<憑依>ログインボーナス③~シークレット~(完)

謎の憑依アプリの利用を続ける男子高校生ー。

”ログインボーナス”によって
様々な機能をアンロックしつつ、
さらに充実した憑依ライフを送っていくー…。

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ログインボーナス35日目ーー…
”リターン機能”の解放ー。

「ーーえへへへへへー」
下品な笑みを浮かべる優斗の妹・麗奈ー。

今日は麗奈に憑依してログインボーナスを手に入れたー。

”リターン機能”とは、
憑依している最中に”時間制限”が来る前に憑依を解除したいときには、
今まで憑依アプリを起動している優斗のスマホの”解除ボタン”を押す必要が
あったものの、それを押さずして、憑依を解除できるようになる機能だー。

”自分の身体に戻る”イメージを浮かべながら”解除”と呟くだけで、
”憑依”をいつでもやめることができるようになったー。

これで、最初の頃に尚美に憑依して、
自分の身体がトイレの個室にあったために、時間が来るまで
憑依を解除できなくなってしまったー
なんてことにはならなくなったー

「ーえへへへー地味に便利な機能だなぁ」
麗奈は、メイド服姿で自分の身体を触りながら嬉しそうに微笑むー。

妹の麗奈に対しても、最初の頃は”遠慮がち”に憑依していたものの
今ではすっかり、妹の身体だろうと、何だろうとお構いなしで、
欲望を満たしているー。

「ーーは~~…イキそうー」
麗奈はニヤニヤしながら、そう言葉を口にすると、
もはや罪の意識も感じなくなった優斗の、欲望を満たすために、
今日もたっぷりと使われてしまうのだったー。

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”40日目”
「フリーモード」がアンロックされたー。

ついに時間制限が撤廃されてー、
”完全にその相手を乗っ取ることが”できるようになったー。

「ーーえへへへへー」
尚美は手を震わせながらそれを見つめるー。

もちろん、尚美は優斗に憑依されている状態だー。

「ーフリーモードを使えばー、僕が奥村 尚美になれちゃうってことだよなー?」
尚美は、図書委員の片付けもそっちのけでそう言葉を口にすると、
邪悪な笑みを浮かべるー。

「ーーーー」
が、自分の人生にも愛着があるのか、「ま、今はまだいいかー」と
尚美はそう言葉を口にすると、
「今日は角オナでもしようかなー」と、図書室の机で自分の身体を
刺激し始めるー

「へへっへへへへー」
好きな相手の尚美にも、妹の麗奈にも、もはや容赦はないー。

他のクラスメイトや、後輩の子ー、
通りすがりの可愛い子などなど、尚美や麗奈以外にも憑依をするようになり、
優斗はすっかり”憑依”の魅力に取りつかれていたー。

”45日目”ー
「無敵モード」が解放されたー。

周囲の目を気にすることなく、憑依を楽しめる機能で、
例えば、尚美に憑依して、尚美を家に連れ込んでも、
優斗の母親や、妹の麗奈は”全くそのことを気にしない”ように
自動的に補正してくれる機能だー。

これによって、憑依した尚美の身体で優斗の家を訪れることも
安易になったー。

「明日、試してみるかー」
妹の麗奈に憑依している優斗はそう言葉を口にすると、
ニヤニヤしながら、いつも自分がプレイしている恋愛アドベンチャーゲームの
キャラクター・ロロのコスプレをした麗奈の姿で、欲望を楽しみ始めるー。

