♡ や・・めてぇぇ♡」

言葉とは裏腹に、エリナは興奮しきっている。
エリナのスカートの中に突っ込んだ真希の手にも
エリナの愛液が付着してきている。

「くふふ・・・エリナちゃんったらエッチ!」
真希は表情をゆがめた。

さらに、そのままバイブでエリナを
喘がせると、真希はそれをようやく取り出した。

「--はぁ…♡ あ・・・♡ あぁ…♡」
世界史の教科書が、愛液で汚れている。

「はぁ…♡ はぁ♡ はぁぁ♡」
エリナは興奮が抑えきれない様子でやっと口を開いた。

「---…ま、、真希ちゃん…」

真希はエリナの言葉を聞きながら笑う。

「なぁに?気持ちよかった?」
真希はそう言いながらも、
真面目そうなエリナは否定するだろうと、
そう考えていた。

しかし…

「うん…♡」
エリナは顔を赤らめながら言った。

「---あれれ?エリナちゃん、意外と乗り気?」
真希は調子に乗って言った。

そして…

「保健の授業…続けよっか♪」
真希は、ほほ笑みながらそう言った。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「どうして…どうして誰も分かってくれないの!」
憲明は叫びながら帰宅した。

友達もー
交番の人もー
両親もー

誰も信じてくれない。
入れ替わりのことなど。

「--みんな、外見しか見てないの…?」
憲明は呟く。

「--うあああああああああああ!」
悲しみと怒りから、家の壁を叩きまくる憲明。

「---どうして!!!あれは私じゃないのに!
 どうして!!!どうして!!」
手が赤くなるまで壁を殴りつけた憲明は、
深く深呼吸して、自宅へと入って行った。

自宅へ入ると-
2階から喘ぎ声のような声が聞こえた。

「--お兄ちゃん…私の身体で何やってるのよ!」
憲明は2階へと向かう。

そして、2階の扉を開くと、
そこにはーー。

「んんんっ♡ エリナちゃん…♡ 最高…♡ 最高…♡」

「うぁあ♡ あぁあああん♡ あっ♡ あぁあ♡」

自分の身体ー
真希と、クラスメイトのエリナが抱き合っていた。

「---な、、何やってるの?」
憲明が言うと、
真希が憲明の方を見た。

「あ、お兄ちゃん~
 わたしの友達のエリナちゃん、
 実はすっごくエッチな女の子だったんだよ」

真希が指をさす。
エリナは興奮しきった様子ではぁ、はぁ、と言っている。

「ちょ、ちょっと…私の友達になんてことするのよ!」
憲明が叫ぶ。

「わたしの?」
真希が笑う。

「--お兄ちゃんの友達じゃないでしょ?
 エリナはわたしの友達。

 そして、そのエリナと同意の上で
 遊んでるの。
 何か、悪い?」

真希が挑発的に言う。

「--ち、、違うでしょ!
 お兄ちゃん…!ふざけないでよ!」

憲明は叫ぶ。

そして、涙が床に零れ落ちる…。

「わたしの身体、返してよ…」
憲明は、シクシクと泣いてしまった。

ごつい男が流す涙。

「---プッ」
真希は笑った。

そして言う。

「わたしの人生はわたしのもの。
 お兄ちゃんの人生はお兄ちゃんのもの。
 でしょ?

 お兄ちゃんに私の人生を決める権利はないの。
 わかる?
 ねぇ、わかるよね?

 たとえお兄ちゃんでも、妹の人生を
 勝手に決める権利なんてないの!」

真希は表情をゆがめながら言った。

「--ふざけないで…」
憲明は泣きながら呟く。

「胸を触って喘ごうが、
 友達とレズろうが、
 男を誘惑しようが、
 わたしの勝手なの!