「えへへーわたしはロロ♡ えへーーえへへへへへ♡」
勝手にゲームキャラのコスプレをさせて、その名前を名乗らせながら
妹の麗奈の身体を楽しんでいくー。

しかも、今日は”ダブルモード”で優斗の身体も使いながら
”ロロのコスプレをした麗奈”を存分に堪能していくー。

「えへへへへへ♡」
麗奈と優斗、二人が同じような笑みを浮かべるー

優斗はもう、後戻りできないほどに”憑依アプリ”にハマっていたー。

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「もうすぐ、最後のログインボーナスかー
 へへー」

48日目ー

”最後のログインボーナス”である
50日目”シークレット”も近付く中、
ようやく”汚染モード”が解放されたー。

汚染モードは、
”憑依した相手の思考を染めることができる”ものだー。

尚美に憑依して、その状態で
”優斗くんのことが好き”と、念じたりすることで、
尚美本人の意識を染め上げることができるのだー。

「ーー優斗くんが好きー 優斗くんが好き♡ 優斗くんが好き♡♡」

本人の思考を塗り替えること自体にも、もはや罪の意識を
感じないようになっていた優斗は、
尚美に憑依して、そう何度も何度も言葉を口にしていたー。

「優斗くんー大好き 大好き 大好き♡♡」
目に♡を浮かべるぐらいにドキドキしながら、尚美に何度も
そう言わせていくー。

汚染モードを使っていることによって
尚美の脳に、優斗が大好きだと刻まれていくー。

優斗くん好きっ!と何度も声を出しながら
そのまま優斗自身のことを妄想させつつ、
尚美の身体でひとり、お楽しみを始めるー。

やがてー、
尚美を解放すると、正気を取り戻した尚美は
優斗を見て、嬉しそうに優斗に抱き着いて来たー

「ーうわっ!す、すごいーへへー」
優斗はニヤニヤしながらそう言葉を口にすると、
尚美は「ゆ、優斗くんーわ、わたしと付き合ってー」と、
その場で告白してきたー。

尚美は、はぁはぁ言いながらとても興奮している様子だー。

「ーーすごいー…本当に”汚染”できてるー」
優斗はニヤニヤしながらそう言葉を口にすると、
「奥村さんー」と、尚美のほうを見つめてから、
「ーいや、尚美ー。尚美は僕のものだー」と、そう言い放つと、
尚美はとても幸せそうに顔を真っ赤にしながら「はい♡♡」と、
嬉しそうに声を発したー。

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尚美と付き合い始めた優斗は、
”49日目”のログインボーナスを、妹の麗奈の身体で
確認していたー。

49日目のログインボーナスは
”デストラクションモード”ー。

憑依で染めた相手や、憑依した相手が”邪魔”になった時に
その相手を廃人にすることができる恐ろしいモードだー。

今後、尚美や麗奈が”邪魔”になった時に
これを使えば尚美でも、麗奈でも廃人にすることができるー。

つまりは”口封じ”にも使うことができる、と、
そういうことだー。

「ーーこれで、あとは明日のログインボーナスだけかー」
麗奈は笑みを浮かべながら、そう言葉を口にするー。

明日、誰かに”憑依”した瞬間に、”最後のログインボーナス”を
取得できるー。

最後のログインボーナスは”シークレット”ー
これまでに、あらゆる機能がアンロックされた最後の締めくくりに
ふさわしい力が手に入るー。

「ーー”全人類憑依モード”とかだったりしてー」
笑いながら、そう言葉を口にする麗奈ー。

「ま、いいやー」
麗奈の身体で優斗はそう言葉を口にすると、
妹のことをそれなりに大事にしていた兄の面影は
もはや全くない様子で、
バニーガールの格好をしたまま、嬉しそうに部屋の中を
歩き回ってみせるー。

「あ~~~麗奈もこんなに色っぽくなるんだなぁ」
ニヤニヤしながら鏡を見つめると、
「そうだー」と、邪悪な笑みを浮かべる麗奈ー。

やがて麗奈は、45日目のログインボーナスとして開放された
”無敵モード”を利用して、
周囲が”気にしない”状況に設定すると、
バニーガールの格好のまま、外を歩き始めるー。

「ぐふふふふふ♡やべぇ…最高だー」
ニヤニヤしながら、モデルのように嬉しそうに歩き続ける麗奈ー。

”無敵モード”を起動しているために、
周囲が、バニーガール姿の麗奈を気にしたり、
写真を撮影したりすることはないー。

けれど、この格好で外の空気に触れー、
歩くことができているだけで、優斗にとっては
”最高の経験”だったー。

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翌日ー。

最後のログインボーナスを入手できる日ー。

がーー

「ーねぇ!ちょっと!!これは何なのー!?」
妹の麗奈が声を上げながら部屋に入って来たー。

するとー、
麗奈の手にはーー
”ロロちゃん”のコスプレ衣装が握られていたー。

「ーー!」
優斗は驚くー。

そういえば、昨日、”無敵モード”で外出する前に
ゲームのキャラクター”ロロちゃん”の服を着て遊んでいたー。

自分の部屋にその服を戻すのを忘れて、
麗奈の部屋の引き出しの中に雑に閉まっておいたのをー
片付け忘れていたー。

「ーえ…ぼ、ぼ、僕は何も知らないけどー?」
優斗はそう言い放つと、
慌てた様子で「れ、麗奈が自分で買ったんじゃー?」と、
そうとぼけて、逃げるようにして学校に向かうー。

「あ、ちょっと待って!」
そう叫ぶ麗奈ー。

けれど、優斗は止まらず、そのまま学校に向かうー。

”どうしようー…どうしようー…”
優斗はそう思いながら
「お、汚染モードを使えばなんとかなるかなー」
と、そんなことを考えるー。

昨日解放されたばかりの
憑依した相手を廃人にできる”デストラクションモード”を使えば
もちろん、どうにでもできるー。

でもーー

「ーー僕にはできないー」
これまで、散々欲望の限りを尽くして来た優斗ー。
けれど、さすがに、”そこまではー”できなかった。

妹の麗奈を廃人にしてしまうー、などということは
流石に、絶対にできなかったー。

”汚染モード”で、尚美を勝手に彼女にしたりー、
尚美や麗奈で好き放題したり、そういうことは出来ても、
妹や、同級生を”廃人”にすることまでは、
優斗にはできなかったー。

憑依アプリと出会ったことで暴走した優斗ー。
けれど、元々は優しい彼には、
まだ、優しさが残されていたー。

「ーそうだ、とりあえず学校で尚美に憑依してー
 最後のログインボーナスを解放しようー」

今日はちょうど、放課後に尚美と二人で図書当番だー。
その時に尚美に憑依して、
最後のログインボーナスを解放しようー。

そう思いつつ、放課後を迎えた優斗ー。

「ーえへへー優斗といっしょ~♡」
汚染モードで、すっかり優斗の彼女になってしまった尚美ー。

そんな尚美に対して”憑依アプリ”を起動して
今日は直接、尚美にスマホを向けて
最初の頃のように、”憑依”するー。

「ーーうっ…」
ビクッと震える尚美ー。

優斗の身体が、その場で抜け殻になり、
カウンターのイスに座ったままぐったりとしているー。

「へへへ♡ やっぱ尚美の身体は居心地がいいなぁー」
尚美に憑依した優斗は、嬉しそうにそう言葉を口にすると、
”最後のログインボーナス”を確認するため、
スマホの画面を見つめたー。

”ログインボーナス50日目”

画面に、その内容が表示されるー。

そこにはーーー

”死”

そう、書かれていたー。

「え?」
尚美が表情を歪めるー。

”欲望に塗れた人間に、最後に待つのは破滅のみ”
そう画面に表示されて、
デフォルメされた悪魔のようなキャラクターが
ケラケラと笑い始めるー。

「ーーい、いやーー…え?
 な、何を言ってー」
尚美がそう言葉を口にするとー、
突然、カウンターの方に倒れたままの”抜け殻”優斗の身体が
激しく痙攣し始めるー。

「えっ、ぼ、僕の身体がー」
尚美がそう叫んで、優斗の身体の方に向かうー。

が、優斗は椅子から崩れ落ちて、床に倒れ込むと、
痙攣したまま泡を口から吹き始めてー、
真っ青になっていくー

「ちょっ!?えっ!?!?」
尚美は青ざめながら”僕の身体”が死んでいくのを見つめるー。

やがて、痙攣は止まるー。

がーーー

「ーーー!!」
心臓が、止まっているー。

「ーーそ、そ、そ、そんなー…
 そんなそんなそんなーーー」
尚美の身体のまま、優斗は慌ててスマホの方に戻って行くー

「そー、そうだー…
 ふ、フリーモードになってるからー、
 ぼ、僕の身体が死んでも、僕はーーー」

尚美は笑みを浮かべるー。
自分の身体が死んでしまったのは想定外ー。

でもーーーー
”他人の身体”に憑依したままでも生きていくことはできるー
と、そう思ったー

「ーーー…仕方ないー、ぼ、僕は今日から尚美としーーーー

ぷつっーー…

ーー”憑依アプリ”の最後のログインボーナスは”死”ー
身体だけではなく、魂も確実に、消されるー。

優斗に憑依されていた尚美はその場に糸が切れたように倒れ込みー、
やがて、正気を取り戻すー。

「ーーーゆ、優斗ー?」
汚染されたままの尚美は、周囲を見回すと、
机に残された優斗のスマホに、
”ご利用ありがとうございました”と、表示されているのを見つめるー。

”憑依アプリ”は自動的に削除され、
優斗のスマホから消滅したー。

憑依アプリは人間に”夢のような欲望”を与えるー。
けれど、最後にーーー

”欲望に塗れた人間を死に至らしめる”

そんな、結末が待っているー。

”49日目”で利用を止めれば確かに何も起こらないー。
けど、49日も使った人間は、大半が50日目も憑依を行うー。

”憑依アプリ”は、
欲望を提供すると同時に、最後にはその命を奪い取っていく悪魔のアプリー。

今日もまた、優斗の”次”の利用者が何も知らずに
憑依アプリと出会い、それをインストールしてしまうのだったー

おわり

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コメント

欲望の末に待っていたのは破滅……!

人によっては…
50日目の”シークレット”は怪しいと思って、
49日目で止めることも……
できるかもしれないですネ~笑

お読み下さりありがとうございました~~!

コメント

  1. TSマニア より:

    憑依アプリというか開発した人、恐ろしやぁ~~~!★!★

    優斗は完全に憑依アプリ、ログインボーナスにのみ込まれましたネ~~~!(-_-;)汗

    憑依アプリあったら…

    阿澄音々ちゃんに憑依してレースクイーンやキャンギャルやラウンドガールのお仕事してみたいのデス!☆

    もちろん超ミニ履いてオシャレに着こなしてお出かけするのデス~♪♪笑

    角オナはしないので安心してくださいネ~!☆( *´艸`)笑

    • 無名 より:

      感想ありがとうございます~~!☆

      TSマニア様は…
      49日目で止めることができるかどうか、
      ドキドキデス…☆!