 こんな風にスカートめくってもね!」

真希がスカートをめくりながら大笑いをする。
完全に、憲明のことを挑発している。

「---ううぅぅぅぅぅ…!返してぇぇぇ!」
憲明が真希の方に飛びついた。

そして、真希をビンタする。

「照将と勝手にお別れして!!
 エリナちゃんをこんな風にして!!
 何考えてるの!」

何度も、何度も、自分の身体をビンタする
憲明。

「--お兄ちゃんに私の人生を
 壊す権利なんてない!!
 身体を返して!返してよ!」

1発、2発、3発とさらにビンタを続ける真希。
許せない。絶対に。どうして、自分の身体が
こんなやつに使われなくてはいけないのか。

許せない。

絶対に。

「あの…」
背後から、声が聞こえた。

振り返ると、そこにはエリナが居た。

「--真希ちゃんのお兄ちゃんですよね…」
エリナが憲明を見て言った。

「--ち、、違う…わたしが、わたしが・・・」
憲明は、真希をビンタするのをやめて、
エリナの方を見た。

「あの、わたしと真希ちゃんの友情に
 口を出さないでもらえますか?」
エリナが強い口調で言った。

普段はおしとやかだが、
エリナは嫌いな人に対しては容赦ない性格だ。

「---え、、エリナ…違う!
 それはわたしじゃない…!」

憲明が泣きそうになりながら言う。

「--お兄ちゃん、わたしの友達の前で
 変なところ、見せないでよ」

真希が言う。

「--ごめんなさい。出てってください」
エリナが冷たい口調で言う。

「うわあああああ!わたしが真希なの!わたしが!」
錯乱した憲明が、真希とエリナの方に突進した。

「うわっ!やめろ!離せよ!」
真希が思わず、強い口調で怒りをあらわにする。

「きゃっ!ちょっと!」
エリナも、混乱して声をあげる。

そして、
3人は、もみくちゃになってしまった。

ーーガン

エリナが端にあった、雑誌が大量に入れられている本棚に腰をぶつけた。

ガタ…

重い本棚が、強い衝撃で傾いた。

そしてー

「---あっ!!」
「---!?」

本棚は無情にも、
人のいる方向に向かって倒れた。

エリナとー
憲明を下敷きにして…

「--お、、、おい!」
真希は叫んだ。

「くそっ!面倒くせぇな!」
乱暴な口調で、真希は救急車を呼び、
重い本棚をどかそうとするのだった。

・・・・・・・・・・・・・・

救急車で搬送された二人。

エリナは大量の本に押しつぶされるかたちで、
怪我も酷そうに見えた。

憲明は、頭を本棚と本で強く打ち、
こん睡状態に陥っていた。

警察や病院、両親から話を聞かれる真希。
面倒臭かったが、
この人生を台無しにするつもりはない。

真希の中にいる憲明は、真希として、
怯えた演技をしながら、慎重に警察や病院、
家族からの質問に答えていた。

そして、その時は訪れた。

意識不明で、オペを行っていた憲明の
オペ室の扉が開いた。

担当医が出てきて、
真希と憲明の両親に、向かって首を振った。

泣きくずれる両親。

それを真希は冷たい目で見ていた。

「いつも俺のことデキソコナイって言ってたくせに、
 死ねばこれか。
 都合のいい涙だよな」

真希は悪態をつきながら、
両親から離れて一人、笑みを浮かべた。

「--ザンネンだったら、生き残ったのが俺でよ…」
真希は可愛い顔に邪悪な笑みを浮かべると、
そのまま病院から立ち去った。

兄・憲明の死は事故ということになった。
誰かが罪に問われることは無く、
色々面倒なやりとりはあったものの、
普通の日常を取り戻した。

エリナは、打撲ができていたものの、
幸い、命に別状はなく、元気に登校を再開していた。

「おはよう、エリナ!」
真希が声をかける。

真希は、最近、メイドカフェでのバイトを始めた。
女の子にしかできないバイト。
それを味わってみたかったのだ。
少し可愛い仕草をすれば、男たちを手玉にとれる。
なんて、快感なんだろう。

おしゃれもいっぱいして、
学校内でも刺激的な彼氏を作って…

「---おはよう、真希ちゃん!」
エリナが返事をした。

エリナと真希は、あれからも度々
二人の時間を楽しむ関係になった。

「--今日の放課後、大丈夫かな?」
エリナが言う。

「--うん。もちろん」
真希は笑いながら、そう言うと、教室から外へ向かって
歩いて行った。

真希は笑う。

「--妹の人生は、俺のものだーくくく」

本当の真希は死んだ。
不要になった、自分(憲明)の身体と共に。

「最高じゃん!」
真希は髪をなびかせながら、颯爽と廊下を歩いたー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「---どうやって」
エリナがつぶやく

「どうやって…地獄に落とそうかな…」
エリナがほほ笑む。

「----”お兄ちゃん”」
エリナが口元を三日月に歪めたーー

おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コメント

本棚に押しつぶされたエリナと憲明(中身は真希)
そのとき、二人は入れ替わっていて…

この後は、ご想像にお任せしますネ!
お読み下さりありがとうございました!

コメント

  1. 柊菜緒 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    エリナが恥にあった、雑誌が大量に入れられている本棚に腰をぶつけた。
    恥にあった→端にあった

  2. 無名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    > エリナが恥にあった、雑誌が大量に入れられている本棚に腰をぶつけた。
    > 恥にあった→端にあった

    ありがとうございます!
    修正しておきます!

